新幹線大爆破 (2025年) 134分【ネタバレ・考察】配信映画なのにゴリゴリの劇場向きの映画だった。映像と音の迫力が強過ぎて鉄オタじゃない私も楽しめた。俳優の演技が最高だったのものの、個人的には過剰でくどかった演出と脚本。

新幹線大爆破

ネタバレ無し感想

この映画、なんで上映しないんでしょうか? 世界最速試写会に参加させていただきましたが、めちゃくちゃ映画館で観てて楽しい作品でした。

エンドロールでとんでもない数の会社が出てきたので大人の事情なのでしょうか。

考えもつかない、新幹線ならではの展開はあるものの、映画観てきている人なら先が予想できてしまう内容な気がします。

シン・ゴジラが好きで、ゴジラ-1.0がそこそこ嫌いで、シン・ウルトラマンが嫌いだった私にはそんなに刺さりませんでした。

本作はエンタメ100%です。リアリティよりもエンタメに振り切っています。
そういう作品が好きな方はもってこいの大作だと思います。

新幹線のシーンが多いですが、全く乗り物に興味がない私でも退屈しなかったので新幹線がめちゃくちゃ魅力的に撮れていると思います。
鉄ヲタの方や乗り物好きの方もめちゃくちゃ楽しめるんではないでしょうか。

製作費いくらかかったんだろう。
とんでもない迫力のある映像が続きます。
内容はテレビドラマのような印象で、個人的にはそんなにでした。
映像のクオリティはどう考えても劇場クオリティですが、内容的にはNetflixで家族で楽しくみるのにいいと思います。

基本情報

Bullet Train Explosion
新幹線大爆破
2025年 134分

新幹線大爆破

キャッチコピー『走り続けろ。』
製作国 : 日本
日本公開 : (世界配信開始)2025年4月23日
レイティング : PG-13
ジャンル:スリラー / サスペンス

あらすじ

はやぶさ60号は車掌の高市和也、藤井慶次、運転士の松本千花を乗務員とし、新青森駅を発車した。はやぶさ60号は起業家YouTuberの等々力満や衆議院議員の加賀美裕子、修学旅行生の小野寺柚月ら乗客を乗せて通常通り運行していた。そんな中、一本の電話が入り、はやぶさ60号に時速100kmを下回ると爆発する爆弾が仕掛けられていることがわかる。犯人は爆弾の解除料として1000億円を要求。高市ら新幹線の乗務員と新幹線総合指令所の笠置雄一、そして乗客らは爆発を回避するべく様々な行動に出る。だが、この事件は彼らだけでなく政府や警察、さらには国民をも巻き込む事件に発展していく。

※参照元:Wikipedia


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : 樋口真嗣
脚本 : 中川和博/大庭功睦
原作 : 東映映画『新幹線大爆破』(監督:佐藤純彌、脚本:小野竜之助/佐藤純彌、1975年作品)
製作 : 石塚紘太
製作総指揮 : 佐藤善宏 (Netflix)
音楽 : 岩崎太整
配給 : Netflix

キャスト

高市和也:草彅剛
藤井慶次:細田佳央太
松本千花:のん
等々力満:要潤
加賀美裕子:尾野真千子
小野寺柚月:豊嶋花
林広大:黒田大輔
後藤正義:松尾諭
市川さくら:大後寿々花
福岡祐希:尾上松也
篠原圭:造六平直政
諏訪茂坂:東彌十郎
笠置雄:一斎藤工
新庄一:田中要次
川越吉晴:岩谷健司
佐々木健太郎:田村健太郎
役名不明:ピエール瀧、大原優乃、谷口翔太、岡部ひろき、村本明久、吉村圭太、大場泰正、木原勝利、中村加弥乃、中島瑠菜、増田怜雄、有沢雪、西野恵未、藤田梨々花、羽﨑ほの、さかたりさ、山澤亮太、杉原技利香、屋敷紘子、青柳尊哉、小野田せっかく、河合恭嗣、星直実、志田美由紀、八重樫佑太、村本美和、伊藤浩志、山中良弘、秋山真澄、坂本和美、大政凛、イワゴウサトシ

ポスター/パッケージ

 
 
 
 
 
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おせっかい情報

見る際の注意

ほんのちょっとグロいシーンあります。

こんな人におすすめ

爽快な映画が好き。 乗り物が好き。 新幹線や鉄道が好き。

この作品が好きな人が好きそうな映画

※完全な偏見です。


 

NETFLIX – 新幹線大爆破

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

映像がかっこいい

とにかく新幹線の映像はめちゃくちゃかっこいいです。
全く興味ない私も楽しんでみることができました。
大迫力のシーンが続きます。
映像を観ているだけで結構楽しいです。

自由な演技

俳優たちがイキイキしているのが伝わりました。
全員が全員、楽しそう。

しかし個人的にはやり過ぎな印象です。
キャラクターがかなりわかりやすくデフォルメされている印象でした。
世界配信のため、わかりやすいキャラクターの方が評判がいいと思うのでそのためな気がします。

その中で草彅剛は基本的には抑えめ演技な印象で、終盤に感情が思い切り顔に出るシーンがあり、緩急が良くて最高でした。

演出がくどい

いちいち乗客がパニックを起こすシーンを入れたり、いちいち指令室で喧嘩してたり、いちいち運転手が過剰に緊張していたり、フィクション感が強かったです。

いちいちわかりやすく表情のドアップにしたり、もうくどすぎて無理です。
安っぽいテレビドラマ見てるんじゃないので勘弁してもらいたいです。
臨場感を味わいたかったのですが、リアリティを感じませんでした。

ご都合展開

『あんたのその顔が見たかったの』
ってこの人が犯人ってちょっと無理がありすぎません?

病気の伏線もないし、プログラムはどうやって作った?
爆弾作った息子がプログラミングもできるん?

動機も取ってつけたようで全然魅力を感じないヴィランでした。
女子高生ヴィランって一部の層には萌えるんですかね?

もっとギチギチな脚本を期待していた

あんなギリギリで毎回計画を実行しますかね?
バカ過ぎません?

プランA、プランB、プランCなど、それぞれの駅での作戦を役割分担して考えてほぼ同時進行で進めていきません?
乗務員のテロ対策のマニュアルもあると思うのでそのオペレーションも見たかったです。

全体的にヒステリック過ぎてうんざりしていました。
乗客はともかく、指令室の連中は感情的になり過ぎ。ダサいです。

キャラクターが面白い

個人的には女版・無敵の人キャラクターを待っていたのでようやっと巡り会えました。

ママ活政治家や、ニート投資家など、キャラクターが面白かったです。

ママ活政治家、壁ドンしてもらえて良かったね。

縛れよ

ヘリ会社の社長ですが、縛れよ。
殺したり見殺しにしなくてもいいので縛れよ。
あんな密室で暴力行為に及ぶ奴は普通、拘束はするだろ。

全然ハラハラしなかった

作戦が次々と実行されていきますが、なんか人死ななそうだなと思っていたら本当にずっと人が死にませんでした。
怪我人や部外者で爆破された人こそいたものの、ずっと見ている新幹線内の人は誰も死にませんでした。
こうなるともしかしたら死んでしまうかもっていうハラハラが全くありません。

主人公の車掌が死んだら物語が進んでいかないので、死なないだろうという目で観ているのですが、命懸けのシーンで車掌が体を張るので死なないだろうなという感じでした。

計画先出しでも良かった

テロが判明した時点で調査している様子とどんな救出計画があるのか、最初に出してしまっても良かったかもしれません。

終盤に『終点である東京で爆発してしまったら被害が広がるので、手前の田舎で爆破してくれ』っていう至極真っ当な政府からのお達しが出ました。

最初からこれが判明していても良かったなと思いました。
様々な計画を立てて使えないものが出てきたり、成功したり失敗したりしたり、ボツにしたり振り回されたかったです。

順番に計画が実行されていくので成功するだろうなと思いながら見ていました。

出血しすぎ

もうあのニキは出血し過ぎですって、、、。
ショック死レベルで血が出ていた、、、。
なんかもっとキツめに押さえてあげて、、、。

犯人がわかりやすい

序盤はヘリの社長があからさまに怪しく描かれます。
てことはこの人が犯人ではないですね。

ママ活政治家は世間からバッシングされて、世間に裏みがありそうかな?と思いました。
ニート投資家はやらないだろうし、一番意外性があるのはやたら顔が死んでいる女子高生だなと思いました。

そしたら救出車両に乗ってなかったのであ、女子高生が犯人なんだって思いました。

最初から全てのキャラクターをわかりやすく描き過ぎていて、全然意外性がなかったです。

あとで実はママ活政治家ってことがわかるとか、ニート投資家が老人死ねみたいな過激な発言をするとかして欲しかったです。
生配信している若者の中に”自分の墓代を稼がせて”ってスパチャを煽る人がいたらちょっとミスリードになったかもしれません。

首絞めてない

終盤の”こいつ殺してやる”っていう顔は迫力がありました。

女子高生の首に手を添え、顔芸を始めていましたが、手に力が入っていないのが明らかだったので、最初は何しているのかわかりませんでした。

手を離して女子高生が倒れてからようやく”あ、あれは首を絞めていたという程なんだ”と思いました。

俳優の安全最優先なので素晴らしいと思いますが、難しいですね。
明らかに手を添えているだけでした。

希望を持たせてから落とす

タイムリミット2時間の中で、線路を工事するという凄いシーンがありましたが、爆弾が東京を通過すること自体NGと政府に判断されてしまうという絶望の展開がありました。

しかしこの映画、ずっとテンションが高いので、この上げて落とす展開が私には機能しませんでした。
東京に来る前に爆発させろという非人道的ではあるものの、被害を最小限に抑えるという決断を政府はしたわけですね。

文字通りのトロッコ問題。
田舎で爆発してもらった方が復旧作業も楽になるよねっていう金の問題もありますよね。
どうせ助からないなら最小限のところで爆発してくれということですね。

メッセージ性

何があってもやり直せるということと、私刑反対ということでしょうか。
今の時代にめちゃくちゃ必要なテーマ性を孕んでいて良かったと思います。

でもママ活しただけの政治家が、整備費ケチって小学生8人死亡した事件を起こした社長にそう言うのはちょっと納得がいきません。

政治家、人殺してない。
『お前ら政治家が観光費(?)を削ったからだ!』みたいなこと言っていました。
間接的に政治家も人を殺していると言うことですか?

あの社長は許されちゃダメでしょう。

あっさりな映画だった

エンタメ100%!って感じの映画でした。

私のように刺さらなかった人や絶賛する人はいれど、本作を酷評する人はいなさそうだなと思いました。

試写会の様子

参考情報

コメント

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