ベイビーガール (2024年) 115分【ネタバレ・考察】また女の性の開放をまた描くの?と思ったらポリアモリーやEQ、ジェネレーションギャップなど、どこか新時代的な内容の映画だった。20年後にまた観たい。

ベイビーガール

ネタバレ無し感想

このタイプの主人公の第一人者でしょう!
あるいは二度とこのタイプの主人公は現れないでしょう!笑

それにしても大御所にして、ここまで恥部を曝け出したニコール・キッドマンには感服です。
ホンモノ過ぎる。本作でより一層ファンになりました。
個人的には女性のオーガズムシーンNo.1のインパクトがある映画です。

鑑賞直後はそこまで高評価ではなかったのですが、鑑賞後にどんどん評価が上がりました。
しかも観たことのないタイプの映画過ぎて、観た直後は消化不良を起こしていましたが、時間が経てば経つほど面白いです
さすがA24が配給する作品、新しい価値観をぶつけてきます。

フェミニズム的な始まりですが、それよりZ世代との価値観のギャップに戸惑いながらも、その新しい価値観によって解放される作品に見えました。

爆笑できるシーンもちょいちょいあったので早くもう1回観たい。

とにかくいろんな年齢層、性別の人の感想が聞きたくなりました。
人によって視点がだいぶ変わりそうなので、ある種のリトマス試験紙になり得そうな作品です。

基本情報

Babygirl
ベイビーガール
2024年 115分

ベイビーガール

キャッチコピー『やめないで』
キャッチコピー(英語)『THIS CHRISTMAS GET EXACTLY WHAT YOU WANT』
製作国 : アメリカ
日本公開 : 2025年3月28日
ヴェネツィア:2024年8月30日
アメリカ:2024年12月25日
製作費 : 2000万ドル
興行収入 : 6,380万ドル
ジャンル:スリラー / エロティック / エロティック・スリラー

あらすじ

NYでCEOとして、大成功を収めるロミー。舞台演出家の優しい夫ジェイコブと子供たちと、誰もが憧れる暮らしを送っていた。ある時、ロミーは一人のインターンから目が離せなくなる。彼の名はサミュエル、ロミーの中に眠る欲望を見抜き、きわどい挑発を仕掛けてくるのだ。行き過ぎた駆け引きをやめさせるためにサミュエルに会いに行くが、逆に主導権を握られてしまい… 

※参照元:公式サイト


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : ハリナ・レイン
脚本 : ハリナ・レイン
製作 : デビッド・ヒノホサ/ハリナ・レイン/ジュリア・オー
音楽 : クリストバル・タピア・デ・ヴィーア
配給 : A24

キャスト

ニコール・キッドマン:ロミー・マティス
ハリス・ディキンソン:サミュエル(インターン)
アントニオ・バンデラス:ジェイコブ・マティス(夫)
ソフィー・ワイルド:エスメ・スミス(アシスタント)
エスター・マクレガー:イザベル・マティス(娘、姉)
ヴォーン・ライリー:ノラ・マティス(娘、妹)
ヴィクター・スレザック:取締役ミセル
レスリー・シルバ:ヘイゼル
ゲイト・ヤンセン:スカーレット
ロバート・ファリオール:スティーブン
バートリー・ブーズ:トム
アヌープ・デサイ:ロバート
ドリー・ウェルズ:セラピスト
マックスウェル・ウィッティントン=クーパー:ジョシュ

アワード

  • ヴェネツィア国際映画祭2024年:ヴォルピカップ最優秀女優賞(ニコール・キッドマン)
  • ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞2024年:最優秀女優賞(ニコール・キッドマン)/トップ10映画(ベイビーガール)
  • パームスプリングス国際映画祭2025年:インターナショナルスター賞/注目の監督
  • ガールズ・オン・フィルム・アワード2025年:スクリーン上の女性のオーガズム(ニコール・キッドマン)
  • AACTA国際賞2025年:最優秀女優賞(ニコール・キッドマン)
  • サンタバーバラ国際映画祭2025年:ヴィルトゥオーゾ賞(ハリス・ディキンソン)

ポスター/パッケージ

 
 
 
 
 
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おせっかい情報

見る際の注意

一緒に観にいく人を選ばないときまずいよ!
往年のエロティック・スリラーを期待して観にいく人はいないと思うけどA24配給だからね!いいたいことわかるよね!?

こんな人におすすめ

女性の性に関して描かれている作品が好き。
Z世代の価値観について描かれている作品に興味がある。
多様な価値観に触れる作品が好き。

この作品が好きな人が好きそうな映画

※完全な偏見です。


 

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

ニコール・キッドマンの演技

ベイビーガール

https://popnshot.fr/2025/01/12/babygirl/

こんな哀れなお姿見たことがない。
本当にいい意味でプライドがあって、プライドがないのですね。
確実に伝説級のお姿です。

ホテルのシーン、四つん這いにされて、餌をもらって、そのままチンコに近づこうとしたら犬かのように払われていたのには笑いました。
大女優ですよ。

ラストのホテルでは床に置かれたお皿のミルクを顔を入れながら飲んでるのヤバかった。
オスカー女優ですよ。

全裸より恥ずかしい姿を曝け出して演技しています。
凄すぎた。

どうでも良いところの脚本が雑い

細部に神が宿っていないタイプの脚本です。笑

会食でアシスタントについて言及した際、『彼女は優秀なのよ』と言っていましたが、その優秀な彼女が話していた内容は『女性の雇用人数をあげよう』だけでした。
優秀ならハッとさせられるような理由を述べなさいよ。笑

あと主人公が仕事の電話をするシーンが出てきますが、何について話をしているのかまるで不明です。
なんか適当に相槌打っている感じ。笑
ちょっと雑い印象はありましたが、本筋とは関係ないっちゃないです。

ロミーは犬になりたい

主人公、ロミーの騎乗位からこの映画は始まります。
騎乗位といえば、女性主導のポジション。

女が積極的にエロいことは許されているということでしょうか。
主人公が抱えている性の悩みは別の悩みでした。

夫とセックスした後に急いでオナニーしに行ったのは滑稽でした。

根のドMさが明け透け

ベイビーガール

https://film.interia.pl/mocny-temat/news-babygirl-najgoretszy-film-2025-roku-smiale-sceny-tylko-dla-w,nId,7845821

あんなでっかい倉庫のCEOにしては、どこか気が弱そうでした。
普通、女社長といったら、めちゃくちゃ気が強くて野心家でブルドーザーばりの覇気がある人でないと務まらないんじゃないかと思ってしまいます。

”フレンドリーな職場♪”

みたいなことが言われていたので、新しいCEO像ってこんな感じなのか。
なんて思ったら違いました。ドMでした。

掴みどころがない高EQな男

ベイビーガール サミュエルとロニー

https://www.slashfilm.com/1455705/babygirl-cast-plot-producers-more-info/

犬を扱えるって動物的な感覚が鋭いってことですよね。

サミュエルは序盤に知能が高いのが証明されているので単純に観察能力が高かっただけかもしれません。
しかし序盤に”感情AI”に関する言及があったので、近年IQよりも重要視されると言われているEQが高い男として描かれていたのかなと思いました。

EQとは

EQ(Emotional Intelligence Quotient)とは、感情を認識・理解・コントロールする能力を指し、「心の知能指数」とも呼ばれます。

【特徴】

  •  自分や他人の感情を理解する能力がある
  • 相手の気持ちに共感できる
  • 傾聴力に優れている
  • ストレス耐性が高い
  • 物事に粘り強く取り組める

【活用】

  • 対人関係を円滑に保つことができる
  • トラブルを解決する際に役立つ
  • 課題や問題の解決に向けて、必要な感情をつくることができる
  • 前向きな気持ちを生み出すことができ、モチベーションを高めることができる

ただ後半でハグして欲しいって甘えたりもしていたので過去に何かあったのかなと勘繰ってしまいました。
AC(アダルト・チルドレン)と呼ばれるような、過去に虐待を受けていた経験がある人も察知する能力が高かったりします。
それは親の暴力から身を守るために身についたりするようです。(友人談)
もしかしたらこのキャラクターもそういう過去があるのかもしれません。

とにかく謎なキャラクターでしたね。
この謎なキャラクターに実在感を宿らせた俳優さんも本当に素晴らしかったです。
よくわからないのになんかいそうな人っていう。笑

満たされてこなかった女の性欲

結婚してから19年間一度もセックスでオーガズムを得られていないのか。きついな。

だた私もアラサーですがセックスでイったことないので当たり前と思っていましたが、これが当たり前っていう時点でおかしいですよね。
妊娠のリスクを一手に担わないといけないのに、セックスではほとんどオーガズムを経験できないってなんの地獄なんこれっていう感じですね。

主人公は19年我慢していて、たまたまタイプの男と出会ってしまって、その男がグイグイだったから歯止めが効かなくなったみたいですね。

夫と娘のジェネギャ

作中、おそらくヘッダ・ガーブレルだったと思うのですが、ラストの見解が父親と娘で割れているという話が出てきていました。
これは世代間の感覚の違いについて描いている作品だと序盤に示してくれていましたね。

作品の解釈に正解があった時代は遠に終わっているのです。
タイタニックをホラー映画と解釈しようと、ゴジラをファンタジー映画を咀嚼しようと、
ヘッダ・ガーブレルのラストを自殺だと解釈しようと自由です。

おめかし

ボトックスシーン

https://www.indiewire.com/features/interviews/babygirl-halina-reijn-sex-scenes-milk-scene-1235080482/

サミュエルが気になってから突然ボトックスを打ちにいったり美容に励み始めました。
心が乙女だわ。

”明日デートだから高いパック使う”

の金持ち妙齢のレディ版が

”ボトックスを打つ”

なのですね。
ちょっと笑えました。笑

ネクタイを食うな

”性欲に操られて変な行動をする男ってなんて滑稽なんだろう”と思っていましたが、女も滑稽ですね。
性別関係なかったんだ。

映画館の大画面でニコール・キッドマンがネクタイハムハムしたのは爆笑しました。
マジでやめろ。笑
床に落ちたネクタイ食うな。笑

CEOが子供に見えてくる

みんな自分自身をそれぞれ受け入れて生きているのに、この人はなんでこんなに自分の性癖を認めて実行に移すことができないんだろうと思えてきました。
思春期のティーンに見えてきたし、子供やアシスタントの方が大人に見えてきます。

床に落ちたネクタイ食ってないで、本人を飯に誘えばいいのに。
結婚しているし、子供もいるし、上司と部下だしっていう理性が邪魔しているみたいです。
ネクタイ食ってる時点で理性もクソもないとは思うのですが。

そうか、受け身なのか

マゾだから受け身なのか。
立場的にも自分からいけないから、相手から来てくれるのを待つしかないのか。

ちょっとチークつけ過ぎなシーン

エプロンが似合わないとジャッジされたり、外見についていちゃもんつけられるということでそれがプレッシャーになっているということでしょうか。

女が外見的にいかにジャッジされているのかサラッと描かれるので見過ごしてしまいそうになりますが、これらのシーンがあったからこそ、ラストの裸で抱きしめられるのに意味があるんですね。

ちょっと待って、何にハラハラさせられてんだ笑

序盤の一線を越えるのか!?というシーンが異様に緊張感に溢れています。

10分面談のミーティングルームでのシーンや、屋上でタバコを吸うシーンなど、観ていてハラハラします。
とんでもない緊張感で妙齢の既婚女性が部下とセックスするかどうかが描かれます。
何にハラハラさせられてんだ。

真剣に観ていた自分にちょっと笑えてくるのですが、よく考えてみたらこれもジェンダーギャップの演出ですかね。
こういう映画の男の主人公ならサクッとセックスしているかオナラしているかですよね。

手探りなプレイ

あのホテルでのグダグダのシーンには爆笑した。笑
面白すぎる。笑

ひざまずくのかと思ったら出て行こうとしたし、出ていくのかと思ったら戻ってきたし。笑
『ひざまずいてください』とか『ひざまずけ』とか、手探りで2人ともどうしたら良いのか分からずにワチャワチャし始めたのには笑いました。
なんか訳わからないけどめっちゃ楽しそう。笑

そんで壁の隅に立たせて落ち着かせたのも爆笑しました。
子供を落ち着かせる時にやるやつじゃん。笑
この映画、CEOが子供のように扱われている。笑

攻撃性の低い展開

なんかこの点は女性監督っぽいなと思いました。
登場人物たちの攻撃性が低いです。

別荘にサミュエルがノートパソコンを届けにきた時、ロミーはさすがに終わりにしないとと思って、車の中で関係を終わらせようとします。

関係は終わらせるが、サミュエルをクビにしたり、口止め料を払おうとはしていませんでした。
”あなたの雇用は守るわ”程度でしたでしょうか。
弱いですね。よく言えば穏やかです。

しかし、サミュエルは嫌みたいです。
金ごときで魂を買えるとバカにされた気がしたんでしょうか。

なぜかめちゃくちゃ伝わってくる感情

サミュエルが働くバー

https://onthesetofnewyork.com/babygirl.html

サミュエルの働いているバーに行った時、他のバーテンに
『おかえりください』と言われた瞬間の顔の演技がすごかったです。
なんか初めて見た顔だし、こんなシチュエーションになったこともないけど主人公の感情が手に取るようにわかりました。

本当に今までの常識じゃ通じる相手じゃないんだと。
ある意味空気を読む必要がない世代ってこういう扱いずらさがあるんだと。

金なんかで縛れると思うなよ。

生まれた時から恵まれていて、物心ついた頃には多様性が叫ばれていた訳です。
金なんてものでZ世代を縛れると思うなよ
自分の自由意志や魂が何よりも大切なんだということでしょうか。

この作品で面白いのが、サミュエルが金銭を要求したりしなかったところです。
生まれた時から恵まれてい育っているので、金に対する強欲さがないということなんでしょうか。

合意か?

あれは合意なのか?笑

序盤とは打って変わって立場が逆転しました。
今度はロミーがサミュエルをミーティングに呼びます。
するとサミュエルが『7分だ』と言います。

”僕とあなたがこの関係に合意することが重要だ”

的なことを言っていましたが、あのシチュエーションだと、合意ではなく、”合意しないと他の人に言いふらすぞ”の脅しがあった上での合意になってしまうのでなんか微妙ですね。

ポリアモリー的な価値観

ポリアモリー的な価値観を持っている人が多い印象です。
1対1である必要をそこまで強く認識していない登場人物が多いです。

ロミーの長女も浮気を彼女に許してもらっていましたし、サミュエルはアシスタントと付き合いながら、ロミーと関係を持っていました。
なんか自由ですが、丸く収まっているようです。ロミーたちを除いては。

ロミーはサミュエルに独占欲を爆発させますし、夫はサミュエルに殴りかかります。

なんかこうして見ているとポリアモリーの方が人生を謳歌していそうだなと思いました。

個として向き合う

人間関係の垣根が存在しないように見えるのが、この映画の不思議なところです。
母親や娘、アシスタントという役割の垣根と、上下関係の垣根が右往左往と自由に展開していきます。

長女に関しては、教科書的な意味での”良い子”の模範解答からはずれていますが、自分の頭で物事を考えているから母親の異常にも一番に気がついたのでしょう。
長女が母親のことを心配して夜遅くまで起きていたりします。
寝込んでいる母親を慰めに行ったりします。
やっていることが母親じゃん。

アシスタントのセリフも印象的でした。
”あなたには私たちが憧れる強い女性でいて欲しい”
したたかではありましたが、こういう言葉で表現する点が素晴らしいですね。
生徒を諭す先生みたい。笑

コミューンで育った過去

主人公はヒッピー的な環境で自由に育てられたようです。
Z世代と案外共鳴するところが多いのでは。
ポリアモリーも言ってみれば安全と相手に配慮したフリーセックスですし。

主人公は今まで成功するために社会に合わせて生きてきたのでは。
もしかして時代が自分の価値観に追いついてきたという感覚だったのでは。

気持ちよかった瞬間

「2人きりでこの件について話そうじゃないか」
なんて言ってきた取締役?かなんかいましたね。

でたこういう嫌なクソ野郎と思ったのですが、ぶった斬ってくれました。

”あたいドMだけど、仕事とプライベートは切り分けてるからお金を払ってプロにいじめてもらうわ。暴露するなり好きにしなさい。”

みたいなこと言ってましたね。
プロに金払っていじめてもらうからあんたらからは結構よっていう決め台詞は笑わせようとしているでしょう。
マゾギャグでしょう。

察しが悪いが悪人ではない夫

いい夫です。結婚して19年と言っていましたっけ?
まだ嫁が大好きでセックスをせがむし、自分の舞台の打ち上げでも、足早に去ろうとする嫁にもっといて欲しいってせがむし、可愛い旦那です。

序盤でエプロンが似合わないと雑に言ったりするあたり、おじさんのナチュラルなモラハラムーブは見受けられましたが、それでも憎めない可愛い夫です。

嫌な気持ちになったセックスのお誘いシーン

部下との不貞行為がバレるかもというプレッシャーの中、夫からセックスを誘われる主人公。

女ならほぼ全員体験したことがあるであろう、気分が乗らない時に誘われるシーン。
主人公が応じようとして断らないから、観ているこっちがレイプされているかのような気分になりました。

そんなことを思っていたら主人公が急に夫に猫パンチ!パンチ!パンチ!

『あなたでイッたことがないの!』

これは面白過ぎる。笑
そこまで言わなくていいだろ。笑
翌日に再確認する夫かわいそう。笑
寝れなかっただろう。笑

ハッピーエンド

最後、非常に気まずいタイミングでニコールと目が合います。
第四の壁超えてくるんだ、この映画。

一応、ラストは夫の手でイけたという解釈で良いのでしょうか。良いと思います。

色々あったけど、サミュエルは東京の会社に行き、色々社内にもバレたし大変だったけど夫でイクことができるようになったということですね。
めでたし、めでたし。

ありのままでは生きてはいけない女

ロニー

https://www.hindustantimes.com/entertainment/hollywood/babygirl-trailer-nicole-kidman-gets-exactly-what-she-wants-in-the-riskiest-role-of-her-career-watch-101727791584380.html

『ボトックスを打った?必要ないのに』
『そのままで綺麗だ』

というありのままの彼女を肯定する発言が2回も出てきました。

全裸になったニコールが恥ずかしそうにしているのは私もハグしてあげたくなりました。
女は何歳になっても老いることが許されない印象です。
そして常に外見を評価される環境にさらされています。
ありのままを肯定してもらって涙を流すという悲しいシーンでした。

アイズ・ワイド・シャットでほぼ全裸でラリってた姐さんのこんな弱気なお姿には衝撃を受けました。
シワシワになっても何色になっても新しい腕が生えてこようと大ファンよ。

試写会の様子

2025年3月11日にFilmarks主催の秋葉原UDXシアターにて開催された試写会に参加させていただきました。
人生初の試写会は楽しいものとなりました。
私の把握する限りでは満席で女性多めの印象でした。

映画上映後にはトークショーまで開催され、奥浜レイラさん(映画・音楽パーソナリティ)が司会を務め、ブルボンヌさん(女装パフォーマー)、児玉美月さん(映画批評家)によるお話が聞けて楽しかったです。

犬になりてぇ

試写会でブルボンヌさんが登壇しトークショーを行なっていたのですが、
『主人公が”犬になりてぇ”っていうラストなのよ』
っていう発言がやたら脳裏に残りました。

そうなんだよな、この映画って社会的にも家庭的にも成功した、妙齢の女が”犬になりたい”っていうクソコメディなんだよな。

映画を観終わってから、電車の中で冷静になってみるとどんどん笑えてきました。
映画館でも数箇所、笑いを堪えるのに必死でプルプルしていたのですが、電車の中では映画全体がコメディに思えてきてもっとプルプルしていました。

この映画、観た後の方が笑える映画なのかも。
もう1回みたらきっともっと笑える映画なのかも。笑

印象的な考察

ブルボンヌさんが
”現実でも揺り戻しが起こっている”
という趣旨の発言をされており、一歩踏み込んだ視点での考察をされていて印象的でした。

今までは多様性をゴリゴリと推し進めていましたが、トランプの当選で一気に流れが変わりました。
なんか現実で起こっていると考えると一致していますね。
強い力には強い反発が起こってしまうという。

めちゃくちゃ時代を反映した映画でした。

余談

関連情報

参考情報

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