アナーキー

ドキュメンタリー

バースデイ・パーティ/天国の暴動 (2023年) 98分【ネタバレ・考察】ただのジャンキーなバンドのオナニーを観せられているような映画だった。普通過ぎてつまらないパンクバンドの軌跡。不快な音楽を作り続けたバンドの不快でしかない映画。

ネタバレ無し感想試写会にご招待いただいたため、非常に気まずいのですが個人的には酷評サイドです。ちょっと、というかだいぶ退屈でした。見る前の印象はパンクでしたが、実際の内容はすごく大人しい映画です。そもそもこのバンドは不快な音楽を追求していた物凄く変なバンドです。その目的の通り、ずっと不快です。元々このバンドのファンの方は楽しいと思います。または類似する音楽ジャンルを聴いていた方も楽しいかもしれません。もし下記の音楽を聴いて、興味を持った方にはオススメです。また、お酒を飲みながら観るとジャンキー感を味わえて楽しいかもしれません。お酒に合うと思います。でもこの映画は流行れないそもそもそんなに有名なバンドではありません。AmazonでCDも売ってません。バンドのことも知らない、音楽のことも知らないなら、泥酔して、画面の中のメンバーと一緒にラリって観るのが楽しいと思います。ただ問題は、映画館で観る場合は酒を自由に買えないし、トイレが近くなったら困るしっていうのでそんなに酒を飲めません。じゃあ配信で観るとしたら、音の問題があります。本作は音響が良いところで観ないと画面に飲み込まれないと思うのでお...
アドベンチャー

悪い子バビー (1993年) 114分【ネタバレ・考察】なんで本作がそこまで有名じゃないのかが解せない。宗教へ疑問を抱かせ存在意義を問う強烈な名作。『哀れなるものたち』の男&現実版。思考実験のような映画。

ネタバレ無し感想本当にすごい作品を見てしまった気がします。感動したのか何なのかわかりませんが、本作を見終えたとき呆然としていました。嵐のようなテンポ感で進んでいき、気がついたら映画が終わっていました。作中、ずっと悲しくて切なかったのですが、後味の悪くない素敵な作品です。『哀れなるものたち』の男・現実世界版という感じでしょうか。今の時代には作れない作品です。そしてバビー役の俳優の演技力がすごいです。かなり体も張ってます。そしてものすごく目が綺麗です。あと映像、音楽も面白い。そしてテーマは人体の構造のように複雑に絡み合っていて言語化ができません。まさにアートという感じです。映画である必要性のある作品という印象を受けました。基本情報Bad Boy Bubby悪い子バビー1993年 114分キャッチコピー『奇妙で、無情で、過酷でも、愛に溢れた人生。』製作国 : オーストラリア/イタリア日本公開 : 2023年10月20日イタリア(ヴェネツィア映画祭):1993年9月1日オーストラリア:1994年7月28日製作費 : 80万豪ドル興行収入 : 808789豪ドルレイティング : R18+ジャンル...
コメディ

デリカテッセン (1991年) 99分【ネタバレ・考察】ダークな世界観のドタバタコメディ。アメリの監督、ジャン=ピエール・ジュネの長編デビュー作。

ネタバレ無し感想映像が楽しいです。美的センス爆裂〜! さすがジャンジュネ〜!これが長編デビュー作ということですから末恐ろしいです。ただ、群像劇でずっとジタバタしているので、メインの話が全然進まず、つまらないコメディシーンを永遠と見せられるのでかなり怠かったです。ADHDの人は心地いいかも。エブエブとか銀魂のアニメとかそういうやつ思い出しました。奇人変人の大サーカスっていう感じ。古いカートゥーンっぽいコメディシーン多し。ギャグセンが幼児なんですが、中身が死とエロなので、子供には見せられないけど、大人からするとくだらな過ぎて笑えないというやつ。ナンセンスコメディ好きなら結構楽しいかも。基本情報Delicatessenデリカテッセン1991年 99分.キャッチコピー『肉踊る世紀末の巴里へようこそ。(巴里とは漢字のパリとのこと)』製作国 : フランス日本公開 : 1991年12月21日フランス:1991年4月17日レイティング : R-15ジャンル:コメディ / アートあらすじ核戦争から15年後、荒廃したパリに一軒だけ建つ精肉屋デリカテッセン。その上にあるアパートに、元ピエロの青年ルイゾンが引...
コメディ・ホラー

ファミリー☆ウォーズ (2018年) 76分【ネタバレ・考察】全員素人の悪ふざけ映画。有名監督、衝撃の初期作品。

ネタバレ無し感想映像も内容も音声も全てが10年前のスカイピースのYoutube以下かもしれません。 かなり酷い作品です。勢いだけはすごくあるのでザ・初期作品という感じですね。勢い以外で何かいいところあったかと言われると見当もつきません。全員素人の悪ふざけ大会という感じの映画です。共感性羞恥心を存分に刺激されると思います。この監督、老人嫌いなのかな黄龍の村と同じ阪元裕吾監督です。ベイビーワルキューレで一気に知名度が上がった方です。黄龍の村でも老人への怒りが満載でした。本作でも一応、老人を殺そうとするところから始まります。基本情報Family Warsファミリー☆ウォーズ2018年 76分製作国 : 日本日本公開 : 2018年8月25日レイティング : R18+ジャンル:コメディ・ホラー / B級ホラーあらすじ祖父、父親、母親、長女、次女、長男、次男の7人家族の福島家が舞台。認知症を発症した祖父・伸介がドライブ中に近所の子供を轢き殺し、その子供の死体を福島家に持ち込んだことから明るかった家庭が崩壊する。家族一丸になって伸介に餅を食べさせて殺そうとするが、次第に無関係の周辺の人々をも巻き込...
ドラマ

黒い太陽 七三一 戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌 (1988年) 105分【ネタバレ・考察】撮影方法に問題がありすぎて映画としての評価ができない映画。

ネタバレ無し感想悪趣味映画界では割と有名な作品。本物の猫を虐待し、本物の死体を使って撮影している倫理観の狂った作品であるからです。子供の頃、日本とドイツの医療は戦争時の人体実験により飛躍したって話を聞いたことがありましたが、ここまで凄惨な大量殺人だとは想像していませんでした。一応、映画は映画なので、という程度に留めておいた方がいいかと思います。香港人が中国で作った映画なので、真偽がわかりませんん。鵜呑みにはできないです。しかし、本作は極端に日本人を悪く描こうとしているかというと、そういう意図はあまり感じません。全員が戦争の被害者であるというのが第一印象でした。本作の原作は「悪魔の飽食」という本だそうで、監督はできるだけ忠実に再現しようとしたとのこと。読んだところで国が正式発表するわけもなけりゃ今から正確な調査ができるわけでもなけりゃ、もちろん自分の目で見ることもできないのでもはや真実は闇の中です。しかし、本作で描かれていた酷いことが行われていたと言われても全く違和感はないです。
ナチスにもサイコ医師いましたしね。本作をリメイクするなら、日本のことも中国のことも知らない、ボンゴあたりの1...
コメディ・ホラー

ピンク・フラミンゴ (1972年) 93分【ネタバレ・考察】芸術って言えば何しても良いってわけじゃないのよ!

これはトム・シックスのお友達でしょう。ジョン・ウォーターズとトム・シックスは運命の2人でしょう。なんで最後まで見れてしまうのかもわかりません。なんで音楽のセンスいいんだよ。ちゃんとエンターテイメントとして成立させることのできる優秀な人の能力が100%悪趣味に使われた時に出来上がったカルト映画ですね。