ネタバレ無し感想
ホラー映画かと思って観てしまいました。
いつもの癖で、予告編もあらすじにも目を通さずに観るのが好きなので勝手にホラーだと思っていました。
違いました。なんだこの映画。
ターゲットは海外の人ですかね?
日本の日常風景がふんだんに映されていました。
配信で世界に観てもらい、名を売って海外進出のステップにしようという算段なのでしょうか。
いらないシーンが多いです。
なんの関係もない祭りの風景とか、ただ電車に乗っているだけのシーンとかやたら長いです。
もし自分が外国人だったらそのシーンも楽しめただろうなと思います。
セリフ少なめで淡々としています。
アート映画っぽい雰囲気です。
でも主人公の女がバカ過ぎてホラーでもないです。
ずっと”お前マジかよ”という気持ちで観ていました。
テンポが悪くて集中力が削がれます。
鑑賞後感は結構ひどくて、疲労感のみでした。
エンタメ性はほぼ感じませんでした。
この映画、誰にオススメしたらいいんだろう。
タイトルの意味
フォビアとは恐怖症を意味する単語のため、ビデオフォビアはビデオ恐怖症という意味になります。
基本情報
VIDEOPHOBIA
VIDEOPHOBIA
2019年 88分
http://videophobia2020.com/
キャッチコピー『わたしが、増殖する』
製作国 : 日本
日本公開 : 2020年10月24日
レイティング : R-15
ジャンル:ホラー / サスペンス
あらすじ
東京で女優になる夢に破れて故郷・大阪のコリアンタウンに帰ってきた29歳の愛。ある日、彼女はクラブで出会った男とひと晩限りの関係を持つ。数日後、愛はその夜の情事を撮影したと思われる動画がネット上に流出していることに気づき、男の家を訪ねる。
※参照元:U-NEXT
日本版 予告編
スタッフ
監督 : 宮崎大祐
脚本 : 宮崎大祐
製作 : 宮崎大祐
音楽 : BAKU (KAIKOO)
配給 : boid
キャスト
廣田朋菜:アイ
忍成修吾:ハシモト
芦那すみれ:ユウ
サヘル・ローズ:会長
ポスター/パッケージ
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おせっかい情報
見る際の注意
性被害の描写があります。 性的シーンがあります。
こんな人におすすめ
アート映画が好きな人
この作品が好きな人が好きそうな映画
※完全な偏見です。
⚠️ネタバレ有レビュー⚠️
ざっくり話をまとめさせてくれ
主人公は女優を目指していた在日韓国人の女性。
昔、神奈川県に住んでいて女優を目指していた?
今は関西の実家に戻ってきたらしい。
三無主義っぽい。とにかく目が死んでいて、今は着ぐるみのバイトをしながら演技レッスンに通っている。
ビデオ通話でオナニーを見せたり、性に奔放。
ある日、クラブで知り合った男とワンナイトしたら盗撮されていて、それがネット上にアップされてしまった。
弁護士に相談するも、犯人の素性を何も知らないのでしょっぴけない。
性被害に遭った人たちの会合に参加するが意味を見出せず、別人になることを決め、整形をして、幸せに生活をするが、心には黒い点が残っているという感じ?
外見をどう変えようと誰かになり変わることはできないというラストでしたね?
感情移入できない
もう序盤のビデオ通話おナニーのシーンから主人公に感情移入できないなと思いました。
主人公に共感する視点は失われました。失われ続けました。
マジでこの主人公に共感できる点が一つもなくて、しかも絶妙にリアリティがない展開で、最後は荒唐無稽なラストでとにかく面白くなかったです。
女優の話っぽい
なんか性被害が入ってきたので話が意味わからないことになっているのですがインランドエンパイアっぽいことをしたかったのでしょうか?
人類初の職業が売春と言われているから性を組み込みたかった?
でも性被害となると話は変わりませんか?
主人公が風俗嬢なら意味がわかるんですが、そんな映画腐るほど作られてきたし、わかりやすすぎるから性被害にしたんですかね。
しかし性被害だと話が変わってくるし、この映画で描かれる描写が中途半端なのでどっちも描けておらず、ふわっとしていて何がしたかったのかわからないです。
演技、着ぐるみ、パック、整形、通名など、やたら他人になり変わる描写が出てきています。
一度映像に残ったら複製され続けるというのも女優の話ですね。
この映画のテーマはそこにあるみたいです。
でもよくわかりません。
バカ女
演技のレッスンに行っているということは女優になりたいのですよね?
それでビデオ通話でオナニー見せてましたね?
バカなのかな?
黒歴史自分から作りにいっていました。
『東方神起のアンコールがある』と言っていたので、インターネットのリテラシーが低い時代なのかな?と思ったら、思いっきり『平成最後の夏』って言ってたので現代です。
この女がバカでした。
自暴自棄というわけでもない
カメラの存在に気がついたものの、性行為を続けたとき、この主人公は自暴自棄なんだと思いました。
性被害に遭おうと、なんだろうとどうでもいいのかなと思いました。
違いました。
しっかり心に傷を負い、取り返しのつかない事態になっていました。
問い詰めないのが意味不明
まずあんなわかりやすいところにカメラがあった時点で性行為をするのを辞めるでしょう。
近年、散々問題になっているのだから。
しかも2回目会えましたね?お腹空いてる?って聞いてきましたよね?
一緒にいて楽しそうなフリをして、外に連れ出して、人が多いところで問い詰めなさい。
行けそうならうまいこと警察署を通るルートの店を提案して道中で警察に差し出しなさい。
それができないならおじさんが多い店に行きなさい。
被害を訴えて相手が逃げようとしたら多分おじさんたちが助けてくれます。
多分、リアルな描写
2回目のチャンスを逃して犯人を野放しにしていました。
イライラしかしませんでした。
お前が捕まえなかったせいで今後も被害者が生まれるぞ。
でもこれがリアルなんでしょうね。
被害に遭った当事者は精神的なダメージによってまともな判断ができないって言いますよね。
なんで攻撃的にならないんだ!お前は被害者だぞ!刺し殺しに行け!と思ったのですが、多分、この映画の描写は現実的なんだと思います。
ずっと男がキモい
最初のオナニー指示の音声も、演技レッスンの先生の掛け声も、盗撮クソ野郎の話し方もキモかったです。
ずっと男キモいじゃん。
性差別
あの演技の先生、明らかに男にだけ厳しかったですよね。
あれイライラしていたらちゃんと男がキレてくれたのでスッキリしました。
性差別にはガッツリ戦いにいってくれないとね。
セックスのシーンがキモい
なんか生々しくてキモいですね。
チュパチュパ音の音量あげ過ぎてキモいです。
この音がキモい感じはホラーでした。
テリファーで吐かなかった自分ですがこの映画のチュパ音を5分聴いていたら吐いてたと思います。
めちゃ不快なチュパ音です。
同じようなシーン
序盤では演技のレッスンとして他人になり変わることをしていましたが、後半ではトラウマの克服のために他人のエピソードを話すというシーンが出てきました。
この類似するシーンが出てくるということは何かを対比させているのですかね。
どういうことなんだ。
トラウマの克服
『今度、被害現場に行くんだ』
って言っていた時は逆効果なんじゃないかとも思いましたが、トラウマの克服って現場を再現してその状況が安全という体験を繰り返して慣れさせるみたいですね。
シャッターアイランドでもそんな描写が出てきました。
ドリーム・シナリオでも同じ手法が出てきました。
絶妙にダサい
トイレットペーパーDJとかクラブの雰囲気が全体的にダサくてしんどかったですね。
笑えるわけではないので共感性羞恥心ですね。
多分捕まえられる
これ警察に被害届を出して、警察経由でAirBNBの宿泊履歴のデータを出してもらえれば個人情報抜けますよね?
レイプではないけどリベンジポルノ防止法で逮捕できると思うのですが?
日本は性犯罪者にとにかく優しい国なので多分相当罪は軽いと思いますが、前科つけようと思えばできたのでは?
警察のシーンがないので、なぜ弁護士に行ったのかは謎です。
刑事じゃなくて民事でとなったの?
リベンジポルノってそんな甘いの?
ポイ捨て感覚の罰なの?それならフェミさん頑張ろ?
弁護士も結構バカ?
あのポルノサイトに載っている動画の総再生数時間は人間1人の人生を超える時間だから、割り切ったら?みたいなこと言っていましたね。
バカなのかね?
そういう問題じゃないでしょう。
性犯罪をしておいて罰を受けない男がいることに殺意が湧かないのかい君は。
プロミシング・ヤング・ウーマンほど酷い”女の敵は女”描写ではなかったけど君もなかなかだぞ。
マジで何について主張したい映画なん?なんだこの映画?
時代設定を間違えてる
なんか時代設定を間違えている感じしませんか。
この映画の舞台が10年前なら成立したと思います。
警察もまともに対応してくれず、泣き寝入りするしかないっていうシチュエーションなら、この主人公のリテラシーの低さも、八方塞がりな展開も納得ができます。
時代設定をリベンジポルノという単語が普及する前にすればよかったのに。
劇中ではっきりと『平成最後の夏』って言っちゃったんだよな。
今の時代、きっとおじさんでも知っている社会問題ですよ。
被害に遭いやすい若い女が知らないはずがないじゃないですか。
現にあのカメラが気になっていたのだから。
見られることに快感を得ている側面があって流されてしまったのなら話は別ですが、この主人公はしっかり心に傷を追っているのでそういう変態性があるわけでもありません。
電話きてんじゃん
なんか『ずっと見てるよ』って電話がかかってきていましたね。
発信元特定しに警察いけよ。
それで警察がまともに対応してくれなくて苦しむならまともに対応しない警察の描写入れろよ。
描かないことでなあなあにできると思うなよ。
突然、荒唐無稽な展開
闇医者によって顔面フル整形をして、顔も戸籍も文字通り別人になるという展開でした。
なんだこの展開。
しかもめちゃくちゃ自然な仕上がり。
整形界のブラックジャックじゃん。
エンドロールの曲に救われる
この曲がかっこよくて少しスッキリしました。
本当にこの映画無理だった。
白黒にしたのは正解
なんかホラーな雰囲気でアートっぽさが出て、白黒にしたのは大正解ですね。
これカラーだったら観ていられないくらいつまらないと感じたと思います。
個人的にはそれくらいつまらなかった映画でした。
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