グリーン・インフェルノ (2013年) 100分【ネタバレ・考察】意識高い系大学生ざまぁな映画。割と見やすくてポップで楽しいグロ映画。

グリーン・インフェルノ

ネタバレ無し感想

すげーなこの映画。 グロ描写に抜かりないじゃん。

本作は食人族(1980年)をモチーフに製作された作品です。
食人族と比較すると、ドキュメンタリー感もありませんし、本物の動物を殺していません。
グロ映画っぽいグロ映画で見やすいです。

グロのクオリティは高いですが、グロ映画に慣れている方なら見やすい方のグロ映画だと思います。
テリファー 終わらない惨劇が余裕だったらこの映画も余裕だと思います。
案外、笑えるシーンが多く、ポップに楽しめるグロ映画という印象でした。

テンポもめっちゃいいし、次の展開が読めません。
食人族と内容は全く違うものとなっていますが現代版リメイクとして観ても優秀なのではないでしょうか。
リメイクするなら、これくらい改変してしまってもいいよね!と思えるような作品です。

イーライ・ロスの手際の良さ、緩急の上手さ、食人族愛を感じれる作品でした。
なんだか見てて気分がいい作品でした。

食人族では、テーマ性を強く感じる作品でしたが、本作はほぼほぼメッセージ性は伝わってきません。
テーマについてはバカで傲慢な若者への嫌悪感があるんだろうなとは感じましたが、それくらいの印象です。
でも満足度は高かったです。笑

グリーン・インフェルノの意味

グリーン・インフェルノ(Green Inferno)とは”緑の地獄”を意味します。
インフェルノ(Inferno)とはイタリア語で「地獄」を意味する言葉です。
また、猛火や烈火、大火災などの意味もあります。

食人族の冒頭でキャスターの男性がアマゾンの森をグリーン・インフェルノ(Green Inferno)と称しています。

基本情報

The Green Inferno
グリーン・インフェルノ
2013年 100分

グリーン・インフェルノ

https://variety.com/2015/film/reviews/the-green-inferno-review-eli-roth-cannibal-1201603551/

キャッチコピー『そこは、人間が食われる地獄』
製作国 : アメリカ
日本公開 : 2015年11月28日
アメリカ:2015年9月25日
製作費 : $5,000,000
興行収入 : 世界:$7,192,291
レイティング : R18+
ジャンル:ホラー

あらすじ

過激な慈善活動を行う学生グループは、企業の森林伐採により危機に瀕しているヤハ族を救おうとペルーのジャングルへ乗り込む。だが、彼らの乗った飛行機は熱帯雨林に墜落。生き残った学生たちは助けを求めるが、そこで出会ったヤハ族は食人族だった…。

※参照元:U-NEXT


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : イーライ・ロス
脚本 : イーライ・ロス/ギジェルモ・アモエド
原作 : (原案)イーライ・ロス
製作 : イーライ・ロス/ミゲル・アセンシオ・ジャマス/ニコラス・ロペス/モリー・コナーズ/クリストファー・ウッドロウ
製作総指揮 : ジェイソン・ブラム
音楽 : マヌエル・リベイロ
配給 : アメリカ:ユニバーサル・ピクチャーズ、BH Tilt、フィルム・ディストリクト
日本:ポニーキャニオン

キャスト

ジャスティン:ロレンツァ・イッツォ
アレハンドロ:アリエル・レヴィ
ダニエル:ニコラス・マルティネス
ラース:ダリル・サバラ
エイミー:カービー・ブリス・ブラントン
サマンサ:マグダ・アパノヴィッチ
ジョナ:アーロン・バーンズ
カーラ:イグナシア・アラマンド
ケイシー:スカイ・フェレイラ
チャールズ:リチャード・バージ
カルロス・リンカーン:マティアス・ロペス
禿頭の首狩人:レイモーン・ラオ
長老:アントニエータ・パリ
アレハンドロの妹:パス・バスクニャン

おせっかい情報

見る際の注意

かなりグロいです。
食人族とは違い、本作では動物虐待のシーンはありません。

こんな人におすすめ

グロくて後腐れない映画が見たい

この作品が好きな人が好きそうな映画

※完全な偏見です。


 

グリーン・インフェルノ

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⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

ジャスティンという、お嬢様のお遊び

ジャスティン

https://whysoblu.com/the-green-inferno-the-directors-cut-blu-ray-review/green-inferno-4/

知識も、思想も、志もなさすぎて、ジャスティンの心の移り変わりがわかりませんでした。
生き残ったけど、結局クソバカ女じゃない?

動機がバカすぎ

よくわからないけど、リーダーがセクシーだったから参加しただけですね。
彼女は浅はかで、どれほど危険な活動なのかも想像すらしていなかったみたいです。
普通、異国の地に行くなら、少しはその地域の情報を調べませんか?

しかし、これはもしかしたら伏線なのかもしれません。
男に釣られて参加するというのは、性欲が溜まっているということですよね。
一応、処女である伏線の可能性があります。笑

ガキ臭い

自分の父親が国連に勤めていることを利用され、デモの目的は果たせたものの、自分の命を勝手に危険にさらされました。

そして、帰りのジェット機で急に『この活動は間違っている』と言い始めました。
自分の命をかける覚悟も思想もないのに、他人の人生に口出しするって、本当に浅はかとしか言いようがないですね。

そもそも、この活動に対して全く志も熱意もないようです。
どれほど危険が及ぶかも、何も調べず、何も考えていません。

これほどまでの準備不足で参加して危険な目に遭ったら、自分の無知を反省しませんか。笑

たまたま助かっただけ

飛行機が墜落し、半分くらいの仲間は墜落死してしまいました。
しかし生き残ったメンバーは全員、食人族に捕まります。

仲間が次々と食べられていく中、ジャスティンは処女であったために順番を先送りにしてもらえました。
そのため有余があり、ある少年と笛で交流して仲を深め、殺される一歩手前でその少年に助けてもらいました。
あれだけ野蛮にみえるヤハ族でも、交流しようと思えばできるんだというシーンでしょうか。

しかし、助かったのはたまたま処女だったということと、笛を持っていたというだけです。
ホラー映画の法則が発動しただけじゃないかーい!処女は生き残る法則やないかーい!

ラストは自己保身とみた

そして、ギリギリの状況でジャスティンは帰国しました。

国連を巻き込んだ事態になってしまっているため、帰国したジャスティンは聴取を受けますが、事実を全て捻じ曲げて回答していました。

ジャスティンはヤハ族の食人文化を一切伏せ、さらには自分も食べられるところだったのに、真逆の事を伝えます。
自分はアマゾンで死にかけていたが、ヤハ族が面倒を見てくれたおかげで助かったと。
しかも死亡した仲間たちはジェット機の墜落によるものと言っていました。

この心境の変化はなんだったのか。
自分を助けてくれた少年への恩を返したのか、アレハンドロを置き去りにしたことを隠蔽したかったのか、ペルー政府の虐殺を見て本当に部族に同情したのかなんなのかはわかりません。
ペルー政府が不利になる証言をしていました。

個人的には自己保身でこれ以上、物事を大きくしたくないからと捉えました。
なぜならラストシーンにアレハンドロが生きていることが判明するからです。
これはジャスティンに対する報復エンドなのではないでしょうか。
この後、ジャスティンの嘘が判明し、仲間を見捨てたことがバレるでしょう。
彼女はまだインフェルノの中にいます。

意識高い系の若者たち

檻の中

https://jigsawshorrorcorner.com/2020/04/05/the-green-inferno-2013/

リーダーのアレハンドロは結局、金目的。
その他の連中は彼についてきただけという風に見えました。
現実を知らなくて、活動をしている自分に酔っている感じの意識高い系のバカな若者たちでした。
悪意たっぷりに描かれています。

もはやテロのような最初のペルーの作業現場襲撃シーンですが、爆弾仕掛けるってバカなのか。
やっていることが過激派すぎて気持ち悪いです。

しかもなんのゆかりもない知らない国の知らない人のために、命をかけますか。
彼らにはなんのバックグラウンドもありません。

食人族のバカな若者たちはロクデナシ連中でしたが、本作の若者たちもちゃんとバカとロクデナシでした。

あのハゲてる男性も大学生でしたっけ?

進化したカメラ

食人族ではフィルムでしたが、本作ではスマホのカメラとなっており、さらに生配信という改変が加えられておりました。

『カメラが銃になる』
まさにそういう時代ですね。
食人族の時代と比較するとすごい時代になったねという描写ですね。
あと主人公が最後助かる伏線という感じ。

みんなバカ

自分たちが助けようとした部族はとんでもない部族だったという展開です。
てかヤハ族の食人文化とか知らんかったんかーい。
なんも情報なかったんかーい。
しかも誰も人類学とか研究していなかったんかーい。

通常のホラー映画だと、1番オタクで見せ場が無さそうな男がここで”こういう話を聞いたことがあるんだ。この地域では…”って話始めるポイントですよね。笑
詳しい人誰もおらんやないかーい。笑

なぜか生き残れたジャスティン

ジャスティンが部族の少年と交流できたのは本当にたまたまでした。笑
笛持っていただけ。
一応、文化的交流を図ろうとしたのはジャスティンだけでしたが、特段、ジャスティンが博愛主義者というわけでもなくたまたまという感じがします。笑

別に信念もないし、人類学について人一倍詳しいわけでもないし、なんで助かったのかマジでわからない。笑
これホラー映画あるあるの”処女が生き残る法則”が発動した以上でも以下でもないような気がします。笑

善意ではなく金

ここも食人族と同じですね。
善意や社会的意義のための活動ではなくただただ金と名誉のための活動という。笑

あの一向のスポンサーはドラッグの売人、カルロスでした。
しかもカルロスとアレハンドロは企業に雇われていただけでした。笑

環境破壊を行なっている企業Aのライバル企業Bに雇われていたため、デモを行い、国際問題にし、作業を止めさせたということですね。
そうすると企業Aはビジネスが立ち行かなくなり、企業Bが儲かると。

なんの志も哲学もない。笑

部族描写がおもしろい

結構ちゃんとした社会を形成しているように見えました。
なんだかみんな健康状態がいいし、豚も複数匹いました。
人数も住処もしっかりしていていいですね。
あと部族のエイムが凄すぎるのには笑いました。笑

爆笑のジェット機墜落シーン

ミサイルのようなものを飛ばされて飛行機が墜落しました。
どこの組織によるものなのかはわかりませんが、順当に考えると企業Aですね。

墜落する際のジェット機内のシーンも面白かった。笑
ジョナがゲロ吐いてましたね。笑

そして墜落した後、脳震盪でも起こしているのか、フラフラした若者がプロペラに巻き込まれて首を撥ねられて無駄死にしていました。笑
最初のグロシーンは部族によるものじゃないんかい。笑

そして部族のスーパーエイムタイムです。
スパスパと若者に矢を刺していきます。

カーラの首に刺さった矢を抜こうとしたら、カーラの額に矢が刺さり、『おい!』というアレハンドロ。笑
グロいのにこんなに笑えるシーンありますか。笑
何これ。笑

解体シーン

捌く前に首の動脈を先に切ってくれよ。笑
ジョナは祭壇のようなところに寝かされ、捌かれます。

生きたまま目玉を抉り取られ、舌を切られ、喰われます。
そして四肢を切断され、最後に首を切られます。

順番逆にしてくれよ。笑

調理シーン

なんか部族の人たちが手際よくジョナを調理して食べます。
なんかいい食材が入ったぞみたいなテンションです。
普通に分け合って食ってる。笑

この淡々としてる部族がなんか笑えてきます。笑
普通なんだ。笑

処女チェック

あれ1番嫌なシーンでした。
主人公だけ処女ということですよね。
やっぱり主人公が助かった理由それだけなんじゃないかと思えてしまう。

ショッキングなコメディ

菜食主義の女の子が肉だけど背に腹は変えられないといった様子で配られた食事を食べます。
豚の肉かと思って食べていたら、サマンサのタトゥーが。
ベジタリアンに人肉食わせるって悪意あっていいですね。

ショックのあまり、陶器を割って自殺してしまいました。
急に自殺したのでビックリしました。

アレハンドロ

https://cinebloggando.altervista.org/the-green-inferno/

と思ったらシコリ始めるアレハンドロ!?
なんだコイツwwwwwwwww
もうこの一連の流れが意味がわからな過ぎて爆笑しましたwww

『緊張状態にあるから発散するんだ』
って何言ってんのかわかんねーよwww

勇姿

最後、少年に助けてもらったジャスティンですが、川を渡ろうとすると向こう岸にヒョウがいます。
でも後ろには部族が吹き矢を構えて待っています。

ジャスティンは川を渡りました。
ヒョウは襲ってきませんでした。
そしたら、それを見届けた部族は去っていきました。

自然の摂理に勝ったのであれば干渉しないみたいなことでしょうか。
食人族では勇姿を見せたら認められたみたいなエピソードがありましたがそれに近いしいシーンなんでしょうか。

銃殺

最後に部族が銃殺されまくっている場所にたどりつきました。

最悪。ジャスティン、部族にペイントを塗られたので遠目から見たら部族にしか見えない。

と思ったら案外簡単に助かりました。

見殺し

アレハンドロは見殺しにしました。
まあそりゃそうなるよね。

しかしアレハンドロの妹から電話がかかってきました。
衛生写真でアレハンドロを見つけたと。

部族の偉い人と同じ黒塗りされていました。笑
コイツすげーな!笑
言葉も何も通じない部族に取り入って出世したんか!笑
サイコだけど優秀なんだ!笑

ほんと爆笑のラストでした。笑

参考情報
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