アジア

新世紀ロマンティクス (2024年) 111分【ネタバレ・考察】とにかく美しい映像美。2人の男女のすれ違う恋を描きながら中国の激動の22年間を描いた異色の作品。踊って歌いながら生きていく。めっちゃ中国。めっちゃ芸術。

ネタバレ無し感想この映画は中国に興味がある人以外にはオススメしません。特に中国の近代史に詳しくないと見所が映像美と2人の恋模様となってしまうため結構、退屈かもしれません。本作はロマンス映画に見せかけた近代史映画といっても過言ではないほど、歴史に関する作品でした。個人的には観たことないタイプの構成の作品で、物凄く興味深い作品です。もう一度観たいし、今回、たまたまムビチケをいただくことができて普段の私なら絶対に見ないであろう作品に出会えて本当に嬉しいです。しかし、ちょっといろいろ気になるところを調べてからまともにレビュー書くことにします。基本情報风流一代/Caught by the Tides新世紀ロマンティクス2024年 111分キャッチコピー『記憶の、モンタージュ』製作国 : 中国日本公開 : 2025年5月9日ジャンル:ドラマ / ロマンスあらすじ新たな世紀を迎え、漠然とした未来への期待に溢れていた2001年。三峡ダム建設により建物が解体され、長江で100万を超える住民たちが移住した2006年。目覚ましい経済発展を遂げ、地方都市も都会化したコロナ禍の2022年……。チャオは山西省・大...
SF

リライト (2025年) 127分【ネタバレ・考察】エモ100%の圧倒的な映像美。原作未読だけどここまで複雑な内容を相当上手くまとめられたんじゃないかと思う満足感。しかし、テンポが遅過ぎて過ぎて途中で寝た。長い。しんどい。観てるのがもう辛い。

ネタバレ無し感想テンポ感がまったり過ぎて限界が来ました。 集中力が持ちませんでした。無理。本当に無理。監督のオナニー。あなたのお気に入りの美しいシーンを観客にたっぷり観てもらいたい気持ちはわかるんだけど流石にテンポが悪すぎます。動きがない割に長いシーンが随所に差し込まれるのでもう限界が来ました。寝ました。圧倒的な映像美とにかく映像の美しさがすごいです。日本特有の美しい景色が映し出されます。海外の方に観てもらいたい作品ですね。ちょっと無理がある脚本途中で寝たので全てを把握できていませんが、『は?それ不可能過ぎて笑うんだけど』っていう無理やり展開があります。エモさ100%どこの場面を切り取ってもエモさ100%って感じでした。エモにどっぷり浸るのにいいと思います。脚本にそんなに文句はない一応、なんだそれ?っていう設定や展開はありますが、まあ、この映画のファンタジーラインがあるもんね?という感じで結構受け入れられてしまいました。展開に理不尽さはあまり感じませんでした。俳優が素晴らしく撮れているそれぞれの俳優が魅力的に映っていました。個人的にはこの点も見てて心地よかったです。基本情報Rewrit...
B級ホラー

MaXXXine マキシーン (2024年) 103分【ネタバレ・考察】ミア・ゴス×タイ・ウェストの今までにない異色の【反復横跳び設計】な3部作。気楽に楽しめるし、ホラー映画ガチ勢も満足できるであろう守備範囲が広いB級映画界のA級作品。

ネタバレ無し感想タランティーノのように”やりたいことやってやってんだよ!つべこべいうな!”というような印象のパワフルな作品でした。 いろんな映画の引用や小ネタが詰まっている感じはしましたが、私にはあんまり分かりませんでした。他の映画ネタはわかる人にはわかる作りになっているのだと思います。わからなくても脳死で観てて楽しい映画でした。ちょっと話がとっ散らかってる感じがしましたが、最後まで勢いで突っ走ってくれます。退屈することなく観ることができると思います。個人的には結構ツボなシーンが多くて痺れました。ミア・ゴスの魅力が炸裂していると思います。反復横跳び3部作本作を観たら、Xを観たくなります。Xを観たらパールを観たくなります。パールを観たら、またXとマキシーンを観たくなります。それぞれが微妙に繋がっているため、反復横跳びで再視聴したくなるような作品でした。全て異色の反復横跳び3部作3部作とはいえ、全てトーンが違います。シリーズが進むにつれて、退屈になっていくのがシリーズ映画の相場ですが、このシリーズは同じ監督が作ったとは思えないほど、どれも毛色が違うため、右往左往したくなります。反復横跳びし...
B級ホラー

ガラ (2024年) 94分【ネタバレ・考察】下手くそバラエティパック!脚本が酷過ぎて久々に時間返せと思った映画。ホラー初心者にはいいかも。ポスターを超えてこないホラー映画。でも次回作に期待したくなる作品。この製作陣でアクション映画を作って欲しいと思った映画。

ネタバレ無し感想久々に映画館で早くおわんねーかなとイライラしました。 脚本が酷過ぎて怖いどころじゃない。しかし、それでこの製作陣を切り捨てるのが勿体無いくらい個性が輝いていた印象です。もっとブラッシュアップしたら、すごいカルト作品を作りそうな印象。今後もチャンスが巡ってきてほしいと思いました。特にアクション映画とかに向いてそうなセンスという印象です。ポスターが1番良いポスターのおどろおどろしさを想像して観に行ったらガッカリすると思います。生理的に無理とか集合体恐怖症とかを発動させる気持ち悪い映画ならKUSOの方がオススメかも。ポスターで集合体恐怖症が発動しないなら本編は余裕だと思います。全然そういう怖さない。ホラー映画初心者にはオススメ多分そんなにグロも怖い雰囲気も慣れていないという方にはいい練習になるんじゃないでしょうか。初心者でも見れる程度のグロ感、内容、演出となっていたように思います。ジャンプスケアについては時代に逆行した”敢えて”の個性ということなんだと思います。そんなにホラーを見てない人でもポスターのグロさえ耐えられるなら問題なくれるんじゃないかと思います。ジャンプスケア多用...
コメディ

ラブ・イン・ザ・ビッグシティ (2024年) 118分【ネタバレ・考察】心に刺さるシーンはあるものの、ポップで心温まる、暗くならないエンタメ・マイノリティ映画。全体的に笑って、部分的に泣いた。

ネタバレ無し感想予告編の時点から期待しまくっていた作品だったのですが、個人的には最高でした。ところどころ、"そんな奴いるかよ"っていうドラマティックな展開やよく見るような展開はありましたが、なんかこの映画の世界観ならそんなご都合展開も許せてしまいます。配信に降りてきたら確実にBGM映画候補です。とりあえず何か流しておこうという時に再生してしまうと思います。心が少し軽くなるというか、明るい気持ちになる作品でした。全体的に笑えます。何ヶ所かは泣けます。久々に映画で泣きました。テンポはかなり見やすいのですが、個性的で、気がついたら没入してました。泣いたり笑ったり忙しかった。マイノリティ映画にピンとこない人にはオススメしません。感情移入もできないと思います。基本情報대도시의 사랑법/Love in the Big Cityラブ・イン・ザ・ビッグシティ2024年 118分キャッチコピー『人生はありのままの君でいい。”普通に馴染めない”ふたりが見つけた、最強の関係。』製作国 : 韓国日本公開 : 2025年6月13日カナダ:2024年9月13日韓国:2024年10月1日興行収入 : 630万ドルジ...
B級ホラー

異端者の家 (2024年) 111分【ネタバレ・考察】予告編の大失敗?日本で売るのが難しそうな映画、苦肉のマーケティング。想像していた内容とは違い、だいぶB級な作品だった。宗教映画なんだから炎上なんか回避すんなよ!殺害予告が出て上映禁止になってナンボだろ!

ネタバレ無し感想宗教的な話とは聞いていたものの、B級ホラーでした。もっと崇高で難しい内容なのかと思ったらなんも知らない人でも観れる仕組みだし、B級ホラー展開だしで完全に肩透かしを喰らいました。笑あと想像していた宗教系ホラーとは全然違うベクトルの話だったので意外です。ヒュー・グラントの一万馬力ヒューグラントはめちゃくちゃかっこいいです。顔面ドアップのシーンが多いので、グラントファンは大興奮だと思います。私は本作でグラントに目覚めました。ノッティングヒルのグラントより異端者グラントの方が好きです。かちょいい。グラントの演技力でなんとか耐えてる印象の作品でした。こういう俳優の魅力で観ていて退屈しない映画ってありますよね。予告編に騙されるな予告編から想像してた内容と違う!笑そしてあらすじ読んで思ってた内容と違う!笑宗教を全面に出さない宣伝この映画の予告編を観ると、異端者の家に何かカラクリがあって出られないという印象を受けますが、この映画は思いっきり宗教映画です。たぶん日本では宗教が身近じゃないので家の方を全面に出したのだと思います。確かに、宗教に興味がない人は退屈で退屈で仕方がないと思います。...
アドベンチャー

サスカッチ・サンセット (2024年) 88分【ネタバレ・考察】なんだこのプロによって真面目に作られた変な映画。絶妙なバランス感覚で成り立っている未確認生物・サスカッチのサバイバル。変なのにずっと面白いのなんで?4DX上映待ってる。

ネタバレ無し感想何だこの映画。満遍なくコメディ要素があり、時折ホラーな要素があり、時折ヒーリング効果あります。全編セリフ無しですが、何も支障ありません。プロフェッショナルが真面目に作ったであろう変な映画なので、とても観やすいです。本当になんだこの変な映画。観た後にサスカッチのことが好きになっている。そもそも、かなり人を選ぶ作品であることは間違いありませんが、そこまで酷評というわけではないのであれば、最後はサスカッチのことが結構好きになっているんじゃないかなと思う映画でした。誰にオススメしたらいいのかわからない今まで観たことないタイプの変な映画です。つまらなかったわけでもないんですが、手放しに人にオススメするのは難しい印象です。野生UMA/ビッグフッドサバイバルシビアな自然の摂理吐瀉物/排泄物結構コメディ時折ホラー真面目な映画これらの単語にピンときたら、楽しめるかもしれません。あとボノボとか好きなら観てて楽しいかもしれません?ヒーリング効果があるのがウザい私は途中、目を開けたまま意識が飛んでました。この映画、人によってはワンチャン寝るかも。テンポが悪いわけでもないのですが、やたらと自然が...
コメディ

噛む家族 (2024年) 49分【ネタバレ・考察】エンタメ×社会派を両立させてる日本のB級コメディ・ゾンビ映画。 ゾンビ家族がもしいたら?という日本ならではのシミュレーション。今の時代を反映した映画。

ネタバレ無し感想この映画、最高でした。低予算であることは間違い無いと思うのですが、この手のインディーズ映画でここまで面白い邦画に出会えてテンション上がりました。全体的に笑えるし、考えさせられるような描写もあるし、切なさや悲しさも表現されており、素晴らしかったです。安心して!どうでも良くなるから!ゾンビのメイクなんて、ポスターの通りです。全然ゾンビ感ないじゃん!申し訳ないけどとてもメイクに金かかってるとは思えない。特殊メイクは使用していないようでした。にも関わらずそんなことが全く気にならなくなるほど引き込まれました!これは名脚本が成せる技なのではないでしょうか。たぶん、監督は魔法使い役者の撮り方もめちゃくちゃ上手い。申し訳ないことを言いますが、他の監督が撮っていたら役者の演技の下手さが際立って観てられなかったと思います。しかし、本作では自然な演技と、力を入れているであろうポイントのメリハリがしっかりと付けられており、役者たちがよく撮れていました。役者本来の良さを引き出すのが本当に上手いんだろうなと。素材本来の味を活かしている料理人。完全にナメてた素晴らしい脚本と監督の手腕により、最後まで...
SF

ホモ・アミークス (2023年) 42分【ネタバレ・考察】生命に対する愛を感じる作品。動物愛護的な視点の映画かと思ったら人間の残酷さや愛おしさがありのままに描かれていた。真面目さとコメディのコントラストが素晴らしかった。邦画で初めて泣くほど笑った映画。

ネタバレ無し感想もう良いんです。細かいことは。 SF・ファンタジーです。この映画はファンタジーです。細かい設定とか、描写が気になってしまう人には向いていない作品かもしれません。あと本作は結構コメディです。笑いのツボが合わなかったらこの映画自体が合わないかもしれません。個人的にはツボにハマりすぎて、初めて邦画で泣くほど笑いました。間の取り方が天才。シュールです。世界観が独特ですが、人物描写が秀逸です。テーマ性も私はかなり好きでした。しかも家に帰って冷静にならないとなんのテーマだったのかわからないくらいにはコメディのインパクトが強いです。そして、俳優の魅力を最大限引き出しており、さらにセリフ少なめで映像で表現してくれるので、説明台詞アレルギーの私にはとってもありがたい作品でした。あらすじと予告編を見てから視聴するのをオススメします。突然見初めても何がなんだかよくわからないと思います。基本情報ホモ・アミークス2023年 42分キャッチコピー『実験用に生み出された生物、ホモ・アミークスのお話。』製作国 : 日本ジャンル:ブラック・コメディ / ファンタジーあらすじ人間と“ちょっと”だけ違う遺伝...
オカルト/超自然ホラー映画

MAMA (2013年) 100分【ネタバレ・考察】世界観が刺されば面白いギレルモ・デル・トロ製作の切ない系ホラー。映像がホラーゲームっぽい。

ネタバレ無し感想映像はカッコよかったのですが、TVドラマのスピンオフみたいな脚本でした。 序盤で先が読めてしまい、そのまんま展開していくのであとは映像が刺さるか刺さらないかで面白さが左右される気がします。ホラーゲームっぽい雰囲気なのでホラゲー好きは割と楽しいかもしれません。あとハリウッド版リングのような雰囲気があるのであの世界観が好きなら楽しいかもしれません。ファンタジー感強いホラーでした。個人的には全然刺さりませんでした。テンポは観やすかったです。基本情報MamaMAMA2013年 100分キャッチコピー『ママ、私パパに殺されるの?』製作国 : スペイン/カナダ日本公開 : 2014年5月17日(限定)アメリカ: 2013年1月18日製作費 : $15,000,000興行収入 : $146,428,180レイティング : PG-12ジャンル:ホラー / ドラマあらすじ精神を病んだジェフリーは、妻と2人の共同経営者を殺害。さらに、森の小屋で幼い2人の娘まで手にかけようとするが、そこに潜む何者かに彼自身が消されてしまう。5年後、姉妹を発見したジェフリーの弟・ルーカスは、恋人・アナベルと4...
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エド・ゲインとは一体どんな人物だったのか【番外編】様々な映画に影響を与えたシリアルキラーの概要

グロテスクな内容・写真を含みます。 苦手な方はページを閉じてください。エド・ゲイン Ed Gein1906年8月27日 - 1984年7月26日(77歳没)死因:肺癌からの呼吸不全罪:殺人2人、9体の死体泥棒別名:プレイン・フィールドの屠殺解体職人 家族構成:母、父、兄逮捕日:1957年11月16日上記の他にも実の兄を含めた5人の死・行方不明に関与しているのではと疑われている。 彼は裁判で「正気を失っている」と判断され、無罪を宣告されたのち、精神病院に収容され余生を過ごした。エド・ゲインとはざっくりアメリカのシリアルキラーである。過度な男性嫌悪に傾倒した母親により、閉鎖的環境に置かれ歪んだ教育を受けて育つ。母親が絶対的存在であり、母親死亡後に猟奇事件を起こした。女性を殺し、その死体で様々な”作品”を作っていた。また、母親から受けた歪んだ教育の影響で女になりたいという願望を持っており、女性の死体の皮を使って服を作ってたとされる。田舎の近所では”ちょっと変わっているが、大人しい正直者”とされていた。そんな人物が猟奇的な事件を起こしたことは町中に衝撃を与え、センセーショナルに報じられた。そん...
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女になる恐怖 – カミング・オブ・エイジ・ホラー【随時更新】

カミング・オブ・エイジ・ホラーカミング・オブ・エイジとは英語で「成長」「成人すること」などを意味する表現です。 ホラー映画では少女から女になる成長をホラーとして描かれることが多い印象です。 そんな作品をまとめました。キャリー(1976年 98分)あらすじ冴えない容姿とおどおどした態度でいじめられている少女・キャリー。彼女は極度に興奮すると発動する超能力の持ち主だった。学校のプロム開催直前、友人のスーは彼女への嫌がらせを反省し、ボーイフレンドのトミーに彼女を誘うようお願いするのだが…。※参照元:U-NEXTコメントシシー・スペイセク怪演!母親による女性性の抑圧、さらには外的要因による過度なストレスにより限界を迎えたキャリーが爆発するのが何よりも恐ろしいです。何より支離滅裂で思い込みが激しい母親が怖いです。この人、会話が通じないんだろうなっていう。男性嫌悪が行きすぎて女性嫌悪にまで至っている母親の発狂も相まって、女体への嫌悪がふんだんに描かれています。キャリー (1976年) 98分RAW~少女のめざめ~(2016年 99分)あらすじ16歳のべジタリアン・ジュスティーヌは、初めて親元を離れ...
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女怖い映画特集【随時更新】7作品

『女』が怖い映画特集本記事ではひたすらに女が怖い映画を紹介してしていきます。随時更新していきます。Pearl パール2022年 102分あらすじ1918年、テキサス。 スクリーンの中で踊る華やかなスターに憧れるパールは、敬虔で厳しい母親と病気の父親と人里離れた農場に暮らす。外の世界への憧れが募っていたある日、地方を巡回するショーのオーディションがあることを聞きつけ参加を望むが…。※参照元:U-NEXTコメント徹底的に自己中で短絡的で想像力がなく、共感能力もなく、他責思考でヒステリック。嫌な女すぎてむしろ気持ちいい。笑それで死にたいする実感がなさそうなのでとんでもないサイコパスです。パールの超長回しシーンといい、狂気のラストシーンといい、ミア・ゴスの演技力が凄すぎました。Pearl パール (2022年) 102分ミザリー1990年 108分あらすじ人気作家、ポール・シェルダンは大雪の中、車で大事故を起こし重傷を負う。付近に住む元看護婦でポールの熱烈なファンだと名乗るアニー・ウィルクスに助け出され、献身的な介護を受ける。しかし、アニーはポールの最新刊の内容を知ると態度を一変させる。※参照...
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ピンク・フラミンゴ (1972年) 93分【番外編】ピンク・フラミンゴの出演者たちのその後

悪趣味映画をつい観てしまうのですが、みるたびに出演者のその後が気になってしまいます。 気になってみたのでピンク・フラミンゴの出演者たちについて調べてみました。基本情報Pink Flamingosピンク・フラミンゴ1972年 93分キャッチコピー『そそりたつ芸術。』キャッチコピー(英語)『AN EXERCISE IN POOR TASTE』製作国 : アメリカ日本公開 : 1986年6月21日アメリカ:1972年3月17日製作費 : $10,000興行収入 : $6,000,000レイティング : R18+ジャンル:コメディ・ホラーあらすじバブス・ジョンソンという偽名を使って潜んでいるディヴァインは、卵しか食べない母親のエディ、不良息子のクラッカー、覗き趣味のある友人のコットンと共に、ボルチモア郊外のトレーラーハウスに住んでいた。ある日、タブロイド紙がディヴァインを「世界で最も下品な人間」(The filthiest person in the world)と評したことから、我らこそが「世界で最も下品な人間」だと主張するマーブル一家との争いが始まる。※参照元:Wikipedia英語版 予...
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アリ・アスター【まとめ・考察】恐怖の運命論。生物は皆、DNAという運命の手のひら。

アリ・アスター【まとめ・考察】恐怖の運命論。生物は皆、DNAという運命の手のひら。
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ソウ・シリーズ【まとめ・考察】ジグソウは何がしたかったのか?ソウ1 &ソウ2を観た時点での考察。ネタバレあり。

基本情報SAW SERIESソウ・シリーズ2004-年 - 現在ソウ(Saw)2004年 111分ソウ 2(SAW II)2005年 93分ジグソウは結局何がしたかったの?ソウ1 &ソウ2を観た時点での私のジグソウの認識をまとめました。3は見るかなあ、、、。見るなら順番通りに見ないとだよなあ、、、。⚠️ネタバレ有⚠️1での動機自分が癌になって死が確定し、生の尊さを知った。そんで周りの生きることを大事にしていない連中にムカつくようになった。だからそんな命へ無頓着な奴らに死に面する機会を俺が与えてやるんだ。そんでそいつらの強烈な生への執着を目の前で見ることで生を感じたい。という感じ?2での追加動機自殺未遂をした時に生を実感した。この衝撃を他人にも与えたい。死後も名を残すことによって永遠にこの世に存在し続けたい(ジグソウ的には永遠の命と同義?)。ていう感じ?1と2で共通しているのは人の生死を目の前で見るという刺激が生きている実感に繋がっている。だから人の生への貪欲な執着が見たい。ジグソウは生の実感を得るためにバンジージャンプとかはしない。あくまでも他人の命で遊びたい。自分の命はめちゃ大切。ジ...
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テリファー・シリーズ【まとめ・考察】アート・ザ・クラウンは結局何だったの?ネタバレあり

基本情報Terrifier Seriesテリファー・シリーズ2013年 - 未定テリファー0 (2013年) 83分テリファー (2018年) 84分テリファー 終わらない惨劇 (2022年) 138分テリファー 聖夜の悪夢 (2024年) 125分テリファー第4作品目 最終章 公開未定アート・ザ・クラウンは結局何だったの?悪魔です。確実に悪魔です。ここから下記作品について言及します。ネタバレをみたくない方はここで引き返してください。テリファー・シリーズヘレディタリー/継承 (2018年) 127分クラウン (2014年) 100分⚠️ネタバレ有レビュー⚠️悪魔は人間の身体と心を乗っ取るヘレディタリー情報ですが、悪魔は体も心も弱りきった人に入り込み、人格を乗っ取るみたいです。身体的に弱らせるのもそうですが、ターゲットの大切なものを殺したり壊したり、心を徹底的に弱らせます。心が弱りきっていないと、完全に乗っ取ることができないみたいです。テリファー 聖夜の悪夢でも、ヴィクトリアが完全に乗っ取られるシーンがありましたね。かろうじて残っていたヴィクトリア本人の人格が、文字通り死んでしまったシー...
アジア

新世紀ロマンティクス (2024年) 111分【ネタバレ・考察】とにかく美しい映像美。2人の男女のすれ違う恋を描きながら中国の激動の22年間を描いた異色の作品。踊って歌いながら生きていく。めっちゃ中国。めっちゃ芸術。

ネタバレ無し感想この映画は中国に興味がある人以外にはオススメしません。特に中国の近代史に詳しくないと見所が映像美と2人の恋模様となってしまうため結構、退屈かもしれません。本作はロマンス映画に見せかけた近代史映画といっても過言ではないほど、歴史に関する作品でした。個人的には観たことないタイプの構成の作品で、物凄く興味深い作品です。もう一度観たいし、今回、たまたまムビチケをいただくことができて普段の私なら絶対に見ないであろう作品に出会えて本当に嬉しいです。しかし、ちょっといろいろ気になるところを調べてからまともにレビュー書くことにします。基本情報风流一代/Caught by the Tides新世紀ロマンティクス2024年 111分キャッチコピー『記憶の、モンタージュ』製作国 : 中国日本公開 : 2025年5月9日ジャンル:ドラマ / ロマンスあらすじ新たな世紀を迎え、漠然とした未来への期待に溢れていた2001年。三峡ダム建設により建物が解体され、長江で100万を超える住民たちが移住した2006年。目覚ましい経済発展を遂げ、地方都市も都会化したコロナ禍の2022年……。チャオは山西省・大...
SF

ホモ・アミークス (2023年) 42分【ネタバレ・考察】生命に対する愛を感じる作品。動物愛護的な視点の映画かと思ったら人間の残酷さや愛おしさがありのままに描かれていた。真面目さとコメディのコントラストが素晴らしかった。邦画で初めて泣くほど笑った映画。

ネタバレ無し感想もう良いんです。細かいことは。 SF・ファンタジーです。この映画はファンタジーです。細かい設定とか、描写が気になってしまう人には向いていない作品かもしれません。あと本作は結構コメディです。笑いのツボが合わなかったらこの映画自体が合わないかもしれません。個人的にはツボにハマりすぎて、初めて邦画で泣くほど笑いました。間の取り方が天才。シュールです。世界観が独特ですが、人物描写が秀逸です。テーマ性も私はかなり好きでした。しかも家に帰って冷静にならないとなんのテーマだったのかわからないくらいにはコメディのインパクトが強いです。そして、俳優の魅力を最大限引き出しており、さらにセリフ少なめで映像で表現してくれるので、説明台詞アレルギーの私にはとってもありがたい作品でした。あらすじと予告編を見てから視聴するのをオススメします。突然見初めても何がなんだかよくわからないと思います。基本情報ホモ・アミークス2023年 42分キャッチコピー『実験用に生み出された生物、ホモ・アミークスのお話。』製作国 : 日本ジャンル:ブラック・コメディ / ファンタジーあらすじ人間と“ちょっと”だけ違う遺伝...
SF

けものがいる (2023年) 145分【ネタバレ・考察】一挙手一投足、目を惹きつけて止まない女優レア・セドゥの魅力が爆裂。SF・ロマンスだけどホラー・スリラー要素もあり大サービス映画。恋愛の一番美味しいところが描かれていた。長尺のはずなのに長さを感じることなくみることができてしまった。

ネタバレ無し感想映像美がすごくよかったです。 レア・セドゥの演技力がめちゃくちゃ発揮されていたと思いますし、めちゃくちゃ魅力的に撮れていたと思いました。この監督ナイス過ぎる。物語は案外ストレートでした。そして何の話なのか分からない展開が続きますがちゃんと最後にまとまってくれた印象で、もう一度観たくなります。上質なアート作品という印象でした。個人的には何回も見るかもしれません。しかし、アート要素が強い映画が苦手な方は苦手そうです。人は選ぶだろうなと思いました。事前情報けものがいる - 公式サイトに載っている情報は頭に入れて観に行ったほうがいいかもしれません。あらすじと時代感は頭に入れて観に行った方がいいと思います。私は事前に確認して行ったのでそこまで混乱せずに観ることができたと思います。基本情報La Bête/The Beastけものがいる2023年 145分キャッチコピー『恐れは、伝播する』製作国 : フランス/カナダ日本公開 : 2025年4月25日イタリア(ヴェネチア国際映画祭):2023年9月3日フランス:2024年2月7日カナダ:2024年4月19日製作費 : 750万ユーロ興...
スリラー

ミステリアス・スキン (2004年) 99分【ネタバレ・考察】少年たちのトラウマを繊細に描き、追体験させて観客の心に傷を残す名作。リアルでヒリヒリする人物描写。有名俳優の若手時代の名演技が見られる。その辺のホラーよりよっぽどトラウマになる映画。

ネタバレ無し感想私はショック過ぎてエンドロールで思考停止して茫然としていました。 本作は強烈に心に傷が残る映画です。表情も人物描写も説得力が凄過ぎて、ヒリヒリと痛い映画でした。しかもこの映画、10年以上前に何かで観たことがあった気がするんですよね。当時もかなり衝撃を受けた気がするのですが、内容はほぼ忘れていました。それでもタイトルだけは忘れなかった映画です。今回、再視聴して納得しました。観た後に心に傷を負う映画です。この映画、人物描写と俳優の演技力と演出が上手すぎて、観客にもトラウマを追体験させます。私は本作に出てくるような、類似する体験は全く受けたことがない上、女で異性愛者なのですが、かなりダメージを受けました。本当に心にブラックホールができるような映画でした。基本情報Mysterious Skinミステリアス・スキン2004年 99分キャッチコピー『僕たちが壊れた、8歳の夏』製作国 : アメリカ/オランダ日本公開 : 2025年4月25日イタリア(ヴェネツィア国際映画祭):2004年9月3日アメリカ:2005年5月6日オランダ:2005年5月25日製作費 : 1000万ドル興行収入...
SF

サブスタンス (2024年) 142分【ネタバレ・考察】女によるルッキズム社会への復讐。日本版の予告編からは全く想像がつかない展開から、怒涛のラスト。あれだけのことをやっておいて、また驚くようなオチを付けれたのがすごい。噂が噂を呼んで大ヒットしそうな最強ホラー映画。

ネタバレ無し感想この映画、女なら全員が晒されている年齢や外見によるジャッジに対する怒りを徹底的に表現しておきながら、めちゃくちゃエンタメ性が高い作品でした。予告編からは想像できないくらいグロいので苦手な方はご注意ください。あと、日本版の予告編が非常に優秀なので、海外版の予告編は観ずに観にいった方が楽しいと思います。ネタバレ絶対厳禁の映画です。海外版の予告編はみない方がいいかも日本版の予告編では、とある要素が完全に隠されており、本編の展開にめちゃくちゃ衝撃を受けました!UK版の予告編などでは若干描かれてしまうので、この衝撃は受けられなかったと思います。日本版の予告編優秀!海外版の予告編は観ない方がいいかもしれません。映像も脚本もビビットキャラクターや欲望が結構デフォルメされて描かれていた印象です。無駄のない映像美と同様に脚本も無駄がなかったように思います。案外セリフが少ないです。SF設定に関してはなんだこれ!となりますが、そんなことツッコませないほどにテンポが良く、映像の美的センスが独特なので心地よく観れます。映像がオシャレながらホラーとしてもめちゃくちゃ成立していて、社会的なテーマも盛...
ドラマ

シンシン/SING SING (2023年) 107分【ネタバレ・考察】「グリーンマイル」、「ショーシャンクの空に」を圧倒的に凌駕する刑務所映画の傑作。綺麗事に頼らず、地に足が着いた切実な刑務所映画。その場にいるかのようなリアリティ。痛みも温もりも描かれており、魂を感じる名作。

ネタバレ無し感想宣伝文句で「グリーンマイル」や「ショーシャンクの空に」が使用されていますが、上記2作品より圧倒的に素晴らしかったです。 個人的にはNo.1の刑務所映画です。個人的には上記の2作品はあまりにも現実離れしている印象だったので全く刺さりませんでしたが、本作はブッ刺さりました。本物の元収監者が出演していて、さらに長回しのシーンが多く、カメラのブレもドキュメンタリーかのようで、とにかくリアリティが凄いです。あと噛んでいるシーンもそのまま使われていました。しかも噛んでいるシーンの俳優を調べたら元受刑者ではなくプロの俳優の方だったので、見終わった後に笑いました。是非映画を観て確かめてみてください。多分あれは噛んでます。笑キャスト情報は確認せずに観てほしい本作には元収監者が出演しています。プロの俳優と元収監者が混ざって演技をしています。本物の元収監者がプロの俳優に太刀打ちするって相当難しいはずなのに見事に見分けが付かなくなっていました。その逆も然りです。とにかく本作はドキュメンタリーを観ているのかと見間違うほどのリアリティがありました。誰が受刑者で誰が俳優なのか、予想してみて欲しいです...
コメディ

マルセル 靴を履いた小さな貝 (2021年) 90分【ネタバレ・考察】とにかく可愛いくて笑える素敵な物語で心が浄化される映画。製作期間7年のA24によるストップモーション×実写。掘り出し名作。

ネタバレ無し感想マルセルがとにかく良いキャラしていて可愛いです。貝が生活しているという世界観がきちんと作り込まれていて楽しいです。キャラクター造形もしっかりしていて、物語もすんなり入ってきます。コメディ要素が可愛くて笑えるので老若男女が楽しめると思います。物語のクオリティもものすごく高いのでもう一回観たいです。詩的な表現やマルセルが感じていることを語るシーンはどこか感動的で心に残る印象的でした。めちゃくちゃテンポよくて惹きつけられますし、映像も脚本も素晴らしく、感動と笑いのバランスが凄く良い作品でした。根底には深いテーマが流れており、もう一度鑑賞したいと思いました。事前情報作中、60ミニッツというテレビ番組が出てきますが、これはアメリカのドキュメンタリー番組です。1968年から放送されている長寿番組で、ハリウッドスターや政治、医療など幅広い題材を取り扱っている人気番組です。Youtubeチャンネル:基本情報Marcel the Shell with Shoes Onマルセル 靴を履いた小さな貝2021年 90分キャッチコピー『貝だって人生は、ままならない』製作国 : アメリカ日本公開 ...
スリラー

教皇選挙 (2024年) 120分【ネタバレ・考察】息継ぎができないほどの澱まない緊張感。圧倒される映像美と音響。素晴らしい演技と脚本。文句のつけどころがない胃が痛くなる名作。<観る前の必要情報>

ネタバレ無し感想これは久々に痺れましたね。 細部まで作り込まれた衣装、建物、美術、音響、音楽、全てが美しかったです。また俳優の演技も本当に素晴らしかった。あまりにも素晴らしい演技だったので主人公に感情移入し過ぎてしまい、鑑賞中に胃が痛くなりました。私は基本的にミステリーは得意ではないのですが、本作は密室で人間模様がメイン、しかもとてつもないリアリティで描かれるため、全く退屈することなく最後まで惹き込まれました。キリスト教の知識が必要だと思われる方が多いかと思いますが、全く知識が無くても楽しめる作品となっております。どちらかというとアメリカの政治や社会問題についての知識がある方が楽しめるかもしれません。体調万全で挑もうホラー映画かと錯覚するほどの凄まじい緊張感がずっと続きます。むしろ、ホラー映画の方が優しい。本作ではリラックスできるタイミングが全くありません。ハラハラし続けるので、結構体力を持っていかれます。寝不足時の鑑賞はオススメしないかもしれません。人によってはオススメしない本作は素晴らしいクオリティの作品ではあるのですが、派手な展開はないため、人によっては寝てしまうかもしれません。...
エロティック・スリラー

ベイビーガール (2024年) 115分【ネタバレ・考察】また女の性の開放をまた描くの?と思ったらポリアモリーやEQ、ジェネレーションギャップなど、どこか新時代的な内容の映画だった。20年後にまた観たい。

ネタバレ無し感想このタイプの主人公の第一人者でしょう! あるいは二度とこのタイプの主人公は現れないでしょう!笑それにしても大御所にして、ここまで恥部を曝け出したニコール・キッドマンには感服です。ホンモノ過ぎる。本作でより一層ファンになりました。個人的には女性のオーガズムシーンNo.1のインパクトがある映画です。鑑賞直後はそこまで高評価ではなかったのですが、鑑賞後にどんどん評価が上がりました。しかも観たことのないタイプの映画過ぎて、観た直後は消化不良を起こしていましたが、時間が経てば経つほど面白いです。さすがA24が配給する作品、新しい価値観をぶつけてきます。フェミニズム的な始まりですが、それよりZ世代との価値観のギャップに戸惑いながらも、その新しい価値観によって解放される作品に見えました。爆笑できるシーンもちょいちょいあったので早くもう1回観たい。とにかくいろんな年齢層、性別の人の感想が聞きたくなりました。人によって視点がだいぶ変わりそうなので、ある種のリトマス試験紙になり得そうな作品です。基本情報Babygirlベイビーガール2024年 115分キャッチコピー『やめないで』キャッチコ...
B級ホラー

呪怨 ビデオオリジナル版(2000年) 76分【ネタバレ・考察】天才としか言いようがない。心霊ホラーが全く怖くない私が、怖過ぎて洗顔する際に支障をきたしたホラー映画。

ネタバレ無し感想先日、貞子vs 伽椰子を見たのですが、想像以上に伽椰子のビジュアルが怖かったので、本作を視聴することにしました。伽椰子も俊雄も物心ついた頃には、お二人ともスターになられており、コメディで消費されているお姿しか見たことがありませんでした。なので油断してしまい、かなりダメージを喰らいました。人怖、心霊、人体破壊など、ありとあらゆる恐怖演出をしてくるので、少しずつHPが削られ、ラストでトドメを刺されます。それぞれの人物描写が緻密に描かれているので、心霊描写にも説得力があり恐怖度が高いです。この映画すごい。かなり怖い。そして魅せるシーンと見せないシーンの緩急が素晴らしいです。また、一部の描写はあえて見せないことでこちらの想像力に委ねることにより、見えるより怖いシーンがちらほらとあります。前半は大人しいのですが、なんか小気味良いテンポで話が進んでいくので、とっても見やすいです。そして少しずつ怖くなって行くので、後半はめっちゃ集中してしまい、気がついたら映画が終わっていました。これはすごい。そして映像の質感、普通なら安っぽいと一蹴してしまいそうですが、本作はその安っぽい質感すら上手...
B級ホラー

シリアル・ママ (1994年) 93分【ネタバレ・考察】想定の斜め上を行く、最強に悪趣味でシニカルで、ただふざけ倒したブラック・コメディ映画。思想なんてねぇよ!お前ら(自分を含む)を全員笑い飛ばしたいだけだ!

ネタバレ無し感想かの悪名高きカルト映画、ピンク・フラミンゴ(ノーカットで犬のうんこを食うエンディングが有名)のジョン・ウォーターズ監督の作品なだけあって、凄まじい角度のコメディ映画です。そしてテンポが良いです。ジョン・ウォーターズ入門として最適なのではないでしょうか。ピンク・フラミンゴを想起させるシーンもチラホラとあるため、楽しめます。ファンサ抜群。あとこの監督、ただのキチガイかと思ったらコメディのセンスがちゃんとあるのが怖いです。もう好きにしろよwって気楽に観てられます。何回か爆笑シーンがありました。基本情報Serial Momシリアル・ママ1994年 93分キャッチコピー『殺人犯こそスーパースター!!』製作国 : アメリカ日本公開 : 1995年4月29日アメリカ:1994年4月13日製作費 : $13,000,000興行収入 : $7,800,000ジャンル:クライム / ホラー / コメディ / コメディ・ホラーあらすじ日常の道徳的に正しくない行為をした人間を惨殺しまくる連続殺人主婦の姿を描いたブラック・コメディ。アメリカのどこにでもありそうな郊外の閑静な住宅街。そこに暮らすビ...
コメディ

ワイルド・アット・ハート (1990年) 124分【ネタバレ・考察】気が付いたらあなたもデイビッド・リンチの掌の上。リンチ最大のコメディ作品。何故か面白いんだけど何処が面白いのかはわからない。芸術映画にも関わらず観客を突き放さないエンタメ性。男女という生物の精神性をエクストラクトしたかのような、ピカソ的な作品。

ネタバレ無し感想本来、アート映画ってこんなポップで観やすかったでしたっけ?笑この映画、テンポは良いし、面白いし、映像は個性的だし、どこかメジャー映画な雰囲気がしているのですが、意味わかんないし、詩的なセリフバンバン出てくるし、ファンタジーなのか現実なのかわからないし、がっつりアート映画でした。笑意外かもしれませんが、オズの魔法使いを観てから本作を視聴するとより一層楽しめるかもしれません。笑案外コメディ映画です!笑基本情報Wild at Heartワイルド・アット・ハート1990年 124分キャッチコピー『セイラーとルーラ。ふたりの熱いハートは、荒野を焼き尽くす。』製作国 : アメリカ日本公開 : 1991年1月15日フランス(カンヌ国際映画祭):1990年5月アメリカ:1990年8月17日製作費 : $9,500,000レイティング : R18+ジャンル:クライム / ロマンスあらすじ恋人ルーラと一緒にいたところ、因縁をつけてきた男を殺害したセイラ―は、刑務所に送られる。数年後、保釈になったセイラ―は再会したルーラと共にカリフォルニアへ旅立つ。だが、娘に執着するルーラの母マリエッタは、...
アドベンチャー

悪い子バビー (1993年) 114分【ネタバレ・考察】なんで本作がそこまで有名じゃないのかが解せない。宗教へ疑問を抱かせ存在意義を問う強烈な名作。『哀れなるものたち』の男&現実版。思考実験のような映画。

ネタバレ無し感想本当にすごい作品を見てしまった気がします。感動したのか何なのかわかりませんが、本作を見終えたとき呆然としていました。嵐のようなテンポ感で進んでいき、気がついたら映画が終わっていました。作中、ずっと悲しくて切なかったのですが、後味の悪くない素敵な作品です。『哀れなるものたち』の男・現実世界版という感じでしょうか。今の時代には作れない作品です。そしてバビー役の俳優の演技力がすごいです。かなり体も張ってます。そしてものすごく目が綺麗です。あと映像、音楽も面白い。そしてテーマは人体の構造のように複雑に絡み合っていて言語化ができません。まさにアートという感じです。映画である必要性のある作品という印象を受けました。基本情報Bad Boy Bubby悪い子バビー1993年 114分キャッチコピー『奇妙で、無情で、過酷でも、愛に溢れた人生。』製作国 : オーストラリア/イタリア日本公開 : 2023年10月20日イタリア(ヴェネツィア映画祭):1993年9月1日オーストラリア:1994年7月28日製作費 : 80万豪ドル興行収入 : 808789豪ドルレイティング : R18+ジャンル...
スプラッター

グリーン・インフェルノ (2013年) 100分【ネタバレ・考察】意識高い系大学生ざまぁな映画。割と見やすくてポップで楽しいグロ映画。

ネタバレ無し感想すげーなこの映画。 グロ描写に抜かりないじゃん。本作は食人族(1980年)をモチーフに製作された作品です。食人族と比較すると、ドキュメンタリー感もありませんし、本物の動物を殺していません。グロ映画っぽいグロ映画で見やすいです。グロのクオリティは高いですが、グロ映画に慣れている方なら見やすい方のグロ映画だと思います。テリファー 終わらない惨劇が余裕だったらこの映画も余裕だと思います。案外、笑えるシーンが多く、ポップに楽しめるグロ映画という印象でした。テンポもめっちゃいいし、次の展開が読めません。食人族と内容は全く違うものとなっていますが現代版リメイクとして観ても優秀なのではないでしょうか。リメイクするなら、これくらい改変してしまってもいいよね!と思えるような作品です。イーライ・ロスの手際の良さ、緩急の上手さ、食人族愛を感じれる作品でした。なんだか見てて気分がいい作品でした。食人族では、テーマ性を強く感じる作品でしたが、本作はほぼほぼメッセージ性は伝わってきません。テーマについてはバカで傲慢な若者への嫌悪感があるんだろうなとは感じましたが、それくらいの印象です。でも満足度は...
アドベンチャー

食人族 (1980年) 95分【ネタバレ・考察】食人族によるエクスプロイテーション映画かと思っていたらカウンターパンチを喰らうファウンドフッテージの元祖。観客を含む全員が食人族エンド。

ネタバレ無し感想製作陣、観客、関係者の全員に唾を吐き捨てるような作品でした。 ジョーカー:フォリアドゥに通づる、観客に対して冷水をぶっかけるメタ的な構造になっています。好きです。一部、本物のスナッフフィルムが差し込まれています。そして本物の動物を殺すシーンもあります。その他のグロ表現もクオリティが非常に高いです。グロ映画にあまり耐性がない方や、グロ映画初心者の方は、テリファー 終わらない惨劇あたりから見始めるのをオススメいたします。残虐シーンがドキュメンタリータッチで撮影されているのもあり、リアリティがすごいです。泥だらけで汚い。現地の人に撮影協力をしてもらったそうですが、それも相まってリアリティに拍車がかかっています。グロ過ぎて何がなんだかわかんねーよ!映像的なインパクトもそうですが、案外ちゃんとテーマ性がありました。しかし、グロ描写のインパクトが強過ぎてあんまり内容が入ってきません!そして、もう一度観ようという気には到底なれません。本作はあらゆるレビューサイトで非常に評価が低いのが特徴です。グロだけで作られた作品ではなく、案外映画としても内容がしっかりしていましたが、グロ映像のイン...
B級ホラー

悪魔のいけにえ (1974年) 84分【ネタバレ・考察】美的センスが光る映像美。そしてグロテスクながら美しい”作品”たち。差し込まれる身体障害者への無意識的な差別と希薄な親族関係。後半はもはやコメディ。

ネタバレ無し感想ちょいちょい挟まれる映像美。 あんまりってかほとんどグロくないです。音がすごくいいですね。前半は障害者を中心とした人間関係の嫌な感じを描いています。この監督、もしかして人間模様を描くの得意だったりする?後半はグダグダのコメディです。本作はBGMがほとんどないですが、めっちゃうるさいです。チェーンソーの音と女の悲鳴をこれでもかというほどきかせてきます。どちらかというと音で不快にさせてくる。怖いかと言われるとそんなに怖くないです。終盤はツッコミ映画です。面白いです。基本情報The Texas Chain Saw Massacre悪魔のいけにえ1974年 84分製作国 : アメリカ日本公開 : 1975年2月1日アメリカ:1974年10月1日製作費 : $83,000興行収入 : アメリカ・カナダ:$30,859,000レイティング : R-15ジャンル:ホラーあらすじ1973年、テキサス。ワゴン車に乗ってドライブ旅行に繰り出すサリーやフランクリンら、5人の若者はヒッチハイカーの男を乗せることに。異常な言動を繰り返す彼に恐れを抱いて車から降ろしたサリーたちだったが、それを機に...
サイコホラー

屋敷女 (2007年) 83分【ネタバレ・考察】世界中でカットにカットを重ねられた、妥協なきグロ映画。とんでもない映画。

ネタバレ無し感想容赦ないグロゴアでテンポ良くて面白かったです。 一応、5行くらいで書き終わってしまいますが物語もちゃんとあります。思ってたより切ないラストでした。グロ表現が本当に酷いのでご注意ください。私は休憩を挟まないと最後まで観れませんでした。最初はあんまり予算なかったのかな?という質感だったのであまり期待していなかったのですが、案外ちゃんと作られていました。グロゴア表現が常軌を逸しています。ところどころ個性ある映像も差し込まれていて、見応えあります。無駄なセリフがないのですが最後まで見てしまいます。基本情報À l'intérieur/Inside屋敷女2007年 83分キャッチコピー『この女、凶暴につき。』製作国 : フランス日本公開 : 2008年6月21日フランス:2007年6月13日アメリカ:2007年10月17日レイティング : R18+ジャンル:ホラー / ボディホラー / スプラッター / スリラーあらすじクリスマス・イブの夜。出産を翌日に控えた妊婦・サラの家に、黒い服を着た長い髪の見知らぬ女が忍び込んでくる。女は巨大なハサミを手に、サラに襲いかかる。信じられない衝撃...
ドラマ

黒い太陽 七三一 戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌 (1988年) 105分【ネタバレ・考察】撮影方法に問題がありすぎて映画としての評価ができない映画。

ネタバレ無し感想悪趣味映画界では割と有名な作品。本物の猫を虐待し、本物の死体を使って撮影している倫理観の狂った作品であるからです。子供の頃、日本とドイツの医療は戦争時の人体実験により飛躍したって話を聞いたことがありましたが、ここまで凄惨な大量殺人だとは想像していませんでした。一応、映画は映画なので、という程度に留めておいた方がいいかと思います。香港人が中国で作った映画なので、真偽がわかりませんん。鵜呑みにはできないです。しかし、本作は極端に日本人を悪く描こうとしているかというと、そういう意図はあまり感じません。全員が戦争の被害者であるというのが第一印象でした。本作の原作は「悪魔の飽食」という本だそうで、監督はできるだけ忠実に再現しようとしたとのこと。読んだところで国が正式発表するわけもなけりゃ今から正確な調査ができるわけでもなけりゃ、もちろん自分の目で見ることもできないのでもはや真実は闇の中です。しかし、本作で描かれていた酷いことが行われていたと言われても全く違和感はないです。
ナチスにもサイコ医師いましたしね。本作をリメイクするなら、日本のことも中国のことも知らない、ボンゴあたりの1...
ホラー

フリークス (1932年) 64分【ネタバレ・考察】一体、誰が怪物なのか?今では絶対に作れないホラー映画

ネタバレ無し感想だいぶ前に見たことがあったんですが、ラストシーンしか覚えていなかったので再視聴しました。 結構胸糞悪い話だったんですね。全然覚えていなかった。多種多様な奇形の人たちは出てきますが、割と内容は普通の群像劇です。メインのストーリーは結婚詐欺ですが、サーカス内に住む人たちの色々な小ネタを挟んでくれます。サーカス感満載に騒がしく次から次へと小ネタが出てくるので案外退屈しないです。展開やセリフにはかなり時代を感じます。普通に不快なセリフが出てきますが当時はこれぐらい大したことなかったのかな。基本情報Freaksフリークス1932年 64分制作国 : アメリカ日本公開 : 1932年11月24日アメリカ:1932年2月20日製作費 : $310,600レイティング : PG-13ジャンル:ホラーあらすじフランスの曲馬団の一員である小人のハンスは小人の曲芸師のフリーダと婚約していたが、美貌の軽業師のクレオパトラに魅せられてもいた。ハンスが親戚からの莫大な資産を相続することを知ったクレオパトラは金目当てに彼を誘惑し、クレオパトラに眩まされるままハンスは彼女との結婚を決めてしまう。婚約者...
スリラー

セルビアン・フィルム (2010年) 104分【ネタバレ・考察】アイディア一本勝負で面白くなかった作品。

ネタバレ無し感想落ちこぼれ元ポルノスターが大金のために撮影内容も知らされないまま""アート作品""の出演を承諾したところ、家族諸共悲惨な目に合うという話です。テンポ遅いです。スリラーとしても面白くありません。”これやばくね?w”というアイディア一本勝負で作ったんだろうなという作品です。こうして考えてみるとトム・シックスって偉大ですね。グロですが、あんまりリアリティはないのでその点はそこまでではないです。ただ内容の胸糞悪さ、気持ち悪さ、悪趣味さは半端じゃない。おすすめはしません。基本情報A Serbian Filmセルビアン・フィルム2010年 104分キャッチコピー『俺の身に、一体何が起こったのか』制作国 : セルビア日本公開 : 2012年1月21日セルビア:2010年6月16日レイティング : R18+ジャンル:ホラー / スリラー / バイオレンスあらすじポルノスター・ミロシュは現役を引退し、妻マリア、幼い息子ペタルと共に暮らしていたが、中々仕事に恵まれず困窮していた。 そんなある日、ミロシュはかつて共演したレイアから海外向けの大作ポルノに出演しないかとの誘いを受ける。高額のギャ...