120分〜129分

コメディ

ワイルド・アット・ハート (1990年) 124分【ネタバレ・考察】気が付いたらあなたもデイビッド・リンチの掌の上。リンチ最大のコメディ作品。何故か面白いんだけど何処が面白いのかはわからない。芸術映画にも関わらず観客を突き放さないエンタメ性。男女という生物の精神性をエクストラクトしたかのような、ピカソ的な作品。

ネタバレ無し感想本来、アート映画ってこんなポップで観やすかったでしたっけ?笑この映画、テンポは良いし、面白いし、映像は個性的だし、どこかメジャー映画な雰囲気がしているのですが、意味わかんないし、詩的なセリフバンバン出てくるし、ファンタジーなのか現実なのかわからないし、がっつりアート映画でした。笑意外かもしれませんが、オズの魔法使いを観てから本作を視聴するとより一層楽しめるかもしれません。笑案外コメディ映画です!笑基本情報Wild at Heartワイルド・アット・ハート1990年 124分キャッチコピー『セイラーとルーラ。ふたりの熱いハートは、荒野を焼き尽くす。』製作国 : アメリカ日本公開 : 1991年1月15日フランス(カンヌ国際映画祭):1990年5月アメリカ:1990年8月17日製作費 : $9,500,000レイティング : R18+ジャンル:クライム / ロマンスあらすじ恋人ルーラと一緒にいたところ、因縁をつけてきた男を殺害したセイラ―は、刑務所に送られる。数年後、保釈になったセイラ―は再会したルーラと共にカリフォルニアへ旅立つ。だが、娘に執着するルーラの母マリエッタは、...
ドラマ

ゆきてかへらぬ (2025年) 128分【ネタバレ・考察】全体的に微妙で期待外れだった映画。登場人物の名前にピンとこなかったら全く楽しめない。

ネタバレ無し感想内容は文学的で共感し難いものの、文学的作品が好きな層に刺さるとも思えず。奇妙な3角関係が描かれますが、案外、刺激がない表現で画面の真後ろに俳優陣のマネージャーの存在を感じるような映画でした。人物描写がひどい。誰にも共感できない上、実在感が全くなく、個人的には全く響かなかった作品です。俳優は頑張っていたと思います。広瀬すずの独特な話し方は素人が真似したらただのキモ女になるところですが、観てられるのでさすがです。俳優のファンは見ていて楽しいんじゃないでしょうか。テンポはたるいです。たるいテンポなら人物描写をもっとちゃんと描くか、映像で詩的表現の部分を芸術的に感覚でわかるようにして欲しかったです。出演俳優のファンか、実在した人物たちのファンにだけ向けた作品にしか思えませんでした。事前情報あとで調べたら実在した人物の話だったんですね。なにも知らずに観ると私のように超絶最低評価になり得ないので少し情報置いていきます。本作で描かれる登場人物たちの三角関係は有名で、"奇妙な三角関係"で知られているそう。泰子との恋と三角関係の苦悩が、中原中也を詩人にしたともいわれるらしいです。原作19...
オカルト/超自然ホラー映画

ザ・リング2 (2005年) 128分【ネタバレ・考察】全く怖くないつまらない映画。日本版リング2よりはマシだった。

ネタバレ無し感想やっぱりテンポが悪い。 恐怖演出を丁寧に見せてくれるので、テンポが悪いです。しかも個人的にはその恐怖演出が怖くないので退屈で仕方ない。いつも通り話はまとまりがなくふわっとしていてつまらないですが、ところどころの映像は楽しめました。日本のリング2よりは楽しめました。そして総じて全く怖くはないです。あとアメリカ人が幽霊を信じるというのが、あんまりしっくりこないですね。無神論者という描写があったら良かったかもしれません。もうサマラが悪魔にしか見えない!笑国が変わるだけでこんなに印象って変わるのですね。一応、この映画しか観たことなくてもちゃんと楽しめるとは思います。ハリウッド版リングの1を見ていても見ていなくても面白さは変わらないと思います。基本情報The Ring Twoザ・リング22005年 128分キャッチコピー『あなたの中に入ってくる』製作国 : アメリカ日本公開 : 2005年6月18日アメリカ:2005年3月18日興行収入 : $161,451,538日本:3億円ジャンル:ホラー / ミステリーあらすじ息子エイダンと共に海辺の街に移ったレイチェルは、地元紙の記者とし...
ファンタジー・ホラー

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア (2017年) 121分【ネタバレ・考察】映像も音楽も不快でしかない映画!?意味がわからない!

ネタバレ無し感想最初からずっと不快! キモい!パッケージ怖い!不協和音が不快!胸糞悪い!意味わからない!とにかく意味がわからない!笑基本情報The Killing of a Sacred Deer聖なる鹿殺しキリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア2017年 121分キャッチコピー『”彼”は4つの悲劇を用意した』製作国 : アイルランド/イギリス日本公開 : 2018年3月3日フランス(CIFF):2017年5月22日アメリカ:2017年10月20日イギリス:2017年11月3日興行収入 : 世界:$6,115,919レイティング : PG-12ジャンル:ホラー / ファンタジー・ホラーあらすじ美しい妻と2人の子供に恵まれ、幸せに暮らす心臓外科医・スティーブン。彼は父親を亡くした少年・マーティンを気に掛け、ある日家に招待する。すると、子供たちが突然歩けなくなり、目から血を流すなど、奇妙な出来事が次々と起こり始め…。※参照元:U-NEXT日本版 予告編英語版 予告編スタッフ監督 : ヨルゴス・ランティモス脚本 : ヨルゴス・ランティモス/エフティミス・フィリップ製作 : エド・ギニー/ヨ...
ドラマ

エゴイスト (2022年) 120分【ネタバレ・考察】自分のためかもしれない愛が誰かを救っている。ゲイの恋愛映画かと思ったら繊細で美しい人類愛についての映画だった。

ネタバレ無し感想タイトルとパッケージを見たときは、ゲイが主人公の恋愛映画かと思っていました。 『君の名前で僕を呼んで』のような、切なくも濃密な映画なのかな?と思っていたらもう全く違う作品でした。あと悲しいラストなのかと思って覚悟してましたが、決して後味の悪いラストではなく、ものすごく心が暖かい気持ちになりました。ドキュメンタリーのような映像で、俳優の演技も本当にリアルで没入感があります。ものすごく繊細な脚本だと感じました。そっと心に触れてきて暖かい感じ。映画でこんな気持ちになったのは初めてです。受け取り手によってかなり作品の印象が変わりそうだなと思いましたが、観客を置いていかない程度の絶妙な余白を残す美しい作品です。もう一回観たい。演技力の大勝利鈴木亮平の演技力が半端じゃないです。ドキュメンタリータッチなのも相まって、全員この現実に存在しそうな説得力があります。映像にうつっていない姿まで想像できてしまうほどの実在感。こんな繊細な役を演じ切った鈴木亮平が凄すぎます。この人、狐狼の血で目を潰してた人ですよね?しかも、パンツ被ったりしていた人ですよね?どう考えても同じ人には見えないです。同じ...
コメディ

プレイタイム (1967年) 124分【ネタバレ・考察】映像美以外なにもない映画。コメディらしいけど一ミリも笑えなかった。

ネタバレ無し感想めっちゃつまらん!当時は斬新な映像だったのかもしれません!ただ今見ても何も面白くない!ちょいちょいコメディシーンが差し込まれますが、笑えません!これがナンセンスコメディなんでしょうか。トーンが一定なのでツボな人からすると心地よいのかもしれませんが、序盤20分観て合わないと思ったら観るのやめてもいいです。そこから何も展開はありません。オチもありません。基本情報Playtimeプレイタイム1967年 124分キャッチコピー『フランス映画史に残る、モダンコメディの傑作』製作国 : フランス日本公開 : 1969年6月14日フランス:1967年12月26日製作費 : 1,540万ユーロ(当時の価格にして1兆93億円)ジャンル:コメディあらすじビルが立ち並ぶ大都会・パリにやってきたユロ氏。面接のためにあるビルを訪れるが、その巨大な内部に右往左往、なかなか担当者に出会えない。いつしかユロ氏は、パリにやってきたアメリカ人観光客のバーバラと共に、都会の夜の狂騒に迷い込んでいく。※参照元:U-NEXT英語版 予告編スタッフ監督 : ジャック・タチ脚本 : ジャック・タチ/ジャック・ラグラ...
ドラマ

普通の人々 (1980年) 124分【ネタバレ・考察】崩壊していく完璧な家族。母性なんて最初から無い。家族地獄映画の名作。

ネタバレ無し感想普通の人々でしたね。 その辺にいる人たちの話でした。理想を他人に押し付ける悲劇。色々なところで散見される現象ですが、本作の場合は母親がソレだったので地獄でした。とにかくずっと苦しい作品ですが、最後は救われるのでまだ後味はいい作品だったと思います。葛城事件の父親と、普通の人々のこの母親は意気投合しそうです。基本情報Ordinary People普通の人々1980年 124分キャッチコピー(英語)『Everything is in its proper place…Except the past.』製作国 : アメリカ日本公開 : 1981年3月7日アメリカ:1980年9月16日 (ニューヨーク)製作費 : 600万ドル興行収入 : 5480万ドルジャンル:ファミリー / ドラマ / 個人的絶頂映画あらすじボートで遠出した兄・バックと弟・コンラッドは、途中でボートが転覆し弟だけが助かる。だが、それ以来バックを溺愛していた母・ベスとの間にわだかまりが生じてしまう。父・カルヴィンは、コンラッドとべスの関係を解きほぐそうと苦悩するが…。※参照元:U-NEXT英語版 予告編スタッフ...
ドラマ

花いちもんめ。 (1985年) 122分【ネタバレ・考察】とにかく俳優の演技が凄い。なぜか今となっては知名度が低い日本映画の名作。

これは凄い映画を見てしまいました。 いろんな意味でホラーです。おじいちゃん役の俳優の演技が凄すぎます。こんなに素晴らしい演技をする俳優さんが日本にいたんだ。とにかく凄い。圧巻の演技力です。なんでこの作品、今となっては全く話題に上がらなくなってしまったんだろう?間違いなく名作・名演です。
ホラー

ヘレディタリー/継承 (2018年) 127分【ネタバレ・考察】個人的No.1ホラー映画。内側からじんわり浮き上がってくる何か。

ネタバレ無し感想この映画のサントラ聞いているとメンタルおかしくなりそうになります。 いろんなタイプの恐怖が調和させており、見る人の潜在意識によって恐怖の種類が変わるような映画だと思いました。ヘレディタリーを見ていると何か良くないものが自分にじんわり染みてきているんじゃないかという気持ちにさせます。めちゃくちゃ好きなホラー映画なのですが、2度と見たくないです。でも2度観ることが前提で作られている映画な気がしますし、2回目も楽しめます。1回目観た時はただただ飲み込まれていく一方でしたが、全体の内容を把握してからの方がもっとのめり込んで怖がれます。素晴らしい演技力とにかく演技力が素晴らしいです。この作品がホラーじゃなかったらトニ・コレットはアカデミーでしょう。それぐらい感情の発露がすごかった。感情の起伏が抑えきれずに表に出てきてしまう母親の演技とは相反してピーター役のアレックス・ウルフは抑えたところの演技力が特にすごかった印象です。思考停止のシーンなど。怖いのに見てしまう自分が嫌になる本作のグロはただただリアリティに満ちていて、無駄な鮮血がありません。しかし画面から匂いを感じるような、リアリ...
アクション・ホラー

Cloud クラウド (2024年) 123分【ネタバレ・考察】可もなく不可もなし。何も残らなかった映画。

おっさんの説教映画。ほんと見た後にここまで何も残らない作品も珍しいなと思うくらい、 なんにも残らない映画でした。かといって退屈な作品ではないので、そういう意味では寝る前とかにサクッと見るのにいいかもしれません。中盤はテンポ悪いので眠くなると思います。荒川良々史上1番カッコ良いシーンが見れたのでまあいいかと思います。まともにツッコむのもめんどくさいというか、プー あくまのくまさんとは違ってツッコんだところで面白くもならない映画ですよね。せっかく観たのでツッコみますが。