ドールハウス (2025年) 110分【ネタバレ・考察】世界展開できそうなドールミステリー。邦画×オカルトの映画は酷評してばかりの私でも高評価せざるを得ない。テンポ感抜群の現代版リング。全年齢対象のジェットコースター的な映画。

ドールハウス

ネタバレ無し感想

人生初の招待による試写会にて鑑賞!
それでも迎合しない気合いで、担当者の目を見ながら酷評する覚悟で観にいきましたが、これは白旗〜。
ホワイトフラッグ〜。

私は基本、オカルト系のホラー映画は全く怖くないので酷評しがちです。
映像が好みだったり、実は社会派でテーマがしっかりしてるっていう映画なら結構好きだったりするのですが、それ以外の映画は寝ることも多いです。

この映画は私が苦手なオカルト映画にも関わらず、エンタメ100%の邦画なので、高評価せざるを得ないですね。
めちゃくちゃ楽しかったです。

なんか嫌な感じ

もうすっごく嫌な感じ。
ずっと嫌な感じ。

オカルトがどうこうとかじゃなくて、演出が嫌。

教皇選挙みたい。ずっと緊張感。
ずっとハラハラした。

私はオカルト的な内容は怖くないんですが、ずっと演出が嫌な感じです。
一息つく暇を与えてくれません。

全体的に良い感じ

総合点高くないですか?
邦画あるあるの”見たらわかるからいらない説明的なセリフ”や”無駄に長いシーン”とか一切ないです。

あと使い捨てされる無駄に個性的な雑音キャラクターとか、展開のための無駄な展開とかないです。

でもズンズン物語が進んでいきます。
早い!テンポ感凄い!

演技も良い!音も良い!オマージュもある!
これはかなり満足度高い!

納得できる展開

意外とスムーズに展開していきます。
え?それあり得なくない?っていう展開がありませんでした。
ちゃんと一歩ずつ映画内リアリティを保持しながら進んでいく印象です。
観やすい。

逃げないのに、全年齢対象

残酷な展開をしっかり描いていますが、子供でも観れるようになっています。
全年齢対象です。老若男女見れます。

誰と観ても大丈夫なタイプの映画

この映画は誰と一緒に観ても気まずくならない映画だと思います。
案外、後腐れありませんでした。
老若男女、デートで観ても友達と観ても楽しいと思います。

現代的な映画

テンポ感が現代の若者に向けている印象でした。
まるでショート動画やTiktokを見ているかのような怒涛のテンポ感です。
しかし、内容が薄かったり、わかりにくいこともなく、映像でしっかり見せてくれるのでめちゃくちゃわかりやすかったです。

基本情報

Doll House
ドールハウス
2025年 110分

ドールハウス

https://cinematicpointofview.com/2025/01/22/dollhouse-2025-official-trailer-masami-nagasawa/

キャッチコピー『だれにも わたさない』
製作国 : 日本
日本公開 : 2025年6月13日
ジャンル:ミステリー / ホラー

あらすじ

5歳の娘・芽衣を亡くした鈴木佳恵(長澤まさみ)と夫の忠彦(瀬戸康史)。 哀しみに暮れる佳恵は、骨董市で見つけた、芽衣によく似た愛らしい人形をかわいがり、 元気を取り戻してゆく。 佳恵と忠彦の間に新たな娘・真衣が生まれると、2人は人形に心を向けなくなる。 やがて、5歳に成長した真衣が人形と遊ぶようになると、一家に変な出来事が次々と起きはじめる。 佳恵たちは人形を手放そうとするが、捨てても捨てても、 なぜかその人形は戻ってくる…… ! 人形に隠された秘密とは?そして解き明かされる衝撃の真実とは―― !?

※参照元:公式サイト


日本版 予告編 ①

日本版 予告編 ②

スタッフ

監督 : 矢口史靖
脚本 : 矢口史靖
原作 : (原案)矢口史靖
製作 : 遠藤学/山野晃/深津智男
製作総指揮 : 臼井央
音楽 : 小島裕規 “Yaffle”
配給 : 東宝

キャスト

鈴木佳恵:長澤まさみ
鈴木忠彦:瀬戸康史
鈴木真衣:池村碧彩
鈴木芽依:本田都々花
神田:田中哲司
山本:安田顕
鈴木敏子:風吹ジュン
その他:今野浩喜、西田尚美、品川徹

アワード

  • 第45回ポルト国際映画祭:グランプリ「Best Film Award」受賞

ポスター/パッケージ

 
 
 
 
 
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おせっかい情報

見る際の注意

なし!全年齢対象で誰でも見れます。
多分ジャンプスケアもなし。
グロは全くありません。

こんな人におすすめ

ジェットコースターのような映画が観たい。
脳死で観ても満足できる映画を観たい。

この作品が好きな人が好きそうな映画

※完全な偏見です。


 

ドールハウス

ドールハウス 映画ノベライズ

ドールハウス

ドールハウス ドールハウス(コミック)

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

リングオマージュ!

物語は全然違うんだけどなんか現代版リングって感じ。
これは中田秀夫も黙ってらんないよ。
後輩が育ったからきっと祝いのシャンパン開けてる。

あの井戸の中から外を見ている貞子の視線のシーンがあるだなんて!嬉しい!
そして、
娘が母親を求めるという構図、
夫婦が子供のために戦う、
タイムリミットがある、
成仏できませんでした、
というざっくりとした展開がリングでもう最高にテンションが上がりました。

見せないグロ

子供達だけを残して、遊んでいたらドラム式洗濯機の中から娘が遺体となって見つかるって、残酷過ぎてしんどい始まりでした。
遺体こそ見せませんが、ちゃんと子供にも容赦ないというめっちゃ嫌な描写。

初めて知ったドールセラピー

そんなものがあるのですね!
知らなかったのですが、作中で端的に説明してくれるのでありがたかったです。

てっきり、ドールのように人形依存から離れられなくなるという人怖系かと思ったら、しっかり前に進めていました。

効果があるのですね。

演技が上手い

長澤まさみって私が子供の頃は完全なアイドル女優でしかなく、演技が上手い印象全く無かったのですが、本作ではめちゃくちゃ良い演技をしてくれていました。
素敵なキャリアを歩んでいますね。

人形の描写が素晴らしい

秀逸すぎる!素晴らしすぎる!
人形が落ちたり倒れたりするとき、どこか生きてそうな、スムーズな関節の動きをするので、気持ち悪いです!

さすが、ドールホラーというだけあります。

オカルト現象がずっと起きない

人形が霊的なエネルギーによって動く描写は後半になるまで全くありません。
人怖なのか、霊的な展開になっていくのか、割と中盤までわからないところがずっと興味を惹きつけて良かったです。

振り回される

人形が怪しいのか、母が狂ってしまっているのか、育児ノイローゼなのか、本当にずっと振り回されます。

現に母親は第一子の事故死により精神薬を服用していたこともあったため、人怖の路線も疑いながら観ていたのですが、予告編通りオカルトでした。

ずっと、
“と、思わせておいて〜〜 違いまぁ〜〜す♪”

の繰り返しなので結構振り回されます。笑
リングの電話のくだりみたいで楽しかったです。笑

クソユーチューバーはいらない

底辺Youtuberの再現度高いんだけど、いらなかったかな〜。
人形がおかしい事が確定して、長澤まさみが出なくなってから少しテンポ感が落ちた印象でした。

ただそれでも眠くならない程度にテンポ感が良いので優秀だと思います。

オカルト確定してから萎え始める

この人形まじやばい!っていうシーンは退屈でした。
ごめんね。オカルト信じてないのよ。
茶番見せられてる感じ。

そしてまた興味を惹きつけられる

お坊さんたちが祈りを捧げながら人形を焼くシーンは来る。を彷彿とさせるカッコ良さがありました!

そして、あのお坊さん、なんか胡散臭いなと思ったら本当に胡散臭くて笑った。笑

まだまだ物語は展開していくんだ!っていうワクワクがここで復活しました。

ようやくハッキリとオカルト現象が起き始める

割と中盤までは髪や爪が伸びる他には娘の証言しかなく、人形が実際に動いたりすることはなかったのですが、おばあちゃんを襲ったあたりから容赦なく人形の様子がおかしくなっていきます。

どんどん見せ方を変えてくれるので本当に退屈しないですね。

警察に持っていかれる

礼ちゃんをCTにかけたら人骨が中に入ってることが判明しました。

おばあちゃん騒動の証拠品?として刑事に応酬されてしまいます。

礼ちゃんは刑事に子供を轢いた幻覚を見せて狂わせてしまうのですが、あの刑事さんいつまであの状態だったの?笑
あんなトンネルの半端なところで膝ついて放置されて可哀想でした。笑

地味に嫌な描写

あのタイヤに子供らしきものが巻き込まれている映像って普通にキモいですね。
不快です。意外とちゃんと観たことない映像系のホラーしてくれます。

ここからリングっぽくなっていく

夫婦で成仏させようと調査するあたり、めちゃくちゃリングを思い出しました。
ここでJホラーを代表する作品のオマージュを感じさせてくれるあたり、本当に最高です。

礼ちゃんの正体

礼ちゃんってレイちゃんと読むのかと思ったらアヤちゃんと読むのですね。

残酷な話でした。
とある人形作家の奥さんが精神を病んで娘と無理心中を図り、奥さんだけが生き残って娘だけ死亡。

父親は娘の骨を埋め込んだ人形を作り、そこから妻はどんどん体調を悪くして死亡、という曰くしかない人形でした。

金に目が眩んだ連中が掘り起こす

礼ちゃん人形は母の遺体とともに埋められていましたが、父が有名な人形作家ということもあり、金に目が眩んだクソ野郎が掘り起こして市場に流出させてしまったという展開でした。

夫婦が成仏させにいく

めっちゃリング!これはホラー映画好きへのオマージュですね!

とある島に墓があるということで、墓を探して人形を母の元へ戻してあげようという展開になりました。

霊媒師のシーンはすごい!

とある旅館でお墓の場所を特定する儀式を行うのですが、礼ちゃんのパワーが強過ぎてなんか大暴走します!

電気が消えてしまったため、カメラのフラッシュで礼ちゃんの場所を探しながら捕まえようとするのですが、すごい映像!
めちゃくちゃ面白い!
なにこのモンスターパニック要素!
Jホラーでこんなアクロバティックなシーン、観たこと無さ過ぎて血圧上がりました!
お気に入りのシーン!

笑った

礼ちゃんを捕まえて、電気が復旧するのですが、
「あ、やっちゃった」みたいな感じで足に釘が刺さってたのはなんか笑ってしまいました。笑
ドジっ子過ぎ。笑

この霊媒師、なんか可愛い。笑
1番重要なところでご退場は草。笑

ここから夫婦の戦い!

島に行って墓探しをしに行きます。
夫婦が墓を特定して、人形を納めるのですが、ここから映像が混濁としていき、またハラハラします。

もしかして、娘を埋めて人形を持って帰ってきた?
もしかして、奥さん戻って来れてない?
もしかして、現実世界とあの世の間みたいな世界に引き摺り込まれた?

どうなるの!?どうなるの!?

というようなパニックになる映像でした。

これだけ暴れておいて、納得のオチ

ここでベイビーモニターで娘とレイちゃんの会話により新事実が判明します。

実は礼ちゃんはお母さんから虐待を受けており、愛に飢えている子供だったようです。

夫婦も人形霊媒師も、礼ちゃんは母の元に戻りたいんだろうと思ってお墓に連れて行ってあげたのですが、それは全く逆効果だったというバッドエンドです。

夫婦は礼ちゃんを実の娘と勘違いして完全に取り憑かれてしまい映画は終わります。

試写会の様子

関連情報

ちなみに主題歌もめっちゃかっこいいし映画の世界観に合ってて最高です。

参考情報

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