けものがいる (2023年) 145分【ネタバレ・考察】一挙手一投足、目を惹きつけて止まない女優レア・セドゥの魅力が爆裂。SF・ロマンスだけどホラー・スリラー要素もあり大サービス映画。恋愛の一番美味しいところが描かれていた。長尺のはずなのに長さを感じることなくみることができてしまった。

けものがいる

ネタバレ無し感想

映像美がすごくよかったです。 レア・セドゥの演技力がめちゃくちゃ発揮されていたと思いますし、めちゃくちゃ魅力的に撮れていたと思いました。
この監督ナイス過ぎる。

物語は案外ストレートでした。
そして何の話なのか分からない展開が続きますがちゃんと最後にまとまってくれた印象で、もう一度観たくなります。

上質なアート作品という印象でした。
個人的には何回も見るかもしれません。
しかし、アート要素が強い映画が苦手な方は苦手そうです。
人は選ぶだろうなと思いました。

事前情報

けものがいる – 公式サイトに載っている情報は頭に入れて観に行ったほうがいいかもしれません。

あらすじと時代感は頭に入れて観に行った方がいいと思います。
私は事前に確認して行ったのでそこまで混乱せずに観ることができたと思います。

基本情報

La Bête/The Beast
けものがいる
2023年 145分

けものがいる

キャッチコピー『恐れは、伝播する』
製作国 : フランス/カナダ
日本公開 : 2025年4月25日
イタリア(ヴェネチア国際映画祭):2023年9月3日
フランス:2024年2月7日
カナダ:2024年4月19日
製作費 : 750万ユーロ
興行収入 : 824,382ドル
ジャンル:SF / ロマンス

あらすじ

AIが国家の社会システム全般を管理し、人間の感情が不要と見なされている2044年のパリ。孤独な女性ガブリエル(レア・セドゥ)は有意義な職に就きたいと望んでいるが、それを叶えるにはDNAの浄化によって〈感情の消去〉をするセッションを受けなくてはならない。

※参照元:公式サイト


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : ベルトラン・ボネロ
脚本 : ベルトラン・ボネロ/バンジャマン・シャルビ/ギョーム・ブレオー
原作 : ヘンリー・ジェイムズ『密林の獣』
製作 : ジュスタン・トーラン/ベルトラン・ボネロ
音楽 : ベルトラン・ボネロ/アンナ・ボネロ
配給 : セテラ・インターナショナル

キャスト

ガブリエル:レア・セドゥ
ルイ:ジョージ・マッケイ
ヒト型AIロボット人形・ケリー:ガスラジー・マランダ
ダコタ:ダーシャ・ネクラソワ
ジョルジュ:マルタン・スカリ
予知能力者:エリナ・レーベンソン
占い師:ジーナマルタ・ホスキンス
ソフィー:ジュリア・フォール
トム:ケスター・ラブレイス
オーギュスタン:フェリシアン・ピノ
建築家:ローラン・ラコット
面接官(声):グザビエ・ドラン

アワード

  • 2023年バリャドリッド国際映画祭:最優秀女優賞
  • 2024年フロリダ映画評論家協会:最優秀作品賞/最優秀監督賞/最優秀女優賞

ポスター/パッケージ

 
 
 
 
 
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おせっかい情報

見る際の注意

小動物が酷い目に遭うのが嫌な方は注意(唐突にそういうシーンが出てきます) その他はほとんどグロくありません。

こんな人におすすめ

アーティステックな世界観の映画が好き。
ホラー・スリラーが好き。
ちょっとリンチっぽい映画が好き。

この作品が好きな人が好きそうな映画

※完全な偏見です。


 

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

実際に起きた出来事:2014年

この事件がインセル事件のモチーフとなっているそうです。
インセルによる連続殺人事件で犯人は自殺しています。

2014年アイラビスタ銃乱射事件 – Wikipedia

実際に起きた事件でも犯人は犯罪の動機などを語っており、語っていた内容もおおよそ一緒ですね。
そして実際の事件では、殺害予告動画をYoutubeにあげていますが、この映画のセリフと同じようなことを言っていました。
”俺を拒否した世の中の女と女とセックスしている男死ね”的な内容です。
ちなみに話し方や雰囲気の再現度がめちゃくちゃ高かったです。

実際に起きた出来事:1910年

パリのセーヌ川氾濫

実際に1910年の1月20日にパリで大洪水が起きたみたいです。

その年の冬は、特に天候が不順で、降雨量が多く、気温が低かったため、凍った地面が水を通さなかった。その結果、水は地中にしみ込むことなく地表から流れ出し、水位上昇を悪化させた。この異例の洪水には多くの理由がある。フランス北東部の大部分を占めるセーヌ川流域は、特に豪雨の影響を受けた。さらに、パリが 盆地のような場所にあるという地理的条件も、洪水の範囲を拡大させた。都市開発と下水道網の高密度化は、市内に急速に水を広げる一因となった。

なんでこの3つの世代なんだろう?

1910年は洪水、2014年は実際に起きた事件から着想を得たということですよね。
2044年なのは何か理由があるのかな?

想定外のホラー要素!

溺死のシーン

https://film-grab.com/2024/06/21/the-beast-2023/

私はいつものごとく、予告編もあらすじも観ずに本作を観るのを決めました。
ジャンルはSF・ロマンスのため、想定外のホラー・スリラー要素!

いやあこれは嬉しいサプライズでしたね。
しかもジャンプスケア無し!
ちょいちょい音怖い!ハラハラさせられる!一緒に息止めさせられる!

怖い!ホラー・スリラー要素まであるだなんてこの映画好き〜!

私が大興奮した映像美

けものがいる

https://film-grab.com/2024/06/21/the-beast-2023/

恐怖と美が一体化となる映像が大好きなのですが、まさに本作の溺死のシーンはすごく怖かったのですが、美しくもあり目が離せなくて最高でした。

私好み過ぎた。
子供の頃に観たスリーピー・ホロウ (1999年) 105分を思い出しました。
怖いのに目が離せないという体験!
おかえり!

恋愛の一番美味しいところ

けものがいる

https://film-grab.com/2024/06/21/the-beast-2023/

ショートケーキでいうところの苺の、先っちょみたいな。
つまりは出会って恋に落ちてから、セックスをするまでの1番楽しい時期について描かれていました。

手を揉み揉みするシーンがエロい!
キスのシーンがエロい!
ドキドキした!久々にあの感情を思い出した!笑

私が恋愛のフェーズの中でセックスをするまでの間が描かれていました!
1番楽しい瞬間ですよね!キッスしているだけで1時間経つみたいな!

セックスをするまでが1番楽しいよね!っていう気持ちになれたのでロマンス要素は回収!
もう大満足!エチい!

案外、親切設計

前半はなんの話なのかわからないのですが、後半に関わってきます。
そして、該当のシーンをもう1回見せてくれる親切設計でした。
映画を見ていればわかるのですが、なぜかこの映画の同じシーンは説明過多な印象がありません。

ずっと孤独なガブリエル

パーティーかクラブという感じでしょうか。
それぞれの世代で人が密集する場所にガブリエルは行っています。
どこか孤独そうな背中です。

1910年のパーティーではほっといてもみんなが話しかけてきてくれていました。
夫を探して歩くガブリエルの背中が長尺で映されていましたが、そんなに寂しそうには見えませんでした。
いろんな人が話しかけてくれます。

しかし、2014年のクラブでは適当にキスする相手はいるものの、話し相手を探そうととある女子グループに声をかけたら『あんた誰?その格好で話しかけないでくれる?』とあしらわれていました。

2044年のクラブでも同様に『何このダサいビッチ。どっか行ってくれる?』と追っ払われていました。

恋愛的にどうこうではなく、単純に孤独を紛らわしたくて誰かと話したかっただけですよね。
可哀想だった。話相手になってあげたかった。

孤独とダンス

1910年では1人で孤独に踊るシーンがありませんでした。
この時は感情的であるこも肯定されていたという対比なのでしょうか。

ちょっとジャポネ意識?


Salvatore Adamo – yuki ga furu

外国の方が歌っていたのですね。笑
めっちゃ日本語上手い。笑

もうこの日本語の曲が気になり過ぎて会話が頭に入ってこなかったです。笑

改めてちゃんと聴いてみると
『あなたはこない いくら呼んでも
白い雪が ただ降るばかり』
って歌詞がめちゃくちゃ本作と合っていますね。

地震

地震ってのも日本っぽいと思ったんですが、2014年にはカルフォルニアで大地震起きていたみたいですね。
調べたら作中の舞台であるLAではマグニチュード4の地震が起きていたそうです。

Strongest earthquake in 25 years for northern California’s Bay Area

輪廻転生

この概念が採用されているようです。
前世の記憶を再生して感情をなくすことでDNAを浄化するみたいです。
詳細なプロセスは分かりません。

結ばれない2人

本作では恐怖により、惹かれ合うものの、毎回結ばれません。
怖かったのは死でしょうか。
この映画を観る限りだと、2人は出会ってしまったら最期、なんらかの事情で2人とも、あるはどちらかが死んでいますね。

お互いがお互いの死神になっているものの、出会えば恋に落ちてしまうという、結ばれない2人のお話でした。

レア・セドゥがとにかく魅力的

水死体

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とにかく本作ではレア・セドゥの魅力が爆裂しています。
どのシーンでも可愛いし美しいし、演技力が凄すぎました。
半端ない。もう大正解。監督ナイス過ぎる。

レア・セドゥの涙コントロールが天才的

レア・セドゥ

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これは素晴らしいですね。

溺死した映像を見た後、左から涙を流し、目を閉じ、開けたら右から涙が流れる。
これが天才すぎる。

2014年でテレビのカラオケ大会?のEvergreenを聴いて涙を流しますが、この涙も美しくて仕方がありません。
もうどうしよう。恋しそう。

恋してる顔

クラブでのガブリエル

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レア・セドゥすごすぎ。
ルイを見ているときはちゃんと恋している顔しています。
超可愛い。
とにかく可愛い。

なんだその動きは

ダンス

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誰だよwwwあんな変なダンス生み出したのwww
なんか魅入ってしまう独特な動きでしたwww

振り付けだったのか、アドリブなのかわかりませんが、2014年のパワフルダンスも、2044年のロボットダンスもかなり好きでした。

ディストピアでの転職

仕事中のガブリエル

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最初、職業を変えたい申し出をしたとき、『私は優秀で才能があります。もっといい職に就くべきです。』的なことを言っていました。

そんな自己申告は完全に無視して客観的な事実だけで彼女は評価されます。

『やる気はわかったんだけど、実績は?』ということですよね。

未来を予感してしまうガブリエル

ベットの上で妄想しているガブリエル

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『なんか嫌な予感がするの』
と、ずっと恐れていました。

実際に水害が起こり、それが間接的な要因となりガブリエルとルイは死亡してしまいました。
ガブリエル、千里眼あるやん。

でもちょっと意味がわからないシーンがあります。
1910年のガブリエルが2014年のルイとイチャイチャの夢を見ているシーンがありました。
来世の記憶も見れるとか強力すぎない?

本作は誰の視点?

けものがいる

https://film-grab.com/2024/06/21/the-beast-2023/

本作で映し出される過去の映像は単なる回想というわけではなく、ベタベタな液につけられて遺伝子洗浄を行っている2044年のガブリエルの意識が見ている前世の切り抜きということなんでしょうか?
あれは前世を追体験しているということなのでしょうか。

この辺の混濁とした描写は、いつもなら支離滅裂でつまらないとなってしまうところですが、本作はアーティスティックで好きな方でした。
感覚的に本作のトーンが好きなので受け入れられてしまいましたが、受け付けない人は受け付けないポイントだと思います。

AIに感情が芽生える

AI

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感情が浄化されていく世界で、AIがガブリエルに恋して性欲を抱いていました。
なにこのデトロイト・ビカム・ヒューマンみたいな展開!
そういえばこのゲームもフランスの制作会社でしたね。

そして恋心に負けて規則を破ってルイの連絡先を教えていました。
可愛かった。
この女優さんもいい感じにロボット感があって素晴らしかったですね。

占い師

占い師

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それぞれの時代に占い師が出てきますが、世代を跨いでも同じこと言ってました。

AIは主人公の夢を見たといっていましたが、直後に起こることを予想していました。
これは占いというよりもシミュレーションによる予想な気がします。
『あなたはセクシーで幸せそうだったけど、絶望していたわ』ってまさにあのエンディングですね。

たぶん他の時代でも出会っている

なんか『何回も君とこの曲を聴いた』と言っていましたね。

本作に出てくる3つの世代では2人がこの曲を聴いているシーンは見当たらなかったので、他の時代でも出会っていたんだと思います。

どんだけ結ばれない2人なんだよ。笑

火事も怖い

水没により電気のコードから発火してしまい、人形の原材料が燃えやすいということで、大火事となってしまいました。

ちゃんと布石を積んだ上での大火事だったので丁寧な作りです。
てっきり、ガブリエルの悪い予感は洪水を示しているのかと思って、生きていた時には安心しました。

と思ったら火事が起きてしまいハラハラしていました。
どのみち一酸化炭素中毒で死んでしまうので泳ぐしかないのですね。

窓ガラス割れるものがない。
ドアを開けようとするガブリエルの足に溺死したルイの頭が当たるのホラー過ぎました。

急にホラーじゃない。

人形

1910年にガブリエルは人形作家であり、ピアニストでした。
2044年には人形にされようとしていました。
なんかこの辺のモチーフを散りばめるのもお上手ですね。
映画観てる〜って感じがしました。

あと一歩の勇気があれば

なんで私があなたを愛していると思うの?なんて跳ね除けちゃって。
あんた途中までエチい妄想してたじゃないの。
でも多分どのみち死んでましたね。

レア・セドゥがモテない女役

『土曜日の夜に1人なのはこの町で私だけね』
みたいなこと言ってましたよね?

レア・セドゥがイケてない女役ってありえないだろ!と思ってましたがとりあえずそう言うことなので受け入れます。

にしても素直に自分の価値を客観的に認識できて、それ以上でもそれ以上でもないというのはカッコよかったです。
潔く老いを認めて、目的が明確にあるから整形しようとするのが良いよね。

ラリってオッサンを間違える

『地震が起きたの?』って近所のオッサンに聞いていました。

そして、ルイを見つけて『1人でいるのが不安だからうちにこない?』と誘っていました。

オッサンはその会話を盗み聞きしていたんですかね。笑
多分途中で挟み込まれるイチャイチャしている夢ですが、相手はオッサンだったということですよね。笑

ラリってたからルイと勘違いしてあのように誘惑したんでしょうか。笑
そして動転していた主人公が”帰って”と言うまでもなく、帰って行ったオジサン、いい奴だなと思いました。笑

インセル爆誕

ミソジニー

https://film-grab.com/2024/06/21/the-beast-2023/

急に
『僕は30歳なのに童貞だ。世の中は間違ってる。このサングラスは300ドルのアルマーニだ』
って至極真剣な顔で言い始めた時は爆笑しました。

なんか童貞ってだけでちょっと笑っちゃうんですが良くないですね。
それがどうしたwwwと思ってしまって笑っちゃうんですよ。
童貞だったらなんなんだよwww

そして遠目からビーチを歩くカップルをカメラで追って、リア充爆発しろムーブしてるのも笑っちゃいました。

そしてずっと言うんですよ。

『世の中おかしい。これだけ女がいるのに俺には1人もいない』

あんたはコメディアンになれるよwww
死ぬほど笑っちゃいましたwww
声出さないようにするのが大変でしたwww

インセルの描写も興味深かったです。

怖いって

2014年

https://film-grab.com/2024/06/21/the-beast-2023/

2014年、ガブリエルが恐怖を抑え込んでドア越しにルイと会話しますが、ハラハラしました。
怖いって。

『ドアを開けないでくれ』的なことを言っていました。この子なんか可愛そう。
止めてもらえるなら止めて欲しいのですね。
彼もとんでもない孤独感を感じていたんでしょうね。

でも女に拒絶され続けた人生ということで怖かったのですね。

何回もドア開けるのやめてほしい。
赤い影の地獄のシーンを思い出しました。
怖いの。ずっと嫌なの。

セックスした?

けものがいる

https://film-grab.com/2024/06/21/the-beast-2023/

2014年ではプールサイドでルイがガブリエルを撃ち殺してしまったようです。

早朝のような明るさだったのですが、セックスした?
でも2人とも服着てますよね。

位置的にプールサイドの対岸にいたガブリエルを撃ち殺したように見えたので、逃げようとしたガブリエルを撃ち殺したのでしょうか。

ほんの少しの掛け違い

どこかで後一歩踏み出していればそれぞれどうにかなったかもしれないのに。

1910年もなんで突っ張って『なんで私があなたを愛していると思うの?』って言っちゃってたし。
でもあのシチュエーションならどのみち死んでいましたね。

2014年は、インセルくんが地震で外に出たガブリエルに話しかけてもらった時について行っていればよかったのに!セックスしたいんだろう!殺さずとも君にぞっこんなんだ彼女は!セックスできたのに!

2044年は、なんで踏みとどまらなかったんだ!ルイ!君はなんで感情機能をOFFにしてしまったんだ!お前らいい加減セックスしろ!

アンチ感情論の時代

2014年はそういう時代だったのでしょうか。
スマホやSNSが当たり前になり、感情的な人はヒステリックだとバカにされ、無感情で物事を判断するロジカルで高知能な人がもてはやされるとちう過渡期だったんでしょうか。

インセルくんは時代が産んだ癌という感じがしました。

感情がない友人の異常行動

友達

https://film-grab.com/2024/06/21/the-beast-2023/

最近は特にアンチ感情論みたいな傾向が強くなっていますよね。
感情的であることは未熟であると認定されてしまう印象です。

じゃあ、感情がない世界線がどんなもんか見せてやるよ!っていうホラー要素もありました。

猫が熱を出してしまったとき、猫の首を締めて殺していましたね。
恐らく、安楽死的なことなんだと思います。
どうせ死ぬのだから、苦しみを長引かせるのは残酷だから、自分で愛猫を殺すという感情を抜きにした合理的な行動なんでしょうか。

首絞めじゃ無くてせめて薬物で安楽死させろよとは思いましたが。

てか電話相手、AIじゃなかったんだ。感情を全く感じなかったのでこの女優さんも素敵。

多分子孫はいない?

この3世代の彼らは多分、子孫がいませんね?
全ての世代でどのみち結ばれない2人ということですね?

最後も感情を失ってましたから、彼女はそれを受け入れられませんでしたよね。
てことは今世も逃すじゃないですか。

今回はガブリエルが発砲?

ガブリエル

https://film-grab.com/2024/06/21/the-beast-2023/

なんか銃声が聞こえていました?
なんだ?ガブリエルの絶叫が衝撃的すぎて情報追えていませんでした。
しかもQRコードに焦ってしまい、情報も全部吹き飛んじゃいました。

今度はルイが死にましたね?
鳩が映っていましたね。

長回しが多い

けものがいる

https://film-grab.com/2024/06/21/the-beast-2023/

案外観ている最中は気にならないのですが、思い返してみれば長回しが多かった印象です。
不思議とこの映画は息が詰まることなく観れてしまいます。

ワザと?

序盤で、スカートが引っかかって軽くコケていました。
めちゃくちゃ愛おしかったのですがワザとですかね?
本当にコケたけど、長回しだし良かったから採用したのでしょうか?

本作のテーマ的にこういう人間の不完全さをあえて映している可能性もありますね。

0.7%しか感情を持っている人がいない

怖すぎるのですが。
ガブリエルが感情的を捨てることができなかったのですが、0.7%の失敗例と言っていましたね。
この2044年の世界には感情を持っている人が0.7%しかいないのですね。
地獄なのですが。

でもバッドエンド

感情があった方がいいじゃないかと訴えている映画なのかと思いきや、感情があったら人殺しが起こるという展開でした。
個人的には感情の悪い作用も受け入れながら生きていきたいというのが結論です。
なんか恋愛みたいですね。
それでも感情は捨てたくないと思わせてくれました。
エターナルサンシャインを思い出しました。
『でもいいじゃん』っていうセリフ。

感情を切り捨てさせる体験

けものがいる

https://film-grab.com/2024/06/21/the-beast-2023/

本作にはエンドロールがありません。
まさかのQRコードで読み取ってくださいというタイプでした。
読み取るとエンドロールを見ることができます。
ある意味体験型。
余韻に浸れない不快感を体験しました。笑
本作は特に情報量が多く、エンドロールを欲していたのですが、QRコードが出たので焦って読み込みました。笑

超効果的な”最近の若者は”という説教

この映画って感情が無く、システマティックに処理されていくことへの虚しさを描いていますね?

めちゃくちゃ嫌なエンディングでした。

多分、他の監督が撮ったら懐古主義な説教映画になりかねない内容だなと思いました。

しかし本作はそんな説教くささを微塵も感じさせることなく、最後は本当に”うわぁ、嫌だな”という気持ちにさせられました。

そして後でスマホでエンドロールを流しましたが、映画館で観たかった。
余韻に浸りたかったのにエンドロールをお預けくらって、エモーショナル・バンザイと思ったので本作の意図通りなのでは無いでしょうか。

余談

その他

参考情報

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