ネタバレ無し感想
映像は見応えあります。 驚くような映像ばかりで惹きつけられますが、後半になってからもう情報まとめなくても辻褄が合わなくなっていくのでどうでも良くなってきます。
頭で考える作品ではなく感覚で雰囲気や映像を楽しむ作品だなと思いました。
基本情報
A Cure for Wellness
キュア ~禁断の隔離病棟~
2016年 146分

https://film-grab.com/2020/07/16/a-cure-for-wellness/
キャッチコピー『ここから、生きては帰れない。』
製作国 : アメリカ/ドイツ/ルクセンブルク
アメリカ(アラモ・ドラフトハウス):2016年12月10日
アメリカ:2017年2月17日
製作費 : $40 million
興行収入 : $26.6 million
ジャンル:ホラー / ミステリー
あらすじ
NYの金融会社で働くロックハートは会社から、アルプスの療養所に出掛けたまま戻らない社長を連れ戻すように命じられる。現地に着いてもすぐに社長に会えず、ホテルに戻る途中で事故に遭い、先の療養所で治療をすることに。その施設を探るうちに…。
※参照元:U-NEXT
日本版 予告編
英語版 予告編
スタッフ
監督 : ゴア・ヴァービンスキー
脚本 : ジャスティン・ヘイス
原作 : (原案)ジャスティン・ヘイス/ゴア・ヴァービンスキー
製作 : アーノン・ミルチャン/ゴア・ヴァービンスキー/デヴィッド・クロケット
製作総指揮 : ジャスティン・ヘイス/モーガン・デ・グロゼイエ
音楽 : ベンジャミン・ウォルフィッシュ
配給 : 20世紀フォックス
キャスト
ロックハート:デイン・デハーン
ヴォルマー医師:ジェイソン・アイザックス
ハンナ:ミア・ゴス
ペンブローク:ハリー・グローナー
ワトキンス:セリア・イムリー
副所長:エイドリアン・シラー
エンリコ:イヴォ・ナンディ
ウィルソン:カール・ランブリー
バーテンダー:ミヒャエル・メンドル
おせっかい情報
見る際の注意
ちょいグロいです。
ニョロニョロ系の生き物苦手なら結構グロいです。
こんな人にオススメ
映像の芸術展が高い映画が好き。
独特な世界観が好き。
スッキリしない映画が好き。
この作品が好きな人が好きそうな映画
※完全な偏見です。
⚠️ネタバレ有レビュー⚠️
一応、テーマは感じる

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資本主義へのアンチテーゼは感じます。
薬を飲んでまで金のために働くのって幸せなのかい?
家族と過ごす時間を失ってまで働いてそれでいいのかい?
金のために自殺なんてバカげていないかい?みたいな問いは感じますが、この映画は解決案を提示してくれません。
そしたらアンチテーゼになっていない!?
問題提起のみをする映画としても深掘りが弱い!だってメインの話はそこじゃなくて施設の謎なんだから!
そしたらなんのミスリードなのそれ!笑
自然に溢れて時間を忘れてリラックスして家族と過ごすことがもっと大切じゃないか!と主張したかったのならそういう後悔があって、あの施設に傾倒してしまうという展開でも良かったのですが!笑
なんであの施設に肯定的になっていくのかわかりません!
陰謀かと思った

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あの施設には大富豪がこぞって入所しています!
そして街の人によると、出ていく人はほとんどいないそうです!
むむむ!これは陰謀の香り!
利益をあげている会社を潰したいのでは!
この施設を裏で牛耳っているやつがいるのでは!
資本主義社会を潰そうとしている裏組織がいるのではと思ったら全然違いました。
情報を整理させてくれ①

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あの施設では200年前にとある事件が起きていました。
純血を守るために近親相姦で交配していた一家がいました。
その一家の兄が妹と結婚して子供を作りました。
村人たちの批判により火事を起こされ妹は亡くなってしまいました。
そして妹が産んだ子供は池に流されて行方不明に。
一家は途絶えたのでした。
という言い伝えだったものの、医師が兄でハンナは妹の娘ということですよね。
情報を整理させてくれ②

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入居者を鉄の肺のようなものに入れて、ナマズの赤ちゃんを飲み込ませ、エキスを抽出していましたね?
そのエキスを医師とハンナは飲んでいましたね?
恐らくこれは若返りの薬ですね?
これを飲んでいたから、200年間ほぼ年をとっていないということですね?
そして地下には池があって、そこにエキスを抽出し切ってミイラのようになった入居者を捨てて、ナマズの餌にしていましたね?
そこの池の水を入居者は飲んでおり、徐々に洗脳されていくということですね?
だからハンナは泳ぐことを禁止されているんですね?
ナニコレ?
これはひどいオチ

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心理とか科学がどうこうっていう話ではありませんでした。
トリックは語り口でもなく、映像でもなく、魔法でした!っていうオチならなんでもアリじゃない。
ミステリーかと思って見てたらファンタジーだったので一気に醒めました。
物語の設計が雑い。
一瞬、施設側に傾倒した主人公も何故なのかわからないし、施設の真相に迫っていたおばさんが抵抗せずに横たわっていたのも何故なのかわからないし、酸素なしで水の中に長時間いれるのもなんでかわからないし、総じてよくわかりません。
あと序盤で死んだセールスマンが最後に水を飲んでいたり、金魚が死んでいたりしていましたし、医師はやたら『ここの水はいい。水を飲みなさい』って言っていたので都会の水には何かが!?みたいな展開かと思ったらなんでもありませんでした。
なんのために?っていう、よくわからないシーンが多いので微妙でした。
歯を牛乳に漬ける?

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なに?なんで?同じ色だから?
初潮を迎えたキッカケ

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若い男(主人公)に会って初潮を迎えるってうける。
あるよね。
イケメンとデートして生理が2日早くくるみたいなこと。
その現象だ!って思いました。笑
終止符を打つのはハンナ
スコップで医師の頭をブッ刺していました。
ハンナなんですね。
なぜか笑顔

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なぜか満面の笑みを浮かべて役員たちを無視して自転車を走らせる主人公。
なんで?あの経験を経て激務を抜け出そう!とはならんでしょう。
映像はすごい
映像は見応えありました。
綺麗な映像もあったし、キモい映像もみれました。
交通事故の映像なんて今まで見た中で迫力No1です。
車内のあの映像、リアルで怖かった。
あと何と言ってもナマズ!
気持ち悪い!
ハンナのナマズ風呂もキモかったですし、囲まれるのも怖かった!
鹿の腹を切ったら鹿の赤ん坊出てきたのもキモかった。
あと主人公が治療と称して、水のタンクに入れられている間、監視員がナースのキモい乳を見てシコってたの異様すぎました。
キモかった。
まとまりがない

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なんか色んな要素をノーランっぽく、わかりにくく切り貼りしたという印象の映画でした。
でも整合性が合わないというかスーパーナチュラルな力が出てきちゃったので真面目にみると疲れるだけかなという印象です。
映像や雰囲気をなんとなく楽しむ映画として観るのが良かったかなと思いました。
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