マー -サイコパスの狂気の地下室- (2019年) 99分【ネタバレ・考察】劣化版のミザリー&ケーブル・ガイ。ずっと想像を超えてくれない展開。

マー -サイコパスの狂気の地下室-

ネタバレ無し感想

真面目に見ているのがバカバカしくなってくる映画でした。 サイコパスについて描いたのではなく、サイコパスに憧れた人の映画という感じがします。

魅力的なキャラクターが1人もいなかったですし、設定が渋滞しているし、ちょっと無理がある設定のところあるし、ずっと予想通りにな感じなのでハラハラもしません。
さすがに高校生を製作者の都合のいいようにバカに描きすぎです。
なんというか色々とひどい映画でした。

基本情報

Ma
マー -サイコパスの狂気の地下室-
2019年 99分

マー 映画

https://www.theguardian.com/film/2019/may/29/ma-review-octavia-spencer-creepy-exploitation-thriller

製作国 : アメリカ
日本公開 : 日本未公開
アメリカ:2019年5月31日
製作費 : 500万ドル
興行収入 : 世界:$61,149,753
ジャンル:ホラー / ミステリー

あらすじ

孤独に暮らすスー・アンは地元の高校生から代わりに酒を買うことを頼まれ、それをきっかけに自宅の地下室をパーティ会場として彼らに提供するようになる。彼女は自分のことを「マー」と呼ばせ、高校生たちをもてなすが、やがてマーの態度が変わり始め…。

※参照元:U-NEXT


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : テイト・テイラー
脚本 : スコッティ・ランデス/テイト・テイラー
製作 : ジェイソン・ブラム/ジョン・ノリス/テイト・テイラー
製作総指揮 : オクタヴィア・スペンサー/ロビン・マルケイ・フィッシェラ
音楽 : グレゴリー・トリッピ
配給 : アメリカ:ユニバーサル・ピクチャーズ

キャスト

オクタヴィア・スペンサー:スー・アン・エリントン
キアナ・シモーヌ・トンプソン:高校生の頃のスー・アン
ダイアナ・シルヴァーズ:マギー・トンプソン
ジュリエット・ルイス:エリカ・トンプソン
スカイラー・ジョイ:高校生の頃のエリカ
ルーク・エヴァンズ:ベン・ホーキンス
アンドリュー・マシュー・ウェルチ:高校生の頃のベン
ミッシー・パイル:メルセデス
ニコール・カーペンター:高校生の頃のメルセデス
マッケイリー・ミラー:ヘイリー
コーリー・フォーゲルマニス:アンディ・ホーキンス
ジャンニ・パオロ:チャズ
ダンテ・ブラウン:ダレル
アリソン・ジャネイ:ブラウン医師
テイト・テイラー:グレインジャー

おせっかい情報

見る際の注意

ずっと面白くなりません。

こんな人におすすめ

特になし

この作品が好きな人が好きそうな映画

※完全な偏見です。


 

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

さすがにあり得ない

序盤、高校生たちがお酒を買いたくて通りすがりのスーアン(マー)に頼むところから始まります。

つまり、スーアンが同級生たちへの復讐を計画して彼らに近づいたのではなく、本当偶然知り合ったという展開です。

しかも、スーアンが地下室を貸してくれますが、行かないって。
いくら多勢に無勢で相手がおばさんとはいえ、他人の地下室は怖いって。

人間関係を描けていない

もっと子供たちとスーアンの心の繋がりを描いて欲しかったです。
子供たちの悩みを聞いたり、解決してあげたりして、居場所のない子供達の居場所になっているみたいな。

アンディの父親ベンは女遊びが激しいんですよね
息子にセフレがいるのがバレてるくらいですし。
しかもアンディには母親がいない。
そこでスーアンが母親代わりになってアンディの孤独を埋めてあげているみたいな。

信頼を獲得した上で強行に及んで欲しかった。

設定が渋滞していて処理し切れていない

ミュウヒハウゼン症候群である必要ありました?
しかも娘がいる意味が最後の地下室からの脱出だけでした。

いじめのトラウマがあるのはわかりました。
その腹いせで自分の同級生の子供たちを殺そうとしていると。
それならあのストーカー的な行為はしないでしょう。

がんだと嘘をついていましたがあんなのバレバレでしょ。
さすがにだったら今までの言動は仕方がないとはならないですよ。

ブレスレットや指輪を盗んでいるというのも、スーアンの家に忍び込む動機のための展開という感じがしました。

ブレブレな目的

最初は全員殺すつもりだった?
みんなと遊んでいるうちに楽しくなってきたから殺すのやめようってなった?
でも構ってくれなくなったし、アンディの親のベンに釘を刺されたからやっぱり殺すことにした?

そんで記念撮影?
スーアンはパーティーにも行ったことがなかったティーンエイジャーだったんですね?
スーアンは”いじめられて楽しめなかった青春”を取り戻したいということ?
目的はなんなん?

でもそもそも出会いは偶然よね?

このブレブレ具合が本当につまらなかったです。
場当たり的で無能犯罪者という感じがしてリアルなのかもしれませんが、キャラクターとしては魅力的ではないです。

予想を超えてこない展開

いじめられっ子で、輪に入れなかったから憎しみも相まってああいうことしていると。
はい、そうでしょうね。
最初の一瞬映ったランチのシーンでそう思いました。
そうでした。

多分フェラはしない

いじめっ子のブロンド同級生にそそのかされたのかもしれませんが、それでもさすがにフェラはしないですって。
処女だったでしょ?キスもしたことなかったでしょ?
どれだけ性教育を受けていなかったとしてもTVなんかで学ぶでしょ。
普通の恋愛がどのように進んでいくかを。

なんかこの映画、高校生を馬鹿にしすぎじゃない?

サイコパスではない

サイコパスだったとしても無能なサイコパスです。

ミザリーオマージュの物の位置に敏感というのや、医療系の仕事をしているというのはありましたが、この映画のスーアンはサイコパスっぽくは見えないです。
コミュニケーションにも問題が無さそうで、ASDっぽさもありませんでした。

”物が動いていたらすぐに気がつく”というのは自閉症の症状ですよね。
自閉症の人たちは強いこだわりがあり、ルーティーンを乱されるとパニックになってしまったりします。
自分の中で物の位置は全て決まっており、いつもと違うというのは彼らからすると、ものすごく不快な現象なんだと思います。
ミザリーのアニーには恐らく悪意がありません。その点もASDっぽかったです。

強い執着は表現されていましたが、その他に何かあったかというと微妙です。
サイコパスというより、サイコパスに憧れた人を見ているような気分でした。
警察が来たら思いっきり顔に動揺が出ていましたし。

味気がしない暴力描写

なんかあっさりしていましたね。
綺麗な肌にアイロンって全員綺麗な肌なんだが。
なんか適当じゃない?
サイコ感もないよ?

急に関係性悪くなってんじゃん

スーアンは距離感がおかしく、学校にまでくるように。
そしてみんなに着拒されたら番号を変えてまでみんなに再度連絡をしていました。
ケーブルガイみたい。

それにしても『男を作りなよ』って嫌味言うのは失礼じゃない?
一応それまでは優しくしてくれていたわけですよね。
あとこの人おかしいってなってるわけだから普通は刺激しないような対応を取るでしょ。

『負け犬』とか暴言はいたり。

と思ったらまた誰かの誕生日パーティーで地下室行ってるんでしょ?

この関係値の乱高下が急すぎるんですよ。
展開のための展開になっていて人物や人間関係を全く描けていない。

それな。

『男は獣。子供ができたら人生は終わり。』
それな。

隙を作ろうとした?

アンディーが『愛してる』と言ってキスをしました。
これはアンディがスーアンの好きをついてマギーを助けようとした?
あの描写だとアンディが助ける素振りを見せていないのでハラハラもしません。
あっさり刺されていました。
間抜けすぎるでしょう。

フィジカル化け物じゃん

刺したし、燃えてる階段を登ったのに普通に歩いてんのなんで?
それでなんで外を見たん?
”逃したわっ”って感じでもないしね。

ベンの死体にキスして一緒に寝て幸せそうな顔で死んだのでハッピーエンドということでいいでしょう!

なんでこのタイトルにした?

名前、スーアンでしたよね。

少しはマーケティングを意識したタイトルをつけるべきだったと思います。
”マー観た?”って言われたらなんの話かわからないです。

総じてセンスがない映画でした。

参考情報

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