ネタバレ無し感想
おじさんのための映画です! 冴えないおじさんの暴力が意味もなく爆発します!
アドレナリンみたいな大味な映画なのですが、アクションシーンはかっこいいです。
本作はアクションシーンの見応えはありますが、アドレナリンと比較するとコメディ要素は少なかったです。
冴えないけど、とてつもない能力を秘めていて鬱屈としているというおじさんが炸裂する映画なので、おじさんは痺れるんじゃないでしょうか。
純度の高い暴力という感じでした。
テンポ感いいです。
ポリコレ配慮
男のロマンが詰め込まれているとはいえ、トランスポーターのように女性蔑視的なシーンはありません
女は叫ぶだけ、乳出してエロいだけ、なんかバカなだけ、みたいなシーンはありません。
不快じゃないです。
案外ポリコレに配慮されて作られている印象でした。
基本情報
Nobody
Mr.ノーバディ
2001年 92分
キャッチコピー『火曜日、ゴミ当番。愛車は路線バス。地味な男が派手に、キレる。』
キャッチコピー(英語)『NEVER UNDERESTIMATE A NOBODY』
製作国 : アメリカ/日本
日本公開 : 2021年6月11日
アメリカ:2021年3月26日
興行収入 : 世界:$55,405,035
日本:1億7000万円
レイティング : R-15
ジャンル:アクション / スリラー
あらすじ
自宅と工場を往復する毎日を送るハッチは、家族からも無視されている存在感の薄い男。ある日、ハッチはバスに乗り込んできたチンピラたちにぶち切れて、相手をことごとくぶちのめす。だが、この大乱闘事件がロシアンマフィアの逆鱗に触れてしまい…。
※参照元:U-NEXT
日本版 予告編
英語版 予告編
スタッフ
監督 : イリヤ・ナイシュラー
脚本 : デレク・コルスタッド
製作 : ケリー・マコーミック/デヴィッド・リーチ/ブレイデン・アフターグッド/ボブ・オデンカーク/マーク・プロヴィッシエロ
製作総指揮 : デレク・コルスタッド/マーク・S・フィッシャー/トビー・マグワイア
音楽 : デヴィッド・バックリー
配給 : アメリカ:ユニバーサル・ピクチャーズ
日本:東宝東和
キャスト
ハッチ・マンセル:ボブ・オデンカーク
ベッカ・マンセル:コニー・ニールセン
ハリー・マンセル:RZA
ユリアン・クズネツォフ:アレクセイ・セレブリャコフ
デヴィッド・マンセル:クリストファー・ロイド
ブレイク・マンセル:ゲイジ・マンロー
エディ・ウィリアムズ:マイケル・アイアンサイド
チャーリー・ウィリアムズ:ビリー・マクレラン
バーバー:コリン・サーモン
テディ・クズネツォフ:アレクサンドル・パル
ダレン:J・P・マヌー
サミー・マンセル:ペイズリー・カドラス
ポスター/パッケージ
おせっかい情報
見る際の注意
ちょっとだけグロいです。
こんな人におすすめ
毎日の生活に鬱屈としているおじさん。
中年の危機に瀕しているおじさん。
この作品が好きな人が好きそうな映画
- ウォンデット
- フォーリングダウン
- Mr.インクレディブル
※完全な偏見です。
⚠️ネタバレ有レビュー⚠️
なんのポリシーもない
フォーリングダウンのように、中年親父なりの愛国心や自分はなんのために戦ってきたんだ!のような深みはありません。
本人がセリフで言っていました。
『感情的になっただけだ』
本当にそれだけでした。
主人公がバカ過ぎる
バスでのアクションシーンです。
不良から女を守るのかと思ったら、不良なにもしてません。
ジョーカーの地下鉄のように絡んでいくのかと思ったら、女に声をかけてすらいません。
それなのに主人公が突然攻撃し始めます。
マジで何もしていないのに、突然主人公がボコボコにし始めます。
挙げ句の果てに、不良チームが女を逃してあげます。
なんだこれ。この主人公ダメじゃん。
ただの暴力
何これ。笑
暴力の動機がないじゃん。笑
主人公のお父さんが言っていました。
『老人ホームでの穏やかな生活は退屈なんだ』
ただ退屈していただけってこと?笑
何これ。笑
なんの正義も利益もないじゃん。笑
何これ。笑
きっと一部のおじさんは歓喜
銃に関するセリフや車に関するセリフがありました。
銃や車が好きなおじさんはテンション上がるシーンなんじゃないでしょうか。
あと音楽の年代も古い印象でした。
映像と音楽が良い
映像と音楽がかちょいい。
重厚感ある映像はナイスでした。
見応えあるアクションシーンでした。
冴えないおじさん
本当はスキルがあるんだけど、発揮できる環境にいない冴えないおじさんがスリルを味わって、勃起不全が治るみたいな話でした。
Mr.インクレディブルを思い出しました。
あとドラマですが、ブレイキング・バッド思い出しました。
ゴミ出しすらできないというダメ親父でしたが、実は超強いっておじさんが妄想しそうな展開ですね。
勃起したおじさんの取った言動
こういうタイプの映画では、セックスレスだった奥さんとセックスするという展開が相場ですが、本作は違いました。
『お父さんが美味しいラザニアを作ってあげよう』
です!
家事!?笑
いい父!笑
こういうところのコンプラがいいですね。笑
威厳がない父
寝れないっていって娘が一緒に寝たがるの可愛い。
娘には好かれていましたが、ゴミ出しもできない父親です。
威厳がない、自己肯定感が低い、鬱屈とした毎日を送っている。
そして隣人は父親の遺産で高級車をゲットしている様子でした。笑
自尊心ボロボロなのではないでしょうか。
扱いがひどい
『可愛い子供達と、家があったのに強盗に襲われて』って
自分のナレーションすら最後まで言わせてくれないのひどい。笑
おじさん、映画にも蔑ろにされている。笑
ジョーカーを思い出したシーン
世間からコテコテにされている主人公に同僚が銃を渡していました。
なんかジョーカーを思い出します。
冷蔵庫に隠すな!とは思いました。
ムカつく会社を買う
これもおじさんならやりたいことなんじゃないですか。笑
そこまで強くない
このおじさん、そこまで無双するわけではないです!
地に足のついたおじさんかも!笑
若い頃のように戦おうとしますが、体は思っていたより衰えていたみたいです!笑
元FBIの監査役と言っていましたが、どれほど優秀だったのかはこの映画を見る限りだと分かりません。
親父の方が優秀そうだった。笑
ここで話し合って解決してもいいと
思ってないじゃない。笑
やる気満々やない。笑
バスの中で殺した1人がロシア系マフィア(?)の息子だったということで、あちらの方ではジョン・ウィックが始まっています。
でもバスでの殺しは単なる主人公の暇つぶしなので、こちらではジョン・ウィックは始まっていません!笑
お父さんかちょいい
老人ホームにいるお父さん、殺されそうになりますが、ショットガンでブッパしていました。
おお!笑
かちょいい!笑
敵が間抜け過ぎる
あんなところに堂々と立っているのに銃弾当てられないってバカかよと思っていたら黒人ロシア人が被弾しました。
そりゃそうだろうと思いました。
それにしても敵が弱すぎました。
ちょいちょい笑える
『ショットガンがずいぶんある!』
『ロシア人がずいぶんいる!』
とか。笑
クスッとしました。
真面目に観るな
なんで元監査役の罪が電話一本でなかったことになるんだよとか、金を儲けたわけでもないのになんで嫁は納得するんだよとか、考え始めたら終わります。
この映画のボケ要素はツッコんでも面白くはならないので脳死に徹するしか耐える術はありません。
だいぶ大味ではありますが、ちょいちょい笑えるし、アクションシーンは見応えあるし、脳死で観る分には楽しい娯楽映画なのではないでしょうか。
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