顔を捨てた男 (2023年) 112分【ネタバレ・考察】でたっ!A24お得意のリトマス試験紙!久々にめっちゃ嫌いな主人公。10歳のエドワードにこの映画を観せたい。あんた見た目の問題だと決めつけてるかもしれないけど違うからね!

顔を捨てた男

ネタバレ無し感想

内向的でネガティブだと、こういうことになってしまうのか。笑
パッケージと予告をみた限りではルッキズムの話かと思ってました。
これ全然違う話じゃん。笑

本当にこの主人公嫌い!笑

久々にめっちゃ嫌いな主人公に出会いました。笑
最初はふむふむと思いながら見ていたんですが、途中からイライラし始めて、ボケっとして途中寝ました。10分くらい見失ってます。
どこで寝たのかはネタバレで話します。笑

本当に魅力がない主人公で観てるのが苦痛でしたが、中盤以降くらいにとある登場人物が出てきてから目がバキバキになりました。

悲劇でもない

自業自得な話にしか見えませんでした。
そりゃそうなるだろうよ。
君はどこで何を経験しなかったらそんな始末になってしまっているんだ?

むしろ希望のお話

この映画を悲劇の話として捉えることもできますが、私には希望の話に見えました。

障害があったとしても、マインドセットさえ間違えていなければ幸せになれたのにという希望のお話にも捉えられるいい映画だと思いました。

リトマス試験紙映画

この映画、ネガティブで内向的な人はエドワードの気持ちがわかるのでしょうか?

内向型の人が多いとされている日本人には共感できるところが部分的にありけりという印象でした。
日照時間が少ない国の人もエドワードに共感できそう。

私は主人公にめちゃくちゃイライラしました。

基本情報

A Different Man
顔を捨てた男
2023年 112分

顔を捨てた男

https://happinet-phantom.com/different-man/

キャッチコピー『目の前に現れたのは、かつての自分にそっくりな男』
製作国 : アメリカ
日本公開 : 2025年7月11日
アメリカ(サンダンス映画祭):2024年1月21日
アメリカ:2024年9月20日
興行収入 : 150万ドル
レイティング : PG-12
ジャンル:スリラー

あらすじ

顔に極端な変形を持つ、俳優志望のエドワード。 隣人で劇作家を目指すイングリッドに惹かれながらも、自分の気持ちを閉じ込めて生きる彼はある日、 外見を劇的に変える過激な治療を受け、念願の“新しい顔”を手に入れる。 過去を捨て、別人として順風満帆な人生を歩み出した矢先、 目の前に現れたのは、かつての自分の「顔」に似たカリスマ性のある男オズワルドだった。 その出会いによって、エドワードの運命は想像もつかない方向へと猛烈に逆転していく───。

※参照元:公式サイト


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : アーロン・シンバーグ
脚本 : アーロン・シンバーグ
製作 : クリスティーン・ベイコン/バネッサ・マクドネル/ガブリエル・メイヤーズ
製作総指揮 : セバスチャン・スタン/アーロン・シンバーグ
音楽 : ウンベルト・スメリッリ
配給 : アメリカ:A24
日本:ハピネットファントム・スタジオ

キャスト

エドワード:セバスチャン・スタン
イングリッド:レナーテ・レインスベ
ヴァーノ医師:ジョン・キーティング
フレックスナー医師:マラカイ・ウィアー
オズワルド:アダム・ピアソン
マイケル・シャノン(本人役)

アワード

  • 2024年パームスプリングス国際映画祭:注目の監督
  • 2024年ベルリン国際映画祭:最優秀リーディングパフォーマンス賞 シルバーベア賞
  • 2024年シッチェス映画祭:最優秀脚本賞
  • 2024年サバンナ映画祭:マーベリック賞
  • 2024年ゴッサム賞:ベストフィーチャー
  • 2024年全米批評家協会:インディペンデント映画トップ10
  • 2025年ゴールデングローブ賞:ミュージカル・コメディ部門最優秀男優賞
  • 2025年ポートランド批評家協会:最優秀コメディ映画賞

ポスター/パッケージ

 
 
 
 
 
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おせっかい情報

見る際の注意

ちょっとジャンプスケアするかも。
一瞬ちょっとグロいシーンあり。

こんな人におすすめ

承認欲求がテーマの映画が好き。
ルッキズムに関する映画が好き。
内面について描いた作品が好き。

この作品が好きな人が好きそうな映画

※完全な偏見です。


 

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

チラッと映る写真

序盤の陰鬱で孤独な雰囲気の1人暮らしシーンですが、一瞬だけお母さんに抱っこされる赤ちゃんの頃のエドワードの写真がありました。

めちゃくちゃ暖かい写真で愛されて育てられたことがハッキリわかります!

愛されて育った結果これ

ということを示唆していますよね?
これ、育った環境を言い訳にできねーからな!ということですか?笑
監督ちょっとイジワル?笑

結構、割り切ってる

エドワードは
「障害者との”正しい”接し方」みたいな社員教育に使われそうな動画に出演をし、俳優として活動していました。

自分の外見を武器にして、活用しているところはポジティブでいいなと思いました。

皮肉が強すぎるToxicな動画

エドワードが出演したあの動画はどこか多様性を皮肉るような動画に見えました。

多様性を強制的に受け入れなさいという雰囲気を感じ、どこかアンナチュラルというか、
義務感によって作られているような印象です。

どこか不快な内容ですね。

その特徴しかない

会ったことがない人に
『会ったことあるよな!?』
って声をかけられていました。

”顔面に腫瘍がある”という特徴だけで人に覚えられているということですよね?
エドワードじゃない他の顔面腫瘍がある人と勘違いされて声をかけられているということですよね?

でもそんなに不幸じゃない

エドワードの隣人が首を吊って自殺していました。

女とデートもできていて、見た目でわかるような障害はなさそうだったのに、自殺していました。

障害を持って生まれてしまいましたが、俳優になろうとオーディションに行き、口笛の練習をしている前向きなエドワードです。
自殺なんか考えたことないわけですね。
エドワードは内向的でネガティブですが、前向きで、自殺した隣人より精神的には恵まれているということですね。

やっぱり監督イジワル?

腫瘍がない男の自殺、人間性で障害をハンデとしないオズワルドの登場。

腫瘍や見た目の問題は大した問題じゃないと間接的に言われている気になります。

確かにイケメンや美人、ブスなど様々な人と接してくると、いかに外見が無意味であることがわかります。
やっぱり最後は人間性。

なんかエドワードに言い訳を許さない構造になっていませんか。

治験に参加

エドワードはとある飲み薬の治験に参加することになりました。

そして薬を飲み始めるのですが、皮がズルンと剥け落ちていきます。
そしてかなり痛そうです。

最初は表面の皮が剥けるという感じでしたが、徐々に塊が大きくなり、もうマスクを剥がすかのように向け落ちていっていました。

ここはB級ホラーのグロみたいで好きなシーンです。

バカ!入院させなさい!

てかあんなグロいことになるの!?
なんの薬なのよ!

腫瘍を溶かすっていうこと?
そしてその過程で強烈な痛みを伴うということ?

そんな治験、最初から入院させなさい!
腫瘍じゃない臓器が解けて死んだらどうするつもりだったの!?
入院させなさい!!!

許せない

エドワードはひどい痛みに耐えながら皮を剥いていました。
痛そうすぎる。

そして剥き切ったらとんでもないイケメンが出てきました。
エドワード、実はめっちゃイケメンだった。

しかし、エドワードは治験の研究への報告をしませんでした!
最低!お前の治験データが他の人を救うかもしれないのに!
相当痛い思いはいたかもしれないが、結果的に長年コンプレックスであったであろう腫瘍が全て取れたのに!感謝の一言も伝えないのかお前は!

もうエドワードを嫌いになり始めました。

あ!変わってない!

顔が変わっていても後ろ姿が一緒でした!自信がなさそうな歩き方!笑
エドワードだ!笑
歩き方でも一発でわかるのすごい!
この俳優すごい!笑

顔が変わって大成功。でも優秀そうには見えない。

お金持ちになっている!
不動産の営業で成績トップ!すごいじゃんエドワード!
優秀だったんだ!?

でもあの話し方で営業トップ行けますか?笑
ロジカルに顧客のニーズに刺していくタイプなのでしょうか?
実はめっちゃプレゼン上手かったの?

変わらない性格

社交性が絶望的。
イケメンだから女が寄ってきたの?
外見だけで女を持ち帰れていたの?

いくら顔が良くても金持ってても、この人とデートして楽しそうには見えないのですが。
私は全くこの男と遊ぼうという気にならないんですが、顔がよけりゃ女は寄ってくるということですよね。

残酷な現実

エドワードが変わったのは外見だけなのに、女と金に困らなくなるっていうのはなかなか残酷ですね。
でも事実なので折り合いをつけて生きていくことしかできませんよね。

でもエドワード個人としては人生が好転して最高じゃん。と思うのですが、エドワードはより一層、卑屈になっていませんか?

答えろ

イライラするんですよねこいつのコミュニケーション。
相槌も応答がないんですよ。

人見知りは20歳過ぎたら通用しませんからね。
”いや、彼は自殺するような人物じゃない”
知ってるよ。
お前いまさら自認できたのかよ。

見せ物小屋

この障害が芸術に消費されるのはシック・オブ・マイセルフを思い出しました。
別にいいじゃない。
それで生きていけるなら。
見世物小屋があったっていいじゃない。
人間の好奇心を利用して誰かの食い扶持になるなら。

私が寝たところ

全く魅力を感じない主人公に興味を失い、寝たのはあの彼女との問答のシーンですね。
なんか部屋で話合っていましたがスッポリ抜け落ちています。
配信に来たら確認したいと思います。

ジャンプスケアが無くなって寝た

序盤、ちょくちょく血圧が上がるシーンがありました。
唐突なグロとか、ただ画面が切り替わるだけなのにジャンプスケアっぽいシーンがあったりとか。

一応、障害が完治したので、事態が好転したのに主人公がずっとネガティブで鬱屈としていたのでうんざりしてきました。

オズワルドが私の目を覚ます

オズワルド様ぁ〜!!!
気遣いと配慮の塊である!!!

同僚に俳優活動を内緒にしていた主人公。
うっかりオズワルドがバラしてしまいます。
配慮がなくてごめんって謝っていましたね。

素晴らしい!!!
相手の気持ちに寄り添った発言!!!

魅力が私を目覚めさせる

オズワルドの登場により、思いっきり目が覚めました。

ポジティブで面白くて気持ちいコミュニケーション。
オズワルドはずっと見てられますね。

やっぱりネガティブで内向的な人ってきつい!見てられない!
退屈!

オズワルドを褒める紳士

バーで、みんなの中央で楽しそうに話すオズワルドを少し離れたところから1人でガン見しているエドワード。

オズワルドに見惚れてしまうのはわかりますが、人が話しているなら相槌ぐらい打てよ!
お前はそうやって目の前の人を大切にできないから誰からも大切にされねーんだよ!

序盤のソファで手当てを受けるシーンでも全く相槌すら打てていませんでした。
黙ってねーで相槌を打て。

相手、気まずくて会話止められない説

なんか一方的に話してんなーって思いましたが、ああいう時って、なんか気まずくて話し続けないといけないんじゃないかと思いませんか?
無言も気まずいし、話しかけた手前、変なところで勝手に切り上げるのも失礼だし、なんか場を去るきっかけが欲しいというか。

エドワードのような、ああいう変なやつと会話したことがあるのでわかります。
エドワードは脳の障害ではなく後天的な要因な気がしますが、私が現実で知ってるのはASDの人です。

コミュ力の塊

オズワルドも恐らくエドワードのように差別を受けてきたはずですが、それを補うかのようにとんでもない対人スキルを身につけていました。

飲み会に参加すればたちまち中心の人気者です。

隣の芝生が青く輝いている

これで、エドワードがオズワルドに興味を持ち、友情を築いていくのかと思ったら違いました。

余計卑屈になっていきます。

過去の自分と同じ障害があるのに、金も友達も女もいるオズワルドを見て、自分もあんなかっこよく生きられたのか!?と嫉妬のようなムーブをし始めていました。

無様過ぎる

『あいつ!!!娘がいるぞ!!!そして女といた!!!』
って告げ口しますが、オズワルドはそもそも隠していませんでした。

ちょっとエドワードの視野が狭すぎて怖いんですけど。

ジョーカーっぽい

腫瘍があった時代のマスクを被って営業をして不動産の営業をクビになります。
バカなのかこいつ。
見てくれの問題じゃないってことをオズワルドが証明しているのに、いつまで外見に囚われてんだ。
バカなのかこいつ。

一旦落ち着け

お前はもう腫瘍がないんだから。
むしろ世間的にはぱっと見、オズワルドよりも強者なんだから。
一旦冷静に自分のことを客観的に見てみろ。
もう無理だから。腫瘍は取り戻せないから。
前に進みなさい。

性格やコミュ力に問題があるんだと自覚しなさい。
カウンセリングに行きなさい。

オズワルドはずっと常識人

大人ですね。
自分よりも先に相手のことを考えられる大人ですね。

オズワルドを主役にしようという流れになりましたが、エドワードの気持ちを考えて一度は役を蹴っていました。

嫌味のないコミュニケーションができるのはすごいですね。

『手加減できなくてごめん!』
というところには笑いました。

ありのままの俺でも歩めた人生

エドワードは一旦、引きこもって自己分析した方がいいんじゃないでしょうか。
なんかどんどん精神状態は悪化しているようでした。

隣で光り輝くオズワルドと触れれば触れるほど悪化しているようでした。

たぶん、あいつとも友達になれた

なんか序盤に隣人の彼女とピザを食べていたとき、変な男いませんでした?
満面の笑みで手を振っているだけの人。

あれは差別なんでしょうけど、エドワードがオズワルドだったら憎しみや差別さえも飲み込んで話しかけていたんじゃなかと思います。

エドワードの被害妄想が爆発

自分自身を描いた劇の役を取られ、彼女も取られ、自分がかつて住んでいた家に引っ越され、まるで自分の人生を乗っ取られたような気になってしまったようです。

舞台に乗り込んでしまいました。
しかし、ここでもオズワルド様さすが!
冷静に対応しますが、体力的に強過ぎて、つい手加減を忘れてしまったみたいです!笑
エドワード、大負傷!

エドワードの面倒を見るオズワルド

本来、割り込んで舞台を邪魔したエドワードに苦言の一つでも言っていい立場ですが、オズワルドは決して人のことを悪く言いません。

舞台より人が最優先。
ギプスだらけのエドワードの面倒を見ます。

殺人事件

よくわからない。
エドワード、オズワルドの顔をバカにしたリハビリ師を刺し殺しました。
急すぎてマジでびっくりした。

これって自分がバカにされたような気になったんですかね?
もうこれで本当に人生終わっちゃったじゃん。

かわいそうなオズワルド

『なんか音がした?』
と言ってヘッドフォンを外して部屋の様子を見に来ました。
この後、殺人現場を見ることになるのか、、、。

裁判ではなんて言ったんだろう

出所後、街中でオズワルドに見つけてもらった際、オズワルドはハグしに行っていました。

てことは『リハビリ師がオズワルドの顔についてバカにしたから刺した』と証言したのでしょうか。

そうすると、オズワルドからしたら
”一緒に生活をしていく中で、自分のことを受け入れてくれたからこその殺人”
と捉えたのでしょうか。

この事件の後も、オズワルドは相変わらずエドワードに好意的です。

いじめられてそう

いじめられっ子っているじゃないですか。
こういう奴いたな〜と思いながら見ていました。

と思っていたら刑務所でイジメらしき行為を受けていたのでやっぱりそうかとなりました。

広い世界に生きるオズワルド

最後のLSDのカルトはよくわかりませんが、エドワードは最初から自分の可能性を閉じ込めているように見えました。
オズワルドにとって、エドワードとの一件は人生のほんの些細な1ページで、もうとっくに消化して次のステップに行っています。

日本食にも食べなれているようで次々とオーダーをしていきます。

エドワードはずっと変わらず、足踏みをし続けているようでした。

オズワルド様ぁ!!!!!!!

『あれはひどい芝居だったわ』と言った彼女に、
『それでも僕たちを引き合わせてくれたじゃないか』
と!!!!!!!

素敵!!!!!!
人との繋がりを大切にするオズワルド様ぁ!!!!!!
そしてあんなひどい出来事があったのに、何事もポジティブに変換できるオズワルド様ぁ!!!!!!!!!

信者になってしまいますね。
危ない。

『君は本当に変わらないね』

オズワルドにとっては愛情たっぷりの発言なんでしょうが、エドワードにとっては最低最悪の言葉なんじゃない。
もう笑うしかないという感じ。

自分は腫瘍のせいでひどい生活を送り、あんな痛い思いをして腫瘍を取り除いて、人を殺して刑務所まで行って、
”何も変わらないんだ”って、引き戻せないところに来てようやく気がつくという。

障害を理由にして自分を閉じ込めた男の末路

ざまぁ。

私はラストのオズワルドの一言にスッキリしました。
自業自得なのにずっとネガティブで内向的て被害妄想ばっかりな主人公にイライラしていたので。

もういい年だと思うのでこのまま何も変わらないんでしょう。
バッドエンドでした。

関連情報

アダム・ピアソン

1985年1月6日生まれ
ロンドン出身

アダム・ピアソン

本作でオズワルドを演じたアダム・ピアソンさんはまさかの本当に顔に腫瘍がある方でした。
双子として生まれ、弟も同じ病を患っているそうですが、アダムほど症状は激しくなさそうです。

双子の兄妹

なんの病気?

神経線維腫を患っているそうです。
遺伝性の疾患で、神経線維に発生する良性の腫瘍だそうです。

難病に指定されており、根本的な治療方法は確立されていないそうです。

情報参照元:Wikipedia – Adam Pearson

試写会の様子

参考情報

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