リチャード・ジュエル (2019年) 131分【ネタバレ・考察】好きな題材なのはずなのにめっちゃつまらなかったプレゼン映画。

リチャード・ジュエル

ネタバレ無し感想

リチャードがエンジェル過ぎてしばらくタイトルを”リチャード・エンジェル”と勘違いしていました。

この映画、変に複雑に描かれないので物凄くわかりやすいです。
暗くて気分悪くなりそうな題材ですが、テンションがそこまで重くなく、軽やかなので見やすい。
実話ものなので胸糞悪い点もありますが、後味悪くないです。
終盤のリチャードの発言は泣けます。

ただ人物描写が浅かった印象でした。
映像の面白さもあんまりなかったです。
スリラー要素が無いので、それなら感情移入したかったのですがそれも難しかったです。

あと、悪役が稚拙過ぎる。
これどこまで史実に基づいてる?こんな頭悪い人がFBIなん?
あの展開がアホすぎて途中からは話半分で見てました。

どこまで本当?

マスコミの女性が性接待で情報を得たというエビデンスはないらしいです。
映画的に面白いから展開としてそうしたらしいのですが、捏造の割には稚拙すぎる展開だし、そもそも冤罪や印象操作による被害を描いている作品なのにこの映画自体がそれやっちゃったら何も伝わらないですね。
話半分で見ていました。

基本情報

Richard Jewell
リチャード・ジュエル
2019年 131分

リチャード・ジュエル

https://www.newyorker.com/culture/the-front-row/the-unintentional-politics-of-clint-eastwoods-richard-jewell

キャッチコピー『その日、全国民が敵になった』
製作国 : アメリカ
日本公開 : 2020年1月17日
アメリカ(AFI映画祭):2019年11月20日
アメリカ:2019年12月13日
製作費 : $45,000,000
興行収入 : アメリカ/カナダ:$22,345,542
日本:3億円
世界:$43,745,542
ジャンル:ドラマ / 伝記

あらすじ

1996年、アトランタで爆破事件が発生。だが、第一発見者の警備員、リチャード・ジュエルは、国家とメディアの陰謀により容疑者にされてしまう。彼はたったひとり無実を信じる無謀な弁護士・ワトソンと共に、巨大権力に立ち向かっていくが…。

※参照元:U-NEXT


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : クリント・イーストウッド
脚本 : ビリー・レイ
原作 : マリー・ブレナー『American Nightmare: The Ballad of Richard Jewell』
製作 : ティム・ムーア/ジェシカ・マイアー/ケヴィン・ミッシャー/レオナルド・ディカプリオ/ジェニファー・デイヴィソン/ジョナ・ヒル/クリント・イーストウッド
音楽 : アルトゥーロ・サンドヴァル
配給 : ワーナー・ブラザース

キャスト

リチャード・ジュエル:ポール・ウォルター・ハウザー
ワトソン・ブライアント:サム・ロックウェル
バーバラ・””ボビ””・ジュエル:キャシー・ベイツ
トム・ショウ:ジョン・ハム
キャシー・スクラッグス:オリヴィア・ワイルド
ダン・ベネット:イアン・ゴメス
リチャード・ラックレフ:ウェイン・デュヴァル
ナディア・ライト:ニーナ・アリアンダ
ブルース・ヒューズ:ディラン・カスマン
エリック・ルドルフ:エリック・メンデンホール

アワード

  • ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞:キャシー・ベイツ/ポール・ウォルター・ハウザー
  • AFIアワード:トップ10映画

おせっかい情報

見る際の注意

特になし

こんな人におすすめ

実話ものが好き。

この作品が好きな人が好きそうな映画

※完全な偏見です。


 

Amazon Prime Video<字幕版>

Amazon Prime Video<吹替版/日本語音声>

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⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

リチャードの忍耐には感服しますわ。
あの時爆弾抱えて死んでれば犠牲者ももっと少なくなっただろうし、こんな思いしなくて済んだのにってセリフで言わずに映像で見せるあたり痛烈でした。

どこかの見知らぬ警備員が、僕みたいになってしまうことを恐れて不審物をそのままにするような世の中にはなってほしくないって切実すぎて泣ける。
お母さん、モテないけど世のため人のための信念を貫き通すいい息子を育てましたな。

リチャードがだいぶ変

リチャードがちょっと発達障害っぽい。
喋るなと言っても大人しくしていられないし、融通がきかなすぎる。
無実なので全面協力したら無実が証明されると思っているんだと思いますが、ちょっとバカすぎる。
テープの個数を覚えてくれたり、スニッカーズを補充したり記憶力も半端じゃない。
そんでやましい情報は全部教えてくれと言ってんのに言わないのとかバカなのかコイツ。

ウィニー事件を思い出しました。
性格クッソ良いんですが立ち回りまで頭が回らずに自分の立場を不利にしてしまうという。
過剰な正義感により、警官のフリをしてしまって警察に逮捕されたり、仕事でもやりすぎてしまってクビになったり。
この人、あんまり関わりたくないです。

性格がクソ良い

自分がもてはやされていても謙虚です。
国民の安全を守りたい、それに協力したい、人の役に立ちたいという信念がすごい。
それ以外は本当に何も考えていない。

リチャードは事件当日はお腹を下しておりましたが出勤しました。
あのテロがあった後、『もしかしたら病欠していたかもしれない。もしあの現場にいなかったらどうなっていたんだろう』
みたいなこと言ってました。
どこまで利他的なんだ。親の教育が良かったんですね。

犯罪にめちゃ詳しい

コイツ犯人でしかないじゃん。
犯罪に異様に詳しいし、家には銃がめっちゃあるし、ベンチの破片を持って帰っているし。
犯人じゃないの知っているけど、犯人じゃん。笑

トラウマになっている

そりゃそうだわ。
目の前で爆弾が爆発して地獄絵図なんだから。
本人もトラウマになっているのにマスコミに追い詰められているのは可哀想すぎる。

もういっそのことあの時、爆弾に覆い被さってしまえば良かったのにと。
リチャードの性格的に、母親が苦しんでいることの方がより一層辛いんでしょうね。

FBIもマスコミもしょうもない

FBIの捜査官が性欲に負けてあっさりリチャードを捜査しているってバラすのしょーもなすぎる。

捜査対象になるのはともかく、確たる証拠がないのに騒ぎ立ててるのなんなの。

さすがにFBIが低脳過ぎる

マスコミにすっぱ抜かれたことによって引くに引けなくなったのでリチャードを犯人にしようとするってしょーもな過ぎる。
弁護士が現場検証してわかる程度の調査をFBIがしていないとは思えない。
プロファイリングの犯人像に一致していたとしても物理的に不可能なら無理でしょ。

てことはFBIがリチャードを犯人にしたい理由って報道されてしまったからですよね?

声のサンプルを取るって証拠のでっち上げですよね。
こんなに稚拙に杜撰で良いもん?

めっちゃ笑った

母親のパンティーが押収されたとき、弁護士がマスコミに対して
『とても危険なパンティーを見つけたらしいんだ』
って言った時はめっちゃ笑いました。

徹底的に性格がいいリチャード

僕が付け回されるのは構わない。でも今後、警備員がリチャードのようになってしまうと思って怪しい荷物を見かけても見てみぬふりしてしまうのは良くないってこの人どこまで行っても利他的なんですよね。

性根が聖人過ぎる。めっちゃかっこいい。

一応ほっこりエンド

リチャードは憧れの警察官になれたみたいだし、犯人も捕まってました。
良かったね。

参考情報

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