ちょいグロ

アクション

新幹線大爆破 (2025年) 134分【ネタバレ・考察】配信映画なのにゴリゴリの劇場向きの映画だった。映像と音の迫力が強過ぎて鉄オタじゃない私も楽しめた。俳優の演技が最高だったのものの、個人的には過剰でくどかった演出と脚本。

ネタバレ無し感想この映画、なんで上映しないんでしょうか? 世界最速試写会に参加させていただきましたが、めちゃくちゃ映画館で観てて楽しい作品でした。エンドロールでとんでもない数の会社が出てきたので大人の事情なのでしょうか。考えもつかない、新幹線ならではの展開はあるものの、映画観てきている人なら先が予想できてしまう内容な気がします。シン・ゴジラが好きで、ゴジラ-1.0がそこそこ嫌いで、シン・ウルトラマンが嫌いだった私にはそんなに刺さりませんでした。本作はエンタメ100%です。リアリティよりもエンタメに振り切っています。そういう作品が好きな方はもってこいの大作だと思います。新幹線のシーンが多いですが、全く乗り物に興味がない私でも退屈しなかったので新幹線がめちゃくちゃ魅力的に撮れていると思います。鉄ヲタの方や乗り物好きの方もめちゃくちゃ楽しめるんではないでしょうか。製作費いくらかかったんだろう。とんでもない迫力のある映像が続きます。内容はテレビドラマのような印象で、個人的にはそんなにでした。映像のクオリティはどう考えても劇場クオリティですが、内容的にはNetflixで家族で楽しくみるのにいいと...
コメディ

ワイルド・アット・ハート (1990年) 124分【ネタバレ・考察】気が付いたらあなたもデイビッド・リンチの掌の上。リンチ最大のコメディ作品。何故か面白いんだけど何処が面白いのかはわからない。芸術映画にも関わらず観客を突き放さないエンタメ性。男女という生物の精神性をエクストラクトしたかのような、ピカソ的な作品。

ネタバレ無し感想本来、アート映画ってこんなポップで観やすかったでしたっけ?笑この映画、テンポは良いし、面白いし、映像は個性的だし、どこかメジャー映画な雰囲気がしているのですが、意味わかんないし、詩的なセリフバンバン出てくるし、ファンタジーなのか現実なのかわからないし、がっつりアート映画でした。笑意外かもしれませんが、オズの魔法使いを観てから本作を視聴するとより一層楽しめるかもしれません。笑案外コメディ映画です!笑基本情報Wild at Heartワイルド・アット・ハート1990年 124分キャッチコピー『セイラーとルーラ。ふたりの熱いハートは、荒野を焼き尽くす。』製作国 : アメリカ日本公開 : 1991年1月15日フランス(カンヌ国際映画祭):1990年5月アメリカ:1990年8月17日製作費 : $9,500,000レイティング : R18+ジャンル:クライム / ロマンスあらすじ恋人ルーラと一緒にいたところ、因縁をつけてきた男を殺害したセイラ―は、刑務所に送られる。数年後、保釈になったセイラ―は再会したルーラと共にカリフォルニアへ旅立つ。だが、娘に執着するルーラの母マリエッタは、...
コメディ・ホラー

アメリカン・サイコ (2000年) 102分【ネタバレ・考察】資本主義のディストピア。エリート男の無様な姿を見ることができるポリコレの先駆け。モラハラの極地にいる主人公が自分に対してもモラハラをする、案外笑えるサイコスリラー。

ネタバレ無し感想イケメンで高学歴で金持ちな完璧なエリート男が殺人衝動を抑えることができないという内容のスリラー映画でした。 テンポ良くて、思っていたよりコメディで、思っていたよりグロは控えめなので観やすかったです。あまりにも主人公が無様で幼稚に描かれていて、男の嫌なところが詰まっているなと思って調べたらこの映画、女性監督の作品でした。この時期の作品って資本主義社会へのアンチテーゼ的な映画が多いですね。ファイト・クラブやアメリカン・ビューティーもそんな映画だったし。当時の空気感ってこんな感じだったんかね。現代でも通用するテーマでした。本作は資本主義社会へのアンチテーゼに加えて、案外ポリコレ的な側面があったように思います。基本情報American Psychoアメリカン・サイコ2000年 102分キャッチコピー『僕は最高に満ちたりている』キャッチコピー(英語)『 』製作国 : アメリカ日本公開 : 2001年5月3日アメリカ:2000年4月14日製作費 : $7,000,000興行収入 : $34,266,564ジャンル:ホラー / コメディ / コメディ・ホラーあらすじ1980年代、ニュ...
B級ホラー

ロングレッグス (2024年) 101分【ネタバレ・考察】ホラー映画偏差値が高い人にオススメ。ストーリーはほっといて脳死で観た方が楽しめるオシャレ・ホラー。まさかの”ロングレッグス”の由来。

ネタバレ無し感想上質ホラーの外観とは相反して、脚本は微妙でした! 疲れた!モヤモヤエンド!なんかいろいろなホラー映画を詰め合わせたテンポ遅い雰囲気ホラー!映像と音はとってもいいです!そのため、肩の力を抜いて、脳死で鑑賞しましょう!品質の良さを感じる音の不穏さ、緊張感、映像は非常によかったです!本作を製作した皆さんはホラー映画が大好きなんだろうなと思いました!アングルや構図を楽しめるレベルの高い人たちにはオススメです!私はテンポ遅かったので眠くなりました!笑もういいから早く進めよ!って何回か思いました!鑑賞後の今となっては、進んだところでなのですが!主人公リー・ハーカー役のマイカ・モンローは、この絶妙なキャラクターを上手く演じ切っていたと思います!演技はとても良かったです!ホラー映画のバラエティパック下記を見ている人は”お!このオマージュか!”って楽しめるかもしれません。キュア羊たちの沈黙セブンヘレディタリーキャリーシャイニングゾディアックゲットアウトこれらの作品を思い出しながら暇を潰していました。笑基本情報Longlegsロングレッグス2024年 101分キャッチコピー『やっと、会えた...
アクション

シンパシー・フォー・ザ・デビル (2023年) 90分【ネタバレ・考察】ニコラス・ケイジのファン必見。ニコラス・ケイジのコミカルな怪演で最後まで引っ張っていった映画。言葉にできない気持ちになるラスト。

ネタバレ無し感想音楽の使い方がよく、映像の色合いも個性的でライトが効果的に使われていた印象でしたが、ニコラス・ケイジでなければ最後まで見ていられなかっただろうなと思いました。不思議とテンポの悪さは感じませんでした。退屈を感じる直前で場面が変わったり、クールな音楽が流れたり、ニコラス・ケイジが変なことをし始めたり。最後まで退屈せずに見ることができましたが、上級者向けな作品なのではという印象です。個人的には、内容はそんなに面白くなかったけど、俳優が良かったので面白い映画という印象になった作品です。ニコラス・ケイジのファンは必見の作品なのではないでしょうか。物語にはいまいち乗れなかったが、俳優の演技が良くて最後まで楽しめた作品の一つでした。シンパシー・フォー・ザ・デビルの意味シンパシーとは同情や哀れみという意味があるため、『悪魔への哀れみ』となるのではないでしょうか。ローリング・ストーンズの曲に同名の歌がありますが多分本作とはまるで関係ないですね。その曲の邦題は『悪魔を憐れむ歌』となっています。基本情報Sympathy for the Devilシンパシー・フォー・ザ・デビル2023年 90...
コメディ

ドリーム・シナリオ (2023年) 102分【ネタバレ・考察】前半はポップで楽しいコメディなのに、後半は辛い展開。テンポ良くて演技もいい。満足感の高い映画。

ネタバレ無し感想もうやめてぇえええええええ!!!!!!!!!!!!あたしたちがニコケイ守らないとおおおおおおおおお!!!!!!!!!早くこのおぢをハグしに行かないとおおおおおおお!!!!!! って思った映画でした。前半はめちゃくちゃ楽しいコメディで高揚感もあるのですが、後半は現実味を帯びたホラーでした。キーワードはSNSの栄光と闇と集合的無意識と資本主義社会という感じでしょうか。ニコラス・ケイジ、演技が上手いのは皆も承知のことかと思いますが、何よりめちゃくちゃハマり役です。冴えないオジサンがハマり役と言ってしまうと貶しているみたいですが、このニコラス・ケイジはとにかく説得力が凄いです。実在感。勝手に祭り上げられて、勝手に突き落とされる、何もしていない中年の話です。基本情報Dream Scenarioドリーム・シナリオ2023年 102分キャッチコピー『この男を、夢で見ませんでしたか?』キャッチコピー(英語)『Meet the man of your dreams』製作国 : アメリカ日本公開 : 2024年11月22日カナダ(トロント国際映画祭):2023年9月9日アメリカ:2023年...
B級ホラー

呪怨 ビデオオリジナル版(2000年) 76分【ネタバレ・考察】天才としか言いようがない。心霊ホラーが全く怖くない私が、怖過ぎて洗顔する際に支障をきたしたホラー映画。

ネタバレ無し感想先日、貞子vs 伽椰子を見たのですが、想像以上に伽椰子のビジュアルが怖かったので、本作を視聴することにしました。伽椰子も俊雄も物心ついた頃には、お二人ともスターになられており、コメディで消費されているお姿しか見たことがありませんでした。なので油断してしまい、かなりダメージを喰らいました。人怖、心霊、人体破壊など、ありとあらゆる恐怖演出をしてくるので、少しずつHPが削られ、ラストでトドメを刺されます。それぞれの人物描写が緻密に描かれているので、心霊描写にも説得力があり恐怖度が高いです。この映画すごい。かなり怖い。そして魅せるシーンと見せないシーンの緩急が素晴らしいです。また、一部の描写はあえて見せないことでこちらの想像力に委ねることにより、見えるより怖いシーンがちらほらとあります。前半は大人しいのですが、なんか小気味良いテンポで話が進んでいくので、とっても見やすいです。そして少しずつ怖くなって行くので、後半はめっちゃ集中してしまい、気がついたら映画が終わっていました。これはすごい。そして映像の質感、普通なら安っぽいと一蹴してしまいそうですが、本作はその安っぽい質感すら上手...
オカルト/超自然ホラー映画

貞子vs伽椰子 (2016年) 99分【ネタバレ・考察】取捨選択ができている割と面白いバカ映画!ビジュもいい!

ネタバレ無し感想タイトルからお察しの通り、おふざけに全振りされている作品ですが、楽しめました。しかしふざけて作っている感じがない!テンポいいし、話はわかりやすいし、キャラは立っているし、ツッコミさせてくれるし、肝心なシーンのビジュは結構怖いです!コメディかと思って油断して見始めたら貞子と伽椰子のビジュアルが結構怖かったので苦手な人は見れないかも!笑貞子の設定とか、伽椰子の過去とか、そういうのは全く描かれません。必要最低限の情報だけちゃんと描いて、あとは潔く切り捨てています。映像も面白くて思ってたより満足度高かったです。基本情報Sadako vs. Kayako貞子vs伽椰子2016年 99分キャッチコピー『呪い勝つのは、どっちだ!?』製作国 : 日本日本公開 : 2016年6月18日興行収入 : 10億円ジャンル:ホラー / スリラーあらすじ女子大生の有里は、“呪いのビデオ”を見た友人を救おうと奔走するが、惨劇が起こる。一方、女子高生の鈴花は、自宅の向かいに建つ“呪いの家”で両親もろとも悪霊に襲われる。霊能者の経蔵は、それぞれの呪いの元である貞子と伽椰子の対決を目論むが…。※参照元:U...
コメディ・ホラー

シック・オブ・マイセルフ (2022年) 97分【ネタバレ・考察】現実でも散見されるオナニー・コミュニケーション。人間の醜い稚拙な欲望を描いた嫌な映画。時代を象徴する承認欲求ホラー。

ネタバレ無し感想これずっと嫌な感じの映画。笑 中学生みたいな主人公です!徹底的にバカにして描かれています!笑見たことないタイプの映画でめっちゃ面白かったです。笑自己承認欲求や自己肯定感がSNSによって刺激されがちな現代を象徴したホラー映画でした。もし20年後に大衆の精神が成熟したら、バカバカしい作品と鼻で笑われそうです。何者でもないただのカフェ店員であった主人公が人から特別視されることへの快感を知ってしまい、それが暴走するというホラーです。個人的にはコメディ自分の価値を他人の評価に委ねる人の精神性があまりよくわからず。笑個人的には主人公が幼稚過ぎてコメディのように見えていました。笑見栄のためにブランド品を購入する人や、人を肩書きで判断するような人種ですよね。幸せの価値を他人に委ねてしまっている様子。でもこういう人いるよね。注目を集めたくて異常行動をする人。笑へずまりゅうとか迷惑系Youtuberとかまさにそれですよね。社会的利益のためにやっている人もいますが、ただ注目を集めるためにやっている人ってこの映画の主人公のようです。現実でも散見されるオナニー・コミュニケーションここまでひどくな...
ホラー

キュア ~禁断の隔離病棟~ (2016年) 146分【ネタバレ・考察】一応ミステリーなんですが、全くスッキリせずに終わりました。なんだこれ。

ネタバレ無し感想映像は見応えあります。 驚くような映像ばかりで惹きつけられますが、後半になってからもう情報まとめなくても辻褄が合わなくなっていくのでどうでも良くなってきます。頭で考える作品ではなく感覚で雰囲気や映像を楽しむ作品だなと思いました。基本情報A Cure for Wellnessキュア ~禁断の隔離病棟~2016年 146分キャッチコピー『ここから、生きては帰れない。』製作国 : アメリカ/ドイツ/ルクセンブルクアメリカ(アラモ・ドラフトハウス):2016年12月10日アメリカ:2017年2月17日製作費 : $40 million興行収入 : $26.6 millionジャンル:ホラー / ミステリーあらすじNYの金融会社で働くロックハートは会社から、アルプスの療養所に出掛けたまま戻らない社長を連れ戻すように命じられる。現地に着いてもすぐに社長に会えず、ホテルに戻る途中で事故に遭い、先の療養所で治療をすることに。その施設を探るうちに…。※参照元:U-NEXT日本版 予告編英語版 予告編スタッフ監督 : ゴア・ヴァービンスキー脚本 : ジャスティン・ヘイス原作 : (原案)ジ...