
ガール・ウィズ・ニードル (2024年) 115分【ネタバレ・考察】主人公は人類最弱者”赤子”。ショッキングな形で問う社会福祉の重要性。戦争が引き起こす底抜けの地獄。
ネタバレ無し感想常軌を逸したホラー映画はなぜかいつも幸福度ランキング上位国で産まれる謎。 本作はスウェーデン出身で、ポーランドで映画製作を学んだマグヌス・フォン・ホーン監督によるデンマーク映画です。この映画、やば過ぎる。実話ベースじゃなかったら上映禁止になってたんじゃないかというぐらいやばい内容です。胸糞映画を作ってやろうと思っている人なら誰しも1番最初に思いつくと思うのですが、誰もこの一線を越えようとは思わないポイントです。倫理的に今までどの映画も踏み越えられなかった一線を、本作は実話ベースであるという点を盾に踏み越えてます。映像美映像はグロくないどころか、映像は非常に美しいです。音もかなり効果的に使われており、緊張感がずっと続きます。個人的にこの緊張感の演出は直近でみた教皇選挙に近かったです。張り詰めています。ひと呼吸おかせてくれません。ずっと休ませてくれません。教皇選挙とガール・ウィズ・ニードルを連続で観たら、凝ってない肩が凝ると思います。事前情報はいらない実話ベースですが、事前情報を一切見ずに観た方がショッキングで良いと思います。個人的には本作は事前情報なしで観るのがベストかな...