詩的表現

コメディ

ワイルド・アット・ハート (1990年) 124分【ネタバレ・考察】気が付いたらあなたもデイビッド・リンチの掌の上。リンチ最大のコメディ作品。何故か面白いんだけど何処が面白いのかはわからない。芸術映画にも関わらず観客を突き放さないエンタメ性。男女という生物の精神性をエクストラクトしたかのような、ピカソ的な作品。

ネタバレ無し感想本来、アート映画ってこんなポップで観やすかったでしたっけ?笑この映画、テンポは良いし、面白いし、映像は個性的だし、どこかメジャー映画な雰囲気がしているのですが、意味わかんないし、詩的なセリフバンバン出てくるし、ファンタジーなのか現実なのかわからないし、がっつりアート映画でした。笑意外かもしれませんが、オズの魔法使いを観てから本作を視聴するとより一層楽しめるかもしれません。笑案外コメディ映画です!笑基本情報Wild at Heartワイルド・アット・ハート1990年 124分キャッチコピー『セイラーとルーラ。ふたりの熱いハートは、荒野を焼き尽くす。』製作国 : アメリカ日本公開 : 1991年1月15日フランス(カンヌ国際映画祭):1990年5月アメリカ:1990年8月17日製作費 : $9,500,000レイティング : R18+ジャンル:クライム / ロマンスあらすじ恋人ルーラと一緒にいたところ、因縁をつけてきた男を殺害したセイラ―は、刑務所に送られる。数年後、保釈になったセイラ―は再会したルーラと共にカリフォルニアへ旅立つ。だが、娘に執着するルーラの母マリエッタは、...
B級ホラー

VIDEOPHOBIA (2019年) 88分【ネタバレ・考察】下手くそインランドエンパイア!外国人が喜びそうな日本の風景がふんだんに映される。無気力なバカ女が性被害に遭って、荒唐無稽なラストへと向かう変な映画。ただイライラして疲労したという点ではホラーだった。

ネタバレ無し感想ホラー映画かと思って観てしまいました。 いつもの癖で、予告編もあらすじにも目を通さずに観るのが好きなので勝手にホラーだと思っていました。違いました。なんだこの映画。ターゲットは海外の人ですかね?日本の日常風景がふんだんに映されていました。配信で世界に観てもらい、名を売って海外進出のステップにしようという算段なのでしょうか。いらないシーンが多いです。なんの関係もない祭りの風景とか、ただ電車に乗っているだけのシーンとかやたら長いです。もし自分が外国人だったらそのシーンも楽しめただろうなと思います。セリフ少なめで淡々としています。アート映画っぽい雰囲気です。でも主人公の女がバカ過ぎてホラーでもないです。ずっと”お前マジかよ”という気持ちで観ていました。テンポが悪くて集中力が削がれます。鑑賞後感は結構ひどくて、疲労感のみでした。エンタメ性はほぼ感じませんでした。この映画、誰にオススメしたらいいんだろう。タイトルの意味フォビアとは恐怖症を意味する単語のため、ビデオフォビアはビデオ恐怖症という意味になります。基本情報VIDEOPHOBIAVIDEOPHOBIA2019年 88分キャ...
ドラマ

まる (2024年) 117分【ネタバレ・考察】ずっとダラダラしている映画。面白くなりそうなのに、何故かいちいち退屈でクサイ描写。見どころがない。穏やかすぎるジョーカー。クリエイターは共感できるところが多いのかも。

ネタバレ無し感想とにかくテンポが悪いです。台詞が安っぽいです。キャラクターにも展開にも全くリアリティがないのですが、エンタメしてません。リアリティがないならアッと驚く映像が見たいです。見どころがありません。一応テーマ性があり、個人的には好みなタイプのラストと展開のはずなのですが、あまりにも映像も脚本も退屈だったのでとにかく時間が長く感じました。前半は「いつ面白くなるんだろう」後半は「いつ終わるんだろう」と思っていました。配信で観ていたのですが、途中で限界が来たので家事をやりながら観ていました。この監督の作風なのでしょうか?まったり、ゆるふわ、穏便系なのでしょうか?個人的には全く良さがわからない映画でした。展開は好き円で始まってこの映画も円のように終わります。資本主義社会、搾取し、搾取される社会を割と主人公と同じような、主張の無いテンション感で描くところも好きでした。「なんか社会ってこんな感じっぽいね」みたいなトーンです。アーティストが置かれている現状をきちんと描いていたと思います。このトーンも、展開も好きなのですが、とにかくつまらなかったです。全体的につまらない映像的な面白さも、会話の...
アート

6・メン・ゲッティング・シック (1967年) 4分【ネタバレ・考察】初期からこんなんだったんか!と思ったデイビッド・リンチが200ドルで製作した学生時代の短編第1作目。

ネタバレ無し感想本作はどうやらディビッド・リンチが学生時代に200ドルの製作費で作成した短編映画で、学生内では話題になる程、評判がよかったそうです。基本情報SIX MEN GETTING SICK6・メン・ゲッティング・シック1967年 4分製作国 : アメリカ製作費 : 200ドルジャンル:短編映画・ショートフィルム / アート / ホラーあらすじ6人の人が病気になる様子を描いており、彼らの胃は大きくなり、頭は燃え上がる。※参照元:Wikipediaスタッフ監督 : デイヴィッド・リンチ脚本 : デイヴィッド・リンチ製作 : デイヴィッド・リンチおせっかい情報見る際の注意意味がわからない!笑こんな人におすすめ有名監督の初期作品を見るのが好き。この作品が好きな人が好きそうな映画インランドエンパイア※完全な偏見です。⚠️ネタバレ有レビュー⚠️意味がわからない!アート色が強すぎて、何も読み取れません!アングラアートが好きな人は観ていて苦痛というほどまではないとは思いますが、なんの話なのかはまるでわかりません。6人の男が病気になるということらしいのですが、なんの病気なのかもなぜ病気なのかも良...
コメディ

PITY ある不幸な男 (2018年) 97分【ネタバレ・考察】満たされているはずなのに満たされない人間の愚かさ。自己中ナルシスティック中年男、悲劇のヒロインになりたい。

ネタバレ無し感想弁護士で豪邸に住み、息子は成績優。さらには美しい妻を持つ冴えない中年男性。 欲しいものは全て手に入れた上で満たされない何かを埋めるためにとんでもない行動をするという、現代病とも言える内容でした。案外怖いです!怖いですよ!笑セリフ少なめですが、内容は難解ではなく見やすかったです。あと映像が綺麗で音が不快でした。Pityの意味てっきり主人公のあだ名なのかと思ったら違いました。英語で”哀れみ、同情、残念な事、気の毒な事”という意味だそうです。いろいろな意味で”まさに”という感じですね。そしてナイスな副題です。引用元:pityとは - weblio基本情報PityPITY ある不幸な男2018年 97分キャッチコピー『血も涙も枯れ果てた、そして、悲しみに囚われた不幸な男がたどり着く、世にも愚かな不条理劇。』キャッチコピー(英語)『STAY SAD.』製作国 : ギリシャ/ポーランド日本公開 : 2021年10月8日アメリカ(サンダンス):2018年1月19日ジャンル:スリラー / コメディあらすじティーンエイジャーの一人息子と何不自由ない生活を送る弁護士の男性。しかし、彼の妻は...
エロティック

ドレミファ娘の血は騒ぐ (1985年) 80分【ネタバレ・考察】超有名監督の初期作品。意味がわからなすぎるでおすすめはしません。

ネタバレ無し感想冒頭にエンドロールが来るってことは!?なにか最後にあるのかしら!?って勝手に期待してました。 期待通りで嬉しいです。序盤30分さえ耐えれば面白くなってくるので頑張ってください。結構しんどかったです。すっごく詩的でヨーロッパ映画っぽい雰囲気の映画です。恥ずかし体験がテーマの作品ということだからなのか、共感性羞恥はかなり刺激される作品でした。エロいシーンはあんまり期待しない方がいいかもしれません。むしろエロいシーンは笑えます。基本情報Bumpkin Soupドレミファ娘の血は騒ぐ1985年 80分キャッチコピー『教授、私のからだをつかってください。』製作国 : 日本日本公開 : 1985年11月3日レイティング : R18+ジャンル:コメディ / エロティックあらすじ高校時代の先輩を慕って某大学に入学した少女。しかし、大学で変わり果てた先輩に見切りをつけ、田舎に帰ろうとした彼女を心理学ゼミナールの教授が引き止める。彼は、独自の「恥じらい理論」を完成させるために、彼女を研究対象にしようとしていたのだった。※参照元:Google英語版 予告編スタッフ監督 : 黒沢清脚本 : 黒...
ホラー

ツィゴイネルワイゼン (1980年) 145分【ネタバレ・考察】なんだこれは!?夢をそのまま映像化したような映画

ネタバレ無し感想中盤から内容を追うのやめました。 無駄だ!ロジックでは太刀打ちできない!悪夢を見ているような映画でした。これが日本アカデミー賞の作品賞を受賞してたということでなんだか安心しました。ビジュめっちゃいいです。ここまでエログロナンセンスを実写で表現して成功した作品はないんじゃないかと思います。映像美は半端ない。思考が生まれたばかりでロジックによって言語化される前の映画のようでした。支離滅裂でなんとなくわかりそうでわからせてくれない。”意味わかんねえよ!”ってなる人には向いていなさそうな。基本情報Zigeunerweisenツィゴイネルワイゼン1980年 145分キャッチコピー『生きているひとは死んでいて、死んだ人こそ生きているような』制作国 : 日本日本公開 : 1980年4月1日ジャンル:ホラー / ミステリーあらすじ士官学校の教授・青地豊二郎と、元同僚で無頼の友人・中砂糺は、旅先の宿で弟の葬式帰りだという芸者・小稲と出会う。1年後、結婚したという中砂の家を訪ねた青地は、新妻の園を見て驚く。彼女はかつて旅先で呼んだ芸者・小稲と瓜二つだった。※参照元:U-NEXT日本版 予告...
エロティック

フィギュアなあなた (2013年) 112分【ネタバレ・考察】共感性羞恥心、タリテル?ジョーカーに匹敵する惨めさ。日本の弱者男性を描いた強刺激なドスケベB級映画。まさかのホラーエンディング。

共感性羞恥心を大いに刺激する、B級エロ映画でした。ずっとセックスだし、おっぱいだし、ガッツリ女性器です。エロ目的だけでも楽しめると思います。お気楽にエロを楽しみ、時折笑いながら観るのがいいかな。と、思ったら突然ホラーが顔を出すのでびっくりしました。