雪風 YUKIKAZE (2025年) 120分【ネタバレ・考察】絶妙な塩梅の戦争系感動ポルノ。老若男女観れるようになっている夏休み映画。何も心に残らなかったが、真面目に制作したのは伝わる映画。家族で観るならオススメ。戦争映画に見せかけた理想の上司・先輩映画。登場人物たちが現代の感覚に近い?普通の人しか出てこないので戦争の異様さが際立つ。

雪風 YUKIKAZE

ネタバレ無し感想

1ヶ月後には内容のほとんどを忘れていそうだなと思っていましたがまんまと忘れてしまい、レビューに苦戦しています。

人によっては作戦会議のシーンで寝ると思います。
おじさんたちの演技は非常に良かったです。
いいおじさんをたくさん観ることができます。

思想抑えめで見やすい

『お国のために命を!』みたいなキチガイ宗教っぽいシーンがなかったので観やすかったです。

こういう戦争映画って『国のために死ぬことは栄誉だ』みたいなことを言ったりするじゃないですか。
非国民の私はそういうシーンがなかったので見やすかったです。

案外戦闘シーンに金かけている

これって大丈夫なのかしら?
思っていたよりも海での戦闘シーンに金かけていた印象でした。

かっこいいと思ったのですが、これって戦争映画としていいんですかね?
でも映画なのでエンタメ性はある程度必要ですしね?
この塩梅って難しいですね。

心底バカバカしく思えてくる

この映画、普通の人しか出てこないんですね。
誰かが英雄なんじゃなくて、全員が普通で、みんなが最善を尽くそうとしているという映画なんですね。

だから戦争が本当にバカバカしく思えてくる映画でした。

登場人物、誰も狂ってない

この映画に出てくる人たち、あんな環境でまともな精神状態を維持しています。

なんで?笑
頭おかしくならない?笑

こんな普通の人たちが今にも死ぬかもしれないって、
なんでこんなことになってるんだろうっていう不思議な感覚になる作品でした。

愛国者には物足りなそう?

なんとなくですが、愛国心が強かったり、戦争に詳しい人は激怒するかもしれないです。

全てが綺麗に収まっている作品です。
現代の日本でも人間関係の軋轢が生まれたり、そこら中でくだらない争いが起きているのに、この映画の人間関係は至って平和です。
ジャンプっぽい。

気になる人はイライラしそうです。

基本情報

Yukikaze
雪風 YUKIKAZE
2025年 120分

雪風 YUKIKAZE

キャッチコピー『生きて帰る 生きて還す』
製作国 : 日本
日本公開 : 2025年8月15日
ジャンル:ドラマ / 戦争

あらすじ

たった80年前、海は戦場でした。  真珠湾奇襲攻撃による日米開戦以降、ミッドウェイ、ガダルカナル、ソロモン、マリアナと、すべての苛烈な戦いを生き抜き、どの戦場でも海に投げだされた多くの仲間たちを救い、必ず共に日本に還って来た一隻の駆逐艦があった。その名を「雪風」。いつしか海軍ではこの艦を“幸運艦”と呼ぶようになる。それは沈着冷静な艦長の卓越した操艦技術と、下士官・兵を束ね、彼らから信頼される先任伍長の迅速な判断によるものだった。時にぶつかりながらも、互いに信頼し合っていく二人。そして「雪風」は、ついに日米海軍が雌雄を決するレイテ沖海戦へと向かうことになる…。

※参照元:公式サイト


日本版 予告編

スタッフ

監督 : 山田敏久
脚本 : 長谷川康夫
原作 : 河野聡/門屋大輔/藤本俊介/米田岳/白神文樹/前田衛/小林栄太朗/坂本篤/中野伸二/多木良國
製作 : 藤本俊介/米田岳/白神文樹/前田衛/小林栄太朗/坂本篤/中野伸二/多木良國
音楽 : 岩代太郎
配給 : ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/バンダイナムコフィルムワークス

キャスト

寺澤一利:竹野内豊
早瀬幸平:玉木宏
井上壮太:奥平大兼
早瀬サチ:當真あみ
有馬岩男:藤本隆宏
中川義人:三浦誠己
佐々木伊織:山内圭哉
藤井道郎:川口貴弘
佐藤捨造:中林大樹
有賀幸作:田中美央
寺澤志津:田中麗奈
葛原芳雄:益岡徹
古庄俊之:石丸幹二
伊藤整一:中井貴一

おせっかい情報

見る際の注意

ほんの少しグロいシーンがあります。

こんな人におすすめ

戦争映画が好き。

この作品が好きな人が好きそうな映画

  • 永遠の0

※完全な偏見です。


 

雪風 YUKIKAZE

雪風 YUKIKAZE 小説版

雪風 YUKIKAZE

雪風 YUKIKAZE 特別版 プラモデル

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

いい人しか出てこない

人物同士の衝突が少なかったです。

過激右翼と国とかどうでもいいから何がなんでも生き残りたいという人が出てきても良かったんですが。

なんか理想の上司しか出てこないし、意図的に悪役を描いていないような印象でした。

こんなスムーズな人間関係あるかよ。

逆に異様さが目立つ

登場人物たちが衝突をせず、まともで、粛々と生きているので
戦争の異様さが目立ちました。

こんな平和な人たちが集まってんのに何やってんだよっていう。
虚しさを感じました。

あっちの戦闘機に乗っている連中も普通の人なんだよなと。

でもリアリティはない

ほら、あるじゃないですか。
”こんな些細な喧嘩で分かり合えないのだから、戦争なんて終わるわけがないのか”っていう。

イニシェリン島の精霊とかまさにそんな話だったではないですか。

現実の世界では超ミクロの単位で争いが起きているんだから、こんな命を晒している彼らの間で狂っている人がいないのが不自然過ぎました。

女いらねえ

いちいち差し込まれる妹と犬のシーンにイライラしていました。
”待っている人がいる”的なシーンだと思いますが、
本当にいらない。

船の上の男たちだけで完結してくれ鬱陶しい。

役者を汚せ。

竹野内豊は偉い人っぽいじゃないですか。
だからその嫁が肥えているのはわかるんですよ。

でも玉木宏の妹はなんであんなに綺麗な身なりしてて、肥えてんだよ。

女優が太っているというわけではありませんよ。
女優自体は痩せていて綺麗なのですが、戦争映画では汚く臭そうでガリガリの不健康そうでないと。

戦争中の人であんな健康そうなわけあるかよ。

セリフ少なめありがたい

鬱陶しいドラマ的なセリフが少なかったのが本当にありがたかったです。
劇的なセリフが出てきたりすると一気に興醒めして観ていられなくなるのですが、本作は必要なセリフを必要な場で言っている印象でした。

作戦の説明

作戦の説明にはバリエーションがあり、アニメのように説明をしてくれる際はわかりやすかったです。

しかし、会議などでの口頭での説明に関してはチンプンカンプンでした。

この辺りで寝る人いそうだなと思いました。

反論も保身じゃない

片道切符で行ってこい見たいなこと言われたとき、反論した者の意見が全て他の人のためという理由でした。

嘘つけ、家族に会いたいだろ。お前が死にたくないだろ。
言ったら非国民と言われるんでしょうね。
この人たちが可哀想過ぎました。

もう、返しちゃう

本作はアンチ特攻映画というより、理想の上司・先輩映画という印象が強いです。

上司が自分を犠牲にして後輩たちの船を撤退させたときには
『こんな上司がいたらいいのにな』と思いました。

みんな保身に必死で部下を守る上司なんていませんからね。

試写会の様子

参考サイト

コメント

タイトルとURLをコピーしました