国宝 (2025年) 175分【ネタバレなしレビュー】美し過ぎる狂気。芸術に呪われた役の演技を、芸術に呪われてる役者が演じてる。愛国心絶無の非国民(私)にも伝わる歌舞伎芸術の凄み。この壮大な物語に見合う完璧なラスト。全てのクオリティがバカみたいに高い映画。あっという間の約3時間。

国宝

ネタバレ無し感想

こんな凄まじい映画だとは思っていませんでした。
素晴らしい。
そして衝撃。

腰痛を忘れて硬直して没入していたので立った瞬間に腰と尻が激痛でした。

歌舞伎について知らなくても大丈夫

事前情報はなくても大丈夫だと思います。

歌舞伎については、ニュースでチラホラと騒動を見る程度で、
”なんかめっちゃ厳しくてめんどくさい業界”という認識しかなかったのですが、なんの問題もなく見ることができました。

人物フォーカスな物語

メインとなるのは人物なので、歌舞伎の政治などは端折られています。
そういう面白さはないかもしれません。

しかし私のような、知識のない人にはかなり観やすくわかりやすい映画だったと思います。

175分があっという間

この映画、約3時間あるにも関わらず、あっという間です。

一瞬もダレることなく物語は進んでいきます。
テンポ感抜群です。

腰痛持ちの方はご注意ください。
私は結構、ケツが痛かったです。
調子がいい時に観るか、配信で休憩しながら観てくださいね。

映画館で見る場合はおしっこ注意!

トイレマネジメント大事です!
映画館で観たのですが、良いシーンなのにトイレに行っている人がちらほらいました。
勿体無い!と勝手に悔しい思いをしていました。

この脚本、末恐ろしいよ

3時間で、この抜群のテンポ感で、この複雑な物語をわかりやすく描くって末恐ろしいです。
素晴らしすぎる脚本。バランス感覚の鬼。

どれほど頭がいい人が作ったんですか。
怖いです。

前半と後半で気持ちが変わる

歌舞伎のシーンは個人的にはあまり刺さりませんでした。

この日本独特の芸術センスが私には全く刺さりません。
音楽も映像もカタルシスを感じませんでした。

しかし不思議ですね。
人物に感情移入すると、ここまで見方が変わるのかと衝撃を受けるくらい、後半の歌舞伎シーンが尊く美しかったです。

私が歌舞伎に興味を持つレベル

日本の芸術はツボに合わない私ですが、歌舞伎に興味を持つレベルで面白かったです。

俳優が凄すぎる

もうこれは言うまでもありませんが、俳優の演技がとにかく素晴らしいです。
痺れました。
これはとにかく観てくれとしか言いようがないです。

基本情報

The Master of Kabuki
国宝
2025年 175分

国宝

キャッチコピー『ただひたすら、共に夢を追いかけた』
製作国 : 日本
日本公開 : 2025年6月6日
フランス(カンヌ):2025年5月18日
レイティング : PG-12
ジャンル:ドラマ

あらすじ

後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。 この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄は、抗争によって父を亡くした後、 上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。 そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。 正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。 ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく…。 誰も見たことのない禁断の「歌舞伎」の世界。 血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。 もがき苦しむ壮絶な人生の先にある“感涙”と“熱狂”。 何のために芸の世界にしがみつき、激動の時代を生きながら、世界でただ一人の存在“国宝”へと駆けあがるのか? 圧巻のクライマックスが、観る者全ての魂を震わせる―― 。

※参照元:公式サイト


日本版 予告編

スタッフ

監督 : 李相日
脚本 : 奥寺佐渡子
原作 : 吉田修一『国宝』
製作 : 岩上敦宏/伊藤伸彦/荒木宏幸/市川南/渡辺章仁/松橋真三
製作総指揮 : 村田千恵子/松橋真三
音楽 : 原摩利彦
配給 : 日本:東宝

キャスト

立花喜久雄:吉沢亮
大垣俊介:横浜流星
福田春江:高畑充希
大垣幸子:寺島しのぶ
彰子:森七菜
竹野:三浦貴大
藤駒:見上愛
少年・喜久雄:黒川想矢
少年・俊介:越山敬達
立花権五郎:永瀬正敏
梅木:嶋田久作
立花マツ:宮澤エマ
吾妻千五郎:中村鴈治郎
小野川万菊:田中泯
花井半二郎:渡辺謙

おせっかい情報

見る際の注意

特になし

こんな人におすすめ

歌舞伎について知らない。 迫力のある邦画を観たい。

この作品が好きな人が好きそうな映画

  • ブラック・スワン

※完全な偏見です。


 

⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

後ほど書きます。

関連情報

歌舞伎基礎

【坂東玉三郎】「こだわりに向かって努力しただけ」完全版

参考情報

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