サスカッチ・サンセット (2024年) 88分【ネタバレ・考察】なんだこのプロによって真面目に作られた変な映画。絶妙なバランス感覚で成り立っている未確認生物・サスカッチのサバイバル。変なのにずっと面白いのなんで?4DX上映待ってる。

サスカッチ・サンセット

ネタバレ無し感想

何だこの映画。

満遍なくコメディ要素があり、時折ホラーな要素があり、時折ヒーリング効果あります。

全編セリフ無しですが、何も支障ありません。
プロフェッショナルが真面目に作ったであろう変な映画なので、とても観やすいです。

本当になんだこの変な映画。

観た後にサスカッチのことが好きになっている。

そもそも、かなり人を選ぶ作品であることは間違いありませんが、そこまで酷評というわけではないのであれば、
最後はサスカッチのことが結構好きになっているんじゃないかなと思う映画でした。

誰にオススメしたらいいのかわからない

今まで観たことないタイプの変な映画です。
つまらなかったわけでもないんですが、手放しに人にオススメするのは難しい印象です。

  • 野生
  • UMA/ビッグフッド
  • サバイバル
  • シビアな自然の摂理吐瀉物/排泄物
  • 結構コメディ
  • 時折ホラー
  • 真面目な映画

これらの単語にピンときたら、楽しめるかもしれません。
あとボノボとか好きなら観てて楽しいかもしれません?

ヒーリング効果があるのがウザい

私は途中、目を開けたまま意識が飛んでました。
この映画、人によってはワンチャン寝るかも。

テンポが悪いわけでもないのですが、やたらと自然が綺麗だったり、まったりとしたシーンがあったり、音が心地よかったりするんですよね。

しかも、本能の赴くままに生きているサスカッチを観ているとなんだかリラックスしてきます。

ホラー要素が無かったから完全に寝る前に再生する子守り映画でした。

アリ・アスター・フレーバー

製作がアリ・アスターということで、きっとなにか仕掛けて来てるんだろうな〜と思ったらしっかり仕掛けてきました。

途中までは寝る前に再生するのに良いな〜と思ってたんですが、ちゃんと嫌なシーンがあるので就寝前の子守映画候補からは外れました。

鑑賞者に心地良さを与えたと思ったら『んなこたぁさせねぇよ!』とちゃぶ台返しするところがアリ・アスターっぽかったです。

音楽の雰囲気も穏やか版のヘレディタリーって感じがしました。

唯一無二の作品

なんか観たことがないタイプの映画を観たい、冒険したい気分なら観に行くのをおすすめします。

類似品はあるんでしょうか?
サスカッチ(ビッグフッド)映画に全く詳しくないのでわかりませんが、こんなハイクオリティな変な映画これしかないんじゃないかと思います。

事前情報

サスカッチ(ビッグフット)の話なのですが、サスカッチがUMA(未確認生物)ということだけ知っていれば支障ないかと思います。

サスカッチがどんな存在なのか知ってから観たいという方には朗報です。
専門家がいます。
ただ詳しくなくても大丈夫です。

基本情報

Sasquatch Sunset
サスカッチ・サンセット
2024年 88分 アメリカ

サスカッチ・サンセット

キャッチコピー『さあ、行こうぜ!』
キャッチコピー(英語)『A year in the life of a singular family』
製作国 : アメリカ
日本公開 : 2025年5月23日
アメリカ(サンダンス映画祭):2024年1月19日
アメリカ:2024年4月12日
興行収入 : 100万ドル
ジャンル:コメディ / アドベンチャー

あらすじ

北米の霧深い森に生きる4頭のサスカッチ。彼らは寝床をつくり、食料を探し、交尾をするといういつもの営みを繰り返しながら、どこかにいると信じる仲間探しの旅を続けている。そして、絶えず変化する世界に直面しながら、生き残りをかけて必死に戦うことになる。果たして彼らが辿る運命とはー

※参照元:公式サイト


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : デビッド・ゼルナー/ネイサン・ゼルナー
脚本 : デビッド・ゼルナー
製作 : ラース・クヌードセン/タイラー・カンペローネ/ネイサン・ゼルナー/デビッド・ゼルナー/ジョージ・ラッシュ/ジェシー・アイゼンバーグ/デビッド・ハラリ
製作総指揮 : アリ・アスター/ガス・ディアードフ/リジー・シャピロ/アンドリュー・カーペン/ケント・サンダーソン/ライリー・キーオ/ジーナ・ガンメル/ジェフ・ハル/マイケル・クロファイン/ジョン・モンタギュー/デビッド・エクルズ/ミネット・ネルソン/トッド・トレイナ/フレッド・ベネンソン/トファー・リン/ウィリー・ホール/デビッド・タイラー・ピアソン/コリーン・バトラー/ジェニファー・8・リ
音楽 : オクトパス・プロジェクト/オス・サスカッチジェシー・アイゼンバーグ/メス・サスカッチライリー・キーオ/アスファオス・サスカッチネイサン・ゼルナー/ジュニア・サスカッチクリストフ・ゼイジャック=デネク
配給 : アルバトロス・フィルム

キャスト

・ジェシー・アイゼンバーグ
・ライリー・キーオ
・ネイサン・ゼルナー
・クリストフ・ゼイジャック=デネク

ポスター/パッケージ

 
 
 
 
 
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おせっかい情報

見る際の注意

排泄物・吐瀉物が苦手な方はご注意ください。 多少グロいシーンがあります。

こんな人におすすめ

今まで観たことがない映画を観たい。

この作品が好きな人が好きそうな映画

  • わからない。

※完全な偏見です。


 

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

うんこ!おしっこ!ゲロ!

きったねえ!www
でも生き物って汚いよねwww
この映画にここまで大量かつリアルな吐瀉物、排泄物が映されるとは思ってなかったwww

あざっす!!!!!!

知能指数の設定が絶妙

意外と賢いです。
もっと野生なのかと思ったら、結構知能があります。

墓作るし、”同じ穴なんだよな、、、”って考えられるし、虎バサミの危険を察知できるし、いろいろと考えて行動をしています。

行動原理を理解できるので絶妙に親近感あるのですが、絶妙に野生です。

サスカッチって猿的な何かで人間とは違うんでしょう?って突き放し過ぎない絶妙なバランスでした。

動物の本能がちゃんと描かれてる

本作のサスカッチは知能がある動物という感じで、デカくて気性が荒いボノボって感じでした。
未確認生物と聞いていたので、何か特殊な生態があるのかと思っていましたが、生物のセオリー通りに生きている生き物でした。

とんでもなく力持ち!とか、2m!とか、めちゃくちゃ強い!とかそういうことがないのが意外でした。
食べるものも割と普通。

本能が一緒

アル中オヤジみたいなムーブかましてたり、
母親が現実的でまともだったり、
恐怖からマウントをとったり、
誰かと繋がろうとしたり、

サスカッチが人間と一緒で社会性動物なので行動原理が理解できてセリフが無くてもなんの問題もなく観れます。

とにかく愛おしいサスカッチ

草をムシャムシャするサスカッチ
夢中で
とにかく数えたいサスカッチ
無心で水を飲むサスカッチ
亀を愛でて舌を噛まれるサスカッチ
仲間と合流したいサスカッチ
出産を手伝いたいサスカッチ

とにかく可愛いです。

この辺は本能!野生!という感じでめちゃくちゃ可愛いです。
必死にただ生きている!という感じ。

見るな!

親のせっくすを見るな!笑
呆然としている2人が可愛い。笑
ガン見してる。笑

ホラー演出なの草

道路が怖くて振り返っては怯えを繰り返すサスカッチ。笑
めちゃくちゃコメディじゃん。笑

そして排泄。笑

俺たちの存在を誇示してやる!!!
ということで雄叫びを上げながら糞尿を撒き散らかします。笑

この彼らの行動、恐怖からの攻撃的行動ということでちゃんと生物の理に適ってるのが凄い。笑

何だこの映画。笑
めっちゃ笑わせてくるじゃないの。笑

何食ってたんだ?

なんか父、2段階でラリってましたよね?

最初は『これは俺のもんだ!』って独り占めしていた茂みの実でおかしくなって、
そのあとはマジックマッシュルームでトリップキメてましたよね。

あの茂みの実はなんだったんだ?と思って調べたら
fermented berries
というらしいですね。
発酵したベリーだそうです。
つまり酒ですね。

男性ホルモン

テストステロンが悪さしてましたね。
酒飲んで薬やってラリって、セックスを拒否られ、ヤケクソになり、オスとしてのプライドを誇示したくて自分より明らかに強い動物に向かっていくというところ、

男ってバカダナーって笑って観てたんですが、それどころじゃない事態に発展するので地獄でした。

シャイニング

末っ子がシャイニングのダニーみたいな能力持ってましたね。
指と会話してる。

それで父カッチの死体を見つけていました。

ゴミエイム!

ピューマを追い払おうとしてお父さんの顔面に石を当てるのやめて。
笑っちゃうから。
エイムが私と同じくらいゴミなのやめて。

求愛のジェスチャー?

拳を作り、掌を下にして親指側を合わせて叩くのって、求愛行動ということなのでしょうか?
序盤に父カッチが母カッチにやってました。

そしたら中盤に息子も母親にやってましたね?

マウントや怒りを示すジェスチャーなら単純に喧嘩なんだろうなと思ったんですが、父カッチと喧嘩している時に母カッチがやってなかったっけ?
やってたら怒りを示すジェスチャーなんだと思いますが、そうじゃないなら息子、近親相姦しようとした?

ワンチャン家族地獄コースを覚悟しました。

え!どっち!?

父カッチが死に、シングルマザーとなってしまった母カッチ。
マンコを擦って臭いを嗅ぎ、子供達にも嗅がせたとき、どっち!?って思いました。

序盤でセックスしていたから妊娠か!?
それとも排卵期が来たから子孫残すために息子とやるのか!?と一瞬迷いました。

妊娠で安心した。
やばい展開にはならなかった。

個人的な話ですが、友達の猫が兄妹で性行為をしてしまい、子猫が産まれてすぐ亡くなったという話を聞いたことがあるので、勝手に怯えていました。
動物って普通に近親相姦するから怖いんですよね。

アリ・アスターの気配がする

自分の方が強いと誇示したくて食われるサスカッチ
年輪を数えられなくてムカついて事故に遭うサスカッチ

季節が変わるごとに2体のサスカッチが死亡しました。
しかもこの辺の描写がガッツリホラーなので怖いです。
さっきまで笑わせてきたじゃん。

この辺りでアリ・アスターの性格の悪さを感じました。

うそー!

私の1番の推し、とにかく数えたいカッチですが、木の年輪を数えられなくてキレて水没してしまいました。

マジかー!!!お前のこと1番好きだったのにー!!!

水掻き分けるのやめて

息子が溺れているのを救おうとして、水をかき分けるのやめて。
ちょっと笑っちゃうからやめて。
母、溺れさせたくなくて必死なのだけど、それは無理過ぎることやるのやめて。

悲しいし、息子の死に顔怖いし、この死に方も怖いし、次男何もできなくて可哀想だし、でも水を掻き分けるのはやめて。
ちょっと笑っちゃったやめて。

ここからハラハラした

これ季節が変わるごとに1体死ぬ展開じゃないよね?
と思ったらそうじゃ無かったのでよかったです。

音楽

音楽を聴いているときの2人が可愛すぎた。
本当に愛おしい。

情報を処理できなくて大暴れするのも可愛い。
このシーン好き過ぎる。
なんかこのシーン、たまらないくらいめちゃくちゃ可愛いです。

この音楽の歌詞が気になった

”一部抜粋
僕は次々と湧き出る考えに頭がおかしくなっている
嘘偽りなく女性を口説く何千という方法のことさ
愛と憎しみとは何という美しい組み合わせだろう
僕の背筋をぞくぞくさせるんだ
次々と現れるカサノヴァのために
僕はためらうという感覚を失う
愛と憎しみとは何という美しい組み合わせだろう
僕の背筋をぞくぞくさせるんだ
君が僕のために送ってきた恋人たちは
保証された満足を持って来ることはなかった
だから僕は送り主に注意書きを添えて送り返す
彼は読むだろう
僕がどのようにして君を嫌うことを愛するのかを
僕は君を嫌うことが大好き
僕は君を嫌うことが大好き
僕は君を嫌うことが大好きなんだ
君はいまだに期待している
僕が受けとる全ての手紙を僕が信じることを
君には申し訳ないけれど
冗談にもほどがあるよ
僕の背筋をぞくぞくさせるんだ

引用元:https://blog.goo.ne.jp/tama-4649/e/ec0bff70330d084459ff124da2e1af72

ヘイ!パース!

末っ子、可愛すぎんだろ。笑
そんな勢いよくでねーよ。笑

UMAだから!ビッグフィッシュの出産シーンのように勢いよく出る可能性あるから!
って思わせておいて、

んなことあるわけないじゃーん!
っていう、観客振り回し。笑

マジで最高でした。笑

母、強し

胎盤を投げつけて回避
虎バサミを疑って回避
赤子をブンブン振って蘇生

母強い。賢い。頼もしい。

ここにいるよー!!!

煙を仲間だと勘違いしてましたね。
山火事を見て、仲間の合図だと思ったんですね。
木を叩いて雄叫びを上げて『ここにいるよー!!!!!!』ってやるところ可愛い。

人間でもいいから誰か合流してあげて。

サスカッチ、日没(絶滅)前の夕暮れ

これが最後の家族という意味での、夕暮れということなのですね。
このまま絶滅してしまうのですね。

それか、スペインの王族のように近親相姦をしてでも繁殖するかですね、、、。
母カッチがまともなのでそれはなさそうです。

切ないエンディングでした。

もうなんか4DXとかあったら観に行く

草木の香り、日差しの香り、川の香りなど、自然の心地よい香りと、ゲロ、うんこ、血、マンコなどの臭いを嗅がせて欲しい。
クソみたいな悪ふざけで1スクリーン潰して欲しい。

その他情報

試写会の様子

参考情報

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