
空気人形 (2009年) 116分【ネタバレ・考察】辛辣な事実をゆるふわに描く名作。あなたも私も、代替の効く消耗品。
ネタバレ無し感想現代社会の消費し合う人々について描かれているような映画でした。 主人公が性的に搾取されるためだけに作られたダッチワイフなだけあって、ある種のフェミ映画でした。パッケージからは想像できないくらい、胸糞悪かったです。物語の残酷性とは対照的に、爽やかな映像なので、一層残酷さが際立ってます。塩とスイカの関係みたいな。ふわふわの映像とか、ゆるい音楽とか、柔らかな言葉で誤魔化されそうになりますが、取り扱っているテーマはロケランレベルの破壊力でした。こちらは気が付いたら血塗れです。ところどころ込み上げる嫌悪感をなんとか抑えながらこの映画を観終えました。基本情報Air Doll空気人形2009年 116分キャッチコピー『心をもつことは、切ないことでした』制作国 : 日本日本公開 : 2009年9月26日フランス:2009年5月14日レイティング : R15+ジャンル:ファンタジー / ロマンス / アートあらすじ古びたアパートで持ち主である秀雄と暮らす空気人形は、ある朝、本来持ってはいけない「心」を持ってしまう。秀雄が仕事に出掛けると、洋服を着て靴を履いて、街へと歩き出す。初めて見る外...