星つなぎのエリオ (2025年) 97分【ネタバレ・考察】期待しすぎてガッカリした映画。魅力的でない主人公。ありきたりで掘り下げが浅い物語。これって発達障害に寄り添おうという話?映像は安定のハイクオリティ。バケモノレベルのCG技術。そして激かわいい紫のブニブニ。

星つなぎのエリオ

ネタバレ無し感想

ネタバレレビューは公開後に書きます。

アナと雪の女王以来のディズニー作品を映画館で視聴だったためウキウキし過ぎました。

しかも宇宙が舞台っぽいし、孤独な少年の旅!みたいな予告編でだったので物語的にも私好みそうで期待値が上がり過ぎました。

観た後はいろいろ残念な気持ちになってしまいました。

物語が刺さらない

ちょっと残念な物語でした。
なんかずっと浅い感じ。

ピクサー作品って大人にも刺さるようなテーマを取り扱う印象だったのですが、本作はこじんまりとした家族愛の話に終始していたような印象です。

主人公の生い立ち?というか家族関係がちょっと複雑なくらいですが、掘り下げが浅いので全然感情移入できませんでした。

キャラデザがなんか変?

なんか、ワザとキャラクターをブサイクにしてますか?
え!?ってなるような顔の凹凸?
なんかちょっと変な顔の形してました。

しんのすけみたいな。
過度に顔の下半分が膨らんでいて、顔の上半分はペタッとしているという、なんか角度によってはえ!?って思うデザインでした。

映像は安定のハイクオリティ

さすがは天下のディズニーです。
砂の表現まですごくリアルでとんでもないクオリティのCG技術でした。

宇宙の映像とかめっちゃ綺麗。
映画館で観れて良かったなと思うような映像美でした。

紫のブニブニが激かわいい

予告編でも出てきた紫のブニブニがめちゃくちゃに可愛いです。
本当に可愛いです。
この子が本当に可愛くて大変でした。

様々な映画のオマージュ

いろんなSF映画を思い起こさせるようなシーンが多々ありました。
何個見つけられるかな〜?という楽しみ方もありだと思います。

これ子供が観たらどうなの?

心に残る作品なの?楽しいの?
Filmarksに子供のレビュワーいない?笑

基本情報

Elio
星つなぎのエリオ
2025年 97分

星つなぎのエリオ

キャッチコピー『この星空の彼方で、きっと君を待っている』
製作国 : アメリカ
日本公開 : 2025年8月1日
アメリカ:2025年6月20日
ジャンル:アドベンチャー / SF

あらすじ

ひとりぼっちの少年・エリオは、一番の理解者の両親を失った寂しさを抱えて、大好きな宇宙にいつも思いを馳せていた。 「この広い世界のどこかに、“本当の居場所”があるはず」彼の切ない願いが届き、 星々の代表が集う夢のような“コミュニバース”に招かれる。そこで出会ったのは、同じように孤独なエイリアンの少年・グロードン。 「そのままの君が好きだよ」―心を通わせる彼らに迫る、“星々の世界”を揺るがす脅威。 それを救うカギは、グロードンがエリオに打ち明けた“ある秘密”にあった—。

※参照元:公式サイト


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : ドミー・シー/マデリーン・シャラフィアン/エイドリアン・モリーナ
脚本 : ジュリア・チョウ/マーク・ハマー/マイク・ジョーンズ
原作 : エイドリアン・モリーナ/マデリーン・シャラフィアン/ドミー・シー/ジュリア・チョウ
製作 : メアリー・アリス・ドラム
製作総指揮 : ピート・ドクター
音楽 : ロブ・シモンセン
配給 : アメリカ:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
日本:ウォルト・ディズニー・ジャパン

キャスト

エリオ・ソリス:ヨナス・キブレアブ/川原瑛都
グロードン:レミー・エジャリー/佐藤大空
クエスタ大使:ジャミーラ・ジャミル/沢城みゆき
グライゴン大使:ブラッド・ギャレット/松山ケンイチ
オルガ・ソリス:ゾーイ・サルダナ/清野菜名
ウゥゥゥゥ:シャーリー・ヘンダーソン/野呂佳代
オーヴァ:渡辺直美
ギュンター・メルマック:ブレンダン・ハント/中谷(マユリカ)
ヘリックス:ブランドン・ムーン/関智一
テグメン:マティアス・シュヴァイクホファー/安原義人
ユニバーサル・ユーザー・マニュアル:ボブ・ピーターソン/子安武人

ポスター/パッケージ

おせっかい情報

見る際の注意

特になし

こんな人におすすめ

宇宙の映像が好き。 SFが好き。 ギャラクシーな映像が好き。

この作品が好きな人が好きそうな映画

※完全な偏見です。


 

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

最初の文字はなに

なんか観客へのメッセージみたいなのを流されるのですが、なにそれ。 萎えるんですけど。 そのメッセージを映像で見せてくれるのが映画なんじゃないの? なんで?急に製作者からのメッセージ? なにそれ?流行ってるん?

導入が駆け足

両親が亡くなり、母親の妹に引き取られることになったエリオですが、両親の死因って言及されていましたっけ? 両親とエリオの絆が何も描かれないまま 「ハイ!両親が亡くなったところからスタートね〜!孤独になったエリオは、喪失感を埋めるかのように宇宙に夢を馳せる〜!」 っていう雑な導入でした。 全然気持ちがノッテコナイ。

エリオにイライラ

なんかこの子、発達障害ありますか? 年齢にもよりますけど、あんまりにも落ち着きが無さすぎるし、視野が狭すぎるし、自制心が弱過ぎませんか?というか衝動的すぎ? おばさんの言うこと何にも聞かずにマシンガントークしまくりながらパッキングし始めるシーンは恐怖でした。 あまりにも自己中すぎて引きました。

変な動機

「おばさんは自分のために宇宙飛行士の夢を諦めた。だからどうせ自分を邪魔者だと思っているんだ。だから僕は宇宙人を探す!宇宙に自分の居場所を見つける!」 っていう風に考えているような感じがしました。 両親の死因も何もわからないので、どうしてエリオがそう考えたのかわかりませんが、なんか変な動機で乗れませんでした。 なんかもっと地球外生命体の存在を信じさせるエピソード欲しかったんですが、美術館のあの映像を見たというだけ? ほんと?

親が酷い

エリオ、両親に愛されて育った、というより、 ひとりっ子でただ甘やかされて育ったという印象です。 嘘をついて、通信装置を奪い取って、 「みんな体調が悪くて来なかったんだ!」って 最低過ぎるでしょ。 自分のやりたいことをやるためなら人に嘘ついたっていい!って親はなにしてたの。 教育どうなってるの。

他人への思いやりが皆無

とにかく自分のことしか考えてませんでした。 もうこの時点でこの主人公が嫌いになりました。 無理過ぎる。 てっきりものすごく小さい子なのかな?と思ってたらキャンプに預けられていたし、もう少し大きい感じでしたね?

言語ってそんな簡単に作れないよ

エリオ語っていうのを話さないおばさんを責めていました。 「自分に歩み寄らない奴は認めない」って感じですよね。 えっキモ。 スペイン語が母国語なのに、おばさんは英語しか話さない。だから心を開かない。 ならわかるんですよ。 でもエリオ語って参考書も辞書も何もないですよね。 しかもそれを覚えたところでエリオとしか会話できないわけですよね。 そこまで他人に寄り添いを強要するってなんなの。 自分の世界に入らないなら認めない!ってどんだけ自己中なの。

乗り越える壁が低過ぎる

激かわな紫のブニブニこと、グロードンに出会うことでようやく他者への思いやりを学ぶ、というような話でした。 でも、5歳の暴れん坊の男の子でもその子なりの他者への思いやりはありますよ。 エリオは徹底的に自分自分自分!って感じであまりにもストレスでした。 本当に全く他人を思いやった言動がありませんでした。 グライゴンと交渉したのも自分が残りたいからついた嘘ですしね。

発達障害の子供の話?

発達障害を持つ子供が、ようやく他者への思いやりを学んだという話なんですか? ちょっとあまりにも様子がおかしい子供過ぎて、途中からあみ子が頭を過っていました。 この映画なんの映画?

不注意でウェルカム・ドリンクをこぼす

世界観に見惚れて思いっきりこぼしてましたね。 その後、ムーが補充してくれてましたが、ゲロ吐くみたいに補充してて笑いました。 キモいってあの注ぎ方。笑

なんか細かい設定がよくわからない

話のテンポ感が矢継ぎ早で、全部深掘りがされません。 エリオの幼少期や両親との関係性と喪失もそうですが、宇宙のあの謎の世界も「ハイ!それが存在します〜!エリオが夢見た世界です〜!」っていう感じでなんかよくわかりませんでした。 でも映像はめっちゃ綺麗でした。

また嘘をつくエリオ

エリオ、ここに残りたくて嘘をつきます。 コイツ本当に嫌いだわ。 自分のために嘘をつき続けるのなんなの。 地球の代表として悪いやつと交渉すると。

え?ムカデ人間3の所長?

交渉をするのですが、なんかうまくいきそうになって、一言で気分を害して手のひらを返したように このヒステリーさが思いっきりムカデ人間3の所長とかぶっちゃいました。 変な映画を思い出してしまいました。 でも本当にヒステリック過ぎて所長を思い出しました。

最初から他人を思いやれる子

”もうエリオ見てるとイライラしてくるんだけど、、、あみ子じゃん。もう無理なんだけど、、、”って思い始めた頃に、グロードンが登場!!! 何この子!!! 「君が怖がってたからおくるみをしてあげたんだ♪パパがいつもやってくれるんだよ?」 思いやりスライドイン! 初っ端から見ず知らずの他人を思いやる! エリオとツイになるかのようなキャラクターが登場!!!

とにかくこの子が可愛い

グロードン、とにかく可愛いです!!! パパンに愛情たっぷり注がれてるのが伝わる能天気さと余裕! そして友達ができてめちゃ嬉しそう!!! なんだこいつ可愛いぞ!!!

楽しそうな2人

一緒に飲みに行って遊んだみたいなはっちゃけ方でしたね!笑 めっちゃ楽しそうでした!笑

速攻でバレる

クローンのグロードンを連れてきたら一瞬でバレてました。 パパン優秀過ぎません!? 速攻でコイツは息子じゃないと察しましたね!? しかもおばさんもなんか変だと察して髪の毛チェックしてた! いやいや大人がみんな優秀!

なんかあとは流れのままに

あとはなんか想像通りの展開でした。 おばさんと絆を取り戻し、グロードンはパパンとの絆を取り戻し、それぞれ生きるべき場所に帰っていくという。 なんか後半は思った通りに話が進んでいってスンっと終わっていきました。

なんか不完全燃焼

観た後になにも残らず、がっかりしました。 やっぱり過去のピクサー映画と比較しちゃいますよ。 大人が見ても心に残る名作をたくさん生み出してきたわけですから。 魅力的なキャラクターも1人だけでしたし、音楽も耳に残るものもないし、なんか拍子抜けして映画館を後にしました。 なんかディスニーってこんな感じだっけ。

余談

思い出したSF映画

エイリアン

なんかグロードンの登場シーンの口からなんか垂らしてる感じがエイリアンっぽかったです。

ガラ

多分これは確実に他のSF映画へのオマージュなんだと思うんですが、私は直近にガラを見ていたので、グロードンの口がガラと一致してしまいました。

E.T.

主人公の名前も似ているし、死にかけた宇宙人を救う展開も似てました。 E.T.も他者への共感や思いやりを学ぶ話でしたね。

ターミネーター

クローンエリオが解ける時に”I’ll be back”をやってましたね。笑

顔を捨てた男

公開日的に絶対オマージュはされていないと思いますが、直近に観たので顔を捨てた男を思い出しました。 最初はすっごく主人公にイライラして嫌いになったあとに、めちゃくちゃ魅力的なキャラクターが登場するという展開が似てるなと想いながら見ていました。

試写会の様子

参考サイト

コメント

  1. ぺんたごん より:

    最初のメッセージの件ですが、前作ピクサーの「インサイド・ヘッド2」と同様に試写のみ(おそらく日本語吹替版での上映試写限定。今回エリオはコメント主は字幕版の最速試写にも参加したのですが、こちらはありませんでしたよ。)です。
    念の為上映初日に吹替版を鑑賞しましたが、メッセージはありませんでした。

    冒頭のメッセージは「観客を舐めてるのか・余計なお世話」の意見はブログ主さんを始め少なからずありますが、これを提示させていかないと多くの観客に伝わりづらいためにわざわざ出していたのではないかと思います。

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