誕生日はもう来ない (1981年) 111分【ネタバレ・考察】ラストシーンだけがやたら有名なB級スリラー

誕生日はもう来ない

ネタバレ無し感想

そんなに面白くないかも。笑
様々な作品で引用されている本作ですが、スリラーとしては残念ながらそんなに面白くありません。笑

たぶん量産されたうちの1作品

『ハロウィン(1978年)』や『13日の金曜日(1980年)』、『死霊のはらわた(1981年)』など今名作と言われているスプラッターホラーがたくさん製作されていました。
『誕生日はもう来ない』は1981年ということで、流行に乗って製作されたのかな?という印象です。

当時は流行りに乗っている映画のうちの、あまり面白くない1作品かなと思いました。

目的はラストシーン

演出が下手なんですかね?
ハラハラシーンが無駄に長くてくどいです。
セリフや演出もどこかメロドラマっぽくて微妙でした。

そして展開ですが、期待しないでください。
全てはラストシーンへのお膳立てと思って頑張って見るという方がいいのかもしれません。

基本情報

Happy Birthday to Me
誕生日はもう来ない
1981年 111分

バージニア

http://www.bloodygoodhorror.com/bgh/in-extremis-happy-birthday-to-me-and-seizure-of-horror-films

キャッチコピー『悪夢のようなトリックに欺かれるな。この謎があなたに解けるか。』
製作国 : カナダ/アメリカ
アメリカ:1981年5月15日
製作費 : 350万ドル
興行収入 : 1,060万ドル
ジャンル:ホラー / B級ホラー / スプラッター / スリラー

あらすじ

「13日の金曜日」以降、雨後の筍のように量産された残酷”記念日”ホラーの一本だが、TV「大草原の小さな家」のM・S・アンダーソンが主演していることと、一応の巨匠J・L・トンプソンが監督という2点以外に取り立てて語るべきもののない作品。シシカバブで殺されるという、死んでも死にきれないマヌケなシーンがある。

※参照元:Google


英語版 予告編

スタッフ

監督 : J. リー トンプソン
脚本 : ティモシー・ボンド/ピーター・ジョビン/ジョン・サクストン/ジョン・ベアード(クレジットなし)
製作 : ジョン・ダニング/アンドレ・リンク
音楽 : ボー・ハーウッド/ランス・ルービン
配給 : コロンビア映画

キャスト

メリッサ・スー・アンダーソン:ヴァージニア・「ジニー」・ウェインライト
グレン・フォード:デイビッド・ファラデー博士
ローレンス・デイン:ハロルド・「ハル」・ウェインライト
シャロン・アッカー:エステル・ウェインライト
フランシス・ハイランド:パターソン夫人
トレイシー・E・ブレグマン:アン・トマーソン
のジャック・ブラム:アルフレッド・モリス
マット・クレイヴン:スティーブ・マクスウェル
レノア・ザン:マギー
デヴィッド・アイズナー:ルディ
ミシェル・ルネ・ラベル:エティエンヌ・ヴェルキュレス
リチャード・レビエール:グレッグ・ヘルマン
レスリー・ドナルドソン:ベルナデット・オハラ
リサ・ラングロワ:アメリア
ロン・リー:アメリアのデート相手

おせっかい情報

見る際の注意

ジャンプスケアあります。
割とグロいです。

こんな人におすすめ

B級スプラッタースリラーが好き。
様々な元ネタとなっているラストシーンをみたい。

この作品が好きな人が好きそうな映画

※完全な偏見です。


 

Amazon Prime Video<字幕版>

誕生日はもう来ない

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⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

あのラストシーン

同級生のみんな

https://bloody-disgusting.com/editorials/3700488/happy-birthday-to-me-remains-one-of-the-weirdest-and-best-80s-slashers/

結末を知りたいという方が多そうなので先に結末を話します。

アンという女による反抗です。
アンはバージニアにそっくりなマスクを着用し、バージニアになりすまし殺人を行なっていました。
動機は復讐です。
バージニアの母親がアンの父親と不倫をしており、それが原因でアンの家庭は崩壊してしまいました。
その復讐として最悪の誕生日を主人公に与えたというラストです。
主人公が気絶から目を覚ますと、目の前の食卓には今まで殺されてきた友人や両親の死体が並んでいます。

そしてアンは最後にバージニアに自殺しなさいと言ってナイフを渡すのですが軽い揉み合いになり、アンがバージニアにナイフを突き立てたとき、バージニアはその勢いを利用してアンを刺します。

すると警官が家に入ってきて、血まみれのナイフを持ったバージニアを見てしまい、この映画は終わります。

最初の殺人

多くの映画は導入で自己紹介してくれます。
本作も自己紹介してくれました。
本作はグダグダですよと。笑

ある女性が車に乗ると、後部座席に何者かがいて首を絞められます。
女は抵抗し、車の中でバタバタしていますが、このシーンが長すぎる。笑
無駄に同じアングルで引っ張ります。
女はかろうじて足で車のドアを開けました。
そして気を失い、死んだかと思ったら復活し車から飛び出します。

ナニコレ。死んだふりしたということ?笑
観客を驚かせるの優先し過ぎてリアリティが雑です。笑

そして、女は隠れるでも逃げるでもなく、なんか物陰に突っ立っています。
逃げろよ。笑
背後には犯人らしき人物が。
女が振り返ると、犯人に対して『助けて』って言ってたので知り合いの犯行のようです。

このシーンで女の目線で犯人と女の身長差がある程度わかるのですが、明らかに犯人の身長高過ぎていると思います。
このあと出てくる疑わしき男性陣へのミスリードということだと思いますが、犯人は割と小柄な女です。
段差があったと言われればそれまでですが。

うざい若者

この映画結構『13日の金曜日』リスペクトを感じる気がします。
若者がうざいです。
そして順番に死んでくれます。
途中、犯人目線で撮ったりもしています。
その点はスッキリ要素ということでありがたいです。
そこまでのスッキリ要素はありませんが。

犯人ぽいやつが順次、死んでいく

観客に”こいつ怪しくね?”と思わせる→殺すという流れです。
観客を待たせずに”コイツ違いまーす!”とスパスパ結論を出してくれるので、観客に対して誠実ですね(?)

長いって

バイクレースのシーンやサッカーのシーンはそんなにいらなかった。

主人公、バージニア(ジニー)の状況

バージニアのあだ名はジニーです。人によってこの子の呼び方が変わります。

彼女は母親の飲酒運転により事故に遭い、脳に損傷を受けてしまいました。
脳手術を受け、それからというもの、断片的に記憶が無くなったり、精神的トラウマから幻覚を見てしまったりします。
映画の中盤では、彼女が無意識下で殺人をしているのではとミスリードさせてきます。

しかし、後の彼女の部分的な記憶喪失はアンによってクロロホルムで気絶させられていたということが判明します。
そしたらバージニアが抱えている問題は単なる精神的なトラウマのみというところでしょうか。

ナニコノヘンテコなシーン

急にポップな80sのBGMが流れ始めました。
流れ始めたタイミング的に、バージニアが着替えるときだったのと、カメラのアングルがクローゼットに隠れている犯人目線だったので、おっぱいチャンスソングみたいな演出がされていました。
ポップな音楽が画面の薄暗さと全くあっていないです。
すると突然ホラーシーンが始まります。

このハラハラシーンも下手くそです。笑

結構、悪趣味ポイントが高い殺し方

あのクソ野郎がパンツ持ってたのマジで気持ち悪い。
この後、死んでくれるんだろうなという気持ちで見てたら本当に死んでくれました!
しかも愛車で!

マフラーヒョイってやされて、それがタイヤに巻き込まれて首がもげて殺されてました。

一瞬でしょーもなく、見せ場がない上、愛車で死ぬという最悪の死に方でしたね。
ナイスです。

ギーク、アルフレッド

序盤の飲み会でやたら『奢りたいんだ』って駄弁ってたネズミ飼ってるキモいオタクです。

コイツ、素人には思えないほどクオリティが高い人体模型を製作しています。
あんたは今すぐハリウッドに行きなさい。
素人の仕事にしては天才のクオリティ。笑

『Sick』がエコーする演出いるかね。笑

グレッグ

地下室?で筋トレを行なっていたら、知り合いが部屋に入ってきます。
やっぱ犯人はみんなの知り合いみたいです。

しかし筋トレしている時、グレッグは犯人に話しかけていますが全く犯人からの応答がありません。
ほぼ独り言になってるじゃん。アメリカ人って異様に沈黙に敏感なはずなのに。笑
あれだけ相槌がないのは不自然すぎる。笑

てかベンチプレスでプレスされるやつですが、あの状態になったら、ヒョイって上に捨てればいいんじゃない?

グレッグの死体を見つけた彼女の顔を写すことによって観客の想像に任せるというやり口です。
実際には予算をラストシーンの死体パーティーに集中させたかったのと、ラストシーンのインパクトを高めるための演出なんでしょうか。

予定調和

血がついたロープの切れ端だけ見て『murder』とはならないでしょう。

アルフレッド、勘違いの死

バージニアが母親のお墓参りをしています。
後ろからアルフレッドがついてきます。
そしてバージニアが母のお墓の周りに生えていた雑草を鋭利なハサミで切って整えています。
アルフレッドはバージニアの背後に立ち、ポッケに手を入れます(必要以上にゆっくりと)。

すると背後のアルフレッドに気がついたバージニアは咄嗟にそのハサミをアルフレッドの腹に刺してしまいます。

そして倒れ込んだアルフレッドの手の中からは白いバラが握られていたことが判明します。

一応調べて見たのですが、白い薔薇の花言葉は「純潔」「深い尊敬」「相思相愛」「私はあなたにふさわしい」でした。
序盤のシーンでバージニアにやたらお酒をご馳走しようとしていたので告白をしようとしていたようです。

母親の事故

雨降っている中、母親飲酒運転していました。
序盤に出てきたブリッジから車が落ちてしまい沈んでいく車、母親は何故か逃げようともしていませんでした。
とにかく娘に沈んでいく車から脱出するように促し、自身は水死してしまいます。
どう見ても母親も逃げれたでしょという風に見えますが母親は亡くなってしまいます。

ラストシーン

誕生日はもう来ない

https://mutantreviewersmovies.com/2009/10/03/courtney-does-happy-birthday-to-me/

バージニアは気絶していたようで、椅子に座った状態で意識を取り戻します。
すると、死体がダイニングテーブルを囲っているという地獄の光景が広がっています。
それぞれ死体のクオリティがそこそこ高く、もっと舐め回すように見せて欲しかったです。

そしてアンの計画曰く、これでバージニアが自殺してしまえばアンの計画は遂行されるという展開です。

しかし、アンがナイフを上げ、バージニアを刺そうとした時、バージニアに抵抗されてアンにナイフが刺さってしまいました。

ここがなんで矢継ぎ早なんだよ。
もっと焦らしてウロウロとかさせろし。
縛られていない、ただ座っているバージニアの横に立って独白し始めるので何にも面白くないです。

すると何故か警官が通りすがり、バージニアが全ての犯人であったかのように思われて終わります。

邦題の勝利

興味をそそるナイスな邦題です。
でも誕生日、来ますよね?
そもそもあれを謳っていたのはアンだからアン視点なのか。

なんか終始グダグダの作品でした。

個人的な話

子供の頃にテレビかな?で観た記憶があります。
子供だったので内容はあんまりわかりませんでしたが、え!そういうことだったの!?という印象と、ラストシーンのビジュアルが怖過ぎて脳裏に焼き付きました。

パールを観て思い出しました。
あとヘッドレス。

あの衝撃なラストシーンは様々な作品でオマージュされている印象です。
この映画がネタ元ですよね。

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