イノセンツ (2021年) 118分【ネタバレ・考察】ずっと不穏。変なゾワゾワがずっと続くジュブナイル・ホラー映画。個人的には姉妹愛エンド。

イノセンツ

ネタバレ無し感想

個人的にはずっと不穏な感じがし続けるタイプのホラー映画でした。 しかし立ち向かっていく姿がかっこ良く、鑑賞後感はよかったです。

観客の想像に委ねるような表現が多いので人によってだいぶ感想が変わりそうです。
日本の漫画「童夢」が元ネタということらしいのですが、原作を読んでいたらまた感想が変わりそうです。

個人的には見方があまりよくわからず、腑に落ちないところもある作品でした。
イノセンツもラムも裏に何か感じさせておいてそれを明確にさせてくれないので消化不良感が残ります。
余白が多い作品ということなんでしょうが、全て台詞で説明する作品ばかり作っている日本に生まれ育ち、アメリカ映画に毒されている身からするとなんかイマイチ腑に落ちないところはありました。
あるいは童心を失ってしまっているから察せないのかもしれません。

純粋が故の残虐性が怖いという人には最適なホラーかもしれません。

基本情報

De uskyldige/The Innocents
イノセンツ
2021年 118分

イノセンツ

キャッチコピー『大人には、秘密。』
製作国 : ノルウェー/ スウェーデン/フランス
日本公開 : 2023年7月28日
スウェーデン:2021年8月27日
製作費 : 320万~340万ドル
興行収入 : アメリカ/カナダ:25,705ドル
その他の地域:206,366ドル
世界:232,071ドル
レイティング : PG-12
ジャンル:ホラー / ドラマ

あらすじ

ノルウェー郊外の住宅団地。夏休みに入り、友達になった同じ団地に住む4人の子供たちは、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。近所の庭や遊び場で新しい力を試すなか、無邪気な遊びが影を落とし、やがて奇妙なことが起こり始める。

※参照元:U-NEXT


日本版 予告編

英語版 予告編

スタッフ

監督 : エスキル・フォクト
脚本 : エスキル・フォクト
製作 : マリア・エーケルホフド
音楽 : ペッシー・レヴァント
配給 : 日本:ロングライド

キャスト

イーダ:ラーケル・レノーラ・フレットゥム
アナ:アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ
ベン:サム・アシュラフ
アイシャ:ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム
アンリエッタ:エレン・ドリト・ピーターセン

ポスター/パッケージ

 
 
 
 
 
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おせっかい情報

見る際の注意

子供がひどい目に遭います。 猫がひどい目に遭います。 苦手な方はご注意ください。

こんな人におすすめ

子供たちだけで繰り広げられる物語が好き。 超自然的なホラーが好き。

この作品が好きな人が好きそうな映画

  • ミッドサマー

※完全な偏見です。


 

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⚠️ネタバレ有レビュー⚠️

案外シンプルな映画

そもそも姉をつねって遊んでいる主人公のシーンから始まります。
自閉症の姉に構ってばかりだし、自分も自由に遊んだりできず、姉を妬ましく思っているようです。

子供たちが登場人物のため、人物たちの言動はそれ以上でもそれ以下でもないのだろうなと思います。

子役の演技力

イノセンツ

https://www.imdb.com/es-es/title/tt4028464/

めちゃくちゃ自然でした。
演技上手ですし、演出もすごくよかったと思います。
子供というだけで無条件に可愛く見えてしまうタチなのですが、本作では可愛く見えませんでした。
どこか不気味に見えるように撮っている印象でした。

リアリティが高い映像

子供たちの超能力よって、超常現象が起こるのですが、映像上では過度な描写がないので凄くリアルに感じます。
本当に石を念力で動かしたのかと思えるくらいリアルな映像表現でした。

傷がある人が能力を持っている

イノセンツ

https://www.snowglobefilm.com/the-innocents/

身体や脳、心に傷を負っている子、また人種的にも白人でない子供が超能力を持っていました。
5体満足で白人の主人公は能力を持っていません。

これには何か意図がありそうなのですが、明確に察するまでには至りませんでした。
なにかメッセージを受け取れたかというと受け取れませんでした。

最初は大したことない

序盤はどれくらい離れても聞こえるか実験したり遊んでいるだけでしたね。
でもその遊びが少しずつエスカレートしていく様がリアルでした。

そんで木を折ってアンに怪我させるなんて。
嫌な映画ですね。
アンも泣いたりしてくれれば良いのですが、アンは基本ノーリアクションなのでもっと痛いです。

恐らくサイコパス

ベンという少年は先天的にサイコパスという感じがしました。
サイコって小動物からやってみるっていいますもんね。
どれほど家庭環境に恵まれていなくて、いじめられていたり、精神的に抑圧されていたとしても、サイコパスでないとあの一線は超えないですよね。

綺麗にレベルアップして人を殺すようになっていました。

いっときの感情で母親を殺害

ベンくん、もっと対話できる大人が近くにいたらよかったのにね。

いっときの感情で母親をぶち殺してしまいました。
猫殺しで死を学んだはずだろうに。
殺した後に後悔しているようでしたが、本当にやってしまうとは。
結構バカですね。子供だから仕方ないのか。

でも何が嫌かって親に明確な殺意を抱いたことがある人って多いんじゃないでしょうか。
特に思春期。
本当に殺したりなんかしませんが、ベンくんはその殺意のままに殺してしまったということですかね。
マジか。

ここから歯止めが効かなくなっていった感じがします。

ちょっとシャイニング

ベンが遠隔操作で他人を操っている時の顔がめっちゃシャイニングのダニーでした。笑
超能力ホラーといえばシャイニングだよね!いいね!

察知するアイシャ

ベンの暴走を察知して止めないと!となったアイシャですが、邪魔者と判断されたのか、ベンによって操られた自分の母親に刺殺されてしまいます。
嫌すぎる映像です。

戦う主人公

唯一能力を持っていない主人公ですが、自分もベンの暴走を止めようと戦いに行きます。
かっこいいぞ。

親の金を盗んで、飛行機のおもちゃを買ってベンを立体歩道橋まで連れだして行きます。

ここでイーダに遊ぼうって誘われて、”え?飛行機?遊ぶ!”ってなるベンも子供で可愛いですね。

柵に乗ったベンを突き落として殺そうとしたところを通行人に見られてしまい、さらにはベンは死んでおらず、ベンの超能力によって幻覚を見せられ、道路に飛び出して事故に巻き込まれ骨折してしまいます。

地獄過ぎる。

戦う姉

かっこいい。笑
めちゃくちゃかっこいい戦闘シーンでした。笑

次に狙われるのはベンを殺そうとしたイーダですよね。
それを感じ取ってかはわかりませんが、自閉症のアンが白昼堂々と超能力バトルに挑みます。

池を挟んで見つめ合うだけの地味な映像ですが、なんかカッコよかったです。

周囲の人間は何もわかりませんが、赤ちゃんが泣いたり動物が反応したりと、イノセント(純粋)な人たちは何かを感じ取っていたみたいです。

他にも超能力持ってる子供いた?

窓から覗いている子供もいましたし、なんかアンを中心として繋がっているように見えました。
繋がれる子供全員と繋がってた?

静かに死亡

ベン、静かにブランコに乗って死亡してしまいました。
あのシーンもなかなか強烈ですね。

しかもしばらくはあのまま誰も気がつくことがないと考えると気味悪い。
原因不明で死亡した少年がブランコに乗っていて、それに気がつく人がいないってめちゃくちゃ怖過ぎる。

アンがかっこいい

イノセンツ アン

https://www.snowglobefilm.com/the-innocents/

つねられたり、ガラスの破片を靴に入れられたり、痛みを感じているってアイシャが言っていましたし、恐らく妹がやっているのもわかっているんでしょう。
自分が妹の邪魔をしているということまでわかっているかは不明ですが、最後妹を守ったのはめちゃくちゃカッコよかったです。

警察が出てこない

多分、ベンはシングルマザーの家庭ですよね。
母親の死後は誰が面倒を見ているのでしょうか。

あと警察沙汰になって相当大変な事態になっているはずなのに、拘束されたり、事情聴取されるシーンが全くありません。

映画全体の雰囲気として、ない方がまとまりがあって良いと思いますが、ちょっと気になってしまいました。

笑った

イーダのギプスがパチン!ってなった時は笑いました。
骨折治っているっぽかったし。笑
超能力にお目覚めになられたのかしら。笑
よくわからないのだけど。笑

参考情報

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