ハイテンション (2003年) 91分【ネタバレ・考察】”いつ何が起こるかわからない”緊張感がエグ過ぎて、観た後は痩せた気がするネタバレ厳禁のフレンチホラー。前戯が上手すぎるホラー映画。欲求と理性がせめぎ合う自分との戦い。

ハイテンション

ネタバレ無し感想

この映画、キッツイ!
ずっと緊張感が抜けないタイプ!
私はこのタイプが1番苦手!

緊張感やば過ぎて肩凝る系の映画でした。
私は初見で映画館で鑑賞したのですが、中央の前目の座席を確保したことを後悔しました。

座席で暴れた

劇場ではスクリーンから目を背けたいけど、観たいという気持ちがせめぎ合い、頭が右に左に動き回ってました。

ちょっとやばいかも!?っていう時はメガネをずらして視力を悪くしてみたり、謎の抵抗をしていました。

来るんじゃないか!?って時には
「ゔぅ!?」って声出たりしました。

同じ回にいた皆様にはすみません。

やば過ぎて観た後はなんか痩せた気がした。

観客を裏切り続ける

もう気持ちいいです。
怖がりやすい手のひらの上でした。

グロは期待ほどではなかった

屋敷女を先に観てしまったため、本作のグロは割と耐えられました。

ハイテンションの意味

フランス語のハイテンションの意味はわからないのですが、英語では日本とは意味が違い、ネガティブな緊張や不安を示すそうです。
まさにこの映画を観ているときの私は”High tension”な状態でした。

音楽がめちゃくちゃ合う

冒頭の音楽から一気に引き込まれました。
最高の選曲ですね。
帰り道はこの曲を聴いて帰るの一択でした。

基本情報

Haute Tension/High Tension
ハイテンション
2003年 91分

ハイテンション

https://film-grab.com/2019/09/25/haute-tension/

キャッチコピー『ぶっ殺してでも、あんたを助ける。』
製作国 : フランス
日本公開 : 2006年8月26日
4K版:2025年6月6日
フランス:2003年6月18日
興行収入 : $6,291,958
レイティング : R-15
ジャンル:ホラー / スリラー

あらすじ

女子大生のマリーは親友のアレックスとともに、彼女の実家に車を走らせる。2人は都会の喧騒を逃れ、静かな田舎で試験勉強に励む予定だった。夜遅くにようやくアレックスの実家に到着した2人だったが、その直後、トラックに乗った謎の中年男が玄関先に現われ、手にした刃物でアレックスの両親と弟を次々と惨殺する。物陰に隠れ、必死で息を潜めるマリー。ところが、今度はアレックスが殺人鬼に捕まり、トラックで連れ去られてしまう。

※参照元:公式サイト


日本版 予告編

フランス版 予告編

スタッフ

監督 : アレクサンドル・アジャ
脚本 : アレクサンドル・アジャ/グレゴリー・ルヴァスール
製作 : アレクサンドル・アルカディ
音楽 : フランソワ・ウード
配給 : フランス:Digital Factory
日本:ファントム・フィルム
日本(4K版):キングレコード

キャスト

マリー:セシル・ドゥ・フランス
アレックス:マイウェン
殺人鬼:フィリップ・ナオン
ジミー:フランク・カルフン
アンドレイ・フィンティ
ワーナ・ペリーア

ポスター/パッケージ

 
 
 
 
 
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おせっかい情報

見る際の注意

結構グロいです。
犬と子供注意。

こんな人におすすめ

とにかくやばいホラー映画が観たい。

この作品が好きな人が好きそうな映画

※完全な偏見です。


 

ハイテンション

ハイテンション DVD

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

ミスリードがうま過ぎる

田舎でサイコパスに襲われて、主人公は恋する女友達を守るために必死になり、最後は瀕死でも友人を救う
という超かっこいい展開を予想していました。

悔しいです。
完全に騙されました。
全然違う作品だった。

まさかのどんでん返し映画

ラストシーン

https://film-grab.com/wp-content/uploads/photo-gallery/Haute_Tension_059.jpg?bwg=1569426497

女同士の友情、恋愛ものかと思ったら全然違った!
お前がサイコかよ!

序盤で主人公が観ていた夢が、ずっと頭の隅っこにあったので、
腹に怪我を負うのか、、、どうなるんだ、、、と思いながら観ていたら、まさかまさか友人の末路でした。
衝撃すぎる。

納得がいかない

でも序盤のシーンとラストのシーンが全くの別人でしたー!ってのはちょっと強引過ぎましたね。

それなら序盤の夢のシーンは怪我して裸足で走って逃げている女の後ろ姿だけにして、誰なのかわからないようにしてもらわないと。
このやり方は卑怯でしょう。

静かなグロ

なにこれ。笑
これがフレンチホラーといわれるテイストなのでしょうか。
1番苦手かも。
ずっと静かなので、逆にハラハラする気持ちが収まりません。

そしてグロいシーンも静かです。
静かに淡々と血飛沫。
どこかリアルで生々しい空気感で気持ち悪いです。

いつ何が来るのかわからない

え!ここで来るんじゃない!?何か始まるんじゃない!?
ってずっと思わせてきます。

しかし、まさかのジャンプスケアは1回もありませんでした。

でも、何かが起こりそう!という空気感がずっと漂っているので、緊張の糸が永遠に切れない。
一息つかせてくれません。
めっちゃ力みます。疲れます。

それで大抵、何も来ない!笑
静かに淡々とグロいだけ!笑
なにそれ!笑

ずっと先が読めない

この後どうなるの?何が起こるの?っていうのが全く想像つきません。
展開が全く読めないのでハラハラが収まりません。

何か来そうで、来ないと思ったら静かに来るという絶妙な塩梅がずっと興味を惹きつけました。

確かにまずは通報だよね

序盤で殺人鬼が友人の自宅にやってきますが、他の映画ならどうにかして対抗しようとするのではと思います。
しかし、本作の主人公はまず通報しようと電話を探します。

確かに。
リアルにあんなことが起こったらまず見つからないことが重要ですよね。
そして通報しますよね。
こちとら無防備だし、体格的にも勝てる気がしないし。

外に逃げない理由

好きな彼女を救いたいという気持ちもあるのでしょうが、見捨てて外に逃げたところで車で轢き殺されて終わりですよね。
相手が銃を持っているかもわからないし。

あのシチュエーションなら無駄に自分の存在を明かして戦うより、隠れて警察を呼ぶという決断は確かに!と思いました。

嫌な音

めっちゃ静かです。
床が軋む音や、ダンスが開く時の音など、ゾクゾクさせる音を有効的に活用していたと思います。
前戯がお上手です。

こちらはまんまとのめり込んでいました。

滴る血

父親の首がパコン!と吹き飛んだ後、首から血が滴るのをしっかりと見せてきます。
しかし、アメリカのスプラッター映画とは違い、淡々と静かです。

演出がリアルでフィクション感が薄いです。

ドーン!とか、恐怖を引き立てる音楽が無いところが素晴らしいと思いました。
これは嫌だわ。

見せないから逆に嫌だ

母親が殺されたシーンは、ハッキリと映さず、血飛沫でませていました。

見せないことで観客の想像力に委ね、より残酷性が増すというよくある手法でしょうか。
めちゃくちゃ私には機能していました。

と思ったら首切るところしっかり見せてきました。
今後もガッツリ見せてくるタイプのグロじゃんと覚悟しました。

伏線

母親が瀕死の状態で、
『なんでこんな目に』
的なこと言っていましたよね?

もしも、本当に見ず知らずの男に殺されたのであれば、
『助けを呼んで』とか『早く逃げて』と言いそうですよね。

初対面の娘の友人なのに、なんでこんなことするの?という意味にとらえられることができ、きっとこのような伏線が多数散りばめられているのだろうなと思います。

でももう一回観たくは無い

多分、もう一回観たらいろいろと伏線が分かりそうな映画だとは思いましたが、もう一回観たいとは思えない作品でした。
なんか、誰か伏線の回収をお願いします。

サイコパスおじさんの人物描写が秀逸

シリアルキラーはなにか戦利品を持って帰ったりすると言いますよね。
このおじさんは自分が殺した女の顔写真(生首)を集めていました。

帽子の影で絶妙に目元が見えなかったり、
微妙な口角の上がり方だったり、
相手の一手先を読んでいるところや、
ものすごく体がデカくて強そうなところなど、
素晴らしいですね。

ホラー映画の中でもかなり魅力的なサイコキラーなのではないでしょうか。

めちゃくちゃ嫌なシーン

ほら飲めよって感じでウィスキーをぶっかけ、その後に火の付いたマッチを
落としちゃおうかな〜燃やしちゃおうかな〜
ってやるところほんと性格悪くて嫌でしたね。

まさかのどんでん返し映画

最初は殺人鬼と戦い、好きな人を救いたいという女の子の話に見えていましたが、ラストを知った後にいろいろ思い返すと全く見方が変わります。

自分の異常性癖を持つ人格と、それを止めようとする人格、この2つの人格が戦っている話のようでした。

解離性同一性障害(多重人格)だった

ラストでサイコパスおじさんと主人公が同一人物であることが判明しましたね。

サイコパスおじさんは女の生首でオナニーをし、殺した女の写真を切り取ってコレクションしている異常殺人鬼です。

一方、もう1人の人格はボーイッシュでレズビアンの女の子でした。

主人格はどっち?

解離性同一性障害(多重人格)は何か衝撃的なトラウマ的経験をした際に、心を守るために別の人格が作られるとされています。

本作の主人格はどっちなんでしょうか?

私の印象では、殺人欲求が強そうだったのとでサイコパスが主人格で、それを抑制するためにレズビアンの人格が生まれたのかななんて思いました。

もしそうなら性同一性障害で本当なら屈強な男になりたいということなのでしょうか。

もしも主人格がレズビアン、または性同一性障害なのであれば、もう1人の人格を生み出す必要性を感じないんですよね。

理性と欲望の戦い

本作では殺人欲求と理性のせめぎ合いの話のように思えました。

この2つの人格はどちらも彼女のことが好きであることは共通していたと思います。

しかし、”殺して生首でオナニーしたい”という異常な欲求と”大切な人だから殺しては行けない”という理性が戦っているように思えました。

なぜオナニーシーンがあったのか?

あれ性欲と殺人欲求がリンクしていますよね?
音楽を聴きながらオナニーをしているときに殺人鬼がやってきます。

この2人が同一人物ということは、彼女にとって殺人は性的快楽であるということになりますよね。

衝動的な殺人

なぜ家族を皆殺しにしたんだろう?と思ってました。
なにか理由みつかりましたか?

衝動的で、止められない殺人欲求が子供までも撃ち殺していたという風に見えてきました。

恋している友人だけは、理性で守っていましたが、拒絶されたことで最後に崩壊していましたが。

分身してない?

序盤のあの2人のドライブシーンと、サイコパスおじさんが生首を捨てるシーンの時系列がどうなっているのかよくわかりません。

車でサイコパスおじさんを追うシーンがありましたが、このシーンは1人でどうにかできるとは思えませんでした。

時折、普通に2人いないと成立しないシーンがあるように思えましたがどうですか?
1人ということで成立しますか?
私はできればもう一回観たくないのですがどうですか?

ライトを吊るす

あれは絶望のシーンでしたね。
素晴らしすぎる。
そして袋で窒息させられますが、そのときは私はバカなので一緒に息止めてみてました。

意外と1番怖かったシーン

ハイテンション

https://film-grab.com/2019/09/25/haute-tension/

トイレで隠れていて、安心して水道の水を飲んだシーンが1番怖かったです。
顔あげたら何か来るんじゃねーかと思ってのけぞってました。
のけぞり損でした。

ちょっと前後を交換させて欲しかった

監視カメラで判明するのはもう1つ後のシーンでよかったなと思いました。

サイコ野郎をぶち殺したわよ!って彼女の元へ戻ると彼女が拒絶し彼女から逃げようとし、”なんで?なんで?”と思ったら、あの監視カメラで実は主人公が全部やっていたと判明した方が個人的には好きでした。

てかこの女優さん可愛すぎない?

声高くて可愛い。めちゃ声が可愛い。あのベリーショートが似合うとんでもない美人。
かっこいい。ギャップ萌え。

なぜ家族がターゲットに?

序盤での精神病棟でのシーンで”もう二度と邪魔なんかさせない”みたいなこと言ってました?

彼女を独占したいという目的なら、デート相手の男を殺しませんか?

友達がめっちゃ家族に依存しているとか、家族の事情で実家に頻繁に帰るとかなら家族を邪魔に思うのは理解できます。
そんなこと言ってましたっけ?

単純に実家が田舎で、殺しがしやすいからちょうどいいわ♪ということでさか?

お!これは!

フランス版悪魔のいけにえということでよろしいですか!
あのシーンはアツい!キター!という感じでしたね!
あのチェイスシーンは悪魔のいけにえを思い出さずにはいられない!

なんで生きてる?

一応右胸を刺されたっぽかった?のですがあれだけ貫通しててよく生きてますよね。

最後の最後、手を鎖で繋がれているにも関わらず、あちら側からこちらは見えていないはずにも関わらず、
あ!いる!って感じでこっちに来ようとするのゾッとしました。

もう理性とかじゃないんだっていう。
犬が飯食ってる最中と同じ感覚であの子を求めてるんだっていうのを感じました。
怖かった。

ちょっと変なこと言うよ?

序盤のシーン

https://film-grab.com/2019/09/25/haute-tension/

生首でオナニーしてたけど、どこで何をどうするの?
男ならオナホ代わりに口を使うということですよね。
女ならどうやってやるんですか?

生首の舌は動かないから、M字開脚状態にして擦り付けてオナニーするということですか?

ちょっと良くわからないですね。

そういえば入れる方向性がおかしい生首グロオナニー映画もありましたね、、、。

余談

参考情報

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