黒い太陽 七三一 戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌 (1988年) 105分【ネタバレ・考察】撮影方法に問題がありすぎて映画としての評価ができない映画。

黒い太陽七三一 戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌

ネタバレ無し感想

悪趣味映画界では割と有名な作品。本物の猫を虐待し、本物の死体を使って撮影している倫理観の狂った作品であるからです。

子供の頃、日本とドイツの医療は戦争時の人体実験により飛躍したって話を聞いたことがありましたが、ここまで凄惨な大量殺人だとは想像していませんでした。

一応、映画は映画なので、という程度に留めておいた方がいいかと思います。
香港人が中国で作った映画なので、真偽がわかりませんん。鵜呑みにはできないです。
しかし、本作は極端に日本人を悪く描こうとしているかというと、そういう意図はあまり感じません。
全員が戦争の被害者であるというのが第一印象でした。

本作の原作は「悪魔の飽食」という本だそうで、監督はできるだけ忠実に再現しようとしたとのこと。
読んだところで国が正式発表するわけもなけりゃ今から正確な調査ができるわけでもなけりゃ、もちろん自分の目で見ることもできないのでもはや真実は闇の中です。

しかし、本作で描かれていた酷いことが行われていたと言われても全く違和感はないです。
ナチスにもサイコ医師いましたしね。

本作をリメイクするなら、日本のことも中国のことも知らない、ボンゴあたりの15歳の少年にリメイクをお願いしたいです。

基本情報

Men Behind The Sun
黒い太陽七三一 戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌
1988年 105分

黒い太陽七三一 戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌

https://warped-perspective.com/2018/10/30-years-of-men-behind-the-sun/

キャッチコピー『この事実から目を逸らすな!戦争の狂気が生んだ恐るべき人体実験!』
製作国 : 香港(イギリス領)
日本公開 : 1995年9月9日
ジャンル:ホラー / 戦争

あらすじ

1945年の満州国。石井四郎中将率いる部隊に3人の少年兵が送られてくる。その部隊では、捕虜を使った恐るべき人体実験が行われていた。

※参照元:Google


英語版 予告編

スタッフ

監督 : 牟敦芾
脚本 : 牟文遠/滕敦靖/劉梅芾
製作 : 傅奇
音楽 : 王立平
配給 : 香港:銀都機構有限公司
日本:731上映委員会

キャスト

呉代堯
田介夫
王潤身

おせっかい情報

見る際の注意

本物の遺体が使用された映画です。
動物虐待もされて製作された映画です。

こんな人におすすめ

問題作を自分の目で確かめたい。

この作品が好きな人が好きそうな映画

  • 戦場のピアニスト

※完全な偏見です。


 

黒い太陽七三一 戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌

黒い太陽七三一 戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌 DVD

黒い太陽七三一 戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌

黒い太陽七三一 戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像 (角川文庫)

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

原題の意味

『Men Behind The Sun』は『太陽に隠れた男たち』という意味です。
日本の国旗の後ろに隠れている=政府によって隠蔽されたということでしょうか。
意味深です。

”Friendship is friendship, History is history.”
(友情は友情、歴史は歴史。)

という文言から始まります。
非常に簡潔に意思を表明していますね。
差別や偏見を煽りたいわけじゃない、歴史上の事実を後世に残すための作品だという感じでしょうか。

にしても作りづらい建て付けの作品ですね。
かなり気をつけて描写しないと反日作品という印象がついてしまいますし、中国からもっと中国寄りに撮れみたいなことも言われそうですし。

動物虐待

まず、本物の猫を虐待して撮影されており、猫もネズミも殺されていると言われていますが、殺していないようです。

2010年のドキュメンタリーによると、猫に蜂蜜と血糊をかけて撮影が行われたと監督が発言しています。
ネズミは猫の体についた初蜜を舐めていたのだと。

確かに猫が死んだようには見えませんし、血糊っぽいです。
最初の方に、猫のお腹全体に血がついているシーンがありますが、どこをどう怪我したらあの血の感じになるのかわかりません。不自然です。

ネズミに囲まれて暴れているのは本当だと思いますし、猫が大暴れして攻撃をしたことによってネズミは何体かやられててもおかしくないです。
あと猫の叫び声は明らかに後付けで演出されているように思います。

余談ですが、同じ悪趣味映画としてトップクラスに人気のあるピンク・フラミンゴでも動物虐待と見受けられるシーンがありますが、撮影後に食べてます。
本編終了後の解説にてジョン・ウォーターズが撮影に使用した鶏はあとで食べたと言及しています。

人権

本作では本物の少年の遺体が使用されています。
それは撮影のために命を奪ったのではなく、検体として提供された遺体を実際に撮影で使用しているというものです。
ご両親はお金で納得したのでしょうか。
思春期くらいの少年の全裸が画面に映されてしまっています。
可哀想と思ってしまいます。

あれがダミーならクオリティが高い。
不思議なのが他のシーンの人体模型は偽物感満載です。

ただ、私なら映画に出れるなら使ってもらってもいいと思ってしまうかも。
ギャザギャザに切り刻んでもらって映画史に残りたいです。(?)
検体か映画で使えるならどうぞという感じです。
死姦など個人のキチガイの快楽のために使われるのは断固拒否しますが。

戦争によって作られた狂人

てっきり石井は戦争を理由に、殺人を正当化して私欲や好奇心を満たしているキチガイかと思ったら、どうやら本気で戦争に勝つために必要なことだと思ってやってるみたいでした。

戦争時にはそういう思考になるんですかね。

日本で映画化してほしい

原爆による被害や特攻部隊など、日本人が被害を受けるような映画を描いた作品は多いですが、731部隊について日本制作の映画があってもいいんじゃないかと思いました。
ただ誰も金は出さないだろうし、誰も出演してくれないだろうな。

そこまで日本人を下劣に描いていない

日本人兵士の中で”丸太も同じ人間だ”っていう人もいたし、塀の外の子供とキャッチボールしたりする謎のコミカルシーンとかあったり、日本人青年たちが叛逆しようとしたり、被害者側として描かれていましたね。

謎のシーン

お酒塗り塗り&脇毛抜きの儀式はなんだw
きっしょwww
でも日本のおっさんやりそうwww

精神が狂う環境

酒飲まないとやってらんない焼却炉の青年可哀想、、、。
ホロロンバイ爺さんは遠に気が触れてるし、、、。

十字に括られてたニキが、針金を引きちぎって、そのまま逃げずに周りの奴を助けてあげるの泣ける。

無駄に殺されただけ

資料を燃やして証拠を隠滅して、、、資料がなくなるのなら、なんのために人を殺してきたんだろう、、、。彼らはなんのために命を奪われたんだろう、、、。

関連情報

2010年に製作されたドキュメンタリー。監督がインタビューに答えている。

参考情報

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