ネタバレ無し感想
”ストーカー”という概念自体がなかった時代の映画です。
なので対処法を知らないとこんなことになってしまうのかという超怖い展開。
クリント・イーストウッドの監督デビュー作です。
監督デビュー作で屈強なクリント・イーストウッドが普通の小柄な女に振り回される映画を撮るってすごいですね。
さては実体験でしょ。笑
女怖い系の映画です。
ホラー慣れしている方はそんなに怖くないかも。
古い作品ですが個人的にはとっても面白かったです。
クリントイーストウッドががっこ良すぎる。
声もスタイルも顔も全部エロい。
オス感が強くてワイルドな雰囲気あるけど下品じゃ無い。
若かりし頃のイーストウッドみるたびにそそられ続けるのやめたい。
内容が入ってこない。
ざっくり背景知識
アメリカではストーカーという言葉ができる前、”Erotomaniacs”(意味:有名人に愛されていると妄想すること)という言葉があった。
エロトマニアは通常女性であり、妄想の対象となった人物を追いかけることが多かった。
1980年代、マスコミは今でいうストーカー行為を人間関係の問題として取り扱っていた。
その後、1990年代初頭にはファンによる有名人への嫌がらせ事件が起き、マスコミは「スター・ストーキング」について報道するようになった。
1989年、テレビ女優レベッカ・シェーファーはファンによって殺害され、1993年にはテニス選手モニカ・セレスはライバル選手シュテフィ・グラフの精神異常のファンに刺された。
これらの事件のいくつかはカリフォルニア州の有名人に対する嫌がらせに関係しており、芸能界は同州でのスターへのストーカー行為に対する刑事罰を求め始めた。
21世紀初頭までに、米国の全50州とコロンビア特別区でストーカー行為が犯罪とされ、世界中の国々でも同様の政策が採用された。
引用元:https://www.britannica.com/topic/stalking-crime
基本情報
Play Misty for Me
恐怖のメロディ
1971年 108分

https://metrograph.com/film/?vista_film_id=9999000740
キャッチコピー『心臓の弱い方は、この中身をご覧にならないで…..』
キャッチコピー(英語)『The scream you hear may be your own!』
製作国 : アメリカ
日本公開 : 1972年4月22日
アメリカ:1971年11月12日
製作費 : $725,000
興行収入 : アメリカ・カナダ:$10,600,000
ジャンル:ホラー / クライム / スリラー
あらすじ
「ミスティをかけて…」今夜もデイブがDJを務めるラジオ局の電話が鳴った。やがてその女・イブリンと知りあったデイブは、誘われるまま一夜を共にする。だが、イブリンの異常な嫉妬深さと常軌を逸した行動を目にしたデイブは、彼女に別れ話を切り出し…。
※参照元:U-NEXT
英語版 予告編
スタッフ
監督 : クリント・イーストウッド
脚本 : ジョー・ヘイムズ/ディーン・リーズナー
原作 : ジョー・ヘイムズ
製作 : ロバート・デイリー
音楽 : ディー・バートン
配給 : アメリカ:ユニバーサル・ピクチャーズ
日本:CIC
キャスト
デイブ:クリント・イーストウッド
イブリン:ジェシカ・ウォルター
トビー・ウィリアムズ:ドナ・ミルズ
マッカラム巡査部長:ジョン・ラーチ
アル:ジェームズ・マクイーチン
バーテンダー:ドン・シーゲル
おせっかい情報
見る際の注意
ちょいグロシーンあり。
セックスシーンあり。
こんな人におすすめ
女が怖い映画が好き
この作品が好きな人が好きそうな映画
※完全な偏見です。
⚠️ネタバレ有レビュー⚠️
内容は超シンプル
ただの出来心でファンとオフパコしたらそいつがストーカー化してマジやばいという話でした。
しかしストーカーという概念誕生前の作品なので、登場人物たちがストーカーへの対処法を全くわかっておらず、大変なことになっていきます。
あくまでも1人の女性として扱う主人公
一夜のお遊びのつもりよ、とストーカー女が言うもんだから、イーストウッドもそりゃやっちゃうじゃないですか。
だって男の子だもん。
そしたらストーカーが勘違いしまくって被害妄想しまくっています。
ストーカーの概念がない時代の映画にも関わらず、ストーカーの解像度が高いです。
こういう思考でストーカーしているんだというのがよくわかります。
ずっともどかしい
ストーカーじゃなくてもよく知らないを家に置いてったらあかんよ!
そもそも主人公、危機管理能力無いよ!
医療が発展していない時に、瀉血で病気治そうとしてた時代があるじゃないですか。
ああいう話を聞くと””やめて!悪化するだけよ””って心の中で叫ぶんですが、それと同じ気持ちになりました。
あとアメリカなのに護身用に銃とか持たないんだ。
ヤリチン色男な主人公

https://highteadreams.wordpress.com/2015/08/03/play-misty-for-me-1971-united-states/
元カノと長時間お喋りしてやり直そうとするところ結構好きです。
ちゃんと説得しようとしているので本命なんでしょうね。
でも酷い浮気性の男って感じめっちゃする。
女には徹底的に優しくするポリシー
多分、この主人公は本当に女に優しくしかできない男なんだなと思いました。
ストーカーキチガイオバサンにまでかなり優しかったですからね。
彼女ならもっと優しいんでしょう。そりゃモテますわ。
セックスシーン!
セックスシーンが神秘的で、全くいやらしくなくて過去一観やすかったかもしません。
妖精たちのセックス見てるみたいでした。
おばさんの本性

https://www.moviejawn.com/home/2021/02/03/women-who-kill-play-misty-for-me
『うるせぇこの野郎!』って怒鳴ったところでゾッとしました。
この人、怒ると豹変するんだっていう。
少しずつ片鱗が見えてくるところ好きです。
癇癪起こしまくりおばさん。
更年期とかでホルモンバランスの影響もあんのかな?
地獄の現象
男側からしたら、1回ノリでセックスしただけなのに、付き合ってると勘違いしてやたら彼女ズラしてくるってクソだるいでしょうね。
しかもこの映画の場合は、相手が”お遊び”ってちゃんと最初から言っていましたし。
しかも最初は余裕を装って””後腐れない関係が好きだわ””とか言ってたくせに。
でもこういうことって大学では日常茶飯事なんじゃないですか。
キモいメンヘラ
私の代わりにぬいぐるみをっていうのもキモい。
今の時代なら中に盗聴器入ってますね。
そんで縁を切ろうとしたら自殺未遂。
『付き纏ってたのはあなただったじゃない』って妄想半端じゃない。
メンヘラストーカー・ムーブ、コンプリート!笑
嫉妬
『小娘のくせして』
って怖過ぎたw
とりま髪の毛を切るところが同じ女として嫌なことしてるって感じの攻撃でいいですね。
女としての魅力を削いで惨めな思いさせたんぞ!っていう陰湿な感じ。
無能警察
ミザリーよろしくこういう時の警察ってすぐ殺されんだよなw
応援呼んでから中に入ればいいのに、と思ったんだけどそうか、この時代は携帯が無いんだ。
無線で連絡するには車までまで戻らないといけないんだ。
案外アッサリ終わった!
ストレートな展開で胸糞悪くも無い!
『ひとりぼっちのイヴリンに〜』
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