少女椿 (2016年) 90分【ネタバレ・考察】実写版。笑えもしない大駄作。観なくていいです。

少女椿

ネタバレ無し感想

見世物小屋ではなくサーカスですね。 何度も観るのをやめようと思ったので後半は流し見なのであんまり把握していないですが多分後半もずっとつまらないです。
そういうインモラルな表現は控えているだろうなと思って見ていましたが、表現を控えているどころがキャラクターすらまともに描けていなかったのでなにも伝わってこない作品となってしまいました。

退屈なだけで見ているのが苦痛な作品でした。
やっと見終わったー!という開放感を味わうために見る作品ですね。
限界まで尿意を我慢してから放出すると気持ちいいみたいな。

かなり道徳的に問題ありまくりの原作ですが、この実写化においてはなにも挑戦していません。
監督、失うものあるね?失うものがある人がこんな原作の実写化に手を出してはダメですよ!
そもそもまともな作品ではないのですから!
SNSで大炎上して上映禁止になって、ワンチャン逮捕されるくらいの気概がないと手を出してはいけない原作ですよ。

キャラクターを全然描けていないし、安っぽい芝居で全然悪趣味感がありませんでした。
なんかサブカルオシャレ路線狙いました?悪意と悪趣味に満ち溢れていないといけないのに、絵面が爽やか過ぎます。
全てのシーンにゲロぶち撒けてやりたいです。
みんな清潔感あるんですよね。
もっと臭そうでないとダメです。

奇形の人は出てきました?一応小人症らしき人は見受けられましたが、出番がなさすぎ。セリフすらなくお飾りです。
ワンダー正光なんて、器用するチャンスだったのに。
こういう作品にこそ、実際に身体障害を持つ俳優を起用しないとと思いますが保守的です。
身体障害を持つ俳優たちには仕事を与えないスタイル。

基本情報

MIDORI
少女椿
2016年 90分

少女椿

https://eiga.com/movie/84316/

キャッチコピー『狂っているのは、私か、あなたか。』
制作国 : 日本
日本公開 : 2016年5月21日
レイティング : R-15
ジャンル:実写化 / ホラー

あらすじ

昭和13年貧しい家に生まれ、病身の母と2人暮らしの生活を送る少女みどりは、母の世話のために夜ごと花売りにでかけていた先で、山高帽を被った親切なおじさんに出会う。 「困ったときは、いつでも私を訪ねておいで…。」 家に帰ったみどりが目にしたのは、性器から入り込んだ何匹もの鼠に内臓を食い破られた母親の姿だった。孤児になったみどりは、山高帽のおじさんを訪ねる。彼女が連れて行かれたのは異形の芸人たちが働く見世物小屋・『赤猫座』であり、山高帽のおじさんはそこの主人であった。見世物小屋の下働きとして使われるはめになってしまったみどりを小屋の芸人たちは事ある毎に虐め抜き、みどりもまた障害を負っている芸人たちを化け物呼ばわりし、嫌悪感を露にして罵る。

※参照元:Wikipedia


日本版 予告編

スタッフ

監督 : TORICO
脚本 : TORICO
原作 : 丸尾末広『少女椿』
製作 : 太代眞裕/柏木登/奥田真平
製作総指揮 : 前田伸一郎
音楽 : 黒石ひとみ
配給 : リンクライツ

キャスト

みどり:中村里砂
ワンダー正光:風間俊介
紅悦:森野美咲
カナブン:武瑠
鞭棄:佐伯大地
赤座:深水元基
嵐鯉治郎:中谷彰宏
みどりの母親:鳥居みゆき
町の実力者:鳥肌実

おせっかい情報

見る際の注意

わけわからないかも。腕と蛆虫出てきます。

こんな人におすすめ

笑えないレベルで退屈な映画を観たい。

この作品が好きな人が好きそうな映画

※完全な偏見です。


 

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⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

原作の解像度が低いのか、コンプラに配慮したのか

原作あんま好きじゃない人が作っていますね?
割とモー娘。とか好きそう。
この監督、割と頭おかしくないですね?普通の倫理観を持っている人ですね?
安全に見られる作品になっていました。

原作の解像度が低すぎる気がします。もっと全体的に汚くないと。
俳優全員ゲロをかぶってから演技するくらいでちょうどいいですよ。
俳優さんたち、清潔感があります。臭くなさそう。

下北沢のサブカルオシャレみたいなのが好きな人が、なんとなく有名作品だから少女椿の上澄だけ掬って作品を作ったみたいな感じに見えました。
製作人がムカデ人間とかソドムの市とか一通りの気持ち悪い映画を好んで見ている人が作らないと。

展開の悪さ

実写版で初めて少女椿に触れた人は序盤から話に乗れないのでは?
そもそもカナブンが誰なのかもわからないような展開で、いきなり子犬踏み潰すのでなにがしたいのか全然わからないです。

見世物小屋で変態団長の性処理を担っており、恐らくはみどりよりちょっと年上な青年。
団長の性癖なのか髪を伸ばしている。性加害を受けているからなのか暴力的。団員の中で唯一、自分より弱いみどりをいじめて鬱憤を晴らしている。
こういう描き方をして欲しかったです。

俳優が全員キャラと合っていない

みどり役の方はお美しいんですが、みどり役とマッチしているかというと微妙。
本作では14歳設定みたいですが、到底14歳には見えないです。
ハーフっぽい、日本人離れした美しさを持つモデルさんを起用したのは失敗だったと思います。
多分、みどりは純和風のお顔立ちをされたロリ体型(一般的にはスタイルが良くないとされる体型)の小柄の女性を起用した方が良かったんじゃないかと思います。
それかもういっそのこと40代のおばさんに小学生を演じさせて気持ち悪い映画にしてしまえば良かったんじゃないか。
序盤のシーンでみどりが街の看板を見て、自分も女優になれたらなと空想をしますが、実際にこのみどり役の女優さんがかわいいので現実味があります。
多分みどりはそんなに美少女じゃないはず。分不相応な欲望を持っている馬鹿さがないと。

ワンダー正光役の俳優さんも、若いし童顔よね。
胡散臭さはあるけど、”キモおじ感”は全然ないですね。
40代くらいに見えてくれないと。
油でギトギトの気持ち悪い性欲と、小人症であるコンプレックスからくる過剰な承認欲求とみどりへの所有欲みたいなものがなにも描けていませんでした。
もっとチビで汚くてブサイクで小太りな俳優に演じて欲しかった。それこそ本物の小人症の俳優を起用してもらいたかったです。

包帯男の鞭棄(むちすて)、明らかに肩幅おかしい。腕を袖に通していないのがわかりやす過ぎる。
ただこの俳優さん、作中で弓を足で引いてました。すごい。相当練習されたんだろうな。見ているだけで足攣りそう

蛇女の女優さんはイメージにピッタリで良かったです。
声の感じも喋り方もイメージにピッタリでした。
ただ無駄にエロシーン増やされていましたね。
乳出しておけばいいというわけでもない。けど非常に美しい乳でした。

あとお母ちゃん役の鳥居みゆきもイメージピッタリでした。
エログロナンセンスが似合いますね。

カナブンが一番ひどい

監督、予算削減のために友達呼んできたんですか?
多分演技したことない人ですよね?
みどり役の方もなかなか演技が下手でしたが、この人も素人でしかなかったです。

あとカナブンのイメージにも合っていないと思います。
女か男かわからない中世的な人でないと
あとカナブンは団長の意向で女装させられているけど、LGBTQというわけではなく中身は女でもないんですよね。
多分根はカツオみたいなやんちゃ坊主。

やたら目をひん剥いて笑えば狂っているふうに見えると思ってますね?
本当に演技が酷すぎました。共感性羞恥心を刺激されるとは思っていませんでした。

あと無理して高い声出してましたね。
裏声なの丸わかりで共感性羞恥心が刺激されるのでやめて欲しいです。
キャスティングがひどいって。監督、友達連れてきたでしょ。

時代設定がひどい

原作の設定は昭和13年ですが、どう見ても平成です。
昭和レトロと平成ポップを融合させようとして、失敗しています。
恥ずかしいくらい失敗しています。

序盤から雲行きが怪しい

芋虫とその相方の小人症?が誘拐?されて売買されていたんですか?
ガッツリコンクリ出てきた時点でもうこの映画ダメそうと思いました。

椿ではなく折紙を売っていましたね
予算ケチんなって。
時期的に手に入らなかったとしてもせめて造花あるだろ。
折り紙はないよ。

最初のスタッフロールにはちょっと期待感が上がりました。
こういうキャラクター紹介ってアニメとかでよくありますよね。
ただ独眼竜の赤座がCGの剣を飲むじゃないですか。
あれ、真横を向いて剣を刺すんじゃなくて真上を向いて剣を刺さないと。
食道をまっすぐにして入れるんですよね。あれだと自殺です。

あとみどりが自分の境遇を吹き出し付きで説明し始めますが、寒かったです。

謎のサイズ配慮

子犬を可愛がるシーンで、少しでも女優が小さく見えるように犬を前にしていましたね。
この女優さんは小柄には見えないって。スタイルがいい人は仮に小柄でも長身に見えるんだから。
安室奈美恵がいい例ですよ。170cmは超えてそうに見えるのに158cmなんですよね。

全くグロくない

血ノリも用意できなかったん?
せめて絵の具でいいよ。
赤茶色の絵の具用意しててよ。

カナブンが犬を踏み殺すシーンがありますが、飛び血すらありません。
足のドアップを写すだけです。
犬視点で怖いでしょう?っていう小学生発想な可能性あるのかな。

母親の死のシーンですが、女性器からネズミが侵入して内臓を食ったせいで死んだはずなのに、布団に血が全くついていないんですよね。
多分ネズミの生命に配慮したんでしょうけど、布団に赤茶色のシミつけるだけで割と雰囲気作れたと思います。
布団も清潔感あり。アウトです。

露骨に描かれるやましさ

山高帽のおじさんと出会った回想シーン
『あー今日もこんなに残っちゃったわ』
『みんな買ってあげてもいいよ』

のシーンは良かったですね。無駄にいやらしい感じ。
『お月様が見てる』のセリフに繋がるにはやましさが必要ですもんね。

モザイクによる安全性完備

蛇女と眼帯男と腕なしの3Pのシーンはあります
芋虫はショーに出ていなくてもずっと芋虫の衣装を着ているんですね。
無駄にモザイクを使って過激アピールは寒いです。
むしろ観客に”モザイクかけてくれー!!!”って思わせてくれよ。
別に何もグロくないんだからいらないって。
製作陣はムカデ人間2見てこいって。

暗過ぎ

カナブンが団長に目玉を舐められるシーンですが
目玉を舐めているかどうかわからないくらい暗いので見えません。
多分舐めてないですね。
危なそうなので実際に舐めてほしくはないですが、あんなダサいアングルで割と長尺で写すのやめてください。
サムイ。

本当に舐めているなら、ちゃんと写してください。
俳優さんの努力が水の泡です。

暗くすればおどろおどろしいでしょ?っていう小学生発想の可能性あるのかな。

期待はずれだった悲鳴

一応みどりがレイプされるシーンはあります。
包帯男の鞭棄(むちすて)にレイプされて悲鳴を上げますが、アニメ版の野生的な悲鳴とは違って邦画のホラーでよく聞く安っぽい悲鳴です。
アニメ版の悲鳴が優秀すぎたかもしれません。

安っぽいCG

そんなに予算ないだろうけど、にしてもひどいです。
でも笑えるほどひどくはないのでつまらないだけになっちゃう。
気取っている感じ。つまんないのに”いや、これがセンスだから”って言われてる感じ。
勘弁してくれよ。

みどりに幻覚を見せていた時、天井にワンダー正光が雑コラされているのはなんなんですかね。

めちゃくちゃな舞台設定

ダンボールも思いっきり平成の代物だったな。
機関車と時代があっていなすぎるんだよな。
車が動かなくなったってもう時代設定どうなってんの。
しかも福沢諭吉の100万円渡してるじゃん。勘弁してよ。

昭和レトロと平成ポップの融合には大失敗していますよ。

墓作ってあげるんだ

あいつらにチーム感あっちゃダメでしょ。

カナブンがデカカナブンに踏み潰されていましたね。
因果応報を味わせちゃダメですよ。
観客の不快感を解消してしまうじゃないですか。
ただでさえ退屈なこと以外は不快にさせられない映画なんだから。

ポップな幻術シーン

観客の顔がぐちゃぐちゃになるシーンでキンタマが巨大化している奴がいたのは面白かったですね。
風船を袋に入れて膨らますのはナイスなアイディアですね。

ただ不気味さやおどろおどろしさは皆無です。

謎の改変

ワンダー正光は過去に人助けしていたみたいですね。
歩けない人を歩かせたらもうそれはイエス様じゃん。
そんでなんでかワンダー正光が一つの村の村人を殺した殺人鬼みたいです。

最後の方の演劇のシーンとか最悪でしたよ。
長すぎだしつまんないし。
見ているうちに飽きて最後のみどりの発狂もどうでも良かったです。

遠足行かなくていいの?

あの何も望めない絶望的なシチュエーションをうまく表現しただった一言、『遠足行きたい』が出てこないんですよね。
コンプラ的にダメか。

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