ソウ (2004年) 111分【ネタバレ・考察】ヒットした理由がめちゃくちゃよくわかる伝説のシリーズ第1作目。

ソウ

ネタバレ無し感想

ソウ・シリーズといえばグロ、というイメージがありますが、
本作は全然グロくありませんでした。
“あ、このあとグロかも!”と思って身構えたシーンが何個かありましたが、
肝心の場所は映りません。
予算が無かったからなのか、レイティングに引っかからないようにしたかったのか、
グロに頼らなくても十分に面白い作品だからか。
理由はわかりませんが、本作はほとんどグロくないです。
セブンからグロを抜いたような映画でした。

アトラクションみたいな映画でした。
最後まで澱むことなく楽しめます。
テンポ良すぎて気が付いたら映画が終わってました。
ラストなんて怒涛過ぎて夢中になって観てました。

基本情報

SAW
ソウ
2004年 111分

ソウ

https://www.hollywoodreporter.com/news/general-news/saw-2004-review-745161/

キャッチコピー『ソリッド・シチュエーション・スリラー』
制作国 : アメリカ
日本公開 : 2004/10/30
アメリカ:2004/10/29
制作費 : $1,200,000
興行収入 : $103,096,345
レイティング : R18+
ジャンル:ホラー / スリラー / デスゲーム / ドラマ

あらすじ

薄汚れた広い浴室で目覚め、戸惑う若者・アダムと医師のゴードン。やがて、「時間内に相手を殺して逃げろ」というメッセージを受け取り、離れた場所に鎖でつながれて身動きできない2人は、知恵を絞りながらも、エゴまみれの醜いサバイバルゲームを開始する

※参照元:U -NEXT

予告編

日本版予告編

英語版予告編

スタッフ

監督 : ジェームズ・ワン
脚本 : リー・ワネル
製作 : マーク・バーグ/グレッグ・ホフマン/オーレン・クールズ
製作総指揮 : ピーター・ブロック/ジェイソン・コンスタンティン/ステイシー・テストロ
音楽 : チャーリー・クロウザー
配給 : アメリカ:ライオンズゲート
日本:アスミック・エース

キャスト

ローレンス・ゴードン(外科医):ケイリー・エルウィス
アダム・フォークナー(カメラマンの若者):リー・ワネル
デイビッド・タップ(黒人刑事):ダニー・グローヴァー
スティーブン・シン(若いアジア人刑事):ケン・レオン
アリソン・ケリー(女性刑事):ディナ・メイヤー
アリソン・ゴードン(外科医の嫁):モニカ・ポッター
ダイアナ・ゴードン(外科医の娘):マッケンジー・ヴェガ
ゼップ・ヒンドル(病院の雑用係):マイケル・エマーソン
アマンダ・ヤング:ショウニー・スミス
ジェフ・ライデンアワー:ネッド・ベラミー
ポール・リーヒ:マイク・バターズ
マーク・ウィリソン:ポール・ガトレクト
カーラ:アレクサンダー・チュン
ブレット:ベニート・マルティネス
ジョン・クレイマー:トビン・ベル

アワード

  • ジュラルメール・ファンタスティック映画祭 審査員特別賞 受賞

おせっかい情報

見る際の注意

グロいのちょっと苦手!という程度なら余裕で観れます。

こんな人におすすめ

スリラー映画が好き。 ありきたりなどんでん返しに飽きた。

この作品が好きな人が好きそうな映画

  • セブン
  • ゲーム
  • 羊たちの沈黙
  • ハント
  • ホール

※完全な偏見です。


 

Amazon Prime Video<字幕版>

ソウ

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ソウ

ソウ Blu-ray

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

ソウ

https://arhsharbinger.com/27944/ae/the-scariest-things-saw/

これは売れるのが確約されていただろう映画ですね。
キャッチーなアイコンとして、ジグソウを作ったのも天才ですね。
内容も作り込まれているし、映像の面白さ、撮り方の工夫、話のテンポの良さも最高。
ほぼグロもジャンプスケアもなしでちゃんと怖いところは怖い。

最後は観客が全く予想してなかった結末まで用意していて、
売れるのが確定していたかのような映画ですね。
ジェットコースターみたいな映画。 これは2が観たくなる。

ポリコレの先駆け?

ジェームズ・ワンは中国系の両親を持ち、マレーシア生まれオーストラリア育ちという超グローバルなバックグラウンドを持った監督。
主人公は白人ですが、主要な刑事役に黒人、その相棒にアジア人男性。
不倫相手役の女優さんもアジア系っぽいです。
多種多様な人種が出てきます。

あと脇役ですが女もたくさん出てきます。
2000年初期の映画にありがちな、キャーキャー喚くか、オッパイ出すしか役割がない”お飾り女”ではなく、普通の役で女が出てきます。
なんなら嫁はガッツリ戦ってました。

ポリコレといっても、ただいろんな人種を出しているだけで、それ以上でもそれ以下でもないです。
内容はちゃんと面白いです。 2004年の映画なのに良質なポリコレ作品でした。

映像的面白さ

回想シーンと部屋への繋ぎが、シームレスだったり違和感がなくていいですね。
アマンダのシーンのテーブルからシームレスに地下の天井シーンへ移動とか。
暗い中、カメラのフラッシュで進むのとか、お化け屋敷でありそう。
退屈させる気がないよね。
低予算なのがまるで気にならない映画でした。

え!?そっち!?笑

序盤からドクターが情報整理をしてくれるのありがたいですね。
ただ、”Follow your heart”でハートを見つけたのはともかく、
あそこにハートマークがあったらタンクを見るでしょwww
なんで便器に手を突っ込むんだいwww
ドクターも見てないでツッコんであげてwww

主人公がドクターなのもいい

“とりあえず主人公を医者にしてみた⭐︎”ではなく、医者である設定がちゃんと物語で活きています。 あのシチュエーションで目が覚めても異様に冷静なところも納得。
外科医ならもっと凄惨な状況に出会しているでしょうし。

ラストで致命傷にならない肩を撃ったのも、偶然じゃないですね。

タバコのときも、”この医師、無実の若者を殺してでも自分が助かるか!?”と思ったらそんなこと考えていませんでしたね。
ずっと若者を殺す気は無かったみたいです。

家族が死んだと勘違いしてヒステリー起こして、脚を切って正気を失って、貧血で意識朦朧としていても、致命傷は外す。
最後まで倫理観が飛ばないところがこの主人公を推せるポイントです。
こういう人じゃないと医師免許あげちゃダメだよね。

途中まで、この外科医が医療ミスして、誰かに恨み買ったんだろうと疑ってました。ごめん。

ただただ可哀想なポール

カミソリ・ワイヤーは絶対にクリア不可能なゲームじゃないですか。
カミソリで手首を切って自殺未遂をした健康な中産階級の男性とジグソウは言っていましたね。
あんな太っている男性を健康と称すのも疑問です。肥満です。

まあジグソウからしたら健康体なのか。
でも体型であの網目のカミソリワイヤーをくぐり抜けろって、無理ゲーじゃないか。
絶対抜けられないじゃない。 ギリギリ抜けられるくらいの網目にしてあげて。笑
バイオのサイコロステーキに、自分からなりに行かないといけないっていう地獄。

唯一の生存者、アマンダ

ソウ

https://collider.com/saw-review/

アマンダはすご過ぎますね。
あの殺人ヘルメットをかぶっているというプレッシャーの中で、 生きてる人の腹を割くという難題をクリアし、 内臓から一生懸命に鍵を見つけ出したって、すごい。 凄すぎる。
常人のメンタルじゃない。メンタル鬼強い。

そしてジグソウ人形の登場シーン怖すぎ。
薄暗い角からそぉ〜っと出てくる様はJホラーのお化けやん。
チャリのギコギコ音も良かったですね。

ドラッグ中毒者に生への感謝を伝えるためのゲームとしてはやり過ぎですが、彼女は2度と薬物もしないだろうしヘルメットもかぶれないでしょうね。

ポンコツ警官

まず、アリバイを証明した元容疑者に、生存者の話を聞かせるのは意味がわからない。
何度も被害者に語らせるなよ。

そしてアジトを突き止めたのはグッジョブ!と思ったんだけど、そこが現場だと確定したなら応援を呼べバカwww
あと、あんな仕掛けとか装置作るやつのアジトにノコノコ入るなwww
罠を疑ってくれwww

あれ鍵を頑張って探すより、電源装置を破壊すればいいんじゃない?
と思ったらちゃんと撃ってくれた!気持ちいい〜!

隙間が怖くなる

“good night little girl”って言ってクローゼットから出てくるのが怖すぎませんか。笑
目だけ出てんの。笑

でもシーツにくるまって娘をとっ捕まえているシーンは笑いました。笑
誰なのかわからせたくない気持ちはわかるけど、あんな工夫のないやり方はないよ。笑
アイディア浮かばなかったのかな。笑

心音聞いたのは趣味やんね

銃を近づけて心臓の音の速さの違いを聞いているシーン、あれはなんだったんだ。笑
てっきり、奴が主謀者で、命を楽しんでいるのかと思いました。
誰よりも命で遊んでいるやないかお前www
と思ったらお前も巻き込まれた側かよwww
趣味で心音聞いたんかwww

タップが報われない

優秀な刑事が狂気に包まれると怖いね。
ゾディアック思い出した。
相棒を失って、気が狂うって悲しすぎる。
タップのおかげで嫁と子供は助かったね。 ありがとうタップ。
あとタップの首の皮って厚いのね。

ずっと出ていたラスボス

犯人の動機、逆恨みだった。笑
しょーもな過ぎる。笑

自分が不治の病にかかったから、生きることに感謝していない健康な連中に恨みを持つようになったって、 恨みの種類が日本の女の霊みたい。

てか6時間以上、真ん中で微動だにしなかったの凄ない!?
途中ちょっと寝たべ?あとオムツ履いてるべ?

ラスボスの顔がドクターの方を向いていたらワンチャン患者だって気が付いたかもね。

ソウ

https://www.joblo.com/deconstructing-saw/

最前列で見るのが好きってそういうことか。
命がヒクヒクしている様をありありと感じたいのね。
クソ変態サイコ野郎だった。

ドクターの患者の誰かが医療ミスで死んでその復讐でああいうゲームに巻き込まれているのかなとも思ったし、
用務員のザックが日常で恨みを募らせてやった可能性もあったし、
タップの気狂いっぷりを見るとドクターを犯人だと勘違いして”お前がやったことをお前にやってやる!”という風にも疑ってた。

最後の最後まで誰が犯人なのかわからんかった。
最初から最前線で見るのが趣味って言ってたしね。
伏線もっとあったのかも。 序盤にガッツリ2人とも映ってたしね。

ジグソウ、今んとこダサめ

ソウ

https://collider.com/saw-review/

拷問男(2012年)みたいに、極悪殺人鬼とかを捕まえて私刑を施行するならまだしも
ただの個人的な恨みが動機だから、ただの変態クソ野郎なのよね。

”お前たち、命の大切さを知らないだろ。実際に死に直面してみろ。” って言う割に、誰よりも命を軽んじて、他人の命で遊んでるのお前なんだよな。

モラハラ・パワハラ上等のロジックが通じないクソ上司みたい。
自分に自信がありすぎて、自分が支離滅裂なことに気がついていないタイプ。
あるいは、自己愛が強すぎて自分は支離滅裂でもいいとすら思っていそう。

元々人殺し願望があって、どうせ逮捕されても寿命短いし♪って感じならそれはそれでただのクソサイコ。

どのみち1人で誘拐とか装置の準備とかできないだろうから組織的よね。
現実的に考えたら20人は作業する人が必要なことしていると思う。
これは続編観ないとだわ。

画像だけ見ると笑っちゃう

ソウ

https://ja.namu.wiki/w/%EB%A1%9C%EB%A0%8C%EC%8A%A4%20%EA%B3%A0%EB%93%A0

※画像参照元()

ラストのドクターの顔の白塗りはもはや死体の色。笑
専門のメイクさんがいなかったのかな、、、笑
グロが控えめだったのもその影響なのかな。笑

俳優の演技が良かったので気にならなかったですが、あとで冷静になって画像見ると笑っちゃう。笑

どっかにライターはあったよね?
止血で血管を焼くことはできなかったかな?

不思議と胸糞な気持ちにならない

本来なら胸糞な余韻が残っておかしくない映画ですよね。
ドクターなんて秘書と浮気したぐらいで、ずっと健気でしたから。
タップだって無念の中、あっさり殺されてしまった。
あのカメラマンの若者も普通の男の子でしたよね。
タバコ吸った後、死ぬ演技上手かったし。

登場人物が、みんな案外その辺にいるような普通のいい奴らだから本来は後味最悪になるはずの物語なのに、不思議と胸糞悪くないです。
母娘も生き残ったしね。

ラストが衝撃的過ぎたから、胸糞が吹き飛ばされたかもしれません。
冷静になって考えれば若者の悲鳴で終わる最悪の胸糞エンドでした。

ソウ

ソウ アートパネル

ソウ

ソウ ウォールアート

情報参照元

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