ネタバレ無し感想
テンポおっそ!?よく言えば優雅なんでしょう。笑
テンポ遅いわ、同じ展開の繰り返しだわ、台詞もほぼないわ、、、。
苦痛で何度か中断しながらみました。笑
私は美青年は好きですが、人柄が描かれないと好きになれないので、
本作の醍醐味であろう美少年の美貌にウットリもできず。
一目惚れ経験があったり、見た目だけで人に好意を抱ける人の方が主人公に感情移入できて本作を楽しめたんじゃないかと思います。
基本情報
Death in Venice
ベニスに死す
1971年 131分

https://cahiersdemode.com/death_in_venice1_bjorn_andresen1/2/
ジャンル:ドラマ / ロマンス
制作国 : イタリア/フランス/アメリカ合衆国
公開 日本 : 1971/10/23
イギリス:1971/3/1
イタリア:1971/3/5
フランス:1971/5/23
あらすじ
1911年、老作曲家のアシェンバッハは静養のためイタリアのベニスに訪れた。そして、宿泊先のホテルで美の化身のような少年・タジオを見かけ、一瞬で心を奪われる。想いを抑えきれないアシェンバッハだったが、その頃ベニスでは疫病が蔓延し始めていた。
※参照元:U -NEXT
予告編
日本版 予告編
英語版 予告編
スタッフ
監督 : ルキノ・ヴィスコンティ
脚本 : ルキノ・ヴィスコンティ/ニコラ・バダルッコ
原作 : トーマス・マン著「ヴェニスに死す」
製作 : ルキノ・ヴィスコンティ
製作総指揮 : マリオ・ガロ/ロバート・ゴードン・エドワーズ
音楽 : グスタフ・マーラー
配給 : ワーナー・ブラザース
キャスト
グスタフ・フォン・アッシェンバッハ:ダーク・ボガード
タッジオ:ビョルン・アンドレセン
タッジオの母:シルヴァーナ・マンガーノ
ホテル支配人:ロモロ・ヴァリ
アルフリート:マーク・バーンズ
タッジオの家庭教師:ノラ・リッチ
アッシェンバッハ夫人:マリサ・ベレンソン
理容師:フランコ・ファブリッツィ
銀行家:ユーセロ・ボニーニ・オラス
エスメラルダ:キャロル・アンドレ
両替所(cook’s cambio)の従業員:レスリー・フレンチ
ヤシュウ:セルジオ・ガラファノーロ
英国人観光客:ドミニク・ダレル
ロシア人観光客:マーシャ・ブレディト
タッジオの姉:エヴァ・アクセン
駅で気絶する男:マルコ・トゥーリ
アワード
- 1971年:第24回カンヌ国際映画祭25周年記念賞
- 1971年:ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞 監督賞
- 1971年:ナショナル・ボード・オブ・レビュー ベスト10選出
- 1972年:第45回キネマ旬報ベスト・テン第1位
- 1972年:キネマ旬報賞 外国映画監督賞
- 1972年:英国アカデミー賞:美術賞(フェルディナンド・スカルフィオッティ)、撮影賞、衣装賞(ピエロ・トージ)、音響賞
- 1972年:第44回アカデミー賞衣装デザイン賞(ノミネート)
おせっかい情報
見る際の注意
テンポ遅いくらいです。
セクシャルな描写も全くないので誰でも見れます。
こんな人におすすめ
時間に余裕がある人。
美青年を見たい人。
古い景色を楽しみたい人。
ヨーロッパ映画にありがちな小難しい話に酔いしれたい人。
この作品が好きな人が好きそうな映画
- 君の名前で僕を呼んで
- ロリータ (1997年) 137分
※完全な偏見です。
⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

https://metrograph.com/film/?vista_film_id=9999003306&v=55add3d845bf
観る人次第でジャンルが変わりそう。
細かいことは考えず、主人公に共感し、片想いの恋愛映画として見ることもできそうだし、 主人公が滑稽に見え始めるともうコメディにしか見えない。
主人公の行動は異常なので、ある意味ストーカーホラーにも見える。
そんで、主人公の自問自答を真面目に理解すれば、アートな哲学作品なのかもしれません。
何故か名作と言われている映画。
確かにある意味名作なのかもしれません。
おじさんの一目惚れ

https://www.parkcircus.com/film/108168-Death-In-Venice
美青年に一目惚れしたおじさんの儚い一夏の恋って感じですか。
ショタにガチ恋したおじさんのドタバタコメディです。
笑いの種類は完全にロリータ(エイドリアンラインの方)と同じ感じがします。
ハンバート教授がロリータのクローゼットにダイブするシーンみたいな面白&嫌悪感。
あとあれか、アメリカンビューティーにもそんなおっさんいたな。
ただこの映画の主人公はあくまでも見てただけで、話しかけもしていないので、全く害はないです。
なんか既視感あるなぁ、と思ってたんですが、少女漫画です。
なんかあるじゃないですか、主人公の女子高生がイケメンとふと目があってしまって顔を赤らめる見たいな。
ずっとそれを見せられます。
おじさんがそれをやっていると笑えてきます。
おっさんにだって心に乙女がいる
浜辺で美青年を見かけたときのリアクションが
“やだ、なんて素敵なの🥺”
みたいな、おばさんのリアクションなの草。
どうせ声をかける勇気もないのに、 おめかしして好きな人とのすれ違いを期待して出かけるって、 その時点で笑えるのに、汗だくでストーカーみたいにウロウロするシーンは完全にコメディでした。
たぶん描きたかったのは
“ずっとすれ違い、結ばれない2人🥺”
的なことですかね。

https://trailersfromhell.com/death-in-venice/
タージオはマジで何とも思ってないと思う。
なのに主人公が過剰反応するからずっとコメディなんですよね。
たぶんタージオは “なんかあのオッサン、見たことあるかもなぁ” くらいにしか思ってないと思います。
主人公にとって、タージオのから受ける1秒の眼差しが5秒に感じているんだと思います。
出会いはスローモーションというわけですね。
あとあの美容室のメンズメイク下手くそだけど大丈夫そ?笑
白浮きし過ぎててお面みたいになってる。笑
そして汗だくでハゲ隠しが垂れてダラダラになってる。笑
この映画、製作者の意に反して(?)ずっと面白いんだけど笑 なにこれ?笑
でた!小難しい話!
こういうヨーロッパのアート映画って議論好きですね。
本作に関しては、テンポが悪いのも相まって全く聞く気になりませんでした。笑
何が言いたいのか要点をまとめて話してくれ笑
いつか体力ある時に見返してこの議論に向き合うかもしれません。
主人公の過去
昔は幸せな家庭を持っていたが、何らかの理由で娘が亡くなってしまい、それで音楽の才能も消え失せてしまったようです。
この人は昔から男の人に魅力を感じていたタイプなのでしょうか?
それとも、今回初めて男性に恋してしまったから、自分でもどうしたらいいのかわかんないんでょうか?
自分が同性に恋したことに関して、戸惑いやら苦悩やらが描かれていないので、そこは重要ではなさそうですね。
自分自身に違和感はあって、タージオに恋してその違和感の正体が判明したって感じですかね?
とにかく出会ったことのないくらい衝撃的な美青年に会ってしまい、 全てどうでも良くなって恋に夢中って感じですかね。
下民の復讐

https://riviste.unimi.it/index.php/sss/article/view/14054/14682
“わははははははは”の最後の演奏は貧困層の復讐ですな。
あれで唾液飛ばしまくって疫病うつしたんでしょ。
ざまぁみやがれ貴族たちということですね。
あんたが芸術だのなんだの御託並べて、美少年とのすれ違いのためにアタフタしている間に飯食えてない子供達もいるんやで、と。
より一層、主人公がやっていることがバカバカしく見えてくる。
ちょっと待てよ、怖くないか?

https://www.americancinematheque.com/now-showing/death-in-venice/
私は笑ってましたが、冷静に考えたら気持ち悪過ぎますね。
この主人公は全くタージオと接触を
持とうとしないから、実害が無いからまだ見ていられるけど、冷静に考えたら気持ち悪すぎますね。 そもそもあんな歳の離れた子を好きになるって全く共感できないどころか嫌悪感しかない。
カメラ目線での”I love you”は余裕でホラーだったし。
自分は全く好意を抱いていない、父親くらい歳の離れた男性に恋心を抱かれてしまった経験がある男性からしたらホラーでしかないかもしれません。
今回、私は退屈しながら時折笑って見てましたが見る側のコンディション次第では全然ホラー映画になると思います。
さいごに

https://babylonberlin.eu/film/3456-death-in-venice-tod-in-venedig-morte-a-venezia
海辺で愛おしい人の姿を見て最期を迎えるってなんかブラックスワンの名シーンを思い出しました。
名作と言われているから観たものの、なんで評価されてるのか全くわからない。
“これがわからないとか映画のこと何もわかってないのと同義じゃん”っていうマウント取りたい方は、どうぞ。
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