ホラー

キュア ~禁断の隔離病棟~ (2016年) 146分【ネタバレ・考察】一応ミステリーなんですが、全くスッキリせずに終わりました。なんだこれ。

ネタバレ無し感想映像は見応えあります。 驚くような映像ばかりで惹きつけられますが、後半になってからもう情報まとめなくても辻褄が合わなくなっていくのでどうでも良くなってきます。頭で考える作品ではなく感覚で雰囲気や映像を楽しむ作品だなと思いました。基本情報A Cure for Wellnessキュア ~禁断の隔離病棟~2016年 146分キャッチコピー『ここから、生きては帰れない。』製作国 : アメリカ/ドイツ/ルクセンブルクアメリカ(アラモ・ドラフトハウス):2016年12月10日アメリカ:2017年2月17日製作費 : $40 million興行収入 : $26.6 millionジャンル:ホラー / ミステリーあらすじNYの金融会社で働くロックハートは会社から、アルプスの療養所に出掛けたまま戻らない社長を連れ戻すように命じられる。現地に着いてもすぐに社長に会えず、ホテルに戻る途中で事故に遭い、先の療養所で治療をすることに。その施設を探るうちに…。※参照元:U-NEXT日本版 予告編英語版 予告編スタッフ監督 : ゴア・ヴァービンスキー脚本 : ジャスティン・ヘイス原作 : (原案)ジ...
ファンタジー・ホラー

ブルー・マインド (2017年) 97分【ネタバレ・考察】少女が大人になるまでの過程をホラーにした映画。

ネタバレ無し感想カミング・オブ・エイジ・ホラーっていうんですね。この映画を見終わった後に思い出したセリフはヴァージン・スーサイズの『先生に13歳の女の子の気持ちがわかるっているの?』でした。思春期の情緒不安定さもよく表現されていて、自分が思春期だった頃の気持ちを思い出しました。ホラーの種類としては、キャリーやRAWに通ずるタイプです。自分の体が大人へと変化していく自分の体への恐怖が主軸となっています。個人的にはめちゃくちゃ好きなエンディングでした。面白かったです。もう一回観たいかも。基本情報Blue My Mindブルー・マインド2017年 97分キャッチコピー『少女は変態する。』キャッチコピー(英語)『MIA’S BODY IS CHANGING』製作国 : スイスレイティング : R-15ジャンル:ファンタジー・ホラーあらすじ両親の仕事の都合で新しい街に引っ越してきた15歳のミア。親へのいら立ちと、大人の女性に変化していく自身の不安を抱えながら、彼女はクラスの仲間たちと悪い遊びに手を染めていく。そんななか、彼女の体に不気味で不自然な変化が起こり始める。※参照元:U-NEXT日本版 ...
ロマンス

ヴェルサイユの宮廷庭師 (2014年) 117分【ネタバレ・考察】高齢者向けの恋愛映画かも。負の要素を可能な限り排除した上品で優雅な物語。

ネタバレ無し感想ハリー・ポッター・シリーズのスネイプ先生役で有名なアラン・リックマン(1946年2月21日 - 2016年1月14日-69歳没)の最後の監督作品です。全体的に優雅で上品な感じです。確かに60代の上品な紳士が好きそうな恋愛作品だなと思います。個人的には全体的に言い回しが遠回しすぎて何言っているのかわかりませんでした。そのため、それぞれの登場人物の詳細な感情の機微は汲み取れませんでしたが、NHKっぽい感じの道徳的であっさりとしていて気分を害さない映画でした。多分実際はもっとエグいんだろうなと思います。なんかケイト・ウィンスレットって大体同じ顔してませんか?ちょっと困っていて何か考えているような顔。個人的にマティアス・スーナールツがドタイプで大好きなので観てよかったです。今までパッケージの甘美な雰囲気が嫌いで観てなかったのですが、内容は普通に楽しめました。ずっと品のある映像が続いていたので唐突にポップにおっぱいが出てきたのには驚きました。基本情報A Little Chaosヴェルサイユの宮廷庭師2014年 117分製作国 : イギリス日本公開 : 2015年10月10日カナダ...
コメディ

ボディ・クッキング/母体蘇生 (1993年) 93分【ネタバレ・考察】スティーブ・ブシェミ主演の673ドルという稀に見る興行収入の映画。マザコン版ペット・セメタリー・エド・ゲイン風味。

ネタバレ無し感想エド・ゲインがモデルですが、この映画のエドは全然倒錯していません。 ちょっと違う世界線のマザコンによるコメディ版ペットセメタリーという感じ。全くといっていいほどグロくないです。怖くもない。お母さんが面白すぎます。エド・ゲインから拝借した設定は母親崇拝とマザコンであるということだけでした。内容は全部適当のB級低予算クソ映画です。辻褄もクソもない作品です。ただコメディなのでそんなに引っかからずに観てられます。基本情報Ed and His Dead Motherボディ・クッキング/母体蘇生1993年 93分製作国 : アメリカアメリカ:1993年11月17日製作費 : 180万ドル興行収入 : アメリカ:673ドルジャンル:コメディ / ブラック・コメディあらすじ母親が亡くなってから1年が経ったが、エドはまだ乗り越えることができずにいた。 ある日、エドが自身がオーナーの工具店で働いていると「ハッピー・ピープル社」を名乗るセールスマンが現れ、1000ドルで母親を蘇生できるとエドに伝えるのだった。英語版 予告編スタッフ監督 : ジョナサン・ワックス脚本 : チャック・ヒューズ製作...
レビュー以外の記事

エド・ゲインとは一体どんな人物だったのか【番外編】様々な映画に影響を与えたシリアルキラーの概要

グロテスクな内容・写真を含みます。 苦手な方はページを閉じてください。エド・ゲイン Ed Gein1906年8月27日 - 1984年7月26日(77歳没)死因:肺癌からの呼吸不全罪:殺人2人、9体の死体泥棒別名:プレイン・フィールドの屠殺解体職人 家族構成:母、父、兄逮捕日:1957年11月16日上記の他にも実の兄を含めた5人の死・行方不明に関与しているのではと疑われている。 彼は裁判で「正気を失っている」と判断され、無罪を宣告されたのち、精神病院に収容され余生を過ごした。エド・ゲインとはざっくりアメリカのシリアルキラーである。過度な男性嫌悪に傾倒した母親により、閉鎖的環境に置かれ歪んだ教育を受けて育つ。母親が絶対的存在であり、母親死亡後に猟奇事件を起こした。女性を殺し、その死体で様々な”作品”を作っていた。また、母親から受けた歪んだ教育の影響で女になりたいという願望を持っており、女性の死体の皮を使って服を作ってたとされる。田舎の近所では”ちょっと変わっているが、大人しい正直者”とされていた。そんな人物が猟奇的な事件を起こしたことは町中に衝撃を与え、センセーショナルに報じられた。そん...
アート

オテサーネク 妄想の子供 (2000年) 132分【ネタバレ・考察】好みが分かれそうな世界観強めな映画。元ネタはチェコの童話。

ネタバレ無し感想ヤン・シュヴァンクマイエルってセリフがある映画撮るんだ! 悦楽共犯者とアリスしか観たことなくて、抽象的なアート映画を作る作家な印象なので意外でした!個人的にはめっちゃ面白かったんですが相当、好みは分かれると思います!ヤン・シュヴァンクマイエル作品の中ではまだ見やすい方なんじゃないでしょうか!スレッド立てるなら"不妊治療の末に妻が狂った件"ってスレタイですね!元ネタはチェコの童話だそうです。基本情報Otesánek/Little Otikオテサーネク 妄想の子供2000年 132分製作国 : チェコ/イギリス日本公開 : 2001年11月3日チェコ:2000年1月25日イギリス:2000年10月26日興行収入 : チェコ:$125,716レイティング : PG-12ジャンル:ファンタジー・ホラー / ホラー / ストップモーションアニメあらすじその夫婦は子宝に恵まれずにいた。ある日、夫は偶然見つけた切り株が子供の形に見えたことから、妻のためにそれを持ち帰る。妻はそれを我が子と信じ、求められるがまま食べ物を与え続けた。やがて切り株の子・オチークは巨大化して食べ物を求め…。※...
B級ホラー

マー -サイコパスの狂気の地下室- (2019年) 99分【ネタバレ・考察】劣化版のミザリー&ケーブル・ガイ。ずっと想像を超えてくれない展開。

ネタバレ無し感想真面目に見ているのがバカバカしくなってくる映画でした。 サイコパスについて描いたのではなく、サイコパスに憧れた人の映画という感じがします。魅力的なキャラクターが1人もいなかったですし、設定が渋滞しているし、ちょっと無理がある設定のところあるし、ずっと予想通りにな感じなのでハラハラもしません。さすがに高校生を製作者の都合のいいようにバカに描きすぎです。なんというか色々とひどい映画でした。基本情報Maマー -サイコパスの狂気の地下室-2019年 99分製作国 : アメリカ日本公開 : 日本未公開アメリカ:2019年5月31日製作費 : 500万ドル興行収入 : 世界:$61,149,753ジャンル:ホラー / ミステリーあらすじ孤独に暮らすスー・アンは地元の高校生から代わりに酒を買うことを頼まれ、それをきっかけに自宅の地下室をパーティ会場として彼らに提供するようになる。彼女は自分のことを「マー」と呼ばせ、高校生たちをもてなすが、やがてマーの態度が変わり始め…。※参照元:U-NEXT日本版 予告編英語版 予告編スタッフ監督 : テイト・テイラー脚本 : スコッティ・ランデス/...
B級ホラー

悪魔のいけにえ (1974年) 84分【ネタバレ・考察】美的センスが光る映像美。そしてグロテスクながら美しい”作品”たち。差し込まれる身体障害者への無意識的な差別と希薄な親族関係。後半はもはやコメディ。

ネタバレ無し感想ちょいちょい挟まれる映像美。 あんまりってかほとんどグロくないです。音がすごくいいですね。前半は障害者を中心とした人間関係の嫌な感じを描いています。この監督、もしかして人間模様を描くの得意だったりする?後半はグダグダのコメディです。本作はBGMがほとんどないですが、めっちゃうるさいです。チェーンソーの音と女の悲鳴をこれでもかというほどきかせてきます。どちらかというと音で不快にさせてくる。怖いかと言われるとそんなに怖くないです。終盤はツッコミ映画です。面白いです。基本情報The Texas Chain Saw Massacre悪魔のいけにえ1974年 84分製作国 : アメリカ日本公開 : 1975年2月1日アメリカ:1974年10月1日製作費 : $83,000興行収入 : アメリカ・カナダ:$30,859,000レイティング : R-15ジャンル:ホラーあらすじ1973年、テキサス。ワゴン車に乗ってドライブ旅行に繰り出すサリーやフランクリンら、5人の若者はヒッチハイカーの男を乗せることに。異常な言動を繰り返す彼に恐れを抱いて車から降ろしたサリーたちだったが、それを機に...
コメディ

スクリーム (1996年) 111分【ネタバレ・考察】ホラー映画ファンによるホラー映画ファンのためのメタホラーコメディ映画。

ネタバレ無し感想めちゃくちゃ面白い。 この映画、メタホラーコメディの伝説の1本ですね。爆笑。観客の思っていることを登場人物たちが全部代弁してくれます。面白すぎる。登場人物は多いのですが、この人注目してね〜という感じでキャラクターがハッキリしている人は数人なのでわかりやすいです。本当にホラー映画のプロが作ったクソおふざけコメディ。しかしホラーやスリラー要素もしっかりあるので抜かりがありません。プロフェッショナルがふざけたらこんなに面白いんだという感動。とにかくありがとうと言いたくなるような映画でした。基本情報Screamスクリーム1996年 111分製作国 : アメリカ日本公開 : 1997年8月23日アメリカ:1996年12月20日製作費 : $15,000,000興行収入 : $173,046,663レイティング : PG-12ジャンル:コメディ・ホラー / ホラー / スリラーあらすじ田舎町のウッズボローで、高校生のカップルが惨殺される事件が起きた。クラスメイトだったシドニーは、1年前に母を殺された記憶を呼び起こされていら立つ。そんな時、彼女はハロウィンマスクの殺人犯に襲われた。間...
レビュー以外の記事

女になる恐怖 – カミング・オブ・エイジ・ホラー【随時更新】

カミング・オブ・エイジ・ホラーカミング・オブ・エイジとは英語で「成長」「成人すること」などを意味する表現です。 ホラー映画では少女から女になる成長をホラーとして描かれることが多い印象です。 そんな作品をまとめました。キャリー(1976年 98分)あらすじ冴えない容姿とおどおどした態度でいじめられている少女・キャリー。彼女は極度に興奮すると発動する超能力の持ち主だった。学校のプロム開催直前、友人のスーは彼女への嫌がらせを反省し、ボーイフレンドのトミーに彼女を誘うようお願いするのだが…。※参照元:U-NEXTコメントシシー・スペイセク怪演!母親による女性性の抑圧、さらには外的要因による過度なストレスにより限界を迎えたキャリーが爆発するのが何よりも恐ろしいです。何より支離滅裂で思い込みが激しい母親が怖いです。この人、会話が通じないんだろうなっていう。男性嫌悪が行きすぎて女性嫌悪にまで至っている母親の発狂も相まって、女体への嫌悪がふんだんに描かれています。キャリー (1976年) 98分RAW~少女のめざめ~(2016年 99分)あらすじ16歳のべジタリアン・ジュスティーヌは、初めて親元を離れ...