
エゴイスト (2022年) 120分【ネタバレ・考察】自分のためかもしれない愛が誰かを救っている。ゲイの恋愛映画かと思ったら繊細で美しい人類愛についての映画だった。
ネタバレ無し感想タイトルとパッケージを見たときは、ゲイが主人公の恋愛映画かと思っていました。 『君の名前で僕を呼んで』のような、切なくも濃密な映画なのかな?と思っていたらもう全く違う作品でした。あと悲しいラストなのかと思って覚悟してましたが、決して後味の悪いラストではなく、ものすごく心が暖かい気持ちになりました。ドキュメンタリーのような映像で、俳優の演技も本当にリアルで没入感があります。ものすごく繊細な脚本だと感じました。そっと心に触れてきて暖かい感じ。映画でこんな気持ちになったのは初めてです。受け取り手によってかなり作品の印象が変わりそうだなと思いましたが、観客を置いていかない程度の絶妙な余白を残す美しい作品です。もう一回観たい。演技力の大勝利鈴木亮平の演技力が半端じゃないです。ドキュメンタリータッチなのも相まって、全員この現実に存在しそうな説得力があります。映像にうつっていない姿まで想像できてしまうほどの実在感。こんな繊細な役を演じ切った鈴木亮平が凄すぎます。この人、狐狼の血で目を潰してた人ですよね?しかも、パンツ被ったりしていた人ですよね?どう考えても同じ人には見えないです。同じ...