ネタバレ無し感想
予告編も見ずに見た方がいいです。
富裕層も貧困層も右翼も左翼も徹底的にバカにする愉快犯的な映画でした。
右も左も上も下も、四方八方全部が敵よ!正義も神もクソ喰らえ!俺は生きたいだけだ!っていうロックな感じ。
世の中のいろいろなどうでもいい思想にうんざりしている人はめっちゃ楽しいと思います。
この映画は全ての思想をバカにしています。
この映画に主張があるとすれば、人間はバカっていうことですかね。
邦画でリメイクするなら絶対に藤原竜也が序盤のあの男に配役されて欲しい。
ムシャクシャした時におすすめです。
基本情報
The Hunt
ザ・ハント
2020年 89分

https://film-grab.com/2024/05/08/the-hunt/
キャッチコピー『全米が封印した、2020年最大の問題作。』
製作国 : アメリカ
日本公開 : 2020年10月30日
アメリカ:2020年3月13日
製作費 : $14,000,000
興行収入 : アメリカ・カナダ:$5,812,500
日本:2800万円
世界:$10,843,260
レイティング : R-15
ジャンル:アクション / スリラー
あらすじ
森の中で目覚めた12人の男女。そばにあった巨大な木箱には、1匹の豚と数々の武器が収められていた。突然銃声が鳴り響き、何者かに狙われた彼らは武器を手に取り逃げ惑う。実は彼らは、セレブが娯楽目的で一般市民を狩る“人間狩り計画”の標的にされていた。
※参照元:U-NEXT
日本版 予告編
英語版 予告編
スタッフ
監督 : クレイグ・ゾベル
脚本 : ニック・キューズ/デイモン・リンデロフ
製作 : ジェイソン・ブラム/デイモン・リンデロフ
製作総指揮 : クレイグ・ゾベル/ニック・キューズ/スティーヴン・R・モレン
音楽 : ネイサン・バー
配給 : アメリカ:ユニバーサル・ピクチャーズ
日本:東宝東和
キャスト
クリスタル・クリーシー:ベティ・ギルピン
アシーナ・ストーン:ヒラリー・スワンク
スタテン・アイランド:アイク・バリンホルツ
ドン:ウェイン・デュヴァル
ゲイリー:イーサン・サプリー
ヨガ・パンツ:エマ・ロバーツ
ターゲット:クリス・ベリー
ヴァニラ・ナイス:スタージル・シンプソン
ビッグ・レッド:ケイト・ノウリン
マー:エイミー・マディガン
ポップ:リード・バーニー
リチャード:グレン・ハワートン
トラッカー:ジャスティン・ハートリー※クレジットなし
デッド・セクシー:シルヴィア・グレース・クリム
バンダナ・マン:ウォーカー・バビントン
ランディ:ジェイソン・カークパトリック
リバティ:テリー・ワイブル
フォークソンヴォイ:メイコン・ブレア
クライシス・マイク:ウスマン・アリー
ポール:J・C・マッケンジー
ドクター:スティーヴ・コールター
マーティン:ディーン・ウェスト
デール:スティーヴ・モケイト
ケリー:ハンナ・アリン
ニコール:タダセイ・ヤング
オハラ:ジム・クロック
おせっかい情報
見る際の注意
序盤は結構グロいかも。
豚が死にます。
こんな人におすすめ
ブラックジョークや皮肉が好き。
サウスパークが好き。
この作品が好きな人が好きそうな映画
- サウスパーク
- ディックス!!ザ・ミュージカル (2023年) 86分
※完全な偏見です。
⚠️ネタバレ有レビュー⚠️
的役すぎる

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ヒラリー・スワンク、この役が似合い過ぎていませんか。
めっちゃ好き。
努力できる優秀な人なのに1番重要な人を間違えるっていうドジっ子なところもめっちゃ好き。
存在しない都市伝説
都市伝説を信じて過激な発言をSNSで繰り返していた人が12人集められたようです。
狩られる側は右翼のようですが、雑魚キャラたちの言動はそんなに描かれないので右翼なのかあんまりよくわかりません。
もっと過激な内容にしてくれてもよかったんですが、案外抑えめな内容です。
もっと厳つい右翼や労働者階級や弱者を出してもらっても面白かったんですが、そこまで酷くないです。
思いっきり女性差別をする男とか、移民差別主義者とか、とんでもないキリスト教原理主義とか出てきてもよかったですね。
多分、簡単に仲間割れが起きて面白そうです。
昔思っていたことを思い出した
以前、動物愛護団体が過激な活動をして炎上していました。
その時、動物を殺したくないという思想よりも、食品ロスをどうにかしようとは思わないのかと思いました。
ベジタリアンでもヴィーガンでもなんでもいいんだけど、崇高な理想を掲げるよりもっと手前の問題で現実は躓いているのになにを言っているんだとピンと来なかった記憶があります。
”思想を持っているのはいいんだけど、それに到達するまでの現実見てる?”とよく思う人はこの作品を結構楽しめると思います。
全ての思想をバカにしよう!という意気込みを感じる映画です。
唯一この映画で肯定されている思想ってフェミニズムぐらいじゃないですか。
主人公フェミっぽい発言あったし、ラスボス戦も女だったし。
ただ男女関係なく全体的にバカなのでふんわりフェミ・フレーバーという感じですか?
お前、主人公じゃないんかい

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序盤はコロコロ人が死んでいきます。
主人公かと思ったらあっさりとみんな死んでいく。笑
テンポ良くて面白いです。
撃たれるところだったって言った瞬間に撃たれたw
明日誕生日でパイを食べるネキは助けてもらったかと思ったら地雷を踏んでしまってもう一回同じところにw
なにこれw
金持ちのマウントキモい
『キャビア食べたことあるか?』
って食べたことないCAにマウント取り続けるの醜い。笑
浸れる優越感には必ず優越感に浸る!という感じ。笑
今更、公平性を重視
誘拐して狩りをする時点で公平じゃないのに、やたら『彼にルールを説明していない!まだ始まっていないんだぞ!』って言うのバカバカし過ぎる。笑
なにを今更。笑
ルールを設計したからには自分たちがルールを守らないとね。笑
方角を調べてどっかいった
クリスタルが最初に池で何かしていましたが、恐らく方角を調べてどっかにいきましたね。
群れないらしい。笑
卑怯だけど協力する狩られる側

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広場に箱が置いてあったとき、1人のおじさんがバールでこじ開けていました。
みんな危険だと思ってそばを離れましたが、中身が銃や刃物であることがわかると一斉に寄ってきました。
自分はリスクを取りたくないから誰かにやって欲しいけど、武器は欲しい。笑
バカだけど私はこっち派ですね。笑
ブロンドは猿轡の鍵を見つけたとき、真っ先に人の猿轡と取ってあげていました。
そして明日誕生日ネキが罠にハマった時も助けてあげていましたし、全員初対面のはずですが一応協力しようという動きをしていましたね。
弱いものは群れて戦うしかないですから。
詰めが甘い金持ち連中

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ドローンで監視しているのにコンビニには監視カメラがついていないんか。笑
しかもなんで現場にいるんだよ。笑
自分の手で借りたいということ?笑
自分が死ぬリスクを負ってんのも公平性の重視ですか?笑
Xのタイムラインみたい
『なんで銃を7丁持っているの?あなたが銃を持っているから他の人も銃を持たないといけなくなるんじゃない?』
『砂糖がたくさん入っているから毒よ!』
『地獄なんて信じてない』
『気候変動は実際に起きている』
上部だけの多様性
黒人のことを『アフリカ系アメリカ人よ』と呼びなさいとか白人が『白人は最悪』とかw
メンバーに有色人種を入れないといけないってw
なんだコイツらw
着物着ているメンバーに対して『文化の盗用だぞ!』とかw
バカバカしいw
思想より現実

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主人公は一応フェミっぽい感じでしたが、思想より現実をただ生きているという感じがしましたね。
葉っぱで方角調べたり、タバコの価格を把握していたり、列車がカーブで減速することを知っていたり。
『あんた女だからって手加減されたい?』って女を撃ち殺す時に言い放っていましたがそこまでフェミという感じはしません。
”そんなもん関係ねえ、目の前に起こる出来事に対処するだけだ”という感じ。
移民のふりしたエリート
移民たちをクライシスアクターだ!と言って疑いを持っているゲイリーに対して移民のふりをしていたエリートが俺たちは本当の移民だと言っていました。
そしたらゲイリーに『お前は友達なんかじゃない』と言って股間に手榴弾をぶち込まれていました。
クリスタルはとりあえず赤ちゃん連れの女性を庇ってましたね。
ウサギと亀の話

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主人公は昔、母親からがウサギと亀の話を聞かされたそうです。
話はみんなが知っている話です。
ウサギは動物たちにレースをしては余裕で勝つのを繰り返していた。
ある日、亀とレースをすることになったウサギはレースを面白くしようと手加減をした。
昼寝をしてしまい、気がついたら亀が自分より先にいて、急いで走ったが亀がゴールをした。
亀はその日の夕食で、子供達にどんな状況でも諦めてはいけないと教えた。
するとハンマーを持ったウサギが家に入ってきた。
ウサギは子供と妻を殺し、最後に亀を殺した。
現実ぅ!
クリスタルの母親に全ての童話の綺麗事抜き版を制作してもらいたいですね。
唯一傾聴できる主人公
大使館の人間だと言って迎えにきた男がやたら”君たちは被害に遭うだけの理由があるんじゃないのか?反省していないのか?”みたいなこと聞いてきたときに敵だと気がついて殺しました。
その時、ドンに”殺す前に何か情報を聞けばよかったのに”と言われて、その直後に彼の意見を聞き入れた言動を見せました。
『あなた彼女に聞きたいことはある?』
って速攻ドンの意向を取り入れていました。
負けを前にしても高いプライド
『野蛮ね』
クリスタルに舞台を殲滅されても尚、高いプライド。
これ醜くてキツいです。
ドンは結局どっちの陣営?

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ドンは狩られる側でした。
多分女性差別主義者の保守派ですかね。
『女なのに殺すなんてひどい』と言っていました。
一応、最初のシーンを見返してみたら思いっきりドンがいました。
ブロンドの女に『一応持っておけ』と銃を渡していたのがドンです。
終盤の会議で”軍のコンサルタントが12人にしろと言った”というセリフがあったので人数を数えてみると、
- 主人公のクリスタル
- 飛行機で起きちゃったオジ
- ブロンドのバカそうなネキ
- 序盤にマシンガン乱射しながら狙撃手に向かっていったニキ
- 地雷を踏んで死んだニキ
- 明日誕生日のネキ
- 箱を開けた&柵を越えられなかったオジ
- コンビニでまとめて殺された3人
- 移民のフリしたエリートの股間に手榴弾ぶち込んだゲイリー
- 最後の友達ドン
ドンを入れて12人です。
味方のふりをさせて殺させましたね。
ちょっとよくわからなかった独白
『なぜなら私も似てるの。
私はただのレンタカー屋の店員よ。
でも今日は自分になれる。』
この人は有能な貧困層ということですかね。
能力以下の仕事に就いていてやり甲斐を感じていないということ?
クリスタルはアフガニスタンに行っていた元米軍だったみたいですね。
多数が事実だと思えば事実

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SNSで大量に拡散されてしまい、事実でないにも関わらずクビになってしまいました。
そしてアシーナも同じことをしました。笑
噛み合わないやりとり
『事実じゃない』
『あんたらが事実にさせたのよ!』
なにこの噛み合わないやりとり。笑
まあそれも事実
バカな連中の国。それで尻拭いをあたしたちがやるのよってまあそれも事実。笑
頼んだエリートたち!笑
最後の格闘シーンが面白い
命懸けの戦いをしている中でも高級ワインをキャッチしたのはシゴデキですねw
めっちゃ面白いじゃんww
ガラスはもういいでしょ!
こういう戦いの中でタイムって聞いたことないのよ。笑
自分に刺さったブレンダーの刃で相打ち!笑
動物農場

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ジョージ・オーエルの小説です。
あるところにバカでだらしない人間に管理されていた農場がありました。
農場はきちんと管理されていないため、劣悪な環境でした。
そのため、ある豚が立ち上がります。
動物たちは協力し、人間を追い出しました。
2人の豚がリーダーシップを取っていましたが、2人の権力争いが始まり、一匹の豚が勝ちました。
そしてその豚による独裁政権が始まります。
結局、豚にとって都合のいいように支配するようになり、動物たちの性格は全く良くならないのでした。
という話です。
そして知識のない人間は搾取され続けるだけだというようなことが描かれています。
Oops!

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まさかの人違いwwwwwww
死ぬ直前に本当に人違いじゃないよね?って、やる前に確認しなさいよ。笑
やっちゃったって爆笑したんだけど。笑
ウサギをみて立ち上がる
『あんたらの上司を殺した。あたしは家に帰りたい』
直球過ぎて笑った。笑
キャビア食べれてよかったね。
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