ファンタスティック・プラネット (1973年) 72分【ネタバレ・考察】案外教育的な要素が強い?世界観強めな社会風刺SFアニメ。

ファンタスティック・プラネット

ネタバレ無し感想

世界観を楽しみました! とにかく全てが不思議です!
なんとなくオープニングとエンディングの曲が昭和の刑事ものみたいだと思いました。
好きですね。始まるぞー!という感じ。

見たことあるようでずっと見たことがない映像。
どうやって思いついたんだろう。
なんというクリエイティビティ。

本作のフランス語の原題の意味は”ワイルド・プラネット(野生の惑星)”でした。

基本情報

La Planète sauvage/Fantastic Planet
ファンタスティック・プラネット
1973年 72分

ディバ

https://boiler.thebase.in/items/33970582

製作国 : フランス/チェコスロバキア
日本公開 : 1985年6月29日
フランス/1973年12月6日
チェコスロバキア/1973年12月21日
ジャンル:SF / アニメ / ドラマ

あらすじ

進んだ科学を持つ巨大なドラーグ族が支配する惑星。そこで人間は、原始的な生活を送っていた。ある日、孤児となった人間の赤ん坊がドラーグ族の娘に拾われ、テールと名付けて育てられる。やがて知識を得て成長したテールは逃走。人間たちのもとへ向かう…。

※参照元:U-NEXT


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : ルネ・ラルー
脚本 : ローラン・トポール/ルネ・ラルー/スティーヴ・ヘイズ
原作 : ステファン・ウル『オム族がいっぱい』
製作 : サイモン・ダミアーニ/アンドレ・ヴァロ=カヴァグリオーネ
音楽 : アラン・ゴラゲール
配給 : ケイブルホーグ

キャスト

ティバ:ジェニファー・ドレイク
テール(幼少期):エリク・ボージャン
シン知事:ジャン・トパール
テール/ナレーター:ジャン・ヴァルモン
オム族の男:イヴ・バルサク
ドラーグ族の知事の1人:ジェラルド・ヘルナンデス
ドラーグ族の子供:マーク・レッサー

アワード

  • 1973年カンヌ国際映画祭:審査員特別グランプリ受賞

おせっかい情報

見る際の注意

絵が独特なので気持ち悪いと感じる人はいるかも。

こんな人におすすめ

不思議な造形の動物や植物の描写が好き。
アーティスティックな作品が好き。
シュルレアリスムが好き。

この作品が好きな人が好きそうな映画

わからない

※完全な偏見です。

公式・期間限定無料公開・本編<Youtube>


 

Amazon Prime Video<字幕版>

ファンタスティック・プラネット

ファンタスティック・プラネット DVD

ファンタスティック・プラネット

ファンタスティック・プラネット DVD

ファンタスティック・プラネット

ファンタスティック・プラネット Blu-ray

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

舞台は未来?

瞑想

https://1001movienights.com/2015/07/04/186-fantastic-planet/

他の惑星の話かと思ったら、序盤の国会議会(?)のシーンで
『人間には知能があるのかもしれない。文明が残っている』と言っていたので文明崩壊後の地球でした。

瞑想がどうこうとか言っている意味はあんまりあまり分かりません。
設定とか細かく把握しきれなかったとしても内容は理解できます。

教育アニメなのかな

この映画からはあまり主張を感じません。
どちらか一方を悪く描くわけでもなく、淡々と現実世界の人間を中心とした生命の営みを描いている印象です。

さらには結構ビジュアル的なインパクトとSFの世界観でいい感じにカモフラージュしていますが、かなり現実的で残酷な物語です。

生々しさがないので、子供にも見せられるという点ではいい教育アニメなのではと思いました。

人間の残酷さ

決闘

https://blurayauthority.com/blu-ray/fantastic-planet-criterion-collection-blu-ray/

害虫は駆除しますよね。
野菜を食われちゃ農薬を撒くし、クマが生活圏に立ち入ってきたら殺すし、行き場のない犬や猫は殺処分しています。
食べるために育てて殺すし、気まぐれで大事にしてみたりします。
その我々人間の自己中さが描かれていた印象です。

人間はいろんな命を犠牲にして人間が生きやすいようにこの世を設計しています。
それを害虫、害獣、愛玩動物の視点で描いています。

武力と文明と平等

国会議会

http://www.unseenfilms.net/2018/01/thoughts-on-fantastic-planet-1973.html

権利を主張するには知恵も武力も同等の力を持たないといけないというエンディングでした。
ここは国家間の争いや戦争のメタファーとして描いている印象です。

最後は核兵器を彷彿とさせるエンディングでした。

規模は異なれど、国家、会社、小さな人間関係でも発生している事象だなと思います。

見覚えがあるようでない造形

ファンタスティック・プラネット-レシーバー

https://www.fantasy-animation.org/current-posts/surrealism-and-political-critique-in-the-animated-medium-fantastic-planet-1973

聖体みたいなシーンがあったり、アリクイみたいな動物が出てきたり、UFOキャッチャーみたいなシーンもあったし、アースジェットみたいなの撒かれたり、蟻を踏み殺すように人間が踏みころされたり。

みたことあるような現実の一幕をめちゃくちゃ個性的な絵で見せてくれるので、”あ、みたことないかも。いやいやこれはアースジェットか”みたいな感覚にさせてくれます。

どのように解釈してもいい作品

人によってだいぶ解釈が変わりそうな作品だと思います。
ホロコーストを描いた作品vだという人もいれば奴隷制度について描いた作品だという人もいるみたいです。

この顔好き

ファンタスティック・プラネット

https://amherstcinema.org/films-and-events/fantastic-planet

このティバの表情がいいですね。
この子は私のお気に入り。大切なの。って感じ。

関連情報

ファンタスティック・プラネットが一瞬出てくる作品。

ザ・セル (2000年) 107分【ネタバレ・考察】とにかく素晴らしい映像美。アングラ・アート感満載で内容がどうでも良くなるレベル。

参考情報

コメント

タイトルとURLをコピーしました