ネタバレ無し感想
中居正広が引退しましたね。 そういえば戦争映画に出ていたなと思って再視聴しました。
小学生くらいの頃にDVDで見てから2度目の視聴です。
映画としては面白くなく、テレビドラマのスピンオフ・クオリティの印象の作品でした。
今見ても印象は変わりませんでした。
主演お二人の演技は本当に微妙です。
ほんの一瞬しか出てこなかった草彅剛に全て持って行かれています。
よく考えてみたら中居正広も仲間由紀恵もそもそも演技派ではないか。
俳優の演技力が微妙というか、そもそも演出が過剰でクサイのでキツいです。
しかし老若男女見れるようにしているんだろうなと思いました。
家族で見ることのできる戦争映画です。
基本情報
Watashi wa kai ni naritai
私は貝になりたい
2008年 139分

https://www.skyperfectv.co.jp/article/detail/1944
キャッチコピー『家族へ、帰りたい。』
製作国 : 日本
日本公開 : 2008年11月22日
興行収入 : 24.5億円
ジャンル:戦争 / ドラマ
あらすじ
高知の漁港町で理髪店を営む清水豊松は、決して豊かではないが家族3人で何とか暮らしていた。しかし、戦争が激しさを増し、豊松のもとにも召集令状が届いた。矢野中将率いる本土防衛の部隊に配属された豊松は、そこで思いもよらない命令を受ける。
※参照元:U-NEXT
日本版 予告編
スタッフ
監督 : 福澤克雄
脚本 : 橋本忍
原作 : 加藤哲太郎
製作 : 瀬戸口克陽/東信弘/和田倉和利
製作総指揮 : 濱名一哉
音楽 : 久石譲
キャスト
清水豊松:中居正広
清水房江:仲間由紀恵
清水健一:加藤翼
清水直子:西乃ノ和
敏子:柴本幸
根本:西村雅彦
三宅:平田満
酒井正吉(豊松の友人):マギー
竹内:武田鉄矢
松田(老人):織本順吉
尾上(中佐):伊武雅刀
足立(少尉):名高達男
木村(軍曹):武野功雄
立石(上等兵):六平直政
滝田(二等兵):荒川良々
刑事(豊松を戦犯として連行する刑事):金田明夫
山口(戦犯:元新聞記者):山崎銀之丞
通訳(法廷での米軍通訳):浅野和之
列車の車掌:小林隆
折田俊夫:梶原善
折田の嫁:中島ひろ子
折田の母:泉ピン子
日高(大尉):片岡愛之助
大西三郎:草彅剛
西沢卓次:笑福亭鶴瓶
小宮(教誨師):上川隆也
矢野(中将):石坂浩二
おせっかい情報
見る際の注意
一応胸糞物語
こんな人におすすめ
戦争映画が好き。
家族で観れる戦争映画を探している。
この作品が好きな人が好きそうな映画
- ラーゲリより愛を込めて
- 永遠の0
※完全な偏見です。
⚠️ネタバレ有レビュー⚠️
でた、みんな綺麗
戦争映画で全員綺麗なのどうにかしてもらいたいです。
画面が綺麗なのが受け付けません。
空調がなかった時代なのに、みんな綺麗だし臭そうじゃない。
散髪屋のシーンなんてAlways三丁目の夕日っぽい。
貧困に喘いでいるようには見えない。
戦後の悲惨さが描かれていませんでした。
あくまでも主人公の不幸な人生にフォーカスさせたいという狙いなんでしょうか。
世界観がお台場一丁目商店街でした。
映像の良さ
ところどころ、見応えがある映像が差し込まれました。
特に戦後の焼け野原になった街のシーンは圧巻です。
リアルで凄惨でしたが、本当に一瞬しか映されません。
だからこそものすごく印象に残りました。
歌が下手なキャラ
序盤と終盤に、中居正広が”よさこいの歌”を歌いますが、音痴ではありません。
お上手でした。
そりゃそうだ、子供の頃からずっと歌わされてきてんだから。
テレビではアイドルなのに音痴というキャラで笑いをとっていましたが、本人によるガセです。
普通に歌える人です。
予算すごくない?
この映画、予算が半端ないと思いました。
エキストラの人数もすごいし、スタジオのクオリティも高いです。
相当な大型企画だったんじゃないかと思います。
普通の人は人を殺せない
いくら命令されたとしても、殺せないですわね。
刺すことは簡単でしょうが精神的に無理ですよね。
せめて肉感を感じない銃殺ならできたのかもしれませんが。
銃弾の節約なんでしょうか。残酷さの演出なのでしょうか。
刺し殺せと命令される展開です。
しかし、実際のところ、捕虜は縛られているうちにすでに事切れていて、主人公は刺したどころか二の腕の下をかすめることしかできなかったという展開です。
感動ポルノ

https://www.cinematoday.jp/interview/A0001988
逮捕された直後に子供が走って追いかけてきたりするシーンは流石に過剰演出ですって。
その直後、立ちションで崖に立つシーンがありますが、このシーンは素晴らしいシーンになるはずが、いらない主人公のナレーションと過剰な表情が入るので台無しでした。
そこまで全部説明したらくどいって。
わかるって。
めちゃくちゃ美しく撮れていたシーンなので勿体無い。
理不尽裁判
全員、事勿れ主義の発言ばかりで胸糞が悪いです。
しかし、ある意味世渡り上手。
そりゃ、心情に訴えたところでこういった場で考慮されるはずがない。
そして、今まで組織で勤めたことのない主人公は立ち回りがわからなかったんでしょう。
この点は子供が共感できるんじゃないですかね。
正直にものを言えば良いという話じゃない。
草彅剛
ほんの一瞬だけ、映画内の経過時間でいうと一晩だけの登場でしたが、印象が強すぎました。
黙って水を渡すシーンからしてインパクト強いです。
1人だけ演技のレベルが違い過ぎてむしろ不自然です。
『嫌な時代に生まれて、嫌なことをしたものです。』
この一言で泣けるくらいの良いシーンでした。
なんか自由じゃない?
務所の中でハサミを使用して洗髪なんて無理でしょ。
にしてもここの映像も美しい。
この務所、結構自由ね?
矢野さんの最後のセリフ
処刑される直前に最後の言葉を述べます。
庶民を殺したこと戦犯だと非難。
それとは別で、自分が死刑になるのみで他の連中は減刑してくれと。
真っ当でしたね。
自分なりに正しく責任を取ろうと考えたのでしょう。
しかしせっかく良いシーンだったのに音楽が邪魔。
くどいって。
初めて家族に会った時のリアクション
リアルでしたね。言葉が出ずに泣くだけという。
主人公は家族に全て内緒にしていました。
家族に会うのが怖いっていうのもリアルでした。
俺は悪いことなんてしていないからでられるんだと大嘘ついてましたね。
嘆願書
西澤さんは英語が話せるので直接、アメリカの大統領に手紙を書き、嘆願書を用意しているそうですね。
それを聞いて主人公の嫁が一生懸命嘆願書を集めますが、これはないだろう。
嘆願書をお願いするのが大事なのはわかるんだけどあんな雪だらけの中を歩くなら赤ん坊は置いていきなさいよ。
過剰に悲惨さを演出するのやめてくださいよ。
網が残酷だった
網での隔たりが残酷ですね。
あっちが見えているのにいけないという。
鉄の扉の方がよっぽど良いなと思えてしまいました。
もうずっと嫌がらせ
貧乏な生まれだったけどなんとかささやかな幸せを営んでいた中で、突然の赤紙。
そんで赤紙を渡した時のセリフが”おめでとう”ですから。
バカじゃねーのと思いました。
刺したどころか擦り傷だったのに捕虜殺人の容疑で死刑って意味わからんよ。
選択肢なかったじゃない。
あそこで拒否権なかったじゃない。
そんで釈放されるかと思ったら絞首刑執行のお知らせってずっと嫌がらせよ。
イライラします。
独白のシーン
この主人公は34歳だったのか。若すぎる。
こういう場での宗教は肯定したくなります。
でもお金持ちになりたい、とにかく貧乏だったって言っていましたけど、序盤の散髪屋ってそんな貧乏には見えなかった。
賑わっていたよね。
なんかずっと説得力がない。
走馬灯をセリフで言っているのね。
ワンカット長回しで、顔をほとんど映さずに撮っているのが良かったですね。
最後の手紙
死刑執行2時間前になってようやく家族へ手紙を書き始めますが、手紙の内容がクサイです。
現代語にしているんでしょうけど、直接的過ぎる。
子供でも理解できる内容にしたんだと思いますが。
そんでなんで最後に家族も全否定して貝になりたいと思った理由がわかりません。
それまでの映像に凄惨さが映されていませんでしたし、主人公がそこまで精神的に追い詰められているようには見えませんでした。
嘆願書に署名を集めたところで、何をしたところで自分の意思は反映されないんだ、もう人間であるくらいなら、貝の方がマシ。
今までの幸福を全て捨ててでも自分の意思も他人の意思も介在しない貝の方がこんな人生よりよっぽどマシということですよね。
全然伝わりません。
てか手紙では家族が今後生きてくことへ希望を持てるような内容を書いて、自分の心の中の声としてもう人間は嫌だ、私は貝になりたいって言ってくれ。
息子が可哀想。
処刑のシーン
階段を登るシーンは無音で良かった。
あのシーンは足音だけでもう残酷よ。
ナレーションがクサくて邪魔だった。
一粒も涙が流れませんでした。
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