ちょいグロ

B級ホラー

悪魔のいけにえ (1974年) 84分【ネタバレ・考察】美的センスが光る映像美。そしてグロテスクながら美しい”作品”たち。差し込まれる身体障害者への無意識的な差別と希薄な親族関係。後半はもはやコメディ。

ネタバレ無し感想ちょいちょい挟まれる映像美。 あんまりってかほとんどグロくないです。音がすごくいいですね。前半は障害者を中心とした人間関係の嫌な感じを描いています。この監督、もしかして人間模様を描くの得意だったりする?後半はグダグダのコメディです。本作はBGMがほとんどないですが、めっちゃうるさいです。チェーンソーの音と女の悲鳴をこれでもかというほどきかせてきます。どちらかというと音で不快にさせてくる。怖いかと言われるとそんなに怖くないです。終盤はツッコミ映画です。面白いです。基本情報The Texas Chain Saw Massacre悪魔のいけにえ1974年 84分製作国 : アメリカ日本公開 : 1975年2月1日アメリカ:1974年10月1日製作費 : $83,000興行収入 : アメリカ・カナダ:$30,859,000レイティング : R-15ジャンル:ホラーあらすじ1973年、テキサス。ワゴン車に乗ってドライブ旅行に繰り出すサリーやフランクリンら、5人の若者はヒッチハイカーの男を乗せることに。異常な言動を繰り返す彼に恐れを抱いて車から降ろしたサリーたちだったが、それを機に...
コメディ

デリカテッセン (1991年) 99分【ネタバレ・考察】ダークな世界観のドタバタコメディ。アメリの監督、ジャン=ピエール・ジュネの長編デビュー作。

ネタバレ無し感想映像が楽しいです。美的センス爆裂〜! さすがジャンジュネ〜!これが長編デビュー作ということですから末恐ろしいです。ただ、群像劇でずっとジタバタしているので、メインの話が全然進まず、つまらないコメディシーンを永遠と見せられるのでかなり怠かったです。ADHDの人は心地いいかも。エブエブとか銀魂のアニメとかそういうやつ思い出しました。奇人変人の大サーカスっていう感じ。古いカートゥーンっぽいコメディシーン多し。ギャグセンが幼児なんですが、中身が死とエロなので、子供には見せられないけど、大人からするとくだらな過ぎて笑えないというやつ。ナンセンスコメディ好きなら結構楽しいかも。基本情報Delicatessenデリカテッセン1991年 99分.キャッチコピー『肉踊る世紀末の巴里へようこそ。(巴里とは漢字のパリとのこと)』製作国 : フランス日本公開 : 1991年12月21日フランス:1991年4月17日レイティング : R-15ジャンル:コメディ / アートあらすじ核戦争から15年後、荒廃したパリに一軒だけ建つ精肉屋デリカテッセン。その上にあるアパートに、元ピエロの青年ルイゾンが引...
アクション

ランボー/怒りの脱出 (1985年) 94分【ネタバレ・考察】前作とは全くの別物!これはこれで面白い、爽快な脳死爆発アクション映画!

ネタバレ無し感想前作ほどテーマ性はなく、作品の深みは損なわれてしまいましたが、1作品目のヒットのおかげで、だいぶ予算投入されたのか、アクションとしてのクオリティはぶち上がってます。ここまでやってくれると観てて爽快です。脳死で楽しめるアクション映画となっていました。ランボーがサブマシンガンをぶっ放すところめちゃくちゃ好きでした。『任務完了しました💢』気持ちいい〜!”え?ご都合主義?こまけーこたぁいいんだよ!それより爆発、爆発!”って感じで思いっきりアクションに振り切ってくれています。ずっとアクションしてくれるんで観ているこっちの頭がバカになります。私はめっちゃ楽しかったです。基本情報Rambo: First Blood Part IIランボー/怒りの脱出1985年 94分製作国 : アメリカ日本公開 : 1985年8月3日アメリカ:1985年5月22日製作費 : $44,000,000興行収入 : アメリカ・カナダ:$150,415,432世界:$300,400,432日本(配給収入): 25億円レイティング : R-15ジャンル:アクションあらすじ服役中だったランボーは、釈放と引き換え...
B級ホラー

バタリアン (1985年) 91分【ネタバレ・考察】衝撃的過ぎるラスト。このラストシーンを撮るためだけに作られた作品。

ネタバレ無し感想やっぱりシリーズ化している作品の1作品目は絶対に面白いですね。すでに5作品作られており、6作品目が2025年の12月にアメリカ公開のようです。想像通りのクオリティのB級映画で観やすかったです! ちゃんとキモかった!意外なラストです!展開もわかりやすいし、映像も”ザ・B級!”って感じで楽しいです。中弛みもしないので期待せずに見ると案外、満足度高いかもしれません。基本情報The Return of the Living Deadバタリアン1985年 91分キャッチコピー『あたしオバンバ、あなたの脳味噌食べさせて?』キャッチコピー(英語)『THEY’RE BACK FROM THE GRAVE AND READY TO PARTY!』製作国 : アメリカ日本公開 : 1986年2月8日アメリカ:1985年8月16日製作費 : $3-4 million興行収入 : $14.2 millionジャンル:ホラー / コメディ / コメディ・ホラーあらすじ1969年、軍人病院の薬品事故が原因で死体が次々に蘇生してしまった。ゾンビは長年極秘保管されていたが、ある日そこで働くフランクたち...
コメディ・ホラー

ファミリー☆ウォーズ (2018年) 76分【ネタバレ・考察】全員素人の悪ふざけ映画。有名監督、衝撃の初期作品。

ネタバレ無し感想映像も内容も音声も全てが10年前のスカイピースのYoutube以下かもしれません。 かなり酷い作品です。勢いだけはすごくあるのでザ・初期作品という感じですね。勢い以外で何かいいところあったかと言われると見当もつきません。全員素人の悪ふざけ大会という感じの映画です。共感性羞恥心を存分に刺激されると思います。この監督、老人嫌いなのかな黄龍の村と同じ阪元裕吾監督です。ベイビーワルキューレで一気に知名度が上がった方です。黄龍の村でも老人への怒りが満載でした。本作でも一応、老人を殺そうとするところから始まります。基本情報Family Warsファミリー☆ウォーズ2018年 76分製作国 : 日本日本公開 : 2018年8月25日レイティング : R18+ジャンル:コメディ・ホラー / B級ホラーあらすじ祖父、父親、母親、長女、次女、長男、次男の7人家族の福島家が舞台。認知症を発症した祖父・伸介がドライブ中に近所の子供を轢き殺し、その子供の死体を福島家に持ち込んだことから明るかった家庭が崩壊する。家族一丸になって伸介に餅を食べさせて殺そうとするが、次第に無関係の周辺の人々をも巻き込...
コメディ

TDF Really Works (2011年) 3分【ネタバレ・考察】こんな短時間でも嫌な人間関係を描くアリ・アスター半端ねえ。

ネタバレ無し感想TDF Really Worksはコマーシャル仕立ての短編映画です。この商品自体はくだらなすぎるんですが、さすがアリ・アスター、破綻している人間関係を描いています。 なんか怖いしなんか痛い。これを見終わった後、なんとなく似ているシチュエーションあるよな〜と思いました。「最近、マンネリしてきたから生でセックスしていい?」と言うシチュエーション。笑いという一瞬の快楽のために、片方が大きすぎるリスクを負うという。そういう有害な人間関係を描いている作品のように見えました。基本情報TDF Really WorksTDF Really Works2011年 3分製作国 : アメリカジャンル:コメディ・ホラー / コメディ / ホラー / 短編映画・ショートフィルムあらすじTDF(TINO'S DICK FART)という、チンコからおならを出すという商品のコマーシャル。本編スタッフ監督 : アリ・アスター脚本 : アリ・アスターキャスト アリ・アスター、リード・チャビス、ウィル・エメリーおせっかい情報見る際の注意ちんちん痛そうこんな人におすすめアリ・アスターを追っているこの作品が好き...
B級ホラー

アリス・スウィート・アリス (1976年) 108分【ネタバレ・考察】本国ではカルト的に人気な作品。個人的には微妙だった作品。

ネタバレ無し感想なんか軸がない映画でした。 サスペンスなので話が二転三転するのはいいんですが誰を軸に話を進めてんのか散乱している感じ。内容も登場人物もガタガタな感じ。俳優が良かったので残念でした。映像は確かに面白いところありましたがこれはやばい!凄い!みたいなこともなく、あんまり面白くなかったです。ただ個性的なキャラクターを作るのはうまいと思いました。あの大家の造形とかインパクト強いし、レインコートとマスクはキャッチーでいいですよね。誰かリメイクしてくれ〜。映画の背景タイトルがコロコロ変わっています。最初は『Communion (聖体拝領)』というタイトルでアメリカのシカゴで上映されましたが、アライド・アーティスツ・ピクチャーズ・コーポレーションに買い取られ、『Alice, Sweet Alice』というタイトルになりました。公開当初、イギリスではビデオが押収・没収され、アイルランドでは明らかに反カトリック的なテーマのため物議を醸したそうです。その後、マスター等の紛失により長らく幻の作品となっていたが、2019年にオリジナルネガが発見され、2Kスキャンでデジタル修復された。それにより、...
クライム

モデル連続殺人! (1964年) 87分【ネタバレ・考察】色彩がめちゃいい。王道展開ながら満足度が高い映画。

ネタバレ無し感想色彩の豊かさ!ビビットでかっちょいい! 現代の日本のアニメっぽいオープニングでした!めっちゃオシャレ!物語も今見ても楽しめますが、とにかく映像が美しいです。昔のイタリア映画は目の保養のためだけに観ても良いですね。ホラー演出は日本人に馴染みある感じがしました!Jホラーってこういう作品から影響受けていたりするのかな?恐らく王道のサスペンス映画という感じで、映像が綺麗で終始楽しめました。満足度高かったです。寝る前に見るものがない場合はおすすめです。基本情報Sei donne per L'assassino/Blood and Black Laceモデル連続殺人!1964年 87分製作国 : イタリア日本公開 : 1964年7月18日イタリア:1964年4月10日製作費 : ₤141,755,000興行収入 : イタリア:₤137,000,000ジャンル:スリラー / クライム / サスペンスあらすじある日、イザベルというファッションモデルの女性が死体で発見される。警察がただちに捜査を開始するが、犯人の目星がつかない。そんななか、イザベルが生前に残していた日記帳をモデル仲間が預...
コメディ

恐怖のメロディ (1971年) 108分【ネタバレ・考察】ストーカーという概念が定着していない時代のストーカー・ホラー

”ストーカー”という概念自体がなかった時代の映画です。本作、恐怖のメロディはクリント・イーストウッドの監督デビュー作です。さては実体験でしょ。女怖い系の映画です。ホラー慣れしている方はそんなに怖くないかも。古い作品ですが個人的にはとっても面白かったです。
伝記

ベネデッタ (2021年) 132分【ネタバレ・考察】とにかく勇ましい女の映画。ナンスプロイテーション・フェミ映画。

ネタバレ無し感想ポスターのデザインも序盤のスタッフロールのフォントの感じもめっちゃ好きだった。そして絵画のような映像がバッと出てきたのでもうテンションがぶち上がりました。映像美がすごい!音楽も良かったです!そしてこの映画、舞台が修道院なので登場人物のほとんどは女なのですが人物描写も良かったです。怖い映画かと思っていたのですが、そんなに怖くはないです。基本情報Benedettaベネデッタ2021年 132分キャッチコピー『わたしは 告白する』制作国 : フランス/オランダ/ベルギー日本公開 : 2023年2月17日フランス:2021年7月9日制作費 : 19830000興行収入 : $4,300,000レイティング : R18+ジャンル:ホラーあらすじ17世紀のイタリア。幼い頃から聖母マリアと対話し、奇蹟を起こす少女とされていたベネデッタは、6歳で出家し修道院に入る。純粋無垢なまま成人したベネデッタは、やがて修道院長に就任し、民衆からは聖女とあがめられて権力を手にするが…。※参照元:U-NEXT日本版 予告編英語版 予告編スタッフ監督 : ポール・バーホーベン脚本 : ポール・バーホーベ...