ファンファーレ!ふたつの音 (2024年) 103分【ネタバレ・考察】目を逸らしたくなるような残酷な現実と運命。なにも役に立たない音楽の必要性を描いた名作。私の綺麗事センサーが1ミリも反応しなかった泣ける作品。

ファンファーレ!ふたつの音

ネタバレ無し感想

綺麗事に母親を殺されたんじゃないかぐらい、綺麗事が出てきた途端に反吐吐きたくなる私の綺麗事センサーが1ミリも反応しませんでした。

ところどころ笑えて、ちゃんと現実は残酷で、それでも希望的で、凄く観やすくて良い作品でした。

人はパンのみにて生きるにあらずを体現するような作品でした。

あんま観たくない現実を描いていた

あなたが超金持ちでない限りは観たくない嫌な現実をありのまま描いていたと思います。

運命の理不尽さを痛感するような内容でした。

基本情報

En Fanfare/THE MARCHING BAND
ファンファーレ!ふたつの音
2024年 103分

ファンファーレ!ふたつの音

キャッチコピー『最高の二人に世界中が拍手喝采』
製作国 : フランス
日本公開 : 2025年09月19日
フランス(カンヌ):2024年5月19日
製作費 : 610万ユーロ
興行収入 : 2570万ドル
ジャンル:ドラマ / コメディ / 音楽

あらすじ

世界を飛び回るスター指揮者のティボ(バンジャマン・ラヴェルネ)は、ある日突然、白血病と診断される。ドナーを探す中で、自分が養子であること、そして生き別れた弟ジミー(ピエール・ロタン)の存在を知る。かつては炭鉱で栄えた町は今は寂れ、仲間との吹奏楽団が唯一の楽しみであるジミー。すべてが正反対の二人だが、ティボはジミーに類まれな音楽の才能を見出す。これまでの運命の不公平を正そうと、ティボはジミーを何がなんでも応援することを決意する。やがてその決意は、二人の未来、楽団、そして町の人々の運命をも思いがけない方向へ動かしていく──。

※参照元:公式サイト


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : エマニュエル・クールコル
脚本 : エマニュエル・クールコル/イレーヌ・ミュスカリ
製作 : マルク・ボルデュール/ロベール・ゲディギャン
音楽 : ミシェル・ペトロシアン
配給 : ディアファナ・ディストリビューション
日本:松竹

キャスト

ティボ・デゾルモ:バンジャマン・ラベルネ
ジミー・ルコック:ピエール・ロッタン
サブリナ:サラ・スコ
ジャック・ボナフェ
クレマンス・マサール
アン・ロワレ
チャーリー・ネルソン
ジョニー・モントレイユ

ポスター/パッケージ

 
 
 
 
 
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おせっかい情報

見る際の注意

特になし。

こんな人におすすめ

フランスっぽいコメディが好き。

この作品が好きな人が好きそうな映画

  • グリーンブック
  • 最強のふたり

※完全な偏見です。


⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

綺麗事ゼロ

音楽があったところで病気は治らないし、工場の閉鎖は阻止できないし、何も解決しないところが現実を感じました。

だからこそラストが泣けました。

音楽が凄く尊く感じる

人はパンのみにて生きるにあらずということってこういうことかと思いました。

具体的に何に役に立つかというと、何の役にも立たないけど、心を繋ぐし支えになるというのが素晴らしかったです。

感動ポルノにならないラスト

兄が白血病で弱る中、恐らくは最後のステージを行っていました。

兄が死ぬところで映画を終わらせることもできたでしょうが、人々が音楽で繋がったところで映画が終わるのが凄く良かったと思います。

弟が可愛い

超素直に兄の言葉を受け止めて面接に行ったの可愛かったです。
さすが耳が良いのか、声を聞いただけですぐに弟だと気がついたら兄も流石だなと思いました。

最初は反発するけど素直でなんだかんだ情に弱いって
ツンデレってまさにこの子のことですよね。笑

泣けるセリフ

『兄がいると知っていたら2人とも引き取ったわ』

この子のために言ってあげるのが大事ですね。
必要な言葉を投げてあげられるのが、この母親の愛情深さを感じて泣けました。

平等じゃない人生

兄貴だけ良い家に引き取られ、弟はお金に困ってるの、観てるのしんど。

これってあんまり観たくない現実じゃないですか?
ガチャですよね。
どちらも愛情に満ちた里親なところが心底救いだなと思いました。

比較してしまうよね

自分でコントロールできた過去なら納得できますが、親ガチャって、自分じゃコントロールできないからあんまり考えないようにするじゃないですか。

弟に感情移入してしまって都度都度居心地の悪さを感じていました。
都度都度格差を見せ付けられるのが観ていてしんどかったです。

平等なもの

病気ですね。
金があろうと才能があろうと平等な死は訪れるというのも残酷ですね。

全体的に軽やか

でもずっとふざけてます。
なんかこの映画、全体的に笑えますり
独特なコメディセンス。

重くなり過ぎないところが本作の良いところだなと思いました。

描いてるものは物凄く残酷

親も病気も、自分では選べないじゃないですか。
自分では選べない理不尽な運命をここまで軽やかに描いているところがすごいなと思いました。

そして綺麗事に一切逃げずにまとめたのも凄いなと思いました。

犬がウケる

ずっと兄に吠えてましたね。
最後ではテレビに映った兄にも吠えてました。
一貫して懐かないのマジで面白い。

ちょっとよくわかんなかった

工場の閉鎖や、給食?を作る仕事など、なにかフランスの社会問題を描いているのかな?と思ったんですがイマイチ、ピンと来ませんでした。

ちょっと解説とかあったら読みたいですね。

関連情報

試写会

参考サイト

コメント

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