呪怨2 ビデオオリジナル版 (2000年) 75分【ネタバレ・考察】芸術点が高くなっているものの、一部はコメディーシーンになってしまった第二作目。

呪怨 ビデオオリジナル版(第2作)

ネタバレ無し感想

序盤が謎の作りになっています。 前作のクライマックスから始まるので、もう一度伽椰子に会えます。笑

個人的には何度観ても面白いので嬉しい再会ですが、序盤が前作と全く同じなのは人によってはムカつくかもしれません。
もし映画館でお金を払ってみていたら、”こんなに長く同じシーン見せんなよ!”となるかもしれません。
29分ごろまで前作のシーンなので飛ばしてしまっても支障はありません。

全体的に芸術点が格段に上がった気がします。
恐怖演出も存分に楽しめましたし、前作と登場人物が同じなので全体のまとまりもあって楽しめました。

前作に引き続き、演技のトーンやセリフがリアルで”あ〜こういう人いそう〜”と思わせてくれる作品でした。
その反動で恐怖シーンがより一層、怖いです。

また、見せるシーンとあえて見せないシーンの緩急がお上手です。
嫌な映画ですね。

基本情報

THE JUON Video Original 2
呪怨2 ビデオオリジナル版
2000年 75分

呪怨 ビデオオリジナル版(第2作)

https://eastend55.jpn.org/tv/v081-ju2.html

製作国 : 日本
日本公開 : 2000年3月25日
ジャンル:ホラー

あらすじ

鈴木不動産の手により、新たな人の手に渡ったいわくつきの家。だが惨劇は終わっていなかった。不動産社長・達也の妹で霊感体質の響子は、例の事故物件にただならぬものを感じ、調査を始める。一方、達也が息子と暮らす部屋にも恐るべき過去が隠されていた。

※参照元:U-NEXT


日本版 予告編

スタッフ

監督 : 清水崇
脚本 : 清水崇
製作 : 一瀬隆重/高島正明/加藤和夫
音楽 : ゲイリー芦屋
配給 : 東映ビデオ

キャスト

鈴木響子 – 大家由祐子
鈴木達也 – 芦川誠
北田良美 – 藤井かほり
小林俊介 – 柳ユーレイ
佐伯俊雄 – 小山僚太
佐伯伽椰子 – 藤貴子
佐伯剛雄 – 松山鷹志
北田洋 – 翁華栄
鈴木信之 – 郭智博
鈴木泰二 – 水村泰三
鈴木ふみ – 松風はる美
小林真奈美 – 優恵
吉川刑事 – でんでん
神尾刑事 – 諏訪太朗
飯塚刑事 – 芹沢礼多
佐藤 – 石川健太
橋本 – 冬雁子
直輝 – 市原隼人
トシ – 豊留章裕
薫 – 米澤史織
絵美 – 宮崎真汐
吉川の妻 – しみず霧子
配達員 – ダンカン
事務員 – 斉藤繭子

おせっかい情報

見る際の注意

 

こんな人におすすめ

 

この作品が好きな人が好きそうな映画

  •  

※完全な偏見です。


 

Amazon Prime Video

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

そこから始まるんだ!

まさかの前作のラストを丸ごと使っています。笑
前作のダイジェストを見せてくれる映画はあるけど、丸ごと使った始まり方する映画ってないよね。笑

ビデオオリジナル版1を見ていない人からしたら、必要なシーンではあったと思います。
あの家がなぜ恐ろしいのか説明してもらわないと後半の出来事が何がなんだかわからないので。

単純に上映時間を稼ぐためだけではなく、必要な内容ではありましたが、まさか丸々使ってくるとは思いませんでした。笑
個人的には好きなシーンなので嬉しいサプライズです。笑

ビデオオリジナルの1作目と2作目を繋げればいいじゃないかとも思えますが、階段の伽椰子がクライマックスでないとインパクトに欠けます。
かなり低予算だと思いますので、自由が効かない環境下の中では、苦肉の策であり、最善の策だったのかなと思います。

まさかの撮影期間

wikipediaによると、ビデオオリジナル版の2作品はわずか9日間で撮影されたようです。
キッツ!笑
9日間で撮影したなんて凄すぎるでしょ!笑
それであんな不気味な映像作ったんですか!笑
脚本がどれほど優れていたんですか!笑

スタッフロール

冒頭のスタッフロールで軽く前回のおさらいをしてくれるのですが、なんか不穏ですね。
音が不気味でいいです。
雰囲気作りが抜群なセンス感じるスタッフロールでした。

細かい脇役がすごい

横目にしか入らないキャラクターの人物像系もちゃんとしています!
これはすごい!神は細部に宿るとは言いますがまさにですね。

恐らく気がつかなくても何も支障はありませんが、きっと人間の無意識ってこういうところも認識していると思います。
この映画は細かいところがいい意味で目につく作品でした。

後ろの事務員

兄が妹に電話するシーンですが、

『ちょっとノブユキが変なんだよ』

って言った瞬間に後ろの事務員が聞き耳を立て始めました。
この事務員、よく見たら盗み聞きしています。

これも映画の本筋とは関係ありませんが、2回目でないと気がつかないところでした。

なんか不気味な振り返り

響子が買い手が決まったと聞いて家の様子を見に行きますが、新しい入居者の嫁が不気味に外を見ています。

響子と目が合い、室内に入っていくのですが、この時の首の動きが気持ち悪い。

ただ向こう側に振り返って室内に入っていくのではなく、首の可動域がギリギリのところまで、こちらに顔を向けて響子と目を合わせています。

大した恐怖演出ではないのですが、確実に乗っ取られているのがわかるいいシーンですね。

響子の後輩、佐藤くん!

不動産屋の妹である響子があの物件について後輩に調査を依頼していたみたいです。
公園で資料の受け渡しを行うのですが、後輩くん、響子のこと好きだよね?笑

『ま、鈴木さん(響子)は死なないでね。じゃ』

このセリフの言い方!笑
物語とは全然関係ないのですが、響子のこと好きでしょ!笑

お父さん

響子はどうやらおかしくなってしまった様子で実家でかなりやつれてしまっています。

病院に連れて行こうというのに、お父さんは医者に見せたところで意味がないと一蹴します。
昔の人だから、精神病への理解がないのか、、、と思ったら、
『お前にはわかんないのか?あれはただの病気じゃないってことが。』

めっちゃ理解ある側だった!笑

父親も霊感ある人なんだ!
母親と兄には霊感がないということは、クロスで遺伝してるってことだ!
娘は父に、息子は母に似るっていうもんね。

めっちゃ夫婦っぽい

やばいことが起きているのに、冷静な父親と、焦って人の話を最後まで聞かない母親。
この組み合わせってなんかリアルですよね。
こういう夫婦その辺にいそうと思わせてくれます。

前作の死亡者たち!

村上一家は行方不明!
てっきり瑞稀と同じように引きちぎられた遺体で発見されたのかと思いましたが、柑菜も弟も母親も行方不明となっていたようです!
父親だけ病院にいるらしい!?

小林くんは変死!
記事によると家庭訪問の際に狂変死で発見とのこと!
小林くんの遺体は見つかっているのね!笑
なんだこのルール!難しい!笑

村上さん家の旦那もどうやら病院にいたはずなのに行方不明になったそうです。

兄貴が住んでいるアパート

響子が兄のアパートを訪ねるのですが、一瞬であのアパートなのがわかるアングルありがたいです。

響子、霊感があるからなのか、迷うこともなく速攻でお札を見つけたのには笑いました。笑

テレビを見ていたノブアキくん。
殺人系の映像をみていたら画面が砂嵐になり、何かを見てしまったみたいです。
なんかわかんないけど、瀕死みたいなことになっています。

訪ねてきたおばちゃん

『赤ちゃんの鳴き声と、女の人の悲鳴、聞こえてきたもんだから。』

うわぁ。赤ちゃん、生きてたのか。
佐伯の旦那は生きていた赤ちゃんを殺したのか。

地獄の光景

殺人現場のシーンキモかったです。
映像的にはほとんど何も写っていないのですが、音がキモい。

佐伯の旦那が振り返って目が合って響子は気絶したようです。
伽椰子だけじゃないのね。
佐伯の旦那も悪霊になっているのね。

何か知っている配達員

『こちらにはいつ頃から?』
『まだ一週間ちょっと前くらいですけd』
『そうですよね』

食い気味な会話ですね。
映画ってこういうのあんまりないですが、現実ではよくありますよね。

北村家

佐伯家の新しい住人は子供のいない夫婦のようです。
なんで俊雄くんの絵と伽椰子の日記が届いたのかマジでわからん。
送り主は誰なん?

これを手に取ってしまったら乗っ取られましたね。

それにしても朝食のシーン、最高ですね。
コーヒーと卵に文句いうクソ旦那をフライパンで殴り殺したのは最高でした。

しかも、殴られた後の旦那が痙攣している中、日常のテレビの音が流れ、妻はいつも通りに朝食をいただくという気色悪い映像。
しかも監視カメラみたいなアングルなので覗き見している感覚になります。

最高ですね♪

痙攣する悪魔のいけにえ

悪魔のいけにえの最初の犠牲者、頭をパーン!と殴られていましたが、その後しばらく痙攣してから動かなくなりました。
このシーンは監督に医学的な知識があったから、人は殴ったところですぐ死ぬわけじゃないことを知っていたので忠実に演出したとのことです。

本作でもフライパンで殴られた旦那、しばらく痙攣しています。

敢えて見せない悪魔のいけにえ

悪魔のいけにえも、敢えて見せずに残虐描写を観客の想像に委ねる手法を使用していました。
恐怖演出にもなるし、製作費も削減できて一石二鳥ですね♪

本作も見せないことによってこちらが勝手に想像して嫌な気持ちになるシーンが多いです。

多分、響子に取り憑いたのは妊婦

赤子の人形を抱っこしてぶんぶん揺れていましたが、あれって多分、殺された小林の奥さんの妊婦の霊ですよね?
伽椰子はこの時、北村の奥さんのところに取り憑いていたものね?

もうすぐ生まれると楽しみにしていたところ、急に殺されたから意味わかっていないみたいなことよね?
そんで響子の肉体は乗っ取られたから響子の霊が事務所に来たということ?

てことはあのアパートも亡霊屋敷となっていて、鈴木の一家が死んだあの実家も亡霊屋敷となるということね?

めっちゃ幽霊なシーン!

事務所に響子さんがきているって電話のシーン、『社長、戻らないです』って伝えた後にふとしたら消えているあの演出めちゃくちゃ 幽霊じゃないですか!?
すごい!めちゃくちゃ幽霊に見える!
一瞬のシーンだけど、なんか身ちゃいけないもの見てしまったように感じる!すごい!

前作の貼ってあった絵がポロリと落ちるところとか、部屋のドアが開くところとか、『小林くん?』の聞こえたよね!?聞こえちゃったよね!?のトーンとか。

この映画、幽霊演出のリアリティが本当に半端じゃない。
本当にありそうと思える謎の説得力があります。

北田の奥さん、いい演技するね

『あ!変わった!』
猫の声がした途端にすぐにわかりますね。

キモい。棒読みのトーンが、前作の伽椰子の感じ。
絶妙な棒読みでキモいです。
ぬぅっと顔を近づけてくるのも怖い。

響子が笑った

笑っている響子を見て笑う母親の顔が怖すぎる。
なんなのあの表情。
目は笑ってないし瞬きしないし。

俊雄やっぱ可愛い

床からちょっと顔出してる俊雄めっちゃ可愛い!笑
通り抜けるの失敗したでしょ!笑
ソファで体育座りして電話かけてんの!笑
ちょっとこの子のおかげで恐怖値下がりますよね?笑

なんか芸術的!

実家の両親が死に、小気味よいテンポで髪が畳に擦れる音。
そこをゆっくりと歩き、玄関に座るだけのノブアキ。
このワンカットめちゃくちゃ良かったです。

てか俊雄くんよりノブアキの方がキモい。
この子は乗っ取られていないのがわかるんですけど、生きている感じもしないですよね。

にしてもこの短時間しか出演していなかったのに両親の死が悲しかった。
あのお父ちゃんが解決してくれそうだったのに。

吉川さん

病んだ吉川さんが怖い。
頼もしそうなおじさんが精神を病むって余計怖いですよね。
前作では瑞稀の死体を見てひょうひょうと『人って顎なしでは生きていけないよな?』って言ってた人だよね。

前作に引き続き、悲鳴が優秀ですね。
吉川さんの悲鳴が痛々しいです。

誰しも経験があるアレ

ただの模様なのに、ただのシミなのに、なぜか顔に見える現象ありませんか?
天井のシミが伽椰子になっていくところは”あー!あれね!”と思いました。

神尾

淡々と今までの流れを説明してまとめてくれるのありがたいですね♪
この刑事が何か糸口を掴んで解決してくれるのかしらと思ったらあっさりお亡くなりになられていました。
ベンチの下から伽椰子スライドイン!

伽椰子っていろんなところに移動できるんですね?
なんかあの家から出られないのかと思ったら割と移動できる。
この素早い動きにはちょっと笑ってしまいました。

のぶあき

って出た時、まだあるのー?♥️
ってウキウキしてしまいましたわ。

ノブアキの首の動きがキモいですね〜。

やっぱり伽椰子は動いているときの音がキモいですね。
後ろから追われていると思ったら階段の下から出てきた時はびっくりしました。

でも四つ足で追いかけてくるところは怪しいですね。
そして最後は大量に増殖しているのには笑いました。
めっちゃ増えてるやん!笑
どういうシステム!?笑

お酒を飲んだら不味い、、、ということは!?

ラストはビデオオリジナル版1でも使用されていた映像に音声つけただけですね!笑

なんだこのオチは!?と普通なら思うのですが、本作ではなんかいい感じ。笑
伽椰子の呪いは、まだまだ続くぞぉ〜!という絶望エンドです。笑

全然関係ないのですが、兄貴がダウンタウンの浜田に見えた。

関連情報

 

参考情報

コメント

タイトルとURLをコピーしました