カルト映画

アドベンチャー

食人族 (1980年) 95分【ネタバレ・考察】食人族によるエクスプロイテーション映画かと思っていたらカウンターパンチを喰らうファウンドフッテージの元祖。観客を含む全員が食人族エンド。

ネタバレ無し感想製作陣、観客、関係者の全員に唾を吐き捨てるような作品でした。 ジョーカー:フォリアドゥに通づる、観客に対して冷水をぶっかけるメタ的な構造になっています。好きです。一部、本物のスナッフフィルムが差し込まれています。そして本物の動物を殺すシーンもあります。その他のグロ表現もクオリティが非常に高いです。グロ映画にあまり耐性がない方や、グロ映画初心者の方は、テリファー 終わらない惨劇あたりから見始めるのをオススメいたします。残虐シーンがドキュメンタリータッチで撮影されているのもあり、リアリティがすごいです。泥だらけで汚い。現地の人に撮影協力をしてもらったそうですが、それも相まってリアリティに拍車がかかっています。グロ過ぎて何がなんだかわかんねーよ!映像的なインパクトもそうですが、案外ちゃんとテーマ性がありました。しかし、グロ描写のインパクトが強過ぎてあんまり内容が入ってきません!そして、もう一度観ようという気には到底なれません。本作はあらゆるレビューサイトで非常に評価が低いのが特徴です。グロだけで作られた作品ではなく、案外映画としても内容がしっかりしていましたが、グロ映像のイン...
B級ホラー

誕生日はもう来ない (1981年) 111分【ネタバレ・考察】ラストシーンだけがやたら有名なB級スリラー

ネタバレ無し感想そんなに面白くないかも。笑 様々な作品で引用されている本作ですが、スリラーとしては残念ながらそんなに面白くありません。笑たぶん量産されたうちの1作品『ハロウィン(1978年)』や『13日の金曜日(1980年)』、『死霊のはらわた(1981年)』など今名作と言われているスプラッターホラーがたくさん製作されていました。『誕生日はもう来ない』は1981年ということで、流行に乗って製作されたのかな?という印象です。当時は流行りに乗っている映画のうちの、あまり面白くない1作品かなと思いました。目的はラストシーン演出が下手なんですかね?ハラハラシーンが無駄に長くてくどいです。セリフや演出もどこかメロドラマっぽくて微妙でした。そして展開ですが、期待しないでください。全てはラストシーンへのお膳立てと思って頑張って見るという方がいいのかもしれません。基本情報Happy Birthday to Me誕生日はもう来ない1981年 111分キャッチコピー『悪夢のようなトリックに欺かれるな。この謎があなたに解けるか。』製作国 : カナダ/アメリカアメリカ:1981年5月15日製作費 : 350万...
B級ホラー

バタリアン (1985年) 91分【ネタバレ・考察】衝撃的過ぎるラスト。このラストシーンを撮るためだけに作られた作品。

ネタバレ無し感想やっぱりシリーズ化している作品の1作品目は絶対に面白いですね。すでに5作品作られており、6作品目が2025年の12月にアメリカ公開のようです。想像通りのクオリティのB級映画で観やすかったです! ちゃんとキモかった!意外なラストです!展開もわかりやすいし、映像も”ザ・B級!”って感じで楽しいです。中弛みもしないので期待せずに見ると案外、満足度高いかもしれません。基本情報The Return of the Living Deadバタリアン1985年 91分キャッチコピー『あたしオバンバ、あなたの脳味噌食べさせて?』キャッチコピー(英語)『THEY’RE BACK FROM THE GRAVE AND READY TO PARTY!』製作国 : アメリカ日本公開 : 1986年2月8日アメリカ:1985年8月16日製作費 : $3-4 million興行収入 : $14.2 millionジャンル:ホラー / コメディ / コメディ・ホラーあらすじ1969年、軍人病院の薬品事故が原因で死体が次々に蘇生してしまった。ゾンビは長年極秘保管されていたが、ある日そこで働くフランクたち...
ドラマ

黒い太陽 七三一 戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌 (1988年) 105分【ネタバレ・考察】撮影方法に問題がありすぎて映画としての評価ができない映画。

ネタバレ無し感想悪趣味映画界では割と有名な作品。本物の猫を虐待し、本物の死体を使って撮影している倫理観の狂った作品であるからです。子供の頃、日本とドイツの医療は戦争時の人体実験により飛躍したって話を聞いたことがありましたが、ここまで凄惨な大量殺人だとは想像していませんでした。一応、映画は映画なので、という程度に留めておいた方がいいかと思います。香港人が中国で作った映画なので、真偽がわかりませんん。鵜呑みにはできないです。しかし、本作は極端に日本人を悪く描こうとしているかというと、そういう意図はあまり感じません。全員が戦争の被害者であるというのが第一印象でした。本作の原作は「悪魔の飽食」という本だそうで、監督はできるだけ忠実に再現しようとしたとのこと。読んだところで国が正式発表するわけもなけりゃ今から正確な調査ができるわけでもなけりゃ、もちろん自分の目で見ることもできないのでもはや真実は闇の中です。しかし、本作で描かれていた酷いことが行われていたと言われても全く違和感はないです。
ナチスにもサイコ医師いましたしね。本作をリメイクするなら、日本のことも中国のことも知らない、ボンゴあたりの1...
ホラー

フリークス (1932年) 64分【ネタバレ・考察】一体、誰が怪物なのか?今では絶対に作れないホラー映画

ネタバレ無し感想だいぶ前に見たことがあったんですが、ラストシーンしか覚えていなかったので再視聴しました。 結構胸糞悪い話だったんですね。全然覚えていなかった。多種多様な奇形の人たちは出てきますが、割と内容は普通の群像劇です。メインのストーリーは結婚詐欺ですが、サーカス内に住む人たちの色々な小ネタを挟んでくれます。サーカス感満載に騒がしく次から次へと小ネタが出てくるので案外退屈しないです。展開やセリフにはかなり時代を感じます。普通に不快なセリフが出てきますが当時はこれぐらい大したことなかったのかな。基本情報Freaksフリークス1932年 64分制作国 : アメリカ日本公開 : 1932年11月24日アメリカ:1932年2月20日製作費 : $310,600レイティング : PG-13ジャンル:ホラーあらすじフランスの曲馬団の一員である小人のハンスは小人の曲芸師のフリーダと婚約していたが、美貌の軽業師のクレオパトラに魅せられてもいた。ハンスが親戚からの莫大な資産を相続することを知ったクレオパトラは金目当てに彼を誘惑し、クレオパトラに眩まされるままハンスは彼女との結婚を決めてしまう。婚約者...
スリラー

セルビアン・フィルム (2010年) 104分【ネタバレ・考察】アイディア一本勝負で面白くなかった作品。

ネタバレ無し感想落ちこぼれ元ポルノスターが大金のために撮影内容も知らされないまま""アート作品""の出演を承諾したところ、家族諸共悲惨な目に合うという話です。テンポ遅いです。スリラーとしても面白くありません。”これやばくね?w”というアイディア一本勝負で作ったんだろうなという作品です。こうして考えてみるとトム・シックスって偉大ですね。グロですが、あんまりリアリティはないのでその点はそこまでではないです。ただ内容の胸糞悪さ、気持ち悪さ、悪趣味さは半端じゃない。おすすめはしません。基本情報A Serbian Filmセルビアン・フィルム2010年 104分キャッチコピー『俺の身に、一体何が起こったのか』制作国 : セルビア日本公開 : 2012年1月21日セルビア:2010年6月16日レイティング : R18+ジャンル:ホラー / スリラー / バイオレンスあらすじポルノスター・ミロシュは現役を引退し、妻マリア、幼い息子ペタルと共に暮らしていたが、中々仕事に恵まれず困窮していた。 そんなある日、ミロシュはかつて共演したレイアから海外向けの大作ポルノに出演しないかとの誘いを受ける。高額のギャ...
ホラー

地下幻燈劇画 少女椿 (1992年) 52分【ネタバレ・考察】うじ虫の大群がうごめいているかのような内容の作品。

ネタバレ無し感想ここまで最低なクソ映画は見たことない!ピンクフラミンゴに勝る悪趣味の満漢全席!この映画に相応しい罵り言葉が見つからないのが悔しい!悪趣味と悪意100%作られた作品でした。 恐らくはかなりの低予算で製作されたであろう本作でしたが、あまり低予算感を感じないというか、作風とうまくマッチさせていた印象です。静止画も微妙に動いていてフィルム感があります。あとほぼ静止画のシーンでも音楽とナレーションのインパクトであんまり気になりません。全体的にまとまりがあってテンポもよく、見やすい映画でした。本作は短い作品ですが主人公みどりの人物描写がしっかりとしていました。時々入る詩的表現についてはさっぱり意味がわかりません。多分考えても無駄な気がします。とにかく随所に、大小問わず、悪意をふんだんに盛り込んだ作品です。基本情報MIDORI地下幻燈劇画 少女椿1992年 52分制作国 : 日本日本公開 : 1992年5月2日レイティング : R18+ジャンル:ホラーあらすじ昭和13年貧しい家に生まれ、病身の母と2人暮らしの生活を送る少女みどりは、母の世話のために夜ごと花売りにでかけていた先で、山高...
コメディ・ホラー

ピンク・フラミンゴ (1972年) 93分【ネタバレ・考察】芸術って言えば何しても良いってわけじゃないのよ!

これはトム・シックスのお友達でしょう。ジョン・ウォーターズとトム・シックスは運命の2人でしょう。なんで最後まで見れてしまうのかもわかりません。なんで音楽のセンスいいんだよ。ちゃんとエンターテイメントとして成立させることのできる優秀な人の能力が100%悪趣味に使われた時に出来上がったカルト映画ですね。