ピクニック at ハンギング・ロック (1975年) 116分【ネタバレ・考察】残酷なこの世を手放して永遠となった少女たち。エモい!切ない!悲しい!美しい!何回も観たくなる。曖昧さが魅力的な映画。後半はもはやスリラー。美しい映像と音楽とは裏腹にヒリヒリと痛い物語。

ピクニック at ハンギング・ロック

ネタバレ無し感想

ハマりました。
これはハマりました。
めっちゃ好みの映画でした。

映像美、音楽、物語、全部ツボでした。
美と鬱が融合している映画が好きな人にはオススメしたいです。

前半と後半で作品のテイストが変わる

鑑賞はアート色が強い作品なのではないか?難解だったり、余白が多い作品なのでは?と覚悟して観ました。
しかし、実際観てみるとそこまでアート色は強くなく、テンポ感も良くてあっという間に終わりました。

序盤はアート色が強い印象でしたが、中盤以降はもはやスリラーを観ているような気持ちでした。

余白が多過ぎてなんの話なのかわからないアート映画が苦手な人でも観られるのではないかと思います。

興味を惹きつけ続ける

曖昧さの塩梅が絶妙で、観客を突き放し過ぎない印象でした。
わかりそうでわからない
という、1番もどかしく、記憶に残る塩梅で話が展開して行きます。

この絶妙な塩梅が物凄く上手だなと思いました。
小悪魔的な脚本だと思います。

絵画やクラシックが好きなら好きそう

絵画のような構図の美しい映像をたくさん見せてくれます。
しかも音楽も優雅である種のファンタジーを観ているかのような気持ちにさせてくれます。
少女たちがまるで妖精かのように描かれています。

美術が好きな人はそういう視点でも楽しめそうです。

男は退屈?

少女たちの話ってことは男は理解できないんじゃないの?
って思うかもしれませんが安心してください。

性別関係なく楽しめる作品だと思います。
この映画の監督も男性です。

めっちゃ感情移入

なんか、いろんな人に感情移入してしまい、感情が忙しかったです。

またまた想定外に人物描写が緻密でわかりやすく、細部に神が宿っているタイプの脚本に思えました。

基本情報

Picnic at Hanging Rock
ピクニック at ハンギング・ロック
1975年 116分

ピクニック at ハンギング・ロック

https://film-grab.com/2014/07/31/picnic-at-hanging-rock/

キャッチコピー『美しいものだけが永遠の時間に消えていく』
キャッチコピー(英語)『On St. Valentine’s Day in 1900 a party of schoolgirls set out to picnic at Hanging Rock.
…Some were never to return.』
製作国 : オーストラリア
日本公開 : 1986年4月26日
オーストラリア:1975年8月8日
製作費 : $440,000(オーストラリア・ドル)
興行収入 : $5,120,000(オーストラリア・ドル)
ジャンル:ミステリー / スリラー

あらすじ

オーストラリアで実際に起こった謎の女生徒失踪事件の映画化。1900年2月24日、ハンギング・ロックへとピクニックに出掛けた名門女子学園の生徒たち。しかし、数名が神隠しに遭ったかのごとく忽然と姿を消してしまう・・・。

※参照元:Google


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : ピーター・ウィアー
脚本 : クリフ・グリーン
原作 : ジョーン・リンジー
製作 : ハル・マッケルロイ/ジム・マッケルロイ/A・ジョン・グレイヴス
製作総指揮 : パトリシア・ラヴェル
音楽 : ブルース・スミートン
配給 : 日本:松竹富士クラシック / 松竹

キャスト

ミランダ・セント・クレア:アン・ランバート
アップルヤード:レイチェル・ロバーツ
マイクル:ドミニク・ガード
マドモアゼル・ポワテール:ヘレン・モース
セイラ:マーガレット・ネルソン
イルマ:カレン・ロブソン
イーディス:クリスティーン・シュラー
マリオン:ジェーン・ヴァリス
ミス・マクロウ:ヴィヴィアン・グレイ
ハシー:マーティン・ヴォーン
ミス・ラムレイ:カースティ・チャイルド
ミンニー:ジャッキー・ウィーヴァー
ホワイトヘッド:フランク・ガンネル
トム:トニー・リュウェリン=ジョーンズ

ポスター/パッケージ

 
 
 
 
 
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おせっかい情報

見る際の注意

ほんのちょっとだけグロいかも。

こんな人におすすめ

芸術的な映画が好き。 絵画が好き。

この作品が好きな人が好きそうな映画

  • バージン・スーサイズ
  • リリー・シュシュのすべて

※完全な偏見です。


 

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ピクニック at ハンギング・ロック

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ピクニック at ハンギング・ロック

ピクニック at ハンギング・ロック 文庫

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

死にたくなった

ソナチネを思い出しました。観ていると何故か死にたくなる映画です。
なんか、この映画観てると穏やかに死にたくなります。

1回目の視聴ではなぜそう思ったのか謎だったんですが、2回目の視聴でわかりました。

映像は美しいのに巧妙に死に誘う鬱映画でした。

突きつけられる自然の偉大さ

この映画、人間のちっぽけさや、自然の残酷さ、生きることの無意味さみたいなものを感じさせるセリフやシーンがスッと差し込まれる上、誰も報われない鬱展開なのでなんか死にたくなります。

時間の経過の違い

地球規模で考えたら、噴火からだったの数100万年ということですよね。
もういいって。
生きるのってこんなに大変なのに、お前なんてしょーもないちっぽけな存在だって突きつけるのもういいって。

視覚的にも見せてくる

『Help Me!』
と、叫ぶアルバートが蟻のように小さかったですね。

蟻がパンに集っているところ、山から見たときの人間の小ささ、山の上にいる人の小ささ。
様々な角度から人間の小ささを感じさせられるシーンが差し込まれていました。

わー、なんか生きてることがバカバカしく見えてくるなーと思いながら見ていました。

もういいって。
やめてくれよ。

弱肉強食の運命

くつろいでいるシーンで女の子が
『昔飼っていた小鹿は世話をしたのに死んじゃった。ママは運命だと言っていた。』という話をしていました。

これセイラのことですか?
生きるも死ぬも自然の摂理で人間にはコントロールできないことだということですか?
どれほど生きようとしても運命には勝てないと。

死にたくさせるのもういいって。

バカみたい

失踪した女の子の1人であるメガネをかけた少女が
『あの人たちなにをしているの?』とくつろいでいる少女たちをみて言っていました。
『目的もなくなにしているのかしら?なにかの役割を果たしているのかも』と言っていましたね。

だから生きてることがバカみたいに思えるようなこと言うのやめて。

描かれる明確な格差

少年たちの格差

アルバートの英語を聞き取れていませんでしたね。
田舎の貧困層であるアルバートとの格差がそれほどあるということなんですね。

そして、渡されたお酒を拭いていたし、最初は飲んでいませんでした。
汚いと思ったんでしょうね。

悪意無く差別をしていたようでした。

わかりやすい友情が芽生えたシーン

お酒を受け取った時、ジャケットの襟で飲み口を拭き、飲まずに返してました。
信頼できないと思っているが、断るのは失礼と思ったみたいですね?

2回目で拭かずにちゃんと飲んだのでここで友情が芽生えたんだろうというのがわかりますね。
なんかすっごくシンプルですが男の子たちって感じがして可愛いかったです。

でも生きる世界が違うというのが残酷ですね。
明らかに命が同じ重さではないです。

人種の格差

『イギリスの詩を暗記したか?』と校長がセイラに聞いていました。
セイラは頑なに拒否!って感じでしたね。
これはイギリスとオーストラリアの歴史が関係していそうでしたが詳しくないのでよくわかりませんでした。

なんか囚人をオーストラリアに送っていたとかそういう話ですよね。

英語上手い人は誰がイギリス英語で誰がオーストラリア英語なのか聞き分けができて、別の側面からもこの映画を理解できていそうです。

少女たちの格差

セイラは孤児院にいたものの、家族とは離れ離れとなってしまい、孤独でした。
そしてセイラの後見人は学費を支払わず、結果退学となってしまいました。

ミランダはダイヤの時計を持っていると言及されていましたね。
金持ちの子っぽいです。

産まれが違う格差コンビが仲良しなところもどこか残酷ですね。
幼い頃は関係ないので仲が良かったけど、大人になるにつれて育ちの違いがわかって距離ができるっていう経験ありませんか。

残酷な外見格差

序盤は残酷なくらい、ミランダを美しく映すことにフォーカスされており、他の子はお飾りのようでした。

他の女の子たちのビジュアルは多種多様で、ぽっちゃりした子も結構いるので、ものすごく残酷ですが、リアルの現実って感じがしました。笑
この点においてまでも残酷な自然の摂理を感じました。

ちょくちょくポッチャリ差別

刑事に『何人見かけた?』と聞かれ、少年がナチュラルにポッチャリ少女をカウントし忘れていました。

あとあの岩山を登っているとき、3人は手を繋いでいるのにポッチャリ少女だけ仲間はずれのように手を繋いでいませんでした。
しかもこの子の名前が後半になるまでずっと出てこないんですね。
全然名前呼ばれないじゃんっていう。

責められるアーマ

久々にみんなに会えるということで、おめかししてクラスに行ったのにみんなに責められていました。

おめかししてみんなに元気な姿を見せようと思ったんだよね。
久々に会えて嬉しそうな顔していたのに。

みんなの視線が激怖だった。
しかもそのあとは集団ヒステリーみたいで怖かった。

『ミランダはどこ!?』ってみんな気にしていたのは一番人気な子の行方なのですね。

どこか同性愛を感じる

セイントバレンタイン

ってなに?
なんか好きな人に何かをあげるんじゃないの?

と思ったので調べて観ました。

聖バレンタインデーは、愛の勇気を貫いて殉教したローマの聖人、バレンタインを記念して祝われます。3世紀、クラウディウス2世の結婚禁止令を破り、兵士たちの結婚式を秘密裏に執り行った彼は、その行為により処刑されました。彼の愛に殉じた姿が「愛の守護聖人」として崇められ、殉教した2月14日が「聖バレンタインの日」として、愛を伝える日となったのです。

引用元:AI による概要

どこか意味深で謎が深まりました。
この映画ってもしかして同性愛の話?深読みさせるのやめて?

校長、全部お見通し?

『暗記しないとみんなの帰りを待てませんよ』
と校長が言っていました。
校長、セイラがミランダのこと好きなの気がついている?

ミランダが心の拠り所だった

セイラってミランダに恋してました?
ミランダはそんなことなさそうでしたが、恋しているかのようにも見えました。

友情を超えた感情?

『私以外の人も愛さないとダメよ』ってミランダが言っていましたが、意味深ですよね。
同性愛的な意味で、性的に好きだったかはわかりませんが、友情は超えていたように見えました。
依存している感じ。

ロミジュリ?

屋上にセイラがいて、目が合ったミランダが微笑むのですが、恋?笑

なんか恋愛かのようなシーンでした。
照れているようにも見えました。
可愛い。笑

でも同性愛には見えない

男同士はあんまり無いと思いますが女子同士って手を繋いだり腕組んだりしますしね。
その延長線上の依存のように見えていました。

左脳優勢な先生と感情的な校長

火山の噴火の件などもそうですし、時計が止まった理由を『磁気の影響ね』と淡々と話していたり、めちゃくちゃ冷静な先生でしたね。
かっこいい。

メンタルが強いわけではないというか、理性で理解していても感情が湧いてしまう校長と相性が良かったのもなんだかわかります。

無垢にキモい少年たち

あの2人の少年、明らかにミランダとアーマの可愛い2人を性的な目で見てましたね。

別に悪いことじゃないし、そりゃそうだよねとなるんだけど、ぽっちゃりがどうこうとか言ってたし、キモい。

こういう男の純粋なキモさが描かれてたのも流石だなと思いました。

馬車を追う少年たち

これもキモかったです。
多分いいところの女子高みたいな感じなんでしょう?
冷やかしのようでキモかったです。

美人は現実を知らしめられる

この男たちの本性って恋愛への幻想を打ち砕きますね。

美人って幼い頃からチヤホヤされますがそれと同じくらい嫌な目に遭ってきたりします。
無駄に目立つし、同性からのやっかみとか、やたら幻想を抱かれて勝手に幻滅されたり、プレッシャーを受けたり、案外産まれながらの美人って苦労が多いみたいですね。

性格がいいホンモンの美女ほど、男に関心がなかったり、無駄なトラブルに巻き込まれたり。笑

早期に散々嫌な目に遭うので男への幻想がなくなっていくんですよね。
恋愛に盲信的じゃなく、現実を見ていたりします。

謎は案外1点

この映画においての謎要素は少女たちがどうして行方不明になったのかのみで、他は人間模様でした。
そのため、めっちゃ観やすいです。

そしてなぜ彼女が消えていったのか、ずっと興味関心を惹きつけるため、最後まで面白かったです。

後半スリラー?

なぜ少女たちは失踪したのか?という事件を中心に街の人々の人間模様が描かれていきます。

その人間模様もなかなか危うい感じで、結構ズッシリとくる内容でした。
スリラー映画なんじゃないかぐらいハラハラしながら観ていました。

真の悪人がいない

この映画、全員ただナチュラルに懸命に生きているだけというところが、よりこの世の残酷さを浮き彫りにさせている印象でした。

唯一悪役っぽいポジションの校長もいますが、彼女も厳しい状況に立たされており、経営者としてするべき決断をしているようでした。

そこがより一層、この世の残酷さを引き立たせていた印象です。

時が止まっているかのような美しい映像

ハンギング・ロックで4人がくつろいでいる様子は非常に幻想的で、まるで時間が止まっているかのようで美しかったですね。

ミランダに山が投影されるところは、ミランダが見ている景色と美しい彼女を同時に魅せていて不思議な映像でした。

ミランダはボッティチェリの天使

フランス人の先生が、去っていくミランダのことを『ボッティチェリの天使』と言っていました。

聖母子と天使

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E6%AF%8D%E5%AD%90%E3%81%A8%E5%A4%A9%E4%BD%BF_(%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%AA)

これですかね?笑
聖母マリアがイエスを抱き上げているので、天使は右下の子ですかね?

悲しげな表情で振り返るミランダ

去っていくときの表情が悲しそうでした。
『私以外の人も愛さないとダメよ』のセリフから違和感がありましたが、やっぱりミランダは自分の意思で失踪していますよね。

ポッチャリの女の子は『私も行っていい?』と言ってついていって、結果弱音を吐いて降りてきました。

その他の3人は吸い込まれるかのようだったので元々行くことが決まっているかのようでした。

吸い込まれる少女たち

4人が寝そべった後、画面が暑さで揺れているような描写がありました。

その後、吸い込まれるように入っていきましたね。
裸足で。

逃げるぽっちゃり少女

ぽっちゃりの少女は怖くなって叫んで逃げてましたね。笑

急に絶叫したので笑った。笑
そんな怖くないでしょ。笑

絶対にご飯は食わせる校長

遅い時間に帰ってきた子達に何か食わせようと真っ先に使用人に
『熱いスープを用意しなさい!』って言ってましたね。

後半でセイラに退学してもらう話をする時も『ご飯食べてから話す!』みたいなこと言っていました。

子供の飯を最優先するの、校長の母性を感じました。

刑事と同じこと考えてた

少女たちが川を渡る時に『下品なことを考えているけど言ってないだけだろ』みたいな会話をしていて、少年は散歩に行くといって少女たちについて行っていたので怪しかったです。

でも流石に3人に何かする、しかも先生まで?となるとやっぱり違うかとなりました。笑

無謀な少年

失踪から7日経っても諦めずに探しに行った無謀さが男の子って感じでいいですね。
童話に出てくる王子のようです。

しかも、あの岩、少女たちは招かれるようにすんなり入っていったのに、あの青年は這いつくばって必死になって登っていました。
招かれていませんでしたね?
岩に意思があるかのようでした。

深まっていく謎

物語が進むにつれ、ぽっちゃり少女が証言をしたり、少女が見つかったり、スーザンや学校の状況など、少しずつ情報はくれるのですが、ミランダに関する追加情報がありません。

やっぱ、人ってこういうわかりそうでわからない塩梅が1番夢中になっちゃいますよね。
この映画、その塩梅が上手いです。
ずっと頭にはミランダのことで頭がいっぱいでした。

アーマ、無事発見

無理だと思います。笑
なんで生きてたんですか。笑

人間って水が無かったら5日と持たないのに、あの暑そうな岩場の木陰でどのように生きていたのですか。笑

深まる謎。笑

コルセット

一番最初のシーンで、みんなでコルセットをしっかり締めるシーンがさりげない伏線となっていましたね。

あれだけキツく締めているんだから自然に取れることはあり得ないということですよね。

なんで!じゃあなんでコルセットが外れていたの!
暑くて脱いだだけ!?笑

深まる謎。笑

レイプはされていない

校長は真っ先に『暴行されたのか?』と医師に確認していました。
医師によると走ったことによる脚の擦り傷のみで暴行はされていないと。

しかし、刑事がアーマに『男はいたか?』と聞くと顔を背けていました。

なんで謎が深まるんだよ。

動く植物があることを知っているか?

なんか植物おじさんが言っていましたね。
岩も動くということ?

遺体も見つかっていないのですよね?
肉食動物がいたとしても服の残骸は見つかるはずですよね?

本当に神隠し過ぎて、岩が取り込んだとしか思えないのですが。笑
ファンタジーとかスーパーナチュラルな何かとしか思えないのですが。笑

世間体に振り回される

刑事が責められてる?

なんか刑事が住民から攻められていました?
なんで?笑

アーマの母に引いた

アーマのコルセットが脱げていたことをメイドが母親に伝えたとき、『この事実は隠して』と言っていました。

暴行された可能性があるのに隠したわけですね?
これって世間体のためですよね?

描写が細かい

ラムリー先生、アーマが生きていたと言う報告を受けた際、一瞬喜ぶものの、直後に『他の生徒は?』と確認していました。

アーマが見つかったと報告を受けた生徒たち、校長が教室を出た瞬間に喜んでいるのが可愛かったです。

セイラは学費の滞納の件で校長室に呼び出された際、施設に送り返される話をされ、帰る時にバッグを忘れるところに心の動揺が現れていました。

校長がしんどい

校長も追い詰められる

生徒と先生が行方不明となり、悪評によって3人が退学することになり頭を悩ませていました。
経営不振とまではいかなそうですが、悪い噂や評判はずっと付き纏いますからね。

苦渋の決断を強いられているようでした。
セイラへ退学するよう告げる際も、ものすごくしんどそうでした。
お酒に逃げていて痛々しかったです。

この校長も人の心がある人だったのですね?

なんでセイラをいじめるのかわからない

縛ってましたね?あれは何?
校長の指示のようでしたが、自主退学をさせようとしていた?
いじめる理由がわかりませんでした。
なんの目的?

校長、セイラの自殺を予見してた?

セイラの遺体発見の報告を受ける時にすでに喪服を着ていたのはなんで?
自殺することがわかっていたかのように待ち構えていました。

校長、全部自分で背負うのね

セイラがいないことに気がついたフランス人の先生にセイラはどこに行ったのか聞かれた時、『後継人がつれて行った』と嘘ついていました。

この時点ではセイラが死んだこと知らないはずなのに。
全部自分で背負う気で覚悟していたのね。

セイラ自殺

兄と一緒に施設にいたが現在は生き別れ状態。

以前いた施設では『サーカスに就職したい』と言っただけで家出すると勘違いされて坊主にされたそうです。
施設がひどい場所であることが一言でわかりますね。

心の支えにしていたミランダは消えて、自分はそこに戻されるんだという絶望。
自殺の動機は揃いました。

嬉しかった?

校長に退学を告げられた際に少し微笑んでいましたね?
自殺してミランダに会えるとかそういうことですかね?

事故か自殺

アル中だったので酔っ払って先生を探しに行ったのかもしれません。
もうしんどくて自殺したのかもしれません。

3ヶ月後に校長の遺体がハンギング・ロックで発見されたそうですが、死因がわかりません。
この映画、ずっと肝心なところを教えてくれません。

生きていくのはしんどい

ミランダが失踪した時、『彼女は知りすぎたんだわ』って言われてたけど、ミランダが知りすぎたのはこの生きるのが大変な現実のことですかね。

あの少年はきっと

ずっとあの一目惚れして消えたミランダのことを思って生きているくんだろうね。
ロリータのハンバードのように。笑

個人的な話

なぜこの映画に辿り着いたのか

自分が少女の頃にバージン・スーサイズを見て意味がわからず。
成人後に再視聴したのですが、やっぱり意味がわからず。
ソフィア・コッポラについて調べていたら辿り着いたのが本作でした。

人生初のBlu-ray

しかし、配信にはどこにも上がっておらず、長年観る機会を後回しにしていたのですが、まさかの出来事が。

人生で初めてAmazonの欲しい物リストからギフトで送っていただきました!
そして人生初のBlu-rayです!!!

本当に本当にありがとうございます。

早速2回観ました。やっぱり私好みの映画でした。

あとなんとなくですが、ソフィア・コッポラがバージン・スーサイズでやろうとしていたことがわかった気がしました。

参考サイト

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