ドラマ

コメディ

アイ・アム まきもと (2022年) 105分【ネタバレ・考察】前半良かったのに後半はピンとこない残念映画。

ネタバレ無し感想阿部サダヲがコミカルでとっても愛らしいです! 音楽も明るくてテンポ良くて見やすい!まさかのアスペ映画でした。アスペの愛嬌が存分に描かれていたと思います。こういう人めっちゃ好きなんですよね。大抵ASD映画って悲劇的な結末を迎えることが多かったのですが本作ではとにかく可愛くて愛嬌満載で思わず好きになってしまうキャラクターとして描かれていた印象です。コミュニケーションでちょっと変なところあるけどそここそが魅力です。面白くて真っ直ぐで愛おしい。とにかく阿部サダヲがめちゃくちゃ可愛かったです。しかし、後半がだいぶ失速します。前半は、社会問題を提起しておいて、なんの論も出さずに個人の話をダラダラとし、最期はファンタジーで終わりました。一応、平和的なエンディングでしたが、本作が掲げた社会問題は今後も結論が出ることはないと思いますので、モヤモヤさせたまま謎の終わり方をしてもらいたかったです。基本情報I AM MAKIMOTOアイ・アム まきもと2022年 105分キャッチコピー『世界をつなぐ、迷惑もある』製作国 : 日本日本公開 : 2022年9月30日ジャンル:コメディ / ドラマあ...
ドラマ

花いちもんめ。 (1985年) 122分【ネタバレ・考察】とにかく俳優の演技が凄い。なぜか今となっては知名度が低い日本映画の名作。

これは凄い映画を見てしまいました。 いろんな意味でホラーです。おじいちゃん役の俳優の演技が凄すぎます。こんなに素晴らしい演技をする俳優さんが日本にいたんだ。とにかく凄い。圧巻の演技力です。なんでこの作品、今となっては全く話題に上がらなくなってしまったんだろう?間違いなく名作・名演です。
アニメ

ルックバック (2024年) 58分【ネタバレ・考察】大衆受けしそうだなと思った作品

ネタバレ無し感想テンポ良くてサクッと観れます。少女たちの青春ものめっちゃ好きだから序盤からテンションぶち上がって見てました。可愛い絵柄でとっても爽やかなんですが、ラストは余韻が残るタイプでした。短編映画っぽい感じので、私のようなアニメ・アレルギーの人でも見やすいと思います。個性的かというと、案外真っ直ぐな物語なのでそんなでもないです。大衆受けする作品という印象です。いろんな人におすすめしやすいいい作品でした。基本情報Look Backルックバック2024年 58分キャッチコピー『描き続ける。』制作国 : 日本日本公開 : 2024年6月28日ジャンル:ドラマ / アニメあらすじ学年新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野。クラスメートから絶賛され、自分の画力に絶対の自信を持つ藤野だったが、ある日の学年新聞に初めて掲載された不登校の同級生・京本の4コマ漫画を目にし、その画力の高さに驚愕する。以来、脇目も振らず、ひたすら漫画を描き続けた藤野だったが、一向に縮まらない京本との画力差に打ちひしがれ、漫画を描くことを諦めてしまう。 しかし、小学校卒業の日、教師に頼まれて京本に卒業証書を届け...
ドラマ

愛を乞うひと (1998年) 135分【ネタバレ・考察】虐待被害者が過去の呪縛から解放されるまでの話。

ネタバレ無し感想とある女性が自分の過去を見つめ直し、過去から解放されるまでの凄まじい作品でした。 凄まじい虐待を受けていた過去パートと、自分のルーツについて探る現在パートに分かれて描かれます。修行を見ているかのような作品でした。基本情報Begging for Love愛を乞うひと1998年 135分キャッチコピー『「かわいいよ」と言ってほししかった。』制作国 : 日本日本公開 : 1998年9月26日製作費 : 4億1000万円興行収入 : (配給収入)2億1000万円ジャンル:ドラマあらすじ夫を早くに亡くし、娘の深草と2人で暮らす照恵。彼女は幼い頃に死に別れた父親の遺骨を探していた。そんなある日、父親違いの弟・武則が詐欺で捕まったとの知らせが届く。久々に武則と再会した照恵の脳裏に蘇ってきたのは、母から受けた虐待の記憶だった。※参照元:U-NEXT日本版 予告編キャスト 山岡照恵(てるえ):原田美枝子陳豊子:原田美枝子(一人二役)陳文雄(ちんふみお):中井貴一中島武人:モロ師岡和知三郎(わち):國村隼山岡深草(みぐさ):野波麻帆和知武則:うじきつよし、前田弘(4歳時)、塚田光(7歳時)...
ドラマ

小さな悪の華 (1972年) 103分【ネタバレ・考察】エロティックで危ない少女2人の秘密。青春サタニズム映画。

ネタバレ無し感想テンポが悪いので覚悟してみないといけませぬ。 そんなにクオリティが高くない印象です。少女2人のエロティック・ジュブナイル・ゴシック・アンチクライスト・ホラーフレーバーな作品でした。個人的には好みな設定・テーマでした。でも女優も微妙。演技力も微妙。映像も微妙。どうやら自主制作映画だったみたいです。リメイクして欲しいかも。こういうアンチクライスト映画は作ってくれないだろうけどソフィア・コッポラにリメイクして欲しい作品でした。映画内での設定は14歳でおっぱいが出てきますが、女優さんたちは撮影当時18歳超えているのでご安心ください。基本情報Don't Deliver Us from Evil/Mais ne nous délivrez pas du mal小さな悪の華1972年 103分キャッチコピー『二人だけの美しく恐ろしい秘密の世界』制作国 : フランス日本公開 : 1972年3月4日フランス:1971年4月5日(カンヌ国際映画祭)ジャンル:ドラマ / ホラーあらすじアンヌとロールは、カトリック系の厳しい寄宿学校に通いながら、暗黒文学に沈溺する15歳の少女。彼女たちは学校が...
ドラマ

クレイマー、クレイマー (1979年) 105分【ネタバレ・考察】モラハラ男がシングルファーザーとして成長していく話。

ネタバレ無し感想モラハラ夫が、見下していた妻が案外優秀だったということと、子育てと育児についてを学ぶ話です。男と女で全く意見分かれそうだし、モラハラされた経験があるかないかでまた全く意見分かれそうな映画です。”モラハラ夫”がどんなものなのか想像がつかない人からすると父親と息子が絆を取り戻すハートフル作品に見えるかもしれません。あるいは、無責任で自分勝手な母親に振り回された父親を描いた作品と捉える人もいそう。タイトルは前々から知っていたんですが、まさかこんな話だとは思ってなかった。なんかインクレディブル・ファミリーを思い出しました。本作は1979年の作品でインクレディブル・ファミリーは2018年の作品。39年経っても、世の中あんま進化してないんだなと思いました。複雑になってしまいそうな話なのに、全く説明的でなく、すんなり観れるのがすごいです。人物描写がしっかりされてて引き込まれました。息子がめちゃくちゃ可愛い。あとメリル・ストリープが超絶美しい。彫刻みたいでした。基本情報Kramer vs. Kramerクレイマー、クレイマー1979年 105分制作国 : アメリカ日本公開 : 1980...
コメディ

川の底からこんにちは (2010年) 112分【ネタバレ・考察】登場人物全員にイライラする稀有な開き直り映画。唯一無二の個性強強映画。

ネタバレ無し感想なんだこれ!笑日本でしか作れないコメディですね笑登場人物、みんなにイライラするので、鑑賞後感もモヤっとして終わります。このモヤモヤしたまま終わる感じ、なんかめっちゃ日本っぽいって思いました。一応、開き直り映画なので、最後はスッキリするのかと思ったら全然スッキリしない。笑登場人物が全員のように自閉的で他人のこと考えられていない。会話通じないし、言語化能力低いし、観ててめちゃくちゃイライラします。これだけ登場人物、全員に好感を持てない映画も珍しいんじゃないか。他の映画では味わえない感覚になる映画だったので、珍味的な意味で観てよかったです。基本情報Sawako Decides川の底からこんにちは2010年 112分キャッチコピー『人生・・・もうがんばるしかない』制作国 : 日本日本公開 : 2010年5月1日ジャンル:ドラマ / ファミリー / コメディあらすじOLの木村佐和子は上京して5年目で、仕事もさほど熱心ではなく、恋人の健一はバツイチで子持ちの上司という、妥協だらけの人生を送っていた。そんな彼女にある日父が入院したという知らせが入り、田舎に戻って家業のしじみ工場を急き...
ドラマ

こちらあみ子 (2022年) 104分【ネタバレ・考察】残酷なほどリアルに発達障害の女の子を描いた作品。

ネタバレ無し感想ADHD+ASD+LDの女の子を定点観測したかのような映画でした。風変わりではないです。完全に発達障害です。映画を売り出す時に発達障害という文言を使うと、どこかあみ子に対して批判的な気がするので風変わりと柔らかい言葉にして良かったと思います。ただ、事前情報ゼロで観始めたので、てっきりサクッと観れる田舎のおてんば娘の話かと思って再生してしまいました。かなり重い話だったのでご注意ください。基本情報AMIKOこちらあみ子2022年 104分キャッチコピー『応答せよ、応答せよ こちらあみ子、こちらあみ子』制作国 : 日本日本公開 : 2022年7月8日ジャンル:ドラマ / ファミリーあらすじあみ子はちょっと風変わりな女の子。優しいお父さんとお兄ちゃん、書道教室の先生でお腹に赤ちゃんがいるお母さん、憧れの同級生・のり君たちと元気に過ごしていた。だが、彼女のあまりに純粋無垢な行動は、周囲の人たちを否応なく変えていく…。※参照元:U-NEXT日本版 予告編英語版 予告編スタッフ監督 : 森井勇佑脚本 : 森井勇佑原作 : 今村夏子製作 : 南部充俊/飯塚香織製作総指揮 : 近藤貴彦音...
コメディ

嫌われ松子の一生 (2006年) 130分【ネタバレ・考察】メンヘラのメカニズムがわかる。めちゃくちゃメンヘラ解像度が高い皮肉なミュージカル映画。

ネタバレ無し感想嫌われて当然なバカ・メンヘラ・アダルトチルドレンな底辺女を徹底的にバカにしたコメディ・ミュージカルでした。絵力が強く、展開も速い。さらに画面の情報量も多く、彩度もビビットなので胃もたれしました。 登場人物も多いし、130分と2時間越えの作品なので 体力がある時に観た方がいいかもしれません。初視聴の時は私のコンディションの問題だったのか、どちらかというとこの映画嫌いでした。基本情報Memories of Matsuko 嫌われ松子の一生 2006年 130分キャッチコピー『松子。人生を100%生きた女。』 ジャンル:邦画 / コメディ / ミュージカル / ロマンス / ドラマ制作国 : 日本 日本公開 : 2006/05/27 興行収入 : 13.1億円 あらすじ  昭和22年に福岡に生まれ、幸せな人生を夢見ていた少女・松子。やがて彼女は中学校の教師になるも、生徒が犯した罪を被り辞職する。そこから始まる転落人生。彼女と面識もなかった甥の青年が、その悲劇的な一生をたどっていく。※参照元:U -NEXT予告編スタッフ監督 : 中島哲也脚本 : 中島哲也原作 : 山田宗樹『嫌...